本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方は、もちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、注目トピックを中心にファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
現在の注目トピック |
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・次回9月FOMCは利上げ?据え置き? ・日銀金融政策方針(正常化への一歩?) ・米地銀金融システム不安(備忘録) |
日銀は28日まで開いた金融政策決定会合で、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の運用を見直した。ニューヨーク市場では前日にYCCの修正観測から円高・ドル安が進んでおり、28日は円を売り直す動きが優勢になった。
日銀は長期金利の上限は0.5%を「めど」としたうえで、一定程度超えることを容認する。一方、植田和男総裁は記者会見でYCCの運用見直しは「政策の正常化へ歩み出すという動きではない」などとの考えを示した。
市場では「前日の観測報道で円は買われていた。政策の見直しは想定よりも小幅にとどまり、日本の債券相場も大きな動きにならなかったことを受け、28日は円売りが勢いづいた」(ジェフリーズのブラッド・ベクテル氏)との声が聞かれた。「YCCの運用見直しはあったものの、欧米との金利差の水準は変わらない」(邦銀の為替ディーラー)との見方もあり、日米の金融政策の違いを改めて意識した円売り・ドル買いが出やすかった。
日本経済新聞 為替概況より
先週金曜日発表の日銀金融政策決定会合で日銀は、YCCの運用見直しを発表。前日の報道によりYCCの軌道修正観測が出ていた中での発表でしたが、結果を受けて大きく上下動(141円〜138円)する結果となりました。
本日、注目の経済指標の発表はありませんが、後述の通りレジサポ位置が明確になってきていますので、同水準の攻防になる場面では注目していきましょう。
今週の注目経済指標 |
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・8/1(火)23:00「7月ISM製造業景況指数」 ・8/2(水)21:15「7月ADP雇用統計(前月比)」 ・8/3(木)23:00「7月ISM非製造業景況指数(総合)」 ・8/4(金)21:30「7月非農業部門雇用者数変化(前月比)」 |
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。ただ、プロの投資家であっても未来を予想することは出来ません。
ですから、私は初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねないと考えています。
市場には情報が溢れかえっており、事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利は、NY市場クローズ時点で前日比-0.05%の”3.95%”となりました。
先週金曜日、上昇トレンドは一服したようですが、まだ見方は変わりません。この先、前回高値4.09%付近がレジスタンスとして意識されそうですので、動向に注目です。
それでは、次章よりドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきますね。
相場分析は長期相場→中期相場→短期相場のように未来側から現在側へ進めて、本日のトレード戦略を決めていくことをおすすめします。仕事や子育て等と同じということですね。
前日のトレード戦略
前日のトレード戦略の内容は、こちらの記事をご覧ください。
前日は140円台後半から141円台前半にかけての売りポジションを保持したまま、様子見姿勢で臨むこととしていました。
結果としては、日銀金融政策決定会合の結果発表後、円安方向は141円台乗せ、円高方向は138円付近と大きく上下動する展開となりました。
その後については、日米の金融政策の違いを改めて意識した円売り・ドル買いが出て、141.1円台で引けています。
私は、週末に1週間の戦略を立てるようにしています。これは日々の戦略がブレないようにするためです。日々の戦略は、週末に立てた戦略をもとに解説していますので、よろしければ週末の戦略記事も併せてご覧ください。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から、本日の戦略を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想には、1枠:50銭のチャート(以降、P&F0.5)を使用しています。
P&F0.5チャートは、前日の値動きにより×印の折り返し列が記録されましたので、サポート位置が139.5円の枠に更新されています。なお、現在も円高目標値を133円付近とするシグナルが点灯している状況に変わりはありません。
よって、長期的観点では円高の展開を想定したいです。
ただ、現在のチャート形状ではシグナル点灯位置からの損切り位置が遠くリスクリワードが良くないため、トレードの際には考慮したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円高 | 133.0円 | 141.5円 | 139.5円 |
中期相場予想
中期相場予想には、1枠:20銭のチャート(以降、P&F0.2)を使用しています。
P&F0.2チャートは、前日の値動きにより×印の折り返し列が記録がされましたので、サポート位置が139.6円の枠に更新されています。なお、現在も円高目標値を135.4円付近とする円高シグナルが点灯している状況で、レジスタンス水準は141.8円付近のままです。
よって、中期的観点では円高の展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円高 | 135.4円 | 141.8円 | 139.6円 |
短期相場予想
短期相場予想には、1枠:10銭のチャート(以降、P&F0.1)を使用しています。
P&F0.1チャートは前日の値動きにより×印の折り返し列が記録がされましたので、サポート位置が139.5円の枠に更新されています。なお、現在も次のシグナル点灯待ちの状況には変わりありません。円安方向は141.8円の枠がレジスタンスとして意識されそうです。
なお、円高方向は今後138.1円を下抜けますと垂直カウンティングによる円高シグナルが点灯しますので、要注目です。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | 141.8円 | 139.5円 |
本日のP&Fまとめ
現在、中長期チャートにおいて円高シグナルが点灯している状況です。また、すべてのチャートで折り返し列が記録され、レジスタンスは141.5-142円付近、サポートは139.5-139.6円付近が意識される可能性が高まっていると考えられます。
チャート | シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|---|
長期P&F | 円高 | 133.0円 | 141.5円 | 139.5円 |
中期P&F | 円高 | 135.4円 | 141.8円 | 139.6円 |
短期P&F | なし | ー | 141.8円 | 139.5円 |
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。
私の場合、当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBをあわせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&F分析では、中長期チャートにて円高シグナルが点灯している状況ですので、中長期的には円高が進むことを想定したいです。
その上で各チャートではサポート位置が139.5円付近枠(139.5円-139.6円)に更新されています。同水準がサポートになるようですと、シグナルが反転する可能性が高まりますので注目したいです。
また、実トレードでは「140円台後半から141円台前半にかけての売りポジション」を建てておりますので、本日はこのまま様子見姿勢で臨みたいと個人的には考えています。ただ、NY終値時点で141.8円の枠を上抜けた場合にはシグナルが転換しますので、損切りを行いたいと思います。
注:上記のトレード方針は、あくまで個人的な見解です。
【復活!】P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!
P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!の記事は、以下に移行しております。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
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P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
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