本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
本記事を継続してご覧いただくことで、実トレード場面でのテクニカル活用方法を習得していただけます。また、本記事を通して習得したテクニカル活用方法は、他の通貨ペアや株価指数などにも応用できますので無限の可能性を秘めていますよ。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方は、もちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、注目トピックを中心にファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
現在の注目トピック |
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・次回9月FOMCは利上げか?今後の展望は? ・日銀金融政策方針(正常化への一歩?) ・政府日銀為替介入 |
足元の円安・ドル高の進行を受け、日本政府・日銀による円買いの為替介入への警戒感から円買い・ドル売りが先行した。もっとも、米国では景況感の改善を示す経済指標を受け、インフレ懸念が再び強まった。米金融引き締めの長期化観測は円売り・ドル買いにつながり、相場は方向感を欠いた。
財務省の神田真人財務官は6日、為替相場の足元の変動を巡り「こういった動きが続くようであれば、政府としてはあらゆる選択肢を排除せずに適切に対応する」などと述べた。円安をけん制したと受け止められ「市場関係者は為替介入を警戒している」(ジェフリーズのブラッド・ベクテル氏)との声が聞かれた。
もっとも、円相場は急速に伸び悩む場面があった。米サプライマネジメント協会(ISM)が6日午前に発表した8月の非製造業(サービス業)景況感指数が54.5と、市場予想(52.5)に反して前月から改善した。個別指数では「雇用」や「新規受注」「価格」などが上昇した。市場では「想定以上に米経済が底堅い可能性を示す」(オックスフォード・エコノミクスのライアン・スウィート氏)との見方があった。
日本経済新聞 為替概況より
昨日のNY市場は8月ISM非製造業総合景況指数が前月比1.8ポイント上昇の54.5と、6カ月ぶりの高水準となり市場予想を上回ったことから、円売り優勢となったようです。
もっとも、昨日は東京時間に為替介入を警戒した円買い優勢場面がありましたので、終わってみれば横ばいの展開でしたね。
具体的な値動きとトレード戦略への影響は、後ほどテクニカルで見ていきましょう。
今週の注目経済指標・イベント
さて、今週も多くの経済指標が発表されますが、本日は「前週分失業保険継続受給者数」が発表されます。こちらは最近注目度が高まっていますので、今回も要注目です。
日付 | 時間 | 経済指標・イベント |
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9/5(火) | 23:00 | 7月製造業新規受注(前月比) |
9/6(水) | 20:00 | MBA住宅ローン申請指数(前週比) |
21:30 | 7月貿易収支 | |
22:45 | 8月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) | |
22:45 | 8月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値) | |
23:00 | 8月ISM非製造業景況指数(総合) | |
27:00 | 米地区連銀経済報告(ベージュブック) | |
9/7(木) | 21:30 | 4-6月期四半期非農業部門労働生産性・改定値(前期比) |
21:30 | 前週分新規失業保険申請件数 | |
21:30 | 前週分失業保険継続受給者数 | |
9/8(金) | 23:00 | 7月卸売売上高(前月比) |
28:00 | 7月消費者信用残高(前月比) |
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。ただ、プロの投資家であっても未来を予想することは出来ません。
ですから、私は初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねないと考えています。
市場には情報が溢れかえっており、事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切です。
本日の相場概況把握「米長期金利編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利は、チャート上ではNY市場クローズ時点で前日比+0.02%の”4.28%”となりました。
昨日も続伸となりましたが、この先は前回高値の4.35%付近まで上昇するか、そして同水準がレジスタンスになるのかに注目したいです。
それでは、次章よりドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきますね。
相場分析は長期→中期→短期と未来側から現在側に向かって順に進めていくことをおすすめします。仕事や子育て等と同じ感覚ですね。
前日のトレード戦略
前日のトレード戦略の内容は、こちらの記事をご覧ください。
前日は、中長期チャートでは円安シグナルが点灯、短期チャートでは円安目標値到達済となっていました。よって、円安目線を維持しつつも、円売りの勢いは一度弱まる展開を想定していました。
また、トレードに関してはポジションの買い増しは行わず、中長期向けポジションのみで様子を見ることとしました。
結果としては、朝方の147.8円をつけた後は円買い優勢の展開となり、一時147.0円台まで円高に。その後は前述の米経済指標をきっかけに再び147.7円台まで円安となりました。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から、本日の戦略を考えていきましょう。
私は、週末に1週間の戦略を立てるようにしています。これは日々の戦略がブレないようにするためです。日々の戦略は、週末に立てた戦略をもとに解説していますので、よろしければ週末の戦略記事も併せてご覧ください。
長期相場予想
長期相場予想には、1枠:50銭のチャート(以降、P&F0.5)を使用しています。
P&F0.5チャートは、前日の値動きによる変化点はありません。現在は円安シグナル点灯中で、円安目標値は列数のカウント方法にもよりますが"149円付近"との認識です。ここまで順調に推移しています。
よって、長期的観点では円安展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円安(水平) | 149.0~4円 | ー | 139.5~9円 |
中期相場予想
中期相場予想には、1枠:20銭のチャート(以降、P&F0.2)を使用しています。
P&F0.2チャートも、前日の値動きによる変化点はありません。現在は、円安シグナル点灯中で、円安目標値は"149.2~3円付近"との認識です。こちらもサポート位置(シグナル転換位置)を更新しながら順調に推移していますね。
よって、中期的観点では円安展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円安 | 149.2~3円 | ー | 145.6~7円 |
短期相場予想
短期相場予想には、1枠:10銭のチャート(以降、P&F0.1)を使用しています。
P&F0.1チャートも、前日の値動きによる変化点はありません。現在は、シグナル点灯待ちの状況です。
短期チャートで円安目標値到達となりましたので、円売りの勢いはいったん落ち着くのではないかと考えられます。
よって、短期的観点では横ばいの展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | ー | 145.6円 |
本日のP&Fまとめ
P&Fの分析結果は下表の通りですので、状況はしっかりと押さえておきましょう。
チャート | シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|---|
長期P&F | 円安(水平) | 149.0~4円 | ー | 139.5~9円 |
中期P&F | 円安(水平) | 149.2~3円 | ー | 145.6~7円 |
短期P&F | 中立 | ー | ー | 145.6円 |
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。
私の場合、当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBを補助的に組み合わせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&Fは中長期のチャートで円安シグナルが点灯、短期は円安目標値到達となっています。
よって、本日も円安目線は維持しつつも、短期的な横ばいの展開の中で新たなレジサポが形成されることを期待したいです。
トレードについては、短期ポジションの構築はせず、中期・長期の買いポジションを149円台まで引っ張ろうと思います。
注:上記のトレード方針は、あくまで個人的な見解です。
本日は、以上となります。
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P&Fを活用したFXスイングトレードを成績検証という形で掲載しています。もしよろしければ、あわせてご覧ください。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
もしよろしければ、この機会にP&Fチャートを勉強してみませんか?
P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
<その2>
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