本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
本記事を継続してご覧いただくことで、実トレード場面でのテクニカル活用方法を習得していただけます。また、本記事を通して習得したテクニカル活用方法は、他の通貨ペアや株価指数などにも応用できますので無限の可能性を秘めていますよ。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方は、もちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、注目トピックを中心にファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
現在の注目トピック |
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・次回9月FOMCは利上げ?据え置き? ・日銀金融政策方針(正常化への一歩?) ・米地銀金融システム不安(備忘録) |
30日発表のドイツやスペインの8月の消費者物価指数を受け、インフレの高止まりを背景に欧州中央銀行(ECB)による金融引き締めが長引くとの観測が広がった。欧州の主要な国債利回りが上昇し、日欧の金利差拡大を見込んだ円売り・ユーロ買いが優勢となった。一時は159円76銭と2008年8月以来の円安・ユーロ高水準を付けた。円は対ポンドでも売られ、円売り・ドル買いに波及した。
円買い・ドル売りが優勢となる場面もあった。朝方発表の8月のADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数は前月から市場予想ほど増えず、年収の前年同月比の伸びも鈍化した。前日発表の7月の雇用動態調査(JOLTS)に続き、労働市場の過熱感の緩和を示すと受け止められた。30日発表の2023年4~6月期の実質国内総生産(GDP、改定値)は前期比年率2.1%増と、速報値(2.4%増)から下方修正され、市場予想も下回った。米金融引き締めの長期化観測の後退につながった。
日本経済新聞 為替概況より
昨日は欧州各国の物価指数高止まりによるユーロ買いが円売りに波及、NY市場ではADP雇用レポートが市場予想を下回ったことやGDPの下方修正を受けてのドル売り円買いと、1日としてみれば方向感のない展開となったようですね。
具体的な値動きとトレード戦略への影響は、後ほどテクニカルで見ていきましょう。
今週の注目経済指標・イベント
さて、本日は21時30分に米個人消費が発表されます。こちらも注目度の高い指標ですので、結果は押さえておきましょう。
それを乗り越えると、いよいよ雇用統計となります。こちらは言わずもがな大きく動く可能性があるので注目しておきましょう。
日付 | 時間 | 経済指標・イベント |
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8/29(火) | 23:00 | 7月雇用動態調査(JOLTS)求人件数 |
8/30(水) | 21:15 | 8月ADP雇用統計(前月比) |
21:30 | 4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値) | |
8/31(木) | 21:30 | 7月個人消費支出(PCEデフレーター) |
21:30 | 前週分失業保険継続受給者数 | |
9/1(金) | 21:30 | 8月非農業部門雇用者数変化(前月比) |
21:30 | 8月失業率 | |
21:30 | 8月平均時給(前月比) | |
23:00 | 8月ISM製造業景況指数 |
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。ただ、プロの投資家であっても未来を予想することは出来ません。
ですから、私は初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねないと考えています。
市場には情報が溢れかえっており、事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利は、NY市場クローズ時点で前日と変わらずの”4.12%”となりました。
米長期金利は、今のところ4.09%付近のサポート候補はキープしています。この先も維持できるのか?今後の展開に注目です。
それでは、次章よりドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきますね。
相場分析は長期→中期→短期と未来側から現在側に向かって順に進めていくことをおすすめします。仕事や子育て等と同じ感覚ですね。
前日のトレード戦略
前日のトレード戦略の内容は、こちらの記事をご覧ください。
前日は、短期・中期・長期すべてのチャートで円安シグナル点灯中となりましたので、円安目線で捉えることとしました。ただ、MACDのデッドクロスを受けて、短期の買いのポジション量は調整することとしていました。
結果としては、欧州市場前半までは堅調推移で一時146.5円台まで円安が進む場面もありましたが、NY市場では経済指標の影響もあり円買い優勢となり、一時145.5円台まで突入する場面がありました。
ただ、その後は146円台を回復しており、円安の勢いはまだ失われていないように思います。
トレードに関しては、短期の買いポジションは建値まで戻した時点で一部決済しております。その他は変更はありません。
私は、週末に1週間の戦略を立てるようにしています。これは日々の戦略がブレないようにするためです。日々の戦略は、週末に立てた戦略をもとに解説していますので、よろしければ週末の戦略記事も併せてご覧ください。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から、本日の戦略を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想には、1枠:50銭のチャート(以降、P&F0.5)を使用しています。
P&F0.5チャートは、前日の値動きによる変化点はありません。現在は円安シグナル点灯中で、円安目標値は列数のカウント方法にもよりますが"149円付近"との認識です。
よって、長期的観点では円安展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円安(水平) | 149.0~4円 | ー | 139.5~9円 |
中期相場予想
中期相場予想には、1枠:20銭のチャート(以降、P&F0.2)を使用しています。
P&F0.2チャートも前日の値動きによる変化点はありません。現在は円安シグナル点灯中で、円安目標値は"149.2~3円付近"との認識です。
よって、中期的観点では円安展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円安 | 149.2~3円 | ー | 145.0円 |
短期相場予想
短期相場予想には、1枠:10銭のチャート(以降、P&F0.1)を使用しています。
P&F0.1チャートは前日の値動きにより×印の折り返し列が記録されました。これにより、サポート位置が145.9円付近に更新されています。
なお、シグナル点灯状況は変わりありません。現在は円安シグナル点灯中で目標値は147.7円付近と考えられます。
よって、短期的観点では円安展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円安 | 147.7円 | ー | 145.9円 |
本日のP&Fまとめ
P&Fの分析結果は下表の通りですので、状況はしっかりと押さえておきましょう。
チャート | シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|---|
長期P&F | 円安(水平) | 149.0~4円 | ー | 139.5~9円 |
中期P&F | 円安(水平) | 149.2円 | ー | 145.0円 |
短期P&F | 円安(水平) | 147.7円 | ー | 145.9円 |
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。
私の場合、当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBを補助的に組み合わせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&F分析により、短中長期の全てのチャートで円安シグナルが点灯していますので、本日は円安目線で行きたいと思います。日足のMACDのデッドクロスを受けたポジション調整は完了しています。
トレードについては、短期・中期・長期ともに買いポジションを保持しつつ、円高方向は145.9円付近の動きに注目したいと思います。
注:上記のトレード方針は、あくまで個人的な見解です。
本日は、以上となります。
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(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
もしよろしければ、この機会にP&Fチャートを勉強してみませんか?
P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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もし購読いただける場合は、PCから登録されることをおすすめします。モバイルの場合、apple社・google社の手数料が上乗せされてしまうので、ご注意ください。
- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
<その2>
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それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。また明日もお会いしましょう。
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