本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方は、もちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、注目トピックを中心にファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
現在の注目トピック |
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・次回9月FOMCは利上げ?据え置き? ・日銀金融政策方針(正常化への一歩?) ・米地銀金融システム不安(備忘録) |
ダウ・ジョーンズ通信のまとめでは7月の米CPIは前年同月比3.3%上昇と前月から伸びが加速すると見込む。エネルギーと食品を除くコア指数は前月と同じ4.8%上昇と予想されている。市場予想を上回る伸びとなれば、米連邦準備理事会(FRB)によるもう一段の利上げへの警戒が高まりやすい。
一方、日銀による大規模な金融緩和は当面続くとの見方が根強い。日米の金融政策の方向性の違いから、円売り・ドル買いが進んだ。
日本経済新聞 為替概況より
昨日は今夜発表の米CPIの上振れ警戒から円売り・ドル買い優勢となったようですね。このような場合は、逆の下振れ時の展開を警戒したいですが、トレードについては淡々とテクニカルを中心に捉えていきましょう。
さて、今週の経済指標は注目度の高い消費者物価指数(今夜21:30)や卸売物価指数の発表が予定されていますので、要注目です。
今週の注目経済指標 |
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・8/10(木)21:30「7月消費者物価指数(CPI)」 ・8/11(金)21:30「7月卸売物価指数(PPI)」 |
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。ただ、プロの投資家であっても未来を予想することは出来ません。
ですから、私は初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねないと考えています。
市場には情報が溢れかえっており、事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利は、NY市場クローズ時点で前日比-0.01%の”4.02%”となりました。
米長期金利は、直近では4.09%をレジスタンスに下落に転じてしまいました。こうなりますと下方向は前回安値の3.95%付近がサポートになるかに注目したいです。同水準がサポートにならないようですと、短期的な上昇トレンドは転換すると読み取れそうですので注目していきましょう。
それでは、次章よりドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきますね。
相場分析は長期相場→中期相場→短期相場のように未来側から現在側へ進めて、本日のトレード戦略を決めていくことをおすすめします。仕事や子育て等と同じということですね。
前日のトレード戦略
前日のトレード戦略の内容は、こちらの記事をご覧ください。
前日は短期チャートは円安目標値到達、中長期チャートは円安シグナル点灯中ということで、円安目線は維持しつつも短期的には横ばいの展開を想定していました。そして、レジスタンス候補143.2-4円の攻防に注目することにしていましたね。トレードは押し目買いは先週ほぼ完了しているため、新規トレードは行わずに様子見としていました。
結果としては、欧州時間まではレジスタンス候補143.2-4円付近での攻防が続いていましたが、NY時間には上抜けすると、143.7円台まで円安が進みました。今のところ想定通りの展開ですね。
私は、週末に1週間の戦略を立てるようにしています。これは日々の戦略がブレないようにするためです。日々の戦略は、週末に立てた戦略をもとに解説していますので、よろしければ週末の戦略記事も併せてご覧ください。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から、本日の戦略を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想には、1枠:50銭のチャート(以降、P&F0.5)を使用しています。
P&F0.5チャートは、前日の値動きにより×印が1枠増加していますが、大きな変化はありません。現在は円安シグナル点灯中で円安目標値は列数のカウント方法にもよりますが149円付近との認識です。
円安シグナル点灯中ですので、長期的観点では円安の展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円安(水平) | 149.0円 | ー | 139.5円 |
中期相場予想
中期相場予想には、1枠:20銭のチャート(以降、P&F0.2)を使用しています。
P&F0.2チャートは前日の値動きにより×印が2枠増え、注目のレジスタンス候補143.2円付近を上抜けてきました。これにより、新たに垂直カウンティングによる円安シグナルが点灯し、目標値は145.4円付近となっています。
143.2円付近のレジスタンス候補に同水準を上抜けてきましたので、この先は目標値144.8円付近〜145.4円付近まで円安が進む可能性がありそうです。
円安シグナル点灯中ですので、中期的観点では円安の展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円安(水平&垂直) | 144.8円,145.4円 | ー | 141.8円 |
短期相場予想
短期相場予想には、1枠:10銭のチャート(以降、P&F0.1)を使用しています。
P&F0.1チャートは前日の値動きにより×印が4枠増え、注目のレジスタンス候補143.2円付近を上抜けてきました。これにより、垂直カウンティングによる円安シグナルが点灯し、目標値は145.5円付近となっています。
垂直カウンティングは水平カウンティングに比べて、目標値到達確率は下がりますが、中長期チャートでのシグナル点灯状況を踏まえると、目標値145.5円付近まで円安が進む可能性がありそうです。
円安シグナル点灯中ですので、中期的観点では円安の展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円安(垂直) | 145.5円 | ー | 141.7円 |
本日のP&Fまとめ
現在、中長期チャートにおいて水平カウンティングによる円安シグナルが点灯中で、注目していたレジスタンス候補143.2-4円を上抜けてきたことからよって、この先は144.8円〜145.5円付近まで円安が進むことを期待したいです。
チャート | シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|---|
長期P&F | 円安(水平) | 149.0円 | ー | 139.5円 |
中期P&F | 円安(水平&垂直) | 144.8円,145.4円 | ー | 141.8円 |
短期P&F | 円安(垂直) | 145.5円 | ー | 141.7円 |
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。
私の場合、当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBをあわせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&F分析では、中長期チャートにおいては水平カウンティングによる円安シグナルが点灯し、短中期チャートでは垂直カウンティングによる円安シグナルが点灯しておりますので、基本的には円安目線で捉えていきたいです。そして、まずは144.8円付近まで円安が進むことを期待したいです。
ただ、本日は米CPIの発表がありますので、結果次第では状況が大きく変わる可能性があることは押さえておきたいです。
トレードに関しては既に押し目買いが完了しておりますので、本日も新規トレードは行わずに様子を見ようと考えています。
注:上記のトレード方針は、あくまで個人的な見解です。
【復活!】P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!
P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!の記事は、以下に移行しております。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
もしよろしければ、この機会にP&Fチャートを勉強してみませんか?
P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
<その2>
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