本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方は、もちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、注目トピックを中心にファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
現在の注目トピック |
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・次回9月FOMCは利上げ?据え置き? ・日銀金融政策方針(正常化への一歩?) ・米地銀金融システム不安(備忘録) |
日銀は31日に臨時の国債買い入れオペ(公開市場操作)を実施した。日銀が金利上昇を抑制する姿勢を示したと受け止められ、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢だった。
海外市場で進んだ円安・ドル高の流れを引き継いだ。31日の日銀による国債買い入れオペを受け、市場では「日本と欧米の金利差がかなり開いた状態が続くとの受け止めが広がった」(邦銀の為替ディーラー)との見方があった。円は一時142円70銭と約3週間ぶりの安値を付けた。
円相場は下げ渋る場面もあった。31日発表の7月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)は前月から上昇したものの、市場予想を下回った。今週は8月4日発表の7月の米雇用統計を含む雇用関連の指標の公表が相次ぐ。次回9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの有無はデータ次第とされるなか、内容を見極めたい雰囲気も強かった。
日本経済新聞 為替概況より
日銀は先週の日銀金融政策決定会合でYCCの運用見直しを発表しましたが、昨日は臨時の国債買い入れオペを実施したことで金利上昇を抑制する姿勢を示したと受け止められ、円売り優勢となったようですね。
本日は7月ISM製造業景況指数が発表されますので要注目です。
今週の注目経済指標 |
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・8/1(火)23:00「7月ISM製造業景況指数」 ・8/2(水)21:15「7月ADP雇用統計(前月比)」 ・8/3(木)23:00「7月ISM非製造業景況指数(総合)」 ・8/4(金)21:30「7月非農業部門雇用者数変化(前月比)」 |
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。ただ、プロの投資家であっても未来を予想することは出来ません。
ですから、私は初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねないと考えています。
市場には情報が溢れかえっており、事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利は、NY市場クローズ時点で前日比+0.02%の”3.97%”となりました。
ここ数日、金利上昇は一服しているようですが、まだ上昇トレンド継続との見方は変わりません。この先、前回高値4.09%付近がレジスタンスとして意識されそうですので、同水準での攻防には注目です。
それでは、次章よりドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきますね。
相場分析は長期相場→中期相場→短期相場のように未来側から現在側へ進めて、本日のトレード戦略を決めていくことをおすすめします。仕事や子育て等と同じということですね。
前日のトレード戦略
前日のトレード戦略の内容は、こちらの記事をご覧ください。
前日は140円台後半から141円台前半にかけての売りポジションを保持したまま、様子見姿勢で臨むこととし、もしもNY終値時点で141.8円の枠を上抜けた場合にはシグナルが転換しますので、損切りすることとしていました。
結果としては、前述の日銀による臨時の国債買い入れオペの影響により、NY時間には142.6円台まで円安が進む結果となりました。その後、142円付近まで円が買い戻される場面もありましたが、NY終値でも142円台を維持しています。なお、売りポジションは取引時間帯に142.6円で逆指値に到達し、損切りとなっています。天井での決済となってしまいましたが、こういう時もあります。仕方ないですね。
私は、週末に1週間の戦略を立てるようにしています。これは日々の戦略がブレないようにするためです。日々の戦略は、週末に立てた戦略をもとに解説していますので、よろしければ週末の戦略記事も併せてご覧ください。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から、本日の戦略を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想には、1枠:50銭のチャート(以降、P&F0.5)を使用しています。
P&F0.5チャートは、前日の値動きにより×印が2枠増え、前回高値141.5円の枠を超えてきましたので、円安シグナルに転換したことになります。円安目標値は列数のカウント方法にもよりますが、149円となっています。
よって、長期的観点では円安の展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
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円安 | 149.0円 | ー | 139.5円 |
中期相場予想
中期相場予想には、1枠:20銭のチャート(以降、P&F0.2)を使用しています。
P&F0.2チャートも前日の値動きにより×印の枠が増え、前回高値141.8円の枠を超えてきましたので、円安シグナルに転換したことになります。円安目標値は列数のカウント方法にもよりますが、144.8円となっています。
よって、中期的観点では円安の展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
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円安 | 144.8円 | ー | 139.6円 |
短期相場予想
短期相場予想には、1枠:10銭のチャート(以降、P&F0.1)を使用しています。
P&F0.1チャートは前日の値動きにより×印の枠が増え、前回高値141.8円の枠を超えてきましたので、円安シグナルが点灯したことになります。円安目標値は143円です。
ただ、現在のチャート形状ではシグナル点灯位置からの損切り位置が遠くリスクリワードが良くないため、トレードの際には考慮したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円安 | 143.0円 | ー | 139.5円 |
本日のP&Fまとめ
昨日の値動きにより、すべてチャートにおいて円安シグナルが点灯しました。よって、この先は円安目線を基本として、まずは143円乗せを目指す展開を想定したいです。
チャート | シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
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長期P&F | 円安 | 149.0円 | ー | 139.5円 |
中期P&F | 円安 | 144.8円 | ー | 139.6円 |
短期P&F | 円安 | 143.0円 | ー | 139.5円 |
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。
私の場合、当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBをあわせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&F分析では、短中長期すべてのチャートにて円安シグナルが点灯している状況ですので、円安目線で捉えていきたいです。
よって、本日は前回レジスタンス候補としていた142-141.5円付近でサポートされるかに注目です。同水準がサポートになるようですと、円安の勢いが高まる可能性がありそうです。
また、実トレードでは「140円台後半から141円台前半にかけての売りポジション」を建てておりましたが、こちらは逆指値142.6円に到達し、損切り済みです。その上で本日は142円付近から買い下がっていきたいと個人的には考えています。
注:上記のトレード方針は、あくまで個人的な見解です。
【復活!】P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!
P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!の記事は、以下に移行しております。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
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P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
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