本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方はもちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、注目トピックを中心にファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
現在の注目トピック |
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・次回FOMCは利上げ? →0.25%利上げの見方が優勢 ・6月の米消費者物価指数(CPI)・・・今夜発表 ・米地銀金融システム不安(備忘録) |
米長期金利は前週末におよそ4カ月ぶりの高水準となる4.09%まで上昇した後、11日には3.9%台後半まで低下した。米長期金利の低下で、円買い・ドル売りが進んだ。
米商品先物取引委員会(CFTC)の3日時点のデータによると、投機筋の売買動向を示す「非商業部門」のドルに対する円の売越幅は5年半ぶりの大きさだった。市場では、「円売りに持ち高が偏っていたため、持ち高解消の円買い・ドル売りが入りやすい」(バノック・バーン・グローバル・フォレックスのマーク・チャンドラー氏)との見方が出ていた。
ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想によると、6月のCPIはエネルギー・食品を除くコア指数が前月比0.3%上昇と、5月(0.4%上昇)から伸びが鈍化すると見込まれている。結果を見極めたいとの向きもあり、次第に円相場の値動きは乏しくなった。
日本経済新聞 為替概況より
円高が進んだ理由について、米長期金利の低下に伴い円買い・ドル売りが進んだためとの見方のようですが、直近では米長期金利とドル円の値動きは逆相関の関係になっていますので、一時的なものかもしれません。
それよりも、2点目の投機筋による持ち高調整の方が影響が大きいように思います。私のブログを以前よりご覧いただいている方はお分かりの通り、直近の円安は短中期的な横ばい期待を無視して、円安一辺倒の展開が続きましたね。これが投機筋による値動きであったと考えられます。投機筋は引くのも早いですからね。
さて、本日は6月の米消費者物価指数が発表されます。日経新聞の記事のよれば、市場予想では先月から伸びが鈍化することが見込まれているようですが、果たしてどうなるでしょうか。注目しておきましょう。
今週の注目経済指標 |
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・7/12(水)21:30「6月消費者物価指数(CPI)」 ・7/13(木)21:30「6月卸売物価指数(PPI)」 |
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。ただ、プロの投資家であっても未来を予想することは出来ません。
ですから、私は初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねないと考えています。
市場には情報が溢れかえっており、事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利は、NY市場クローズ時点で前日比-0.03%の”3.97%”となりました。
ここ最近の米長期金利の上昇トレンドは一服の状況です。本日以降は新たなサポートラインを形成する動きが見られるかに注目したいです。
今夜発表の米CPI次第では、大きく動く可能性もありますので要注目です。
それでは、次章よりドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきますね。
相場分析は長期相場→中期相場→短期相場のように未来側から現在側へ進めて、本日のトレード戦略を決めていくことをおすすめします。仕事や子育て等と同じということですね。
前日のトレード戦略
前日のトレード戦略の内容は、こちらの記事をご覧ください。
前日は次のレジサポ位置を見極める時期としてトレードは見送ることとしていました。
結果としては、東京時間に141円台前半の水準を下抜けると、そのままを円買いがズルズルと進む展開になり、NY終値時点では140.3円付近で引ける展開となりました。
私は、週末に今週1週間の戦略を立てるようにしています。これは日々の戦略がブレないようにするためです。日々の戦略は、週末に立てた戦略をもとに解説していますので、よろしければ週末の戦略記事も併せてご覧ください。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から、本日の戦略を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想には、1枠:50銭のチャート(以降、P&F0.5)を使用しています。
P&F0.5チャートは、前日の値動きにより○印が2枠増えましたが、次のシグナル点灯待ちの状況に変わりありません。
よって、長期的観点では横ばいの展開を想定したいです。
なお、現状の円高方向のサポート候補(=シグナル点灯位置)は、139.0円の枠です。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | なし | 139.0円 |
中期相場予想
中期相場予想には、1枠:20銭のチャート(以降、P&F0.2)を使用しています。
P&F0.2チャートは、前日の値動きにより○印が5枠増えましたが、次のシグナル点灯待ちの状況に変わりありません。
よって、中期的観点では横ばいの展開を想定したいです。
なお、現状の円高方向のサポート候補(=シグナル点灯位置)は、139.0円の枠です。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | なし | 139.0円 |
短期相場予想
短期相場予想には、1枠:10銭のチャート(以降、P&F0.1)を使用しています。
P&F0.1チャートは、前日の値動きにより○印が大幅に増えましたが、次のシグナル点灯待ちの状況に変わりありません。
なお、現在の水準は円高目標値を大きく行き過ぎていますので、短期的には買い戻しがあってもおかしくない状況と考えられます。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | 144.6円 | ー |
本日のP&Fまとめ
現在、再びすべてのチャートにおいて、シグナル点灯待ちの状況です。
以上のことから、大きな流れとしては横ばい展開(139-144.6)を想定しつつも、次の短期的なトレンド発生を待つ時期との認識です。
チャート | シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|---|
長期P&F | なし | ー | なし | 139.0円 |
中期P&F | なし | ー | なし | 139.0円 |
短期P&F | なし | ー | 144.6円 | ー |
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。
私の場合、当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBをあわせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&F分析では、すべてのチャートにてシグナル点灯待ちの状況です。大きな流れとしては横ばい展開(139-144.6)を想定していますが、かなり広いレンジとなっています。よって、今後新たなレジサポが出現し、優位な条件でトレードできる状況が来るのを待つ時期と考えています。
以上のことから、本日のトレードは基本的には見送りたいと思います。ただ、どうしてもトレードするということであれば、139円台での買いは面白いかもしれません。トレード根拠としては、中長期P&Fチャートにおいて139円付近がサポート候補となっているため、139円台は比較的底堅い展開が想定されるからです。ただ、この場合は逆張りとなりますので、損切りの設定は厳格に行う必要があります。どんなに遅くても日足終値で139円割れは損切りしたいです。
注:上記のトレード方針は、あくまで個人的な見解です。
【復活!】P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!
P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!の記事は、以下に移行しております。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
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P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
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→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
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