本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方はもちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、注目トピックを中心にファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
現在の注目トピック |
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・次回FOMCは利上げ?利上げ見送り? →6月FOMCは利上げ見送り観測強まる ・本日6/13発表の5月消費者物価指数 →市場予想を下回るもコアは依然として高水準 ・米地銀金融システム不安 |
CPIは全体では前年同月比4.0%上昇と2021年3月以来の低い伸びとなり、前月比も0.1%上昇と4月(0.4%上昇)から減速した。一方、CPIのコア指数は前年同月比5.3%上昇と、4月(5.5%)からは伸びが鈍ったものの、引き続き高い水準だった。
全体、コア指数ともに市場予想と一致したため、米連邦準備理事会(FRB)が14日までの米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの観測が強まった。一方、米景気の底堅さを背景にコアのインフレ高止まりへの懸念は根強く、FRBが7月には利上げを再開するとの観測も意識された。
日本経済新聞 為替概況より
昨日は米CPIが発表されましたね。結果としては、市場予想通りということで、本日のFOMCでの利上げ見送り、そして7月のFOMCで利上げというストーリーを考える投資家が増えたようです。
さて、直近の動向を受けての戦略変更の必要性については、後ほどテクニカル観点で見ていきましょう。
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。
ただ、プロの投資家であっても未来を完璧に予想することは出来ないことを忘れてはいけません。
市場には情報が溢れかえっているため、初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねません。
市場の情報は事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利は、NY市場クローズ時点で前日比+0.08の”3.82%”となりました。
昨日発表の米CPIを受けて長期金利が上昇しています。テクニカル的には200MAで反発しているように見えます。
本日はFOMCがありますので下方向は200,100MAに引き続き注目し、この水準を下回らなければ、堅調な推移が期待できるのではないかと考えています。反対に上方向は、3.82%付近が前回高値ですので、現水準がレジスタンスになるかに注目です。
それでは、次章よりドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきます。
具体的には前日の振り返り→長期相場→中期相場→短期相場と遠い方から近い方へと分析を進めて、本日のトレード戦略を決めていきます。
前日のトレード戦略
前日のトレード戦略は、こちらの記事をご覧ください。
昨日は139.0円付近がサポートになるかに注目していましたね。
結果としては、139.01円台を下値として反発しましたので、予想通りの展開となりました。
なお、私は今週1週間の戦略を週末に立てるようにしています。これは日々の戦略がブレないようにするためです。日々の戦略は、週末に立てた戦略をもとに解説していますので、よろしければ週末の戦略記事も併せてご覧ください。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から、本日の戦略を考えていきたいと思います。
長期相場予想
長期相場予想にはP&F0.5(1枠:50銭)を使用しています。
P&F0.5チャートは前日の値動きによる変化点はありません。
よって、現時点では引き続き長期的には円安目標値に向けて推移することを期待しています。
現在P&F0.5チャートは円安シグナル点灯中で、円安目標値は144.5円となっています。反対に円高方向のサポート候補は134.5円の枠のままです。
中期相場予想
中期相場予想にはP&F0.2(1枠:20銭)を使用しています。
P&F0.2チャートは前日の値動きにより前回高値を上抜けてきました。これにより水平カウンティングによる円安シグナル点灯となり、目標値は143.0円枠です。
なお、サポート候補139.0円に変更はありません。同枠を下抜けますと、円高シグナルに転換するため、要注目です。
垂直カウンティングは、現在も円安目標値「142.2円付近」に向けて推移しているとの見方にも変わりありません。
短期相場予想
短期相場予想にはP&F0.1(1枠:10銭)を使用しています。
P&F0.1チャートは前日の値動きにより前回高値140.0円の枠を上抜けてきました。
よって、前回の円高シグナルはダマシとして、新たに水平カウンティングによる円安シグナルに転換したと考えられます。目標値は「142.1円」の枠です。
なお、サポート候補139.0円の枠となります。もし同枠を下抜けますと、円高シグナルに転換するため、要注目です。
本日のP&Fまとめ
シグナル点灯状況は短期・中期チャートにて水平カウンティングによる円安シグナルが点灯しました。
よって、現在は短中長期チャートにて水平カウンティングによる円安シグナルが点灯中、さらに短中期チャートでは垂直カウンティングによる円安目標値も算出されている状況です。
以上のことから、現在は大きな円安の流れに沿った展開が期待できそうと予想することができます。
チャート | シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|---|
長期P&F | 円安 | 144.5円 | なし | 134.5円 |
中期P&F | 円安(垂直) | 142.2円 | 140.6円 | 138.8円 |
中期P&F | 円安 | 143.0円 | なし | 139.0円 |
短期P&F | 円安(垂直) | 142.4円 | 139.9円 | 138.8円 |
短期P&F | 円安 | 142.1円 | なし | 139.0円 |
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBをあわせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&F分析では「大きな円安の流れに沿った展開が期待できる場面」と見ることができます。
よって、目線は”円安”で捉えていこうと思います。
本日は140円割れ水準から買い増しのスタンスで臨みたいと思います。ただFOMCを控えていますので、ポジション量は抑えめにします。また、今後139.0円を下抜けますと短中期チャートで円高シグナルが点灯するため、その際は円高スタンスに転換しようと思っています。
なお、現在保有済みの138.9円までの買いポジションは保持したままとします。(個人的見解)
【復活!】P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!
P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!の記事は、以下に移行しております。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
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P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
<その2>
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