本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方は、もちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、注目トピックを中心にファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
現在の注目トピック |
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・次回FOMCは利上げ? →0.25%利上げの見方が優勢。7月が最後?利下げ時期は? ・日銀金融政策決定会合の行方 ・米地銀金融システム不安(備忘録) |
ロイター通信は21日、日銀が7月の会合で「金融政策の現状維持を決める公算が大きい」と報じた。ブルームバーグ通信も同日、「日銀は現時点で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)政策の副作用に緊急に対応する必要性は乏しいとみている」と伝えた。一方、米連邦準備理事会(FRB)は25~26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを決めると見込まれている。日米の金融政策の違いを背景とした円売り・ドル買いが勢いづいた。
ニューヨーク市場では円は下げ渋る場面があった。米長期金利が低下し、日米金利差の拡大観測の後退は円相場を下支えした。市場では「日銀がサプライズに動く可能性を排除していない」(BKアセット・マネジメントのキャシー・リーン氏)との声も聞かれ、実際に会合結果を見極めたい雰囲気もあった。足元で円相場の変動が大きくなったなか、持ち高を一段と一方向に傾ける動きは限られた。
日本経済新聞 為替概況より
先週金曜日はトピックに乏しい中、ロイターの報道により日米の金融政策の違いを背景とした円売り・ドル買いが勢いづいたようです。今週はFOMCや日銀金融政策決定会合など注目イベントが多く予定されていますので、結果には注目していきましょう。一番は日銀のサプライズ有無でしょうか?
今週はFOMCや日銀金融政策決定会合以外にも、注目の経済指標が予定されていますので、注目していきましょう。
今週の注目経済指標 |
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・7/26(水)27:00「米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表」 ・7/26(水)27:30「パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見」 ・7/27(木)21:30「4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(前期比年率)」 ・7/28(金)時間未定「日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表」 |
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。ただ、プロの投資家であっても未来を予想することは出来ません。
ですから、私は初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねないと考えています。
市場には情報が溢れかえっており、事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利は、NY市場クローズ時点で前日比-0.01%の”3.84%”となりました。
前回レジスタンスの3.83%付近を再び上抜けていますので、再び上昇トレンドが始まる可能性がありそうです。この先も日足50MAでサポートされている状況が続くかに注目したいと思います。
それでは、次章よりドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきますね。
相場分析は長期相場→中期相場→短期相場のように未来側から現在側へ進めて、本日のトレード戦略を決めていくことをおすすめします。仕事や子育て等と同じということですね。
前日のトレード戦略
前日のトレード戦略の内容は、こちらの記事をご覧ください。
前日の戦略は変更なし。中長期チャートにて円高シグナルが点灯中のため、中長期的には円高が進むことを想定していました。ただ、リスクリワードが良くない状況でしたので、トレードは見送ることとしていました。
その上で直近では半値戻し=141円台乗せまで円売りが進む可能性は十分にあると指摘していました。
結果としては、欧州時間に円売りが加速、141.9円台まで円安が進展しました。その後は揺り戻しもありましたが、141円台半ばの水準を維持している状況です。
私は、週末に1週間の戦略を立てるようにしています。これは日々の戦略がブレないようにするためです。日々の戦略は、週末に立てた戦略をもとに解説していますので、よろしければ週末の戦略記事も併せてご覧ください。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から、本日の戦略を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想には、1枠:50銭のチャート(以降、P&F0.5)を使用しています。
P&F0.5チャートは、前日の値動きにより×印が3枠増えましたが、現在も円高目標値を133円付近とするシグナルが点灯している状況に変わりありません。
よって、長期的観点では円高の展開を想定したいです。
ただ、現在のチャート形状ではシグナル点灯位置からの損切り位置が遠くリスクリワードが良くないため、トレードの際には考慮したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円高 | 133.0円 | 144.5円 | 138.5円 |
中期相場予想
中期相場予想には、1枠:20銭のチャート(以降、P&F0.2)を使用しています。
P&F0.2チャートは、前日の値動きにより×印の枠が9枠増えましたが、現在も円高目標値を135.4円付近とする円高シグナルが点灯している状況です。
よって、中期的観点では円高の展開を想定したいです。
ただ、こちらも現在のチャート形状ではリスクリワードが良くないため、トレードの際には考慮したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円高 | 135.4円 | 144.6円 | 138.2円 |
短期相場予想
短期相場予想には、1枠:10銭のチャート(以降、P&F0.1)を使用しています。
P&F0.1チャートは前日の値動きにより、×印の枠が大幅に増えました。売られすぎ状態(円買い)の是正が続いていますね。ただ、現在も次のシグナル点灯待ちの状況には変わりありません。
P&Fにフィボナッチを適用しますと、そろそろ61.8%ラインが近づいていますので、そろそろ上値が重くなるかもしれません。
なお、今後138.1円を下抜けますと垂直カウンティングによる円高シグナルが点灯しますので、要注目です。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | 144.6円 | 138.1円 |
本日のP&Fまとめ
現在、中長期チャートにおいては円高シグナルが点灯している状況です。一方、短期チャートにおいては売られ過ぎ(円高が行き過ぎ)の状況です
以上のことから、大きな流れとしては円高展開を想定したいですが、短期的には買い戻しがあってもおかしくない状況と言えそうです。
チャート | シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|---|
長期P&F | 円高 | 133.0円 | 144.5円 | 138.5円 |
中期P&F | 円高 | 135.4円 | 144.6円 | 138.2円 |
短期P&F | なし | ー | 144.6円 | 138.1円 |
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。
私の場合、当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBをあわせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&F分析では、中長期チャートにて円高シグナルが点灯している状況ですので、中長期的には円高が進むことを想定したいです。
ただ、現在のチャート形状では、シグナル反転位置まで遠く、期待利益に対する最大損失の割合、つまり"リスクリワード"が良くない状況です。
従って、目線としては円高方向を意識しつつも、実トレードはチャート形状が変化してシグナル反転位置が更新されてからが良いと個人的には考えています。
以上のことから、本日もトレードは見送りたいと思います。
なお、直近では円売りの継続性に注目です。とりあえず先週金曜日は、フィボナッチの61.8%水準まで戻して円売りが一服しましたが、本日は同水準を上抜けて来るかに注目しようと思います。
注:上記のトレード方針は、あくまで個人的な見解です。
【復活!】P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!
P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!の記事は、以下に移行しております。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
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P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
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