この記事では、2004年から21年間一度も退場することなく勝ち抜いてきた兼業トレーダーである私が、"ドル円"を題材にP&FチャートによるFXの分析方法やリスク管理、実トレードに臨む際の考え方などを紹介しています。
FXで中長期的に利益を出すにはどうしたらいいのかとお悩みの方に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。
それでは、今週も週末にしっかりと振り返りをしてトレードスキルを向上させましょう。
- P&Fを主軸としたテクニカル分析を通して、損切りと利確の基準が分かるようになる。
- FXとちょうどいい距離感で生活できるようになる。
- FXで成功している人の相場との向き合い方を知ることができる。
私が実践している戦略構築ステップは、こちらの記事で紹介していますので、初めての方はぜひ一度ご覧ください。

STEP1:ファンダメンタル観点での分析
それでは、ドル円の「週間相場予想&トレード戦略構築」を一緒にやっていきましょう。
STEP1は、ファンダメンタル関連の情報をチェックして、マーケット状況や投資家の注目トピックなどを把握します。
今週の注目経済指標&イベント結果
1/28_FRBが金利据え置き、インフレ「やや高止まり」 労働市場は安定

米連邦準備理事会(FRB)は27─28日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を3.50─3.75%に据え置くと決定した。パウエル議長は経済成長見通しが明らかに改善し、インフレと雇用の両方に対するリスクが低下したとの認識を示し、さらなる利下げを急ぐ必要性がないことを示唆した。
決定は10対2。ウォラー理事とミラン理事が0.25%の利下げを主張し、金利据え置きに反対票を投じた。ウォラー理事は5月に任期が切れるパウエルFRB議長の後任候補の1人になっている。
パウエル氏はFOMC後の記者会見で「経済はその力強さで再びわれわれを驚かせた」と述べた。参加者の間で今回の決定に広い支持があったとした上で、FRBは追加利下げの必要性やその時期を見極める「良い位置にある」と述べた。
利下げを促す要因について「組み合わせは無限にあり得る」とし、労働市場の軟化やインフレ率がFRBの2%目標まで下がる可能性を例として挙げた。
ロイター
1/28_パウエル氏「FRBの独立性揺らがず」、後任に政治への関与回避助言

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は28日、FRBは独立性を失っていないとし、今後もFRBの独立性が損なわれることはないと述べた。
連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、中央銀行の独立性とは選挙で選ばれた政治家が金融政策の決定を直接的に左右しないことにあると指摘。FRBの独立性の維持に自身も、他のFRB当局者も強くコミットしていると語った。
自身の任期終了後の去就やトランプ政権による刑事捜査について記者団から繰り返し質問を受けても「きょう言えることはない」と取り合わなかったが、後任への助言として「政治には関わらず、巻き込まれないようにすることだ。関わってはならない」と述べた。
ただ、政治に関わらないということは、選挙で選ばれた議員を避けるということではないとも指摘。
「民主的な説明責任を果たすための窓口は議会であり、議会に行って人々と話をすることは受動的な責任ではなく、積極的な定期的義務だ」とし、「民主的な正当性を求めるなら、選挙で選ばれた監督者らとのやり取りによってそれを得るべきだ」と語った。パウエル氏はFRB議長としての8年間、議会で幅広い関係を築くことを優先事項としてきた。
ロイター
1/30_米PPI、12月は前月比0.5%上昇 5カ月ぶりの大幅な伸び

米労働省が30日発表した2025年12月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.5%上昇し、伸びは昨年7月以来、5カ月ぶりの大きさとなった。市場予想は0.2%上昇。11月分は0.2%上昇で改定されなかった。
輸入関税に伴うコスト増を企業が価格に転嫁している状況が示された。これを受け、向こう数カ月でインフレが加速し、連邦準備理事会(FRB)が当面金利を据え置く可能性が示唆された。
変動が激しい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.4%上昇、11月は0.2%上昇だった。
前年比では3.0%上昇。こちらも市場予想の2.7%を上回った。一方、通年では25年は3.0%上昇と、24年の3.5%から伸びが鈍化した。
25年12月はサービス価格が前月比0.7%上昇し、伸び加速の要因となった。貿易サービスのマージンが1.7%上昇したことが背景にある。
貿易、輸送、倉庫を除くサービス価格は0.3%、輸送、倉庫関連は0.5%、ポートフォリオ管理は2.0%、航空運賃が2.9%、ホテルなどの宿泊料金は7.3%、それぞれ上昇した。
ロイター
来週の主な注目経済指標&イベント
| 日付 | 時間 | 経済指標・イベント |
|---|---|---|
| 2/2(月) | 24:00 | (米)1月ISM製造業景況指数 |
| 2/3(火) | 24:00 | (米)12月雇用動態調査(JOLTS)求人件数 |
| 2/4(水) | 22:15 | (米)1月ADP雇用統計(前月比) |
| 24:00 | (米)1月ISM非製造業景況指数(総合) | |
| 2/6(金) | 22:30 | (米)1月非農業部門雇用者数変化(前月比) |
| 22:30 | (米)1月失業率 | |
| 22:30 | (米)1月平均時給(前月比) | |
| 22:30 | (米)1月平均時給(前年同月比) |
上の表には載せていない経済指標でも結果次第では大きく変動する可能性がありますので、経済指標や経済イベントを重視したい方は、FX会社や証券会社のサイトで情報を入手しておきましょう。私は外為どっとコムのサイトを愛用しています。

経済メディアではインフレの落ち着く時期やFRB利下げ転換時期等について、経済学者などの著名人がもっともらしい見解を述べています。しかし、こうした経済のプロフェッショナルでさえ、未来がどうなるのかは誰にも分かりません。
こうした著名人の発言を鵜呑みにして、トレードを実行してしまう方が多いのですが、私はおすすめしません。
少し極端な表現ですが、投資の世界で最終的に信じられるのは自分だけです。この世界で長く生き残るためには、自分で相場の動向をいち早く察知して、その流れに付いていくことしかないと思っています。そして、そのためにはテクニカル分析と適度な情報収集を継続的に行う必要があります。
テクニカル分析の方法については、このブログで定期的にお伝えしていきますので、共感いただける方は、ぜひ一緒にやっていきましょう。
本日の相場概況把握「米長期金利関連情報」
本題のドル円に入る前に、米長期金利に関連する情報の概況を押さえていきましょう。
米長期金利チャート
日米長期金利差とドル円の相関性
直近20日間の日米金利差とドル円のCC(相関係数)は"-0.43"と、やや逆相関の関係にあるようです。
FRB利下げ予想時期
CMEのFedWatchツールによると、次回3月のFOMCは据え置き予想が84.6%から86.6%に上昇し、確実視されているようです。また、次々回4月のFOMCでの据え置き予想も70.5%と優勢になっています。利下げ予想は以前と比較してずいぶん後退しているようですね。


以上で、ファンダメンタル観点での状況把握ができました。今週のファンダメンタル要素が現在のドル円相場にどのような影響を及ぼしているのか。その辺りは、次章からのテクニカル分析を通してみてみましょう。
FXで利益を上げたいなら、投資先の経済や政治に関する情勢を理解することが重要。経済ニュース等から情報収集し、自分なりの解釈を記録していきましょう。「円売りが当面続く」といった簡単な記録でも構いません。
ただ、経済情報は無数にありますので、収集しすぎれば良いというものでもなく、長期間継続することが大事ですので、ご自身の負担にならない程度に続けてみてください。
私たち個人投資家は、生活を豊かにするための"資産"が欲しいのであって、"経済のプロ"になりたいわけではないという方が大半かと思いますので、大まかな状況が分かれば十分です。
STEP2:今週の相場予想とトレード戦略の評価
さて、ファンダメンタル観点で状況を押さえた後は、テクニカル観点で相場を捉えていきましょう。
まずは、今週の相場予想とトレード戦略を振り返りです。
今週は予想レンジを「154.2円〜159.4円」に設定、週明け時点の目線は円高とし、具体的な注目ポイントとしては、下表の通りとしていましたね。
| レート | 根拠 |
|---|---|
| 161.5-9 | 長期P&F円安目標値 |
| 159.0-4 | 長期P&Fレジスタンス |
| 159.0-1 | 中期P&Fレジスタンス |
| 159.0 | 短期P&Fレジスタンス |
| 156.4 | 短期P&F前回サポート |
| 156.0-1 | 中期P&F前回サポート |
| レート | 根拠 |
|---|---|
| 156.0-4 | 長期P&Fサポート |
| 155.5 | 短期P&F円高目標値 |
| 154.2-3 | 中期P&F円高目標値 |
トレード戦略評価
結果としては、週明け早々に中期チャートの円高目標値に到達。さらに長期チャートでも円高シグナルが点灯し、火曜日には一時152.0円台まで円高が進みました。しかし、その後は円買いの勢いは一服し金曜日時点では154.7円台まで戻りを試している状況です。
背景にはベッセント米財務長官が円相場を支えるための為替介入を強く否定したことや、米連邦準備理事会(FRB)の次期議長にケビン・ウォーシュ氏を指名され利下げ観測が後退したことがあるようです。
なお、日々の具体的なトレード戦略は値動きに合わせて調整を行っています。日々のトレード戦略は当ブログで毎日公開していますので、よろしければ毎朝ご覧ください。
では、来週のドル円相場予想とトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、"P&F(ポイント&フィギュア)"を主軸テクニカルに使用しています。現在のドル円のボラティリティー状況から、長期は「1枠50銭」、中期は「1枠20銭」、短期は「1枠:10銭」を採用しています。ただ、短期チャートは最近のボラティリティーには、若干合っていない状況が続いています。
それでは長期チャートから順番に見ていきましょう。
STEP3:テクニカル観点での長期トレンド分析
P&F0.5チャートは先週の値動きにより円高シグナルが点灯中で、目標値は151.5-9円付近となっています。ただ、先週火曜日に一時152.0円台まで円高になっていますので、これを目標値到達と見做すのか判断が分かれそうな状況です。
| シグナル | 点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
|---|---|---|---|---|
| 水平 | 円高 | 151.5-9 | 159.0-4 | 152.5-9 |
| 垂直 | なし | ー |
STEP4:テクニカル観点での中期トレンド分析
P&F0.2チャートは、先週月曜日に154.2円付近の円高目標値にあっさり到達。その後、152.2円まで円買いが行き過ぎている状況でしたが、基本通りに元の円高目標値まで戻ってきている状況です。
| シグナル | 点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
|---|---|---|---|---|
| 水平 | なし | ー | 159.0-1 | 152.2-3 |
| 垂直 | なし | ー |
STEP5:テクニカル観点での短期トレンド分析
P&F0.1チャートも先週月曜日に155.5円付近の円高目標値にあっさり到達。その後、152.2円まで円買いが行き過ぎている状況でしたが、円高が是正されています。また、金曜日の値動きにより、円安シグナルが点灯していますが、こちらは同日中に目標値到達となっています。
| シグナル | 点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
|---|---|---|---|---|
| 水平 | なし | ー | ー | 153.1 |
| 垂直 | なし | ー |
- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくことをおすすめします。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。 - 複数のテクニカル指標を用いて分析する場合、それぞれのテクニカル分析結果の方向が分かれた際の方針を決めておくとトレードが安定するのでおすすめです。
私の場合、トレードは主軸とするテクニカルに従うこととし、方向性の分かれ具合に応じて取引量を調整することにしています。
週初時点のP&Fまとめ
| チャート | シグナル | 点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
|---|---|---|---|---|---|
| 長期P&F | 水平 | 円高 | 151.5-9 | 159.0-4 | 152.5-9 |
| 垂直 | なし | ー | |||
| 中期P&F | 水平 | なし | ー | 159.0-1 | 152.2-3 |
| 垂直 | なし | ー | |||
| 短期P&F | 水平 | なし | ー | ー | 153.1 |
| 垂直 | なし | ー |
STEP6:トレード方針の決定
来週のトレード方針
週初時点では、長期チャートではまだ円高シグナルが点灯しているので、来週の目線は円高方向にしようと思います。
週明け時点の具体的な注目レートは下表の通りです。円安方向は直近に具体的な目処がない状況ですので、予想レンジが広めになっていますが、今週の値動きでレジスタンス水準が更新された場合は見直していく必要がありそうです。
| レート | 根拠 |
|---|---|
| 159.0-4 | 長期P&Fレジスタンス |
| 159.0-1 | 中期P&Fレジスタンス |
| レート | 根拠 |
|---|---|
| 154.3 | 短期P&F前回円安目標値 |
| 153.4 | 短期P&F前回レジスタンス |
| 153.1 | 短期P&Fサポート |
| 152.5-9 | 長期P&Fサポート |
| 152.2-3 | 中期P&Fサポート |
| 151.5-9 | 長期P&F円高目標値 |
トレード検証状況
トレード検証に関しては、長期チャートの円安シグナルを根拠にした買いポジションは、目標値完全到達かシグナル転換までは保持していますが、実戦においては先週火曜日に一時152.0円台まで円高になったことを目標値到達と見做すのかどうかで判断が分かれそうな状況です。
以上、私の来週のドル円相場予想&トレード戦略構築でしたが、みなさんも来週のトレード戦略を立てられましたか?
P&Fチャートは初心者の方でも利確位置や損切り位置が明確に決めることができるので、個人的にはとてもおすすめのチャートです。ここまでご覧いただいて「もっとP&Fを勉強したい」と思っていただけた方は、以下の記事でP&Fチャートの詳細を解説していますので、よろしければご覧ください。
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注意:本記事の記載内容は私の個人的な相場認識やトレード戦略を公開しているものです。読者の皆さんに積極的な取引を推奨しているわけではありません。 投資実行判断は自己責任でお願いします。

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