この記事では、2004年から21年間一度も退場することなく勝ち抜いてきた兼業トレーダーである私が、"ドル円"を題材にP&FチャートによるFXの分析方法やリスク管理、実トレードに臨む際の考え方などを紹介しています。
FXで中長期的に利益を出すにはどうしたらいいのかとお悩みの方に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。
それでは、今週も週末にしっかりと振り返りをしてトレードスキルを向上させましょう。
- P&Fを主軸としたテクニカル分析を通して、損切りと利確の基準が分かるようになる。
- FXとちょうどいい距離感で生活できるようになる。
- FXで成功している人の相場との向き合い方を知ることができる。
私が実践している戦略構築ステップは、こちらの記事で紹介していますので、初めての方はぜひ一度ご覧ください。

STEP1:ファンダメンタル観点での分析
それでは、ドル円の「週間相場予想&トレード戦略構築」を一緒にやっていきましょう。
STEP1は、ファンダメンタル関連の情報をチェックして、マーケット状況や投資家の注目トピックなどを把握します。
今週の注目経済指標&イベント結果
1/13_米12月CPI前年比2.7%上昇、予想と一致 食品3年超ぶり大幅上昇

米労働省が13日発表した2025年12月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.7%上昇した。家賃や食品の値上がりが押し上げ要因となった。ただ、上昇率は前月から横ばいで、市場予想と一致した。昨秋の政府機関一時閉鎖の影響に伴うゆがみが解消される中、米連邦準備理事会(FRB)は今月の会合で金利を据え置くとの見方が強まった。
物価の「瞬間風速」を示す前月比は0.3%上昇し、予想と一致した。
食品は0.7%上昇し、22年10月以来の大幅な伸びを記録。果物・野菜、乳製品などが値上がりしたほか、国民の不満につながっている牛肉価格は1.0%上昇、ステーキも3.1%急騰した。ステーキは前年同月比では17.8%上昇し、過去4年間で最大の伸びとなった。外食などの食品サービスも0.7%上昇し、22年10月以来の高水準に達した。関税の影響で、コーヒーは1.9%上昇。一方、昨年高騰していた卵は8.2%下落した。
家賃を含む住居費も0.4%上昇し、CPI全体の押し上げ要因となった。持ち家の帰属家賃は0.3%上昇した。
ロイター
1/14_米11月小売売上高0.6%増、予想上回る 自動車販売が回復

米商務省が14日発表した2025年11月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.6%増加した。自動車購入の回復などを追い風に、市場予想の0.4%増を上回り、第4・四半期の堅調な経済成長を示唆した。
ただ、支出は高所得世帯が主導しており、低所得者層は生活費高への対応に苦慮しているとみられる。バンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズは、同社の消費者動向分析が「高所得層と低所得層の支出伸び率の格差は第4・四半期を通じて大きく、継続的だった」ことを示していると指摘。さらに経済格差の二極化を示す「K字型」の支出は「非裁量支出よりも裁量支出で顕著だ」と述べた。
10月分は横ばいから0.1%減に下方改定された。
11月は項目別では、自動車・部品が1.0%増と、前月の1.6%減からプラスに転じた。建材・園芸用品は1.3%増、スポーツ用品・趣味・楽器・書籍は1.9%増、衣料品は0.9%増、オンライン小売は0.4%増。
ロイター
1/7_米12月ISM非製造業指数、54.4に上昇 雇用が拡大

米供給管理協会(ISM)が7日発表した2025年12月の非製造業総合指数は54.4と、11月の52.6から上昇した。
ロイターがまとめた市場予想(52.3)に反して改善した。
雇用指数も52.0と、6カ月連続の縮小から持ち直した。
新規受注指数は57.9と、11月の52.9から上昇。受注残は低水準にとどまり、減少ペースが加速した。輸出受注は5カ月連続の縮小から増加に転じた。
支払い価格指数は64.3と、11月の65.4から低下したが、依然として高水準で、インフレ率が米連邦準備理事会(FRB)の目標である2%を当面上回る可能性を示唆した。
ロイター
1/14_米PPI、25年11月は前月比0.2%上昇 予想と一致

米労働省が14日発表した2025年11月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は 前月比0.2%上昇し、ロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。ガソリン価格の高騰を背景に10月(0.1%上昇)から小幅上昇したものの、貿易マージンが縮小しており、企業は関税コストの一部を吸収しているとみられる。
前年比では3.0%上昇。10月は2.8%上昇だった。
変動が激しい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.2%上昇、10月は0.4%上昇だった。
財(モノ)が前月比0.9%上昇。伸びは10月の0.4%下落から反転し、24年2月以来最大となった。エネルギー価格が4.6%上昇し、財価格の上昇の8割以上を占めた。食品価格は10月の0.4%下落から横ばい。サービスも10月の0.3%上昇から横ばいで推移した。
貿易サービスのマージンは0.8%低下。関税コストの一部を企業が吸収したことで、インフレの急激な上昇は抑制された。
ロイター
来週の主な注目経済指標&イベント
| 日付 | 時間 | 経済指標・イベント |
|---|---|---|
| 1/22(木) | 22:30 | (米)11月個人消費支出(PCE) |
| 1/23(金) | 未定 | (日)日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表 |
| 未定 | (日)日銀展望レポート | |
| 8:30 | (日)12月全国消費者物価指数(CPI) | |
| 15:30 | (日)植田和男日銀総裁、定例記者会見 |
上の表には載せていない経済指標でも結果次第では大きく変動する可能性がありますので、経済指標や経済イベントを重視したい方は、FX会社や証券会社のサイトで情報を入手しておきましょう。私は外為どっとコムのサイトを愛用しています。

経済メディアではインフレの落ち着く時期やFRB利下げ転換時期等について、経済学者などの著名人がもっともらしい見解を述べています。しかし、こうした経済のプロフェッショナルでさえ、未来がどうなるのかは誰にも分かりません。
こうした著名人の発言を鵜呑みにして、トレードを実行してしまう方が多いのですが、私はおすすめしません。
少し極端な表現ですが、投資の世界で最終的に信じられるのは自分だけです。この世界で長く生き残るためには、自分で相場の動向をいち早く察知して、その流れに付いていくことしかないと思っています。そして、そのためにはテクニカル分析と適度な情報収集を継続的に行う必要があります。
テクニカル分析の方法については、このブログで定期的にお伝えしていきますので、共感いただける方は、ぜひ一緒にやっていきましょう。
本日の相場概況把握「米長期金利関連情報」
本題のドル円に入る前に、米長期金利に関連する情報の概況を押さえていきましょう。
米長期金利チャート
日米長期金利差とドル円の相関性
直近20日間の日米金利差とドル円のCC(相関係数)は"-0.70"と、逆相関の関係にあるようです。
FRB利下げ予想時期
CMEのFedWatchツールによると、次回1月のFOMCは据え置き予想が95.6%と先週と変わらず確実視されているようです。また、次々回3月のFOMCでの据え置き予想も先週の71.3%から78.9%に上昇しています。全般に利下げ予想が後退しているようですね。


以上で、ファンダメンタル観点での状況把握ができました。今週のファンダメンタル要素が現在のドル円相場にどのような影響を及ぼしているのか。その辺りは、次章からのテクニカル分析を通してみてみましょう。
FXで利益を上げたいなら、投資先の経済や政治に関する情勢を理解することが重要。経済ニュース等から情報収集し、自分なりの解釈を記録していきましょう。「円売りが当面続く」といった簡単な記録でも構いません。
ただ、経済情報は無数にありますので、収集しすぎれば良いというものでもなく、長期間継続することが大事ですので、ご自身の負担にならない程度に続けてみてください。
私たち個人投資家は、生活を豊かにするための"資産"が欲しいのであって、"経済のプロ"になりたいわけではないという方が大半かと思いますので、大まかな状況が分かれば十分です。
STEP2:今週の相場予想とトレード戦略の評価
さて、ファンダメンタル観点で状況を押さえた後は、テクニカル観点で相場を捉えていきましょう。
まずは、今週の相場予想とトレード戦略を振り返りです。
今週は予想レンジを「156.0円〜159.3円」に設定、週明け時点の目線は円安とし、具体的な注目ポイントとしては、下表の通りとしていましたね。
| レート | 根拠 |
|---|---|
| 161.5-9 | 長期P&F円安目標値 |
| 159.2-3 | 中期P&F円安目標値 |
| 157.6-7 | 中期P&Fレジスタンス |
| 157.5-9 | 長期P&Fレジスタンス |
| レート | 根拠 |
|---|---|
| 157.4 | 短期P&F前回円安目標値 |
| 156.8 | 短期P&F前回レジスタンス |
| 156.4 | 短期P&Fサポート |
| 156.0-1 | 中期P&Fサポート |
| 156.0-4 | 長期P&Fサポート |
トレード戦略評価
結果としては、P&Fのシグナル通りに円売り優勢の展開で、一時159.4円台まで円安となり、中期チャートの円安目標値に到達しました。その後は、中期チャートの目標値到達の影響により押し戻されてNY終値は158.0円台となっています。
なお、中期チャートの円安シグナルを根拠にした買いトレードは、無事に目標値159.2-3円で利益確定となっています。
なお、日々の具体的なトレード戦略は値動きに合わせて調整を行っています。日々のトレード戦略は当ブログで毎日公開していますので、よろしければ毎朝ご覧ください。
では、来週のドル円相場予想とトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、"P&F(ポイント&フィギュア)"を主軸テクニカルに使用しています。現在のドル円のボラティリティー状況から、長期は「1枠50銭」、中期は「1枠20銭」、短期は「1枠:10銭」を採用しています。ただ、短期チャートは最近のボラティリティーには、若干合っていない状況が続いています。
それでは長期チャートから順番に見ていきましょう。
STEP3:テクニカル観点での長期トレンド分析
P&F0.5チャートを見てみると、レジスタンスがあった157.5円付近を1/12に上抜けたことで、円売りが加速している様子が分かりますね。なお現在、P&F0.5チャートは円安シグナルが点灯中で、目標値は161.5円付近です。
| シグナル | 点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
|---|---|---|---|---|
| 水平 | 円安 | 161.5-9 | ー | 156.0-4 |
| 垂直 | なし | ー |
STEP4:テクニカル観点での中期トレンド分析
P&F0.2チャートは、今週の値動きにより159.2円付近の円安目標値に到達しました。P&F0.2チャートを参考にトレードされた方はおめでとうございます。
なお、その後は円売りの勢いが収まって、159.0円付近にレジスタンスが形成されています。
| シグナル | 点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
|---|---|---|---|---|
| 水平 | 円安目標値到達 | 159.2-3 | 159.0-1 | 156.0-1 |
| 垂直 | なし | ー |
STEP5:テクニカル観点での短期トレンド分析
P&F0.1チャートは、先週157.4円の円安目標値に到達したあとも、円売りの勢いが止まりませんでしたが、ようやく円売りの勢いが一服し、159.0円付近にレジスタンスが形成されています。
| シグナル | 点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
|---|---|---|---|---|
| 水平 | なし | ー | 159.0 | 156.4 |
| 垂直 | なし | ー |
- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくことをおすすめします。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。 - 複数のテクニカル指標を用いて分析する場合、それぞれのテクニカル分析結果の方向が分かれた際の方針を決めておくとトレードが安定するのでおすすめです。
私の場合、トレードは主軸とするテクニカルに従うこととし、方向性の分かれ具合に応じて取引量を調整することにしています。
週初時点のP&Fまとめ
| チャート | シグナル | 点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
|---|---|---|---|---|---|
| 長期P&F | 水平 | 円安 | 161.5-9 | ー | 156.0-4 |
| 垂直 | なし | ー | |||
| 中期P&F | 水平 | 円安目標値到達 | 159.2-3 | 159.0-1 | 156.0-1 |
| 垂直 | なし | ー | |||
| 短期P&F | 水平 | なし | ー | 159.0 | 156.4 |
| 垂直 | なし | ー |
STEP6:トレード方針の決定
来週のトレード方針
週初時点では、長期チャートで円安シグナルが点灯していますので、来週の目線も円安方向にしようと思います。ただ、今週中期チャートの目標値に到達済なので、横ばいの展開を挟むシナリオを想定しておきたいです。
週明け時点の具体的な注目レートは下表の通りです。
| レート | 根拠 |
|---|---|
| 161.5-9 | 長期P&F円安目標値 |
| 159.2-3 | 中期P&F前回円安目標値 |
| 159.0-1 | 中期P&Fレジスタンス |
| 159.0 | 短期P&Fレジスタンス |
| レート | 根拠 |
|---|---|
| 157.5-9 | 長期P&F前回レジスタンス |
| 157.6-7 | 中期P&F前回レジスタンス |
| 157.4 | 短期P&F前回円安目標値 |
| 156.8 | 短期P&F前回レジスタンス |
| 156.4 | 短期P&Fサポート |
| 156.0-1 | 中期P&Fサポート |
| 156.0-4 | 長期P&Fサポート |
トレード検証状況
トレード検証に関しては、中期チャートの円安シグナルを根拠にした買いポジションは無事に利益確定できています。また、検証ルールに従ってトレード中の長期チャートのシグナル点灯位置を基準にした買いポジションは、現在も保有しています。
以上、私の来週のドル円相場予想&トレード戦略構築でしたが、みなさんも来週のトレード戦略を立てられましたか?
P&Fチャートは初心者の方でも利確位置や損切り位置が明確に決めることができるので、個人的にはとてもおすすめのチャートです。ここまでご覧いただいて「もっとP&Fを勉強したい」と思っていただけた方は、以下の記事でP&Fチャートの詳細を解説していますので、よろしければご覧ください。
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