この記事では、2004年から21年間一度も退場することなく勝ち抜いてきた兼業トレーダーである私が、"ドル円"を題材にP&FチャートによるFXの分析方法やリスク管理、実トレードに臨む際の考え方などを紹介しています。
FXで中長期的に利益を出すにはどうしたらいいのかとお悩みの方に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。
それでは、今週も週末にしっかりと振り返りをしてトレードスキルを向上させましょう。
- P&Fを主軸としたテクニカル分析を通して、損切りと利確の基準が分かるようになる。
- FXとちょうどいい距離感で生活できるようになる。
- FXで成功している人の相場との向き合い方を知ることができる。
私が実践している戦略構築ステップは、こちらの記事で紹介していますので、初めての方はぜひ一度ご覧ください。

STEP1:ファンダメンタル観点での分析
それでは、ドル円の「週間相場予想&トレード戦略構築」を一緒にやっていきましょう。
STEP1は、ファンダメンタル関連の情報をチェックして、マーケット状況や投資家の注目トピックなどを把握します。
今週の注目経済指標&イベント結果
1/6_米ISM製造業景気指数、12月も50割れ 1年2カ月ぶり低水準

米供給管理協会(ISM)が5日発表した昨年12月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は47.9となり、2024年10月以来の低水準だった。前月(48.2)から横ばい予想に反して低下し、10カ月連続で製造業の拡大・縮小の節目を示す50を下回った。
トランプ関税の影響が続く中、米製造業は新規受注の減少と投入コスト上昇に直面している。エール大学予算研究所の試算によると、平均関税率は17%近くまで上昇した。
ただISMは、PMIはなお42.3を上回っており、長期的には経済全体の拡大と一致する水準だと指摘した。
12月の低下は、前月に改善していた生産指数と在庫指数が共に後退したことを反映しており、ISM製造業景況指数委員会のスーザン・スペンス委員長は「製造業を取り巻く経済的不確実性」が示されたと指摘。ウェルズ・ファーゴのエコノミスト、シャノン・グライン氏は、企業向け税制がやや有利になったことなどは製造業活動にプラスになるとしながらも、「企業の設備投資の回復には依然として慎重な見方を崩していない」と述べた。
ロイター
1/7_米ADP民間雇用、12月は4.1万人増 予想下回る

米ADPリサーチ・インスティテュートが7日発表した12月の全米雇用報告によると、民間雇用者数は4万1000人増と、ロイターがまとめたエコノミスト予想(4万7000人)を下回る伸びとなった。
11月は3万2000人減から2万9000人減に上方修正された。
業種別では、サービス部門が4万4000人増と、伸びが目立った。一方、専門・ビジネスサービス部門は2万9000人、情報部門は1万2000人減少した。
建設部門は1000人増加したものの、財生産部門は3000人、製造業は5000人それぞれ減少した。
ハイ・フリークエンシー・エコノミクスの主任エコノミスト、カール・ワインバーグ氏は「今回の数字から分かるのは、12月に雇用は増加したものの、そのペースは比較的緩やかだったということだ」と述べた。
エコノミストらは、主に輸入関税に関連する政策の不確実性により、企業が人員増加に消極的になっているとの見方を示している。また、一部企業でみられる特定職務での人工知能(AI)の導入により、人員増加の必要性は低下している。
ロイター
1/7_米12月ISM非製造業指数、54.4に上昇 雇用が拡大

米供給管理協会(ISM)が7日発表した2025年12月の非製造業総合指数は54.4と、11月の52.6から上昇した。
ロイターがまとめた市場予想(52.3)に反して改善した。
雇用指数も52.0と、6カ月連続の縮小から持ち直した。
新規受注指数は57.9と、11月の52.9から上昇。受注残は低水準にとどまり、減少ペースが加速した。輸出受注は5カ月連続の縮小から増加に転じた。
支払い価格指数は64.3と、11月の65.4から低下したが、依然として高水準で、インフレ率が米連邦準備理事会(FRB)の目標である2%を当面上回る可能性を示唆した。
ロイター
1/7_米11月求人件数、14カ月ぶり低水準 労働需要の減退示唆

米労働省が7日発表した2025年11月の雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数は714万6000件と前月から30万3000件減少し、2024年9月以来、14カ月ぶりの低水準となった。
採用件数も減少し、関税措置など政策を巡る不透明感のほか、一部職種における人工知能(AI)の導入などを背景に、労働需要が減退している兆候を示唆した。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は760万件だった。
25年10月の求人件数は744万9000件と、前回発表の767万件から下方改定された。求人件数の減少の大部分は、従業員数が50─999人の企業で見られた。
業種別では、宿泊・飲食サービスが14万8000件減と全体の減少を引っ張った。医療・社会福祉セクターも6万6000件減、政府も8万9000件減。
失業者1人当たりの求人数は0.91件で、21年3月以来の低水準となった。
バークレイズのチーフエコノミスト、マーク・ジャノーニ氏は「11月のJOLTSでは求人件数が著しく減少したが、労働市場の悪化を示す兆候はほとんど見られない」との見方を示した。
ロイター
1/9_米12月雇用、予想下回る5万人増 失業率4.4%に低下

米労働省が9日発表した2025年12月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比5万人増と、市場予想の6万人増を下回った。とりわけ建設、小売、製造業での雇用減が目立った。
一方、失業率は4.4%に低下。時間当たり賃金は前年比3.8%上昇と、伸びは11月の3.6%から加速し、米連邦準備理事会(FRB)が今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置くとの見方を支えた。
フィッチ・レーティングスの米経済調査責任者オル・ソノラ氏は、失業率の低下が「減速する労働市場支援に向けたFRBの焦りを和らげるだろう」と指摘。同時に「雇用の伸び鈍化という問題を無視することはできない。採用は依然として停滞し、景気循環に敏感な分野の雇用の伸びも安心できるシグナルを発していない」という見方を示した。
ロイター
来週の主な注目経済指標&イベント
| 日付 | 時間 | 経済指標・イベント |
|---|---|---|
| 1/13(火) | 22:30 | (米)12月消費者物価指数(CPI) |
| 1/14(水) | 22:30 | (米)11月小売売上高 |
| 22:30 | (米)11月卸売物価指数(PPI) |
上の表には載せていない経済指標でも結果次第では大きく変動する可能性がありますので、経済指標や経済イベントを重視したい方は、FX会社や証券会社のサイトで情報を入手しておきましょう。私は外為どっとコムのサイトを愛用しています。

経済メディアではインフレの落ち着く時期やFRB利下げ転換時期等について、経済学者などの著名人がもっともらしい見解を述べています。しかし、こうした経済のプロフェッショナルでさえ、未来がどうなるのかは誰にも分かりません。
こうした著名人の発言を鵜呑みにして、トレードを実行してしまう方が多いのですが、私はおすすめしません。
少し極端な表現ですが、投資の世界で最終的に信じられるのは自分だけです。この世界で長く生き残るためには、自分で相場の動向をいち早く察知して、その流れに付いていくことしかないと思っています。そして、そのためにはテクニカル分析と適度な情報収集を継続的に行う必要があります。
テクニカル分析の方法については、このブログで定期的にお伝えしていきますので、共感いただける方は、ぜひ一緒にやっていきましょう。
本日の相場概況把握「米長期金利関連情報」
本題のドル円に入る前に、米長期金利に関連する情報の概況を押さえていきましょう。
米長期金利チャート
日米長期金利差とドル円の相関性
直近20日間の日米金利差とドル円のCC(相関係数)は"-0.57"と、やや逆相関の関係にあるようです。
FRB利下げ予想時期
CMEのFedWatchツールによると、次回1月のFOMCは据え置き予想が95.6%と先週の83.4%から上昇しました。また、次々回3月のFOMCでの据え置き予想も71.3%と先週の48.9%から、大幅に上昇しています。全般に利下げ予想が後退しているようですね。


以上で、ファンダメンタル観点での状況把握ができました。今週のファンダメンタル要素が現在のドル円相場にどのような影響を及ぼしているのか。その辺りは、次章からのテクニカル分析を通してみてみましょう。
FXで利益を上げたいなら、投資先の経済や政治に関する情勢を理解することが重要。経済ニュース等から情報収集し、自分なりの解釈を記録していきましょう。「円売りが当面続く」といった簡単な記録でも構いません。
ただ、経済情報は無数にありますので、収集しすぎれば良いというものでもなく、長期間継続することが大事ですので、ご自身の負担にならない程度に続けてみてください。
私たち個人投資家は、生活を豊かにするための"資産"が欲しいのであって、"経済のプロ"になりたいわけではないという方が大半かと思いますので、大まかな状況が分かれば十分です。
STEP2:今週の相場予想とトレード戦略の評価
さて、ファンダメンタル観点で状況を押さえた後は、テクニカル観点で相場を捉えていきましょう。
まずは、今週の相場予想とトレード戦略を振り返りです。
今週は予想レンジを「156.0円〜157.9円」に設定、週明け時点の目線は円安とし、具体的な注目ポイントとしては、下表の通りとしていましたね。
| レート | 根拠 |
|---|---|
| 161.5-9 | 長期P&F円安目標値 |
| 159.2-3 | 中期P&F円安目標値 |
| 157.6-7 | 中期P&Fレジスタンス |
| 157.5-9 | 長期P&Fレジスタンス |
| 157.4 | 短期P&F円安目標値 |
| レート | 根拠 |
|---|---|
| 156.5 | 短期P&F前回レジスタンス |
| 156.1 | 短期P&Fサポート |
| 156.0-1 | 中期P&Fサポート |
| 155.0-4 | 長期P&Fサポート |
トレード戦略評価
結果としては、156.1円台でサポートされた後は円売り優勢の展開で、一時158.1円台まで円安となりました。結果、短期チャートの円安シグナルを根拠にした買いトレードは、無事に目標値157.4円台で利益確定となっています。
なお、日々の具体的なトレード戦略は値動きに合わせて調整を行っています。日々のトレード戦略は当ブログで毎日公開していますので、よろしければ毎朝ご覧ください。
では、来週のドル円相場予想とトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、"P&F(ポイント&フィギュア)"を主軸テクニカルに使用しています。現在のドル円のボラティリティー状況から、長期は「1枠50銭」、中期は「1枠20銭」、短期は「1枠:10銭」を採用しています。ただ、短期チャートは最近のボラティリティーには、若干合っていない状況が続いています。
それでは長期チャートから順番に見ていきましょう。
STEP3:テクニカル観点での長期トレンド分析
P&F0.5チャートは、サポート水準が156.0円付近に更新されています。なお、円安シグナルは引き続き点灯中で、目標値は161.5円付近です。
| シグナル | 点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
|---|---|---|---|---|
| 水平 | 円安 | 161.5-9 | 157.5-9 | 156.0-4 |
| 垂直 | なし | ー |
STEP4:テクニカル観点での中期トレンド分析
P&F0.2チャートは、今週の値動きにより157.6円付近のレジスタンスを上抜けました。なお、円安シグナルは引き続き点灯中で、目標値は159.2円付近です。
| シグナル | 点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
|---|---|---|---|---|
| 水平 | 円安 | 159.2-3 | ー | 156.0-1 |
| 垂直 | なし | ー |
STEP5:テクニカル観点での短期トレンド分析
P&F0.1チャートは、今週の値動きにより157.4円の円安目標値に到達しました。そのため、次回シグナルの点灯待ちとなります。
P&F0.1チャートを参考にトレードされた方はおめでとうございます。
| シグナル | 点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
|---|---|---|---|---|
| 水平 | 円安目標値到達 | 157.4 | ー | 156.4 |
| 垂直 | なし | ー |
- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくことをおすすめします。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。 - 複数のテクニカル指標を用いて分析する場合、それぞれのテクニカル分析結果の方向が分かれた際の方針を決めておくとトレードが安定するのでおすすめです。
私の場合、トレードは主軸とするテクニカルに従うこととし、方向性の分かれ具合に応じて取引量を調整することにしています。
週初時点のP&Fまとめ
| チャート | シグナル | 点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
|---|---|---|---|---|---|
| 長期P&F | 水平 | 円安 | 161.5-9 | 157.5-9 | 156.0-4 |
| 垂直 | なし | ー | |||
| 中期P&F | 水平 | 円安 | 159.2-3 | ー | 156.0-1 |
| 垂直 | なし | ー | |||
| 短期P&F | 水平 | 円安目標値到達 | 157.4 | ー | 156.4 |
| 垂直 | なし | ー |
STEP6:トレード方針の決定
来週のトレード方針
週初時点では、中期チャートと長期チャートで円安シグナルが点灯していますので、来週の目線も円安方向にしようと思います。
週明け時点の具体的な注目レートは下表の通りです。
| レート | 根拠 |
|---|---|
| 161.5-9 | 長期P&F円安目標値 |
| 159.2-3 | 中期P&F円安目標値 |
| 157.6-7 | 中期P&Fレジスタンス |
| 157.5-9 | 長期P&Fレジスタンス |
| レート | 根拠 |
|---|---|
| 157.4 | 短期P&F前回円安目標値 |
| 156.8 | 短期P&F前回レジスタンス |
| 156.4 | 短期P&Fサポート |
| 156.0-1 | 中期P&Fサポート |
| 156.0-4 | 長期P&Fサポート |
なお、トレード検証に関しては、短期チャートの円安シグナルを根拠にした買いポジションは無事に利益確定できています。また、検証ルールに従ってトレード中の中期チャートと長期チャートのシグナル点灯位置を基準にした買いポジションは、現在も保有しています。
以上、私の来週のドル円相場予想&トレード戦略構築でしたが、みなさんも来週のトレード戦略を立てられましたか?
P&Fチャートは初心者の方でも利確位置や損切り位置が明確に決めることができるので、個人的にはとてもおすすめのチャートです。ここまでご覧いただいて「もっとP&Fを勉強したい」と思っていただけた方は、以下の記事でP&Fチャートの詳細を解説していますので、よろしければご覧ください。
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注意:本記事の記載内容は私の個人的な相場認識やトレード戦略を公開しているものです。読者の皆さんに積極的な取引を推奨しているわけではありません。 投資実行判断は自己責任でお願いします。

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