この記事では、2004年から21年間一度も退場することなく勝ち抜いてきた兼業トレーダーである私が、"ドル円"を題材にP&FチャートによるFXの分析方法やリスク管理、実トレードに臨む際の考え方などを紹介しています。
FXで中長期的に利益を出すにはどうしたらいいのかとお悩みの方に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。
それでは、今週もしっかりと振り返りをしてトレードスキルを向上させましょう。
- P&Fを主軸としたテクニカル分析を通して、損切りと利確の基準が分かるようになる。
- FXとちょうどいい距離感で生活できるようになる。
- FXで成功している人の相場との向き合い方を知ることができる。
私が実践している戦略構築ステップは、こちらの記事で紹介していますので、初めての方はぜひ一度ご覧ください。

STEP1:ファンダメンタル観点での分析
それでは、ドル円の「週間相場予想&トレード戦略構築」を一緒にやっていきましょう。
STEP1は、ファンダメンタル関連の情報をチェックして、マーケット状況や投資家の注目トピックなどを把握します。
今週の注目経済指標&イベント結果
3/17-18_FRB、2会合連続据え置き パウエル議長「中東情勢の不確実性」指摘

米連邦準備理事会(FRB)は17─18日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を3.50─3.75%に据え置くと決定した。据え置きは2会合連続。同時に発表した最新の金利・経済見通しではインフレ率の上昇が示されたほか、年内の利下げ回数は1回にとどまるとの見通しを示した。パウエル議長は最新の見通しについて、米国とイスラエルによるイラン攻撃による影響を見極める中、異例の高い不確実性を伴うとの見方を示した。
パウエル氏はFOMC後の記者会見で、イラン情勢によってもたらされる不確実性を改めて強調した。「足元ではエネルギー価格の上昇で総合インフレ率が押し上げられるが、その影響の規模や期間について判断するのは時期尚早だ」と指摘。「強調したいのは、誰にも分からないということだ。経済への影響は大きくなるかもしれないし、小さくなるかもしれない」と述べた。
最新の金利見通しでは年内に0.25%ポイントの利下げを見込み、昨年12月時点の予想と同じだった。ただパウエル氏は、個々の予想を見ると、「意味のある」数の当局者が3カ月前よりも年内の緩和予想を縮小したと指摘した。
ロイター
3/18-19_日銀、政策金利0.75%で維持 原油高の基調物価への影響に「留意」

日銀は19日の金融政策決定会合で、無担保コールレート翌日物の誘導目標を0.75%程度で維持することを8対1の賛成多数で決めた。声明文では、経済・物価情勢の改善に応じて利上げしていく方針を改めて示す一方で、中東情勢の展開や原油価格の動向をリスク要因に追加し、原油価格上昇が基調物価の見通しに及ぼす影響に「留意が必要」だとした。
高田創審議委員が1.0%への利上げ議案を提出したが、反対多数で否決した。
米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃で中東情勢が緊迫化し、経済や物価の先行き不透明感が高まる中、日銀は政策金利を据え置いた。日銀は声明文で、リスク要因に「今後の中東情勢の展開や原油価格の動向」を追加した。これまでのリスク要因である各国の通商政策の影響を受けた海外の経済・物価動向、企業の賃金・価格設定行動、金融・為替市場の動向などとともに、国内経済・物価への影響を「十分注視する必要がある」と指摘した。
ロイター
今週の主な注目経済指標&イベント
| 日付 | 時間 | 経済指標・イベント |
|---|---|---|
| 3/24(火) | 08:30 | (日)2月全国消費者物価指数(CPI) |
| 3/25(水) | 08:50 | (日)日銀・金融政策決定会合議事要旨 |
上の表には載せていない経済指標でも結果次第では大きく変動する可能性がありますので、経済指標や経済イベントを重視したい方は、FX会社や証券会社のサイトで情報を入手しておきましょう。私は外為どっとコムのサイトを愛用しています。

経済メディアではインフレの落ち着く時期やFRB利下げ転換時期等について、経済学者などの著名人がもっともらしい見解を述べています。しかし、こうした経済のプロフェッショナルでさえ、未来がどうなるのかは誰にも分かりません。
こうした著名人の発言を鵜呑みにして、トレードを実行してしまう方が多いのですが、私はおすすめしません。
少し極端な表現ですが、投資の世界で最終的に信じられるのは自分だけです。この世界で長く生き残るためには、自分で相場の動向をいち早く察知して、その流れに付いていくことしかないと思っています。そして、そのためにはテクニカル分析と適度な情報収集を継続的に行う必要があります。
テクニカル分析の方法については、このブログで定期的にお伝えしていきますので、共感いただける方は、ぜひ一緒にやっていきましょう。
今週の相場概況把握「米長期金利関連情報」
本題のドル円に入る前に、米長期金利に関連する情報の概況を押さえていきましょう。
米長期金利チャート
日米長期金利差とドル円の相関性
FRB利下げ予想時期
CMEのFedWatchツールによると、次回4月のFOMCは据え置き予想が87.6%と、ほぼ確実視されているようです。また、次々回6月のFOMCでの据え置き予想も78.8%と高い水準となっています。前週までとは異なり、利下げ予想ではなく、利上げ予想をする向きが出てきた点も大きな変化点ですね。


以上で、ファンダメンタル観点での状況把握ができました。今週のファンダメンタル要素が現在のドル円相場にどのような影響を及ぼしているのか。その辺りは、次章からのテクニカル分析を通してみてみましょう。
FXで利益を上げたいなら、投資先の経済や政治に関する情勢を理解することが重要。経済ニュース等から情報収集し、自分なりの解釈を記録していきましょう。「円売りが当面続く」といった簡単な記録でも構いません。
ただ、経済情報は無数にありますので、収集しすぎれば良いというものでもなく、長期間継続することが大事ですので、ご自身の負担にならない程度に続けてみてください。
私たち個人投資家は、生活を豊かにするための"資産"が欲しいのであって、"経済のプロ"になりたいわけではないという方が大半かと思いますので、大まかな状況が分かれば十分です。
STEP2:今週の相場予想とトレード戦略の評価
さて、ファンダメンタル観点で状況を押さえた後は、テクニカル観点で相場を捉えていきましょう。
まずは、今週の相場予想とトレード戦略を振り返りです。
今週は予想レンジを「158.8円〜161.9円」に設定、週明け時点の目線は円安とし、具体的な注目ポイントとしては、下表の通りとしていましたね。
| レート | 根拠 |
|---|---|
| 161.5-9 | 長期P&F円安目標値 |
| レート | 根拠 |
|---|---|
| 158.8-9 | 中期P&F前回円安目標値 |
| 157.6 | 短期P&F前回レジスタンス |
| 157.0-4 | 長期P&F前回レジスタンス |
| 157.1 | 短期P&Fサポート |
| 157.0-1 | 中期P&F前回レジスタンス |
| 153.0-4 | 長期P&Fサポート |
| 152.8-9 | 中期P&Fサポート |
トレード戦略評価
結果としては、週半ばまでは円売り郵政と見られる動きがありましたが、日銀が金融政策決定会合で政策金利の据え置きを決めたあとは、157円台まで円買いが強まる場面がありました。ただ、金曜日には再び円売りが強まり、今週は159円台前半で取引を終えています。
トレードについては、長期チャートのシグナルを根拠にした買いポジションと中期チャートのシグナルを根拠にした売りポジション保有しています。
現在、イラン情勢等の混乱によりテクニカルの通用しにくい状況となっていますが、検証については淡々と行っていきたいと思います。
なお、日々の具体的なトレード戦略は値動きに合わせて調整を行っています。日々のトレード戦略は当ブログで毎日公開していますので、よろしければ毎朝ご覧ください。
では、今週のドル円相場予想とトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、"P&F(ポイント&フィギュア)"を主軸テクニカルに使用しています。現在のドル円のボラティリティー状況から、長期は「1枠50銭」、中期は「1枠20銭」、短期は「1枠:10銭」を採用しています。ただ、短期チャートは最近のボラティリティーには、若干合っていない状況が続いています。
それでは長期チャートから順番に見ていきましょう。
STEP3:テクニカル観点での長期トレンド分析
P&F0.5チャートは、今週の値動きにより159.5円付近にレジスタンスが形成されました。これまで円安目標値に向かって順調に推移しましたが、同水準で上値を押さえられてしまうかもしれません。
| シグナル | 点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
|---|---|---|---|---|
| 水平 | 円安 | 161.5-9 | 159.5-9 | 153.0-4 |
| 垂直 | なし | ー |
STEP4:テクニカル観点での中期トレンド分析
P&F0.2チャートは、今週の値動きにより円安シグナルが点灯した時がありましたが、現在は円高シグナルに転換しています。ただ、昨日金曜日の反発により早くもレジスタンスに接近してきている状況です。
| シグナル | 点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
|---|---|---|---|---|
| 水平 | 円高 | 157.2-3 | 159.8-9 | 157.8-9 |
| 垂直 | なし | ー |
STEP5:テクニカル観点での短期トレンド分析
P&F0.1チャートは、今週の値動きにより円高シグナルが点灯する場面がありましたが、すでに目標値に到達済みとなています。現在はシグナル点灯待ちの状況です。
| シグナル | 点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
|---|---|---|---|---|
| 水平 | なし | ー | 159.8 | 157.7 |
| 垂直 | なし | ー |
- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくことをおすすめします。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。 - 複数のテクニカル指標を用いて分析する場合、それぞれのテクニカル分析結果の方向が分かれた際の方針を決めておくとトレードが安定するのでおすすめです。
私の場合、トレードは主軸とするテクニカルに従うこととし、方向性の分かれ具合に応じて取引量を調整することにしています。
週初時点のP&Fまとめ
| チャート | シグナル | 点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
|---|---|---|---|---|---|
| 長期P&F | 水平 | 円安 | 161.5-9 | 159.5-9 | 153.0-4 |
| 垂直 | なし | ー | |||
| 中期P&F | 水平 | 円高 | 157.2-3 | 159.8-9 | 157.8-9 |
| 垂直 | なし | ー | |||
| 短期P&F | 水平 | なし | ー | 159.8 | 157.7 |
| 垂直 | なし | ー |
STEP6:トレード方針の決定
今週のトレード方針
今週は長期チャートで円安シグナルが点灯、中期チャートで円高シグナルが点灯しているため、週初時点の目線は横ばい方向にしようと思います。ただ、中期チャートのレジスタンスを上抜けた際には、円安目線に変更したいと思います。
なお、週明け時点の具体的な注目レートは下表の通りです。円安方向は長期チャートの目標値161.5円付近に、どの程度近づけるかに注目したいです。
| レート | 根拠 |
|---|---|
| 161.5-9 | 長期P&F円安目標値 |
| 159.8-9 | 中期P&Fレジスタンス |
| 159.8 | 短期P&Fレジスタンス |
| 159.5-9 | 長期P&Fレジスタンス |
| レート | 根拠 |
|---|---|
| 157.8-9 | 中期P&Fサポート |
| 157.7 | 短期P&Fサポート |
| 157.2-3 | 中期P&F円高目標値 |
| 153.0-4 | 長期P&Fサポート |
トレード検証状況
トレード検証に関しては、長期チャートのシグナルを根拠にした買いポジションと中期チャートのシグナルを根拠にした売りポジション保有しています。
以上、今週のドル円相場予想&トレード戦略構築でしたが、みなさんも今週のトレード戦略を立てられましたか?
P&Fチャートは初心者の方でも利確位置や損切り位置が明確に決めることができるので、個人的にはとてもおすすめのチャートです。ここまでご覧いただいて「もっとP&Fを勉強したい」と思っていただけた方は、以下の記事でP&Fチャートの詳細を解説していますので、よろしければご覧ください。
お知らせ
FX指値1本勝負!
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さいごに
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注意:本記事の記載内容は私の個人的な相場認識やトレード戦略を公開しているものです。読者の皆さんに積極的な取引を推奨しているわけではありません。 投資実行判断は自己責任でお願いします。

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