週末の10分間FX「ドル円編」@週活FX_2025年9月15日〜19日

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この記事では、2004年から21年間一度も退場することなく勝ち抜いてきた兼業トレーダーである私が、"ドル円"を題材にP&FチャートによるFXの分析方法やリスク管理、実トレードに臨む際の考え方などを紹介しています。

FXで中長期的に利益を出すにはどうしたらいいのかとお悩みの方に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

それでは、今週も週末にしっかりと振り返りをしてトレードスキルを向上させましょう。

本記事を読むメリット
  • P&Fを主軸としたテクニカル分析を通して、損切りと利確の基準が分かるようになる。
  • FXとちょうどいい距離感で生活できるようになる。
  • FXで成功している人の相場との向き合い方を知ることができる。

私が実践している戦略構築ステップは、こちらの記事で紹介していますので、初めての方はぜひ一度ご覧ください。

目次

STEP1:ファンダメンタル観点での分析

それでは、ドル円の「週間相場予想&トレード戦略構築」を一緒にやっていきましょう。

STEP1は、ファンダメンタル関連の情報をチェックして、マーケット状況や投資家の注目トピックなどを把握します。

今週の注目経済指標&イベント結果

9/10_米8月卸売物価2.6%上昇に減速、前月比はマイナス 需要弱含み示唆

米労働省労働統計局(BLS)が10日発表した8月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.1%下落し、予想外のマイナスとなった。前年比では2.6%上昇と、伸びは前月から鈍化し、予想を下回った。

貿易サービスのマージン低下とモノの価格の小幅上昇が背景で、企業がトランプ政権の関税措置の一部を吸収している可能性を示唆した。

また、輸入関税上昇にもかかわらず、卸売物価に強い圧力がかかっていないのは、国内需要の弱含みを反映している可能性もあり、米連邦準備理事会(FRB)が来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを実施する公算が大きいとみられる。

FWDBONDSのチーフエコノミストのクリストファー・ラプキー氏は「生産者レベルではインフレはほとんど起こっておらず、関税の影響がまだ全面的に物価圧力を高めていないことを示している」と指摘。「インフレを抑制しているのは、経済成長の鈍化と需要の弱さではないかと疑問に思わざるを得ないだろう。足元、利下げを阻止するものはほとんどない」と述べた。

ロイター

9/11_米8月CPI2.9%に加速、1月以来の大幅な伸び 予想と一致

米労働省の労働統計局(BLS)が11日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.9%上昇した。前月の2.7%上昇から加速、1月以来の大幅な伸びとなった。

ただ、労働市場が下振れ傾向にある中、スタグフレーションを巡る懸念を高めかねず、米連邦準備理事会(FRB)が来週の会合で利下げに動くという見方を支える内容となった。

物価の「瞬間風速」を反映する前月比は、住居費や食料価格の上昇を背景に0.4%上昇し、前月の0.2%上昇から加速。伸びは前月比でも1月以来の高さとなった。

ロイター調査によるエコノミスト予想は、前年比2.9%、前月比0.3%上昇だった。

トランプ米大統領が進める大規模な関税措置に対応するために企業がコスト増を消費者に転嫁したことなどで、物価は広範に上昇。関税措置の影響は現時点では緩やかだが、関税前の企業による在庫積み上げは尽きつつあり、物価上昇は加速するとみられている。

プリンシパル・アセット・マネジメントのチーフグローバルストラテジスト、シーマ・シャー氏は「予想を幾分上回ったが、FRBに来週の利下げをちゅうちょさせることはないだろう」と述べた。

ロイター

来週の主な注目経済指標&イベント

日付時間経済指標・イベント
9/16(火)21:30(米)8月小売売上高(前月比)
21:30(米)8月小売売上高(除自動車)(前月比)
9/17(水)27:00(米)米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
27:30(米)パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
9/19(金)8:30(日)8月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
8:30(日)8月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
8:30(日)8月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)(前年同月比)
未定(日)日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
15:30(日)植田和男日銀総裁、定例記者会見
主な日米経済指標カレンダー

上の表には載せていない経済指標でも結果次第では大きく変動する可能性がありますので、経済指標や経済イベントを重視したい方は、FX会社や証券会社のサイトで情報を入手しておきましょう。私は外為どっとコムのサイトを愛用しています。

ワンポイントアドバイス

経済メディアではインフレの落ち着く時期やFRB利下げ転換時期等について、経済学者などの著名人がもっともらしい見解を述べています。しかし、こうした経済のプロフェッショナルでさえ、未来がどうなるのかは誰にも分かりません。

こうした著名人の発言を鵜呑みにして、トレードを実行してしまう方が多いのですが、私はおすすめしません。

少し極端な表現ですが、投資の世界で最終的に信じられるのは自分だけです。この世界で長く生き残るためには、自分で相場の動向をいち早く察知して、その流れに付いていくことしかないと思っています。そして、そのためにはテクニカル分析と適度な情報収集を継続的に行う必要があります。

テクニカル分析の方法については、このブログで定期的にお伝えしていきますので、共感いただける方は、ぜひ一緒にやっていきましょう。

本日の相場概況把握「米長期金利編」

本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。

米長期金利チャート

米長期金利:週足チャート
米長期金利:日足チャート

米長期金利のNY市場終値は前週末比-0.01%の”4.07%”です。米長期金利は一時4.00%まで低下しましたが、青線のサポートラインでサポートされたのか?微妙な状況になっています。日足だとちょっと割り込んだように見えますね・・・

この先、下落トレンド入りするのかに注目です。

日米長期金利差とドル円の相関性

次に、参考程度ですが日米長期金利差とドル円の相関性を見ていきます。以下のチャートをご覧ください。

直近20日間の日米金利差とドル円のCC(相関係数)は"-0.93"で、逆相関の関係にあるようです。日米金利差がどんどん狭くなってきていますね。

FRB利下げ予想時期

CMEのFedWatchツールによると、9月のFOMCでは据え置き予想がゼロになり、0.25%の利下げ予想が93.4%と大半を占めていますね。また、その先10月・12月も連続利下げを行うとの予想が増えているようです。


以上で、ファンダメンタル観点での状況把握ができました。今週のファンダメンタル要素が現在のドル円相場にどのような影響を及ぼしているのか。その辺りは、次章からのテクニカル分析を通してみてみましょう。

FX基礎知識

FXで利益を上げたいなら、投資先の経済や政治に関する情勢を理解することが重要。経済ニュース等から情報収集し、自分なりの解釈を記録していきましょう。「円売りが当面続く」といった簡単な記録でも構いません。

ただ、経済情報は無数にありますので、収集しすぎれば良いというものでもなく、長期間継続することが大事ですので、ご自身の負担にならない程度に続けてみてください。

私たち個人投資家は、生活を豊かにするための"資産"が欲しいのであって、"経済のプロ"になりたいわけではないという方が大半かと思いますので、大まかな状況が分かれば十分です。

STEP2:今週の相場予想とトレード戦略の評価

さて、ファンダメンタル観点で状況を押さえた後は、テクニカル観点で相場を捉えていきましょう。
まずは、今週の相場予想とトレード戦略を振り返りです。

吹き出しの色解説「緑:円安・サポート要素、赤:円高・レジスタンス要素」

今週は予想レンジを「147.0円〜148.5円」に設定、週明け時点の目線は円安とし、具体的な注目ポイントとしては、下表の通りとしていましたね。

レート根拠
152.0-4円長期P&Fシグナル目標値
150.5-9円長期P&Fレジスタンス
149.4-5円中期P&Fシグナル目標値
148.4-5円中期P&Fレジスタンス
148.4円短期P&Fレジスタンス
円安方向の注目ポイント
レート根拠
147.0-4円長期P&Fサポート
147.0-1円中期P&Fサポート
147.0円短期P&Fサポート
円高方向の注目ポイント

トレード戦略評価

結果としては、月曜日に148.5円台をつけた後、火曜日には146.3円台まで円高が進む場面がありましたが、NY終値基準では予想レンジ内での横ばいの展開となりました。今週のNY終値は147.6円付近での推移です。


なお、日々の具体的なトレード戦略は値動きに合わせて調整を行っています。日々のトレード戦略は当ブログで毎日公開していますので、よろしければ毎朝ご覧ください。

では、来週のドル円相場予想とトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、"P&F(ポイント&フィギュア)"を主軸テクニカルに使用しています。現在のドル円のボラティリティー状況から、長期は「1枠50銭」、中期は「1枠20銭」、短期は「1枠:10銭」を採用しています。

それでは長期チャートから順番に見ていきましょう。

STEP3:テクニカル観点での長期トレンド分析

「P&F0.5チャート」powered by TradingView

P&F0.5チャートは、今週の値動きにより◯枠の折り返し列が形成されていますが、チャートの見方はまだ変わりません。現在もまだ垂直カウンティングによる円安シグナルが点灯しています。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
水平なし148.5-9円147.0-4円
垂直円安152.0-4円
長期P&F分析状況まとめ

STEP4:テクニカル観点での中期トレンド分析

「P&F0.2チャート」powered by TradingView

P&F0.2チャートは先週からの変化点はありません。現在、水平カウンティングによる円安シグナルが点灯しています。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
水平円安149.4-5円148.4-5円147.0-1円
垂直なし
中期P&F分析状況まとめ

STEP5:テクニカル観点での短期トレンド分析

「P&F0.1チャート」powered by TradingView

P&F0.1チャートは×枠の折り返し列が形成され、サポート水準が147.3円付近に更新されています。最新ステータスは次回シグナルの点灯待ちです。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
水平なし148.4円147.3円
垂直なし
短期P&F分析状況まとめ
FX基礎知識
  • テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくことをおすすめします。
  • 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
    短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
    状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
  • 複数のテクニカル指標を用いて分析する場合、それぞれのテクニカル分析結果の方向が分かれた際の方針を決めておくとトレードが安定するのでおすすめです。
    私の場合、トレードは主軸とするテクニカルに従うこととし、方向性の分かれ具合に応じて取引量を調整することにしています。

週初時点のP&Fまとめ

スクロールできます
チャートシグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
長期P&F水平なし150.5-9円147.0-4円
垂直円安152.0-4円
中期P&F水平円安149.4-5円148.4-5円147.0-1円
垂直なし
短期P&F水平なし148.4円147.3円
垂直なし
P&F分析結果まとめ

STEP6:トレード方針の決定

来週のトレード方針

週初時点では、長期・中期チャートにおいて、円安シグナルが点灯しています。よって、週明けの目線は円安にしようと思います。

ただ、直近の値動きをみると円売りの勢いが低下してきていますので、サポート付近の攻防には注目です。この先、各チャートのサポート割り込んでしまった場合には、方針転換を行う必要がありそうです。

週明け時点の具体的な注目レートは下表の通りです。

レート根拠
152.0-4円長期P&Fシグナル目標値
150.5-9円長期P&Fレジスタンス
149.4-5円中期P&Fシグナル目標値
148.4-5円中期P&Fレジスタンス
148.4円短期P&Fレジスタンス
円安方向の注目ポイント
レート根拠
147.0-4円長期P&Fサポート
147.3円短期P&Fサポート
147.0-1円中期P&Fサポート
円高方向の注目ポイント

なお、トレードに関しては、中期チャートの円安シグナルを根拠にした買い指値がシグナル点灯水準付近で約定しております。

吹き出しの色解説「緑:円安・下値抵抗(サポート)要素、赤:円高・上値抵抗(レジスタンス)要素」

以上、私の来週のドル円相場予想&トレード戦略構築でしたが、みなさんも来週のトレード戦略を立てられましたか?

P&Fチャートは初心者の方でも利確位置や損切り位置が明確に決めることができるので、個人的にはとてもおすすめのチャートです。ここまでご覧いただいて「もっとP&Fを勉強したい」と思っていただけた方は、以下の記事でP&Fチャートの詳細を解説していますので、よろしければご覧ください。

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FX基礎知識

大きな流れに逆らうときは控えめに

流れに逆らって泳ぐのは大変ですよね。トレードも同じです。大きな流れに沿った形の方が良い結果が出やすいと思います。今のトレードは大きな流れに沿っているのか?それとも逆らっているのかを意識するようにしましょう。

抵抗線を抜けた際の損切りは潔く

統計上、抵抗線を抜けた場合、逆方向の抵抗線になる可能性が高いです。

つまり、損切りをしないということは、損失拡大につながる可能性が高いというわけです。抵抗線を抜けた際には躊躇なく損切りしましょう。

さいごに

FX裁量トレードにおいては、長期間退場せずに生き残ることが最も大切です。長期間FXを継続することができればトレードスキルは自ずと身について来るからです。

私は平日毎朝、ブログとPostPrimeでFXや株式指数のトレード戦略情報を発信しています。儲かる保証などは到底できませんが、私のトレード戦略情報を読んでいただければ、いきなり大損して即退場に追い込まれるようなリスクは下げられると思っていますので、もしよろしければご覧ください。

以降は毎週同じことを書いていますが、本当に大事なことなのでブログでも書きます。

私はFX歴17年になった今でも必ず「トレードの振り返りと戦略構築」を行うようにしています。トレードしていれば毎回成功なんて言うことはありえません。成功もあれば失敗もあります。

そして、成功したときには自制が、失敗したときには改善が必要です。

そのためには、過去に自分がどういう考え方で取引したのかを振り返り、改善して次に活かしていく必要があるんです。

最近FXトレードを始めたばかりの方や成績が安定しない方は、騙されたと思って来週の戦略構築を立てて記録する習慣をつけてください。

記録はノートでも何でも構いません。
もし継続して実践することができれば成績は自ずとついてきます。

あなたが無理なく続けられる範囲で、少しずつアウトプットしてみませんか?

「具体的な記録の仕方がわからない」など質問や要望があれば遠慮なく、質問箱等で連絡ください。質問箱なら匿名で質問できますので、どうがお気軽に連絡いただければと思います。

注意:本記事の記載内容は私の個人的な相場認識やトレード戦略を公開しているものです。読者の皆さんに積極的な取引を推奨しているわけではありません。 投資実行判断は自己責任でお願いします。

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