週末の10分間FX「ドル円編」@週活FX_2025年5月26日〜5月30日

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この記事では、2004年から21年間一度も退場することなく勝ち抜いてきた兼業トレーダーである私が、"ドル円"を題材にP&FチャートによるFXの分析方法やリスク管理、マインドなどを紹介しています。

FXで中長期的に利益を出すにはどうしたらいいのかとお悩みの方に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

それでは、今週も週末にしっかりと振り返りをしてトレードスキルを向上させましょう。

本記事を読むメリット
  • P&Fを主軸としたテクニカル分析を通して、損切りと利確の基準が分かるようになる。
  • FXとちょうどいい距離感で生活できるようになる。
  • FXで成功している人の相場との向き合い方を知ることができる。

私が実践している戦略構築ステップは、こちらの記事で紹介していますので、初めての方はぜひ一度ご覧ください。

目次

STEP1:ファンダメンタル観点での分析

それでは、ドル円の「週間相場予想&トレード戦略構築」を一緒にやっていきましょう。

STEP1は、ファンダメンタル関連の情報をチェックして、マーケット状況や投資家の注目トピックなどを把握します。

今週の注目経済指標&イベント結果

5/23_全国コアCPI4月は+3.5%に加速、エネルギーや食品がけん引

総務省が23日に発表した4月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、コアCPI)は前年比3.5%上昇した。伸びは前月の3.2%から加速、2023年1月以来の大きさとなった。政府の電気・ガス価格抑制策の補助金縮小でエネルギー価格の伸び率が拡大したほか、4月の値上げラッシュで生鮮食品を除く食料もさらに伸びた。

コア指数の伸び率は事前予想の3.4%を上回った。

エネルギー価格は9.3%上昇し、前月の6.6%上昇を上回った。電気代は13.5%上昇、都市ガス代は4.7%上昇でいずれも前月から伸びが拡大した。政府の電気・ガス料金負担軽減支援事業による総合指数の押し下げは0.17%ポイントと、前月の0.33%ポイントを下回った。

生鮮を除く食料は7.0%上昇し、前月の6.2%上昇を上回った。9カ月連続で伸び率が拡大。価格高騰が続くコメ類は98.4%上昇して1971年1月以降で最大の伸び率を更新した。ビールは4.6%上昇、ビール風アルコール飲料は5.6%上昇した。原材料価格や物流費の上昇を受け、4月に値上げが実施された。

ロイター

今週は米注目指標のない週でしたので、特に大きなインパクトはなかったようです。


来週の主な注目経済指標&イベント

スクロールできます
日付時間経済指標・イベント予想
5/28(水)27:00(米)米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨3.6%
5/29(木)21:30(米)1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(前期比年率)3.5%
5/30(金)21:30(米)4月個人所得(前月比)3.0%
21:30(米)4月個人消費支出(PCE)(前月比)
21:30(米)4月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比)
21:30(米)4月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比)
21:30(米)4月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
主な日米経済指標カレンダー

今は投資家の注目がトランプ政策実行後の米経済の行方に集まっています。上の表には載せていない経済指標でも結果次第では大きく変動する可能性がありますので、以下のようなサイトで情報を入手しておきましょう。

ワンポイントアドバイス

経済メディアではインフレの落ち着く時期やFRB利下げ転換時期等について、経済学者などの著名人がもっともらしい見解を述べています。しかし、こうした経済のプロフェッショナルでさえ、未来がどうなるのかは誰にも分かりません。

こうした著名人の発言を鵜呑みにして、トレードを実行してしまう方が多いのですが、私はおすすめしません。

少し極端な表現ですが、投資の世界で最終的に信じられるのは自分だけです。この世界で長く生き残るためには、自分で相場の動向をいち早く察知して、その流れに付いていくことしかないと思っています。そして、そのためにはテクニカル分析と適度な情報収集を継続的に行う必要があります。

テクニカル分析の方法については、このブログで定期的にお伝えしていきますので、共感いただける方は、ぜひ一緒にやっていきましょう。

本日の相場概況把握「米長期金利編」

本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。

米長期金利チャート

米長期金利:週足チャート
米長期金利:日足チャート

米長期金利のNY市場終値は前週末比+0.06%の”4.51%”です。今週は続伸となったものの引き続き週足チャートで上ヒゲが出るなど、私たちの想定通り横ばいの展開が継続しているようですね。ただ、ボリンジャーバントはエクスパンションしてきているので、来週の推移に注目です。

日米長期金利差とドル円の相関性

次に、参考程度ですが日米長期金利差とドル円の相関性を見ていきます。以下のチャートをご覧ください。

直近20日間の日米金利差とドル円のCC(相関係数)は"0.10"で、相関性はないようです。

FRB利下げ予想時期

CMEのFedWatchツールによると、6月のFOMCでは据え置きが確実視されており、9月のFOMCでようやく利下げ予想が半数という状況になっていますね。


以上で、ファンダメンタル観点での状況把握ができました。今週のファンダメンタル要素が現在のドル円相場にどのような影響を及ぼしているのか。その辺りは、次章からのテクニカル分析を通してみてみましょう。

FX基礎知識

FXで利益を上げたいなら、投資先の経済や政治に関する情勢を理解することが重要。経済ニュース等から情報収集し、自分なりの解釈を記録していきましょう。「円売りが当面続く」といった簡単な記録でも構いません。

ただ、経済情報は無数にありますので、収集しすぎれば良いというものでもなく、長期間継続することが大事ですので、ご自身の負担にならない程度に続けてみてください。

私たち個人投資家は、生活を豊かにするための"資産"が欲しいのであって、"経済のプロ"になりたいわけではないという方が大半かと思いますので、大まかな状況が分かれば十分です。

STEP2:今週の相場予想とトレード戦略の評価

さて、ファンダメンタル観点で状況を押さえた後は、テクニカル観点で相場を捉えていきましょう。
まずは、今週の相場予想とトレード戦略を振り返りです。

吹き出しの色解説「緑:円安・サポート要素、赤:円高・レジスタンス要素」

今週は予想レンジを「142.5円〜148.5円」に設定、週明け時点の目線は横ばい(レンジ)とし、具体的な注目ポイントとしては、下表の通りとしていましたね。

レート根拠
148.7円短期P&F前回円安目標値(垂直C)
148.4-5円中期P&Fレジスタンス
148.4円短期P&Fレジスタンス
148.0-4円長期P&Fレジスタンス
円安方向の注目ポイント
レート根拠
145.4円短期P&Fサポート
145.0-4円長期P&F前回レジスタンス
145.2-3円中期P&F前回レジスタンス
142.6-7円中期P&Fサポート
142.5-9円長期P&Fサポート
円高方向の注目ポイント

結果としては火曜日朝時点で短期チャートで円高シグナルが点灯し、同日中に目標値144.5円付近に到達しました。その後も円買い優勢の展開が続き、今週のNY終値時点では142.5円付近となりました。

トレードに関しては短期チャートで円高シグナルが点灯したものの、リスクリワードが1以下であったため、トレードは見送ることとしました。


なお、日々の具体的なトレード戦略は値動きに合わせて調整を行っています。日々のトレード戦略は当ブログで毎日公開していますので、よろしければ毎朝ご覧ください。

では、来週のドル円相場予想とトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、"P&F(ポイント&フィギュア)"を主軸テクニカルに使用しています。現在のボラリティ状況から、長期は「1枠50銭」、中期は「1枠20銭」、短期は「1枠:10銭」を採用しています。

それでは長期チャートから順番に見ていきましょう。

STEP3:テクニカル観点での長期トレンド分析

「P&F0.5チャート」powered by TradingView

P&F0.5チャートは、今週の値動きにより◯枠が大幅に増えましたが、次回シグナル点灯待ちの状況は変わりません。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
水平なし148.0-4円142.5-9円
垂直なし
長期P&F分析状況まとめ

STEP4:テクニカル観点での中期トレンド分析

「P&F0.2チャート」powered by TradingView

P&F0.2チャートは、今週の値動きにより◯枠が大幅に増えましたが、次回シグナル点灯待ちの状況は変わりません。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
水平なし148.4-5円142.6-7円
垂直なし
中期P&F分析状況まとめ

STEP5:テクニカル観点での短期トレンド分析

「P&F0.1チャート」powered by TradingView

P&F0.1チャートは、前述の通り水平カウンティングによる円高シグナルが点灯しておりましたが、こちらは目標値到達済となっています。また、昨日の値動きにより垂直カウンティングの円高シグナルが点灯しております。ただ、折り返し×枠が3枠しかないのでダマシの可能性が比較的高いですが、目標値は139.3円付近となっています。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
水平なし144.0円
垂直円高139.3円
短期P&F分析状況まとめ
FX基礎知識
  • テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくことをおすすめします。
  • 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
    短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
    状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
  • 複数のテクニカル指標を用いて分析する場合、それぞれのテクニカル分析結果の方向が分かれた際の方針を決めておくとトレードが安定するのでおすすめです。
    私の場合、トレードは主軸とするテクニカルに従うこととし、方向性の分かれ具合に応じて取引量を調整することにしています。

週初時点のP&Fまとめ

スクロールできます
チャートシグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
長期P&F水平なし148.0-4円142.5-9円
垂直なし
中期P&F水平なし148.4-5円142.6-7円
垂直なし
短期P&F水平なし144.0円
垂直円高139.3円
P&F分析結果まとめす

STEP6:トレード方針の決定

来週のトレード方針

今週は短期チャートで垂直カウンティングによる円高シグナルが点灯中ですので、週明けの目線は円高方向にしようと思います。ただ、前述の通り折り返し×枠が3枠しかない場合には、一般的にダマシの可能性が高い点は意識したいです。

週明け時点の具体的な注目レートは下表の通りです。

レート根拠
148.4-5円中期P&Fレジスタンス
148.0-4円長期P&Fレジスタンス
144.0円短期P&Fレジスタンス
143.7円短期P&F前回サポート
円安方向の注目ポイント
レート根拠
142.6-7円中期P&Fサポート
142.5-9円長期P&Fサポート
139.3円短期P&F円高目標値
円高方向の注目ポイント

具体的なトレードに関しては、現在短期チャートで垂直カウンティングによる円高シグナルが点灯中ですので、143円台後半まで戻りがあれば、ショート(売り)で入ろうと個人的には思っています。

吹き出しの色解説「緑:円安・下値抵抗(サポート)要素、赤:円高・上値抵抗(レジスタンス)要素」

以上、私の来週のドル円相場予想&トレード戦略構築でしたが、みなさんも来週のトレード戦略を立てられましたか?

P&Fチャートは初心者の方でも利確位置や損切り位置が明確に決めることができるので、個人的にはとてもおすすめのチャートです。ここまでご覧いただいて「もっとP&Fを勉強したい」と思っていただけた方は、以下の記事でP&Fチャートの詳細を解説していますので、よろしければご覧ください。

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大きな流れに逆らうときは控えめに

流れに逆らって泳ぐのは大変ですよね。トレードも同じです。大きな流れに沿った形の方が良い結果が出やすいと思います。今のトレードは大きな流れに沿っているのか?それとも逆らっているのかを意識するようにしましょう。

抵抗線を抜けた際の損切りは潔く

統計上、抵抗線を抜けた場合、逆方向の抵抗線になる可能性が高いです。

つまり、損切りをしないということは、損失拡大につながる可能性が高いというわけです。抵抗線を抜けた際には躊躇なく損切りしましょう。

さいごに

FX裁量トレードにおいては、長期間退場せずに生き残ることが最も大切です。長期間FXを継続することができればトレードスキルは自ずと身について来るからです。

私は平日毎朝、ブログとPostPrimeでFXや株式指数のトレード戦略情報を発信しています。儲かる保証などは到底できませんが、私のトレード戦略情報を読んでいただければ、いきなり大損して即退場に追い込まれるようなリスクは下げられると思っていますので、もしよろしければご覧ください。

以降は毎週同じことを書いていますが、本当に大事なことなのでブログでも書きます。

私はFX歴17年になった今でも必ず「トレードの振り返りと戦略構築」を行うようにしています。トレードしていれば毎回成功なんて言うことはありえません。成功もあれば失敗もあります。

そして、成功したときには自制が、失敗したときには改善が必要です。

そのためには、過去に自分がどういう考え方で取引したのかを振り返り、改善して次に活かしていく必要があるんです。

最近FXトレードを始めたばかりの方や成績が安定しない方は、騙されたと思って来週の戦略構築を立てて記録する習慣をつけてください。

記録はノートでも何でも構いません。
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あなたが無理なく続けられる範囲で、少しずつアウトプットしてみませんか?

「具体的な記録の仕方がわからない」など質問や要望があれば遠慮なく、質問箱等で連絡ください。質問箱なら匿名で質問できますので、どうがお気軽に連絡いただければと思います。

注意:本記事の記載内容は私の個人的な相場認識やトレード戦略を公開しているものです。読者の皆さんに積極的な取引を推奨しているわけではありません。 投資実行判断は自己責任でお願いします。

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