週末の10分間FX「ドル円編」@週活FX_2024年9月2日〜9月6日

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この記事では、2004年から20年間一度も退場することなく勝ち抜いてきた兼業トレーダーである私が、"ドル円"を題材にFXの分析方法やリスク管理、マインドなどを紹介しています。

FXで利益を出すにはどうしたらいいのかとお悩みの方に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

それでは、今週も週末にしっかりと振り返りをしてトレードスキルを向上させましょう。

本記事を読むメリット
  • P&Fを主軸としたテクニカル分析を通して、損切りと利確の基準が分かるようになる。
  • FXとちょうどいい距離感で生活できるようになる。
  • FXで成功している人の相場との向き合い方を知ることができる。

私が実践している戦略構築ステップは、こちらの記事で紹介していますので、初めての方はぜひ一度ご覧ください。

目次

STEP1:ファンダメンタル観点での分析

それでは、ドル円の「週間相場予想&トレード戦略構築」を一緒にやっていきましょう。

STEP1は、ファンダメンタル関連の情報をチェックして、マーケット状況や投資家の注目トピックなどを把握します。

今週の注目経済指標&イベント結果

8/29_米GDP、第2四半期3.0%増に上方改定 個人消費堅調

米商務省が29日に発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比3.0%増と、速報値の2.8%増から上方改定された。堅調な個人消費が堅調だったことに加え、企業利益も回復し、景気拡大の持続に寄与する可能性がある。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は速報値から横ばいの2.8%増だった。第1・四半期のGDP伸び率は1.4%だった。

経済の3分の2以上を占める個人消費の伸びは2.9%と、速報値の2.3%から上方改定された。

個人所得は2336億ドル増。速報値から40億ドル下方改定された。

企業利益は576億ドル増。第1・四半期は471億ドル減少していた。

所得面から経済活動を把握する国内総所得(GDI)は1.3%増。伸びは第1・四半期から横ばいだった。

経済活動を判断する上でより良い指標とされるGDPとGDIの伸びの平均は2.1%。第1・四半期は1.4%だった。

ロイター

8/30_米PCE価格、7月前年比+2.5% 物価上昇緩やか 個人消費堅調

米商務省が30日発表した7月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.5%上昇し、前月と変わらずだった。

前月比は0.2%上昇でエコノミスト予想と一致、6月は0.1%上昇で改定されなかった。

変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は0.2%上昇、6月と変わらずだった。前年比は2.6%上昇でこちらも前月と変わらず。

7月の個人消費支出は0.5%増でエコノミスト予想と一致、6月は0.3%増だった。

米連邦準備理事会(FRB)は、インフレ動向を見極める上でPCE価格を重視している。

市場ではFRBが9月に金融緩和に乗り出す際、0.5%ポイントの利下げを決めるとの見方もあるが、ブリアン・キャピタルのシニア経済アドバイザー、コンラッド・デクアドロス氏は「FRBに0.5%ポイントの利下げを決定させるような材料は何もない」と言及。「支出の伸びは、景気後退(リセッション)と関連付けられるようなものではない」と指摘した。

ロイター

今週発表された米GDP改定値は米年率換算で前期比3.0%増と、速報値の2.8%増から上方改定された。堅調な個人消費が堅調だったことに加え、企業利益も回復。米経済はリセッション(景気後退)入りを回避できるとの観測が裏付けられたようです。また、7月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.5%上昇し、前月と変わらず。連邦準備理事会(FRB)が9月会合で従来予想されていた幅の利下げ(0.25%)を決定する公算が大きいとの見方が強まったようです。

現在の予想利下げ幅の状況は、のちほどCMEのFedWatchツールで確認しようと思います。


注目経済指標&イベント

来週の注目経済指標を選定して掲載しました。来週は米雇用統計を始め、多くの注目経済指標があります。特に火曜日以降は大きく動く可能性がありますので、要注目です。

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日付時間経済指標・イベント予想
9/3(火)23:00(米)8月ISM製造業景況指数47.5
9/4(水)23:00(米)7月雇用動態調査(JOLTS)求人件数810.0万件
27:00(米)米地区連銀経済報告(ベージュブック)
9/5(木)21:15(米)8月ADP雇用統計(前月比)13.8万人
23:00(米)8月ISM非製造業景況指数(総合)50.9
9/6(金)21:30(米)8月非農業部門雇用者数変化(前月比)2.6%
21:30(米)8月失業率4.2%
21:30(米)8月平均時給(前月比)0.3%
21:30(米)8月平均時給(前年同月比)3.7%
主な日米経済指標カレンダー

また、今は投資家の注目が米経済の行方に集まっています。上の表には載せていない経済指標でも結果次第では大きく変動する可能性がありますので、以下のようなサイトで情報を入手しておきましょう。

ワンポイントアドバイス

経済メディアではインフレの落ち着く時期やFRB利下げ転換時期等について、経済学者などの著名人がもっともらしい見解を述べています。しかし、こうした経済のプロフェッショナルでさえ、未来がどうなるのかは誰にも分かりません。

こうした著名人の発言を鵜呑みにして、トレードを実行してしまう方が多いのですが、私はおすすめしません。

少し極端な表現ですが、投資の世界で最終的に信じられるのは自分だけです。この世界で長く生き残るためには、自分で相場の動向をいち早く察知して、その流れに付いていくことしかないと思っています。そして、そのためにはテクニカル分析と適度な情報収集を継続的に行う必要があります。

テクニカル分析の方法については、このブログで定期的にお伝えしていきますので、共感いただける方は、ぜひ一緒にやっていきましょう。

日米長期金利差とドル円の相関性

次に、参考程度ですが日米長期金利差とドル円の相関性を見ていきます。以下のチャートをご覧ください。

直近20日間の日米金利差とドル円のCC(相関係数)は"-0.53"ということで、やや逆相関の関係にあるようです。

現在、市場の注目は米長期金利の行方に集まっていますが、日々の報道を鵜呑みにせず、自分でも定期的にチャートをチェックして客観的に評価していくようにしましょう。

ちなみに、日米金利差は昨年10月ごろの初旬のピーク時に比べて、だいぶ低下してきましたね。

FRB利下げ予想時期

CMEのFedWatchツールによると、最新の市場参加者のFRB利下げ予想時期は9月FOMCが"100%"を維持しており、利下げ幅は0.25%が優勢で"70%"となっています。

なお、12月時点での米長期金利は、4.25〜4.5%と予想している参加者が"44.8%"となっています。


以上で、ファンダメンタル観点での状況把握ができましたね。今週のファンダメンタル要素が、現在のドル円相場にどのような影響を及ぼしているのか。その辺りは、次章からのテクニカル分析を通してみてみましょう。

FX基礎知識

FXで利益を上げたいなら、投資先の経済や政治に関する情勢を理解することが重要。経済ニュース等から情報収集し、自分なりの解釈を記録していきましょう。「円売りが当面続く」といった簡単な記録でも構いません。

ただ、経済情報は無数にありますので、収集しすぎれば良いというものでもなく、長期間継続することが大事ですので、ご自身の負担にならない程度に続けてみてください。

私たち個人投資家は、生活を豊かにするための"資産"が欲しいのであって、"経済のプロ"になりたいわけではないという方が大半かと思いますので、大まかな状況が分かれば十分です。

STEP2:今週の相場予想とトレード戦略の評価

さて、ファンダメンタル観点で状況を押さえた後はテクニカル観点で相場を捉えていきましょう。
まずは、今週の相場予想とトレード戦略を振り返りたいと思います。

吹き出しの色解説「緑:円安・サポート要素、赤:円高・レジスタンス要素」

今週は予想レンジを「142.2円〜146.3円」に設定目線は円高としました。そして、直近の具体的な注目ポイントは、円安方向が短期・中期P&Fレジスタンス「146.2-3円付近」、円高方向が短期・中期P&F円高目標値「142.3-5円付近」を挙げていましたね。

結果としては、週明け月曜日に143.4円台まで円高が進みましたが、その後は円売り優勢となりNY終値では146.1円付近で引けています。週足100MAを再び上抜けてきましたね。


なお、日々の具体的なトレード戦略は値動きに合わせて調整を行っています。日々のトレード戦略は当ブログで毎日公開していますので、よろしければ毎朝ご覧ください。

では、来週のドル円相場予想とトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、"P&F(ポイント&フィギュア)"を主軸テクニカルに使用しています。現在のボラリティ状況から、長期は「1枠50銭」、中期は「1枠20銭」、短期は「1枠:10銭」を採用しています。

それでは長期チャートから順番に見ていきましょう。

STEP3:テクニカル観点での長期トレンド分析

「P&F0.5チャート」powered by TradingView

P&F0.5チャートは、今週の値動きにより垂直カウンティングによる円高シグナルが点灯しており、円高目標値は132円付近です。現在位置からは遠すぎて想定しづらい目標値ですが、今後の動向に注目です。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
なし149.0~4円144.0~4円
長期P&F分析状況まとめ(記載対象は水平Cのみ)

STEP4:テクニカル観点での中期トレンド分析

「P&F0.2チャート」powered by TradingView

P&F0.2チャートは、水平カウンティングによる円高シグナルが点灯中ですが、今週の値動きにより×印の折り返し列が形成され、レジスタンス水準まで円安になっています。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
円高142.4~5円146.2~3円144.0~1円
中期P&F分析状況まとめ(記載対象は水平Cのみ)

STEP5:テクニカル観点での短期トレンド分析

「P&F0.1チャート」powered by TradingView

今週P&F0.1チャートは、垂直カウンティングによる円高シグナルが点灯中ですが、今週の値動きにより×印の折り返し列が形成され、レジスタンス水準まで円安になっています。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
なし146.2円144.0円
短期P&F分析状況まとめ(記載対象は水平Cのみ)
FX基礎知識
  • テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくことをおすすめします。
  • 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
    短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
    状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
  • 複数のテクニカル指標を用いて分析する場合、それぞれのテクニカル分析結果の方向が分かれた際の方針を決めておくとトレードが安定するのでおすすめです。
    私の場合、トレードは主軸とするテクニカルに従うこととし、方向性の分かれ具合に応じて取引量を調整することにしています。

週初時点のP&Fまとめ

スクロールできます
チャートシグナル目標値レジスタンスサポート
長期P&Fなし149.0~4円144.5~9円
中期P&F円高142.4~5円146.2~3円144.0~1円
短期P&Fなし146.2円144.0円
P&F分析結果まとめ(記載対象は水平Cのみ)

STEP6:トレード方針の決定

来週のトレード方針

今週は短期チャートと長期チャートで垂直Cによる円高シグナルが、中期チャートでは水平Cによる円高シグナルが点灯中です。直近では円売り優勢の展開となっていますが、現在のP&Fの状況からは、この先しばらくは円買い優勢の展開となることが想定されます。

よって、来週の予想レンジは「142.3円〜146.3円」とし、目線は円高とします。直近の具体的な注目ポイントは、円安方向が短期・中期P&Fレジスタンス「146.2-3円付近」、円高方向が短期・中期P&F円高目標値「142.3-5円付近」です。

しかし、146.2-3円付近のレジスタンスを上抜けた場合には、シグナルが転換しますので、目線を変更する必要がありそうです。

トレードに関しては、短期・中期・長期チャートのシグナルに従って、145.3円から146.2円付近まで段階的に売りポジションを構築済みとなっていますので、いったんこれで様子見しようと思います。

吹き出しの色解説「緑:円安・下値抵抗(サポート)要素、赤:円高・上値抵抗(レジスタンス)要素」

以上、私の来週のドル円相場予想&トレード戦略構築でしたが、みなさんも来週のトレード戦略を立てられましたか?

P&Fチャートは初心者の方でも利確位置や損切り位置が明確に決めることができるので、個人的にはとてもおすすめのチャートです。ここまでご覧いただいて「もっとP&Fを勉強したい」と思っていただけた方は、以下の記事でP&Fチャートの詳細を解説していますので、よろしければご覧ください。

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FX基礎知識

大きな流れに逆らうときは控えめに

流れに逆らって泳ぐのは大変ですよね。トレードも同じです。大きな流れに沿った形の方が良い結果が出やすいと思います。今のトレードは大きな流れに沿っているのか?それとも逆らっているのかを意識するようにしましょう。

抵抗線を抜けた際の損切りは潔く

統計上、抵抗線を抜けた場合、逆方向の抵抗線になる可能性が高いです。

つまり、損切りをしないということは、損失拡大につながる可能性が高いというわけです。抵抗線を抜けた際には躊躇なく損切りしましょう。

さいごに

FX裁量トレードにおいては、長期間退場せずに生き残ることが最も大切です。長期間FXを継続することができればトレードスキルは自ずと身について来るからです。

私は平日毎朝、ブログとPostPrimeでFXや株式指数のトレード戦略情報を発信しています。儲かる保証などは到底できませんが、私のトレード戦略情報を読んでいただければ、いきなり大損して即退場に追い込まれるようなリスクは下げられると思っていますので、もしよろしければご覧ください。

以降は毎週同じことを書いていますが、本当に大事なことなのでブログでも書きます。

私はFX歴17年になった今でも必ず「トレードの振り返りと戦略構築」を行うようにしています。トレードしていれば毎回成功なんて言うことはありえません。成功もあれば失敗もあります。

そして、成功したときには自制が、失敗したときには改善が必要です。

そのためには、過去に自分がどういう考え方で取引したのかを振り返り、改善して次に活かしていく必要があるんです。

最近FXトレードを始めたばかりの方や成績が安定しない方は、騙されたと思って来週の戦略構築を立てて記録する習慣をつけてください。

記録はノートでも何でも構いません。
もし継続して実践することができれば成績は自ずとついてきます。

あなたが無理なく続けられる範囲で、少しずつアウトプットしてみませんか?

「具体的な記録の仕方がわからない」など質問や要望があれば遠慮なく、質問箱等で連絡ください。質問箱なら匿名で質問できますので、どうがお気軽に連絡いただければと思います。

注意:本記事の記載内容は私の個人的な相場認識やトレード戦略を公開しているものです。読者の皆さんに積極的な取引を推奨しているわけではありません。 投資実行判断は自己責任でお願いします。

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