週末の10分間FX「ドル円編」@週活FX_2024WEEK-3

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この記事では、19年間一度も退場することなく勝ち抜いてきた兼業トレーダーである私の分析方法・リスク管理・マインドを紹介しています。

FXでなかなか利益を上げられないとお悩みの方に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

それでは、今週も週末にしっかりと振り返りをしてトレードスキルを向上させましょう。

本記事を読むメリット
  • P&Fを主軸としたテクニカル分析を通して、損切りと利確の基準が分かるようになる。
  • FXとちょうどいい距離感で生活できるようになる。
  • FXで成功している人の相場との向き合い方を知ることができる。
目次

週活FX流 トレード戦略構築STEP

私が続けている戦略構築は以下の6ステップだけ。これを続けるだけで誰でもトレードスキルを向上させることができますよ。具体的には次章で紹介します。

STEP
ファンダメンタル観点での分析
  • 経済ニュース等から、取引通貨に関するトピックを収集します。
  • 収集した情報が相場に与える影響をまとめてください。
  • 見解が正しいかどうかは重要ではありません。まずは自分なりの見解・解釈をアウトプットすることが大事です。知識は後から付いてきます。
STEP
先週のトレード戦略の評価
  • (最初のみ)自分のトレードルールを定めましょう。
  • ルールは売買基準・損切りと利確の位置設定基準・ポジション量管理方法を明確にすることが大切です。
  • 前週のトレード戦略とトレード内容を振り返り、ルールの改善点を考察します。
  • 利益が出た場合でも強欲になり過ぎていないかなど、
  • ルール通りにトレードできなかったことがあれば、改善策を検討した方がよいかもしれません。
  • 評価を繰り返していると自分のトレード癖が見えてくるはずです。
  • 大きな損失に発展する潜在リスクに、事前に気づくことができれば完璧です。
STEP
テクニカル観点での長期トレンド分析
  • テクニカル分析に基づいて、直近数ヶ月間の大きな流れ(方向性)を捉えてみましょう。
  • 自分なりの長期的な相場への見解をまとめます。
  • 予想の当たりorはずれは、それほど重要ではありません。自分なりの見解をアウトプットすることが重要です。
  • 使用するテクニカルは問いません。ご自分の考えに合致するテクニカルを選定しましょう。
STEP
テクニカル観点での中期トレンド分析
  • テクニカル分析に基づいて、直近数週間の方向性を捉えてみましょう。
  • 使用するテクニカルは問いません。ご自分の考えに合致するテクニカルを選定しましょう。
STEP
テクニカル観点での短期トレンド分析
  • テクニカル分析に基づいて、直近1週間の方向性を予想してみましょう。
  • 使用するテクニカルは問いません。ご自分の考えに合致するテクニカルを選定しましょう。
STEP
トレード方針決定
  • 来週の具体的なトレード指針を立てましょう。指針は日々の値動きに合わせて微修正していきます。
  • エントリー基準だけでなく、損切りと利確の位置・ポジション量を明確にします。
  • トレード指針が立てれらない時は、無理にトレードする必要はありません。見送ることも大切です。
FX基礎知識

STEP1〜6を繰り返すことで自分のトレード癖が掴めるようになってきます。FXでは利益を上げることに目が向きがちですが、一番大切なのは大きな損失を出さないことです。もし大きな損失を出してしまったときには、何が問題だったのか必ず振り返りを行って改善策を検討しましょう。

STEP1:ファンダメンタル観点での分析

それでは、ドル円の「週間相場予想&トレード戦略構築」を一緒にやっていきましょう。

STEP1は、ファンダメンタル関連の情報をチェックして、マーケット状況や投資家の注目トピックなどを把握しましょう。

1/11_米12月CPI、3.4%上昇と伸び加速 住居費上昇で コアは鈍化

米労働省が11日発表した昨年12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.4%上昇と伸びは前月の3.1%から加速し、ロイターがまとめた市場予想(3.2%上昇)を上回った。家賃が上昇傾向を維持した。米連邦準備理事会(FRB)が3月に利下げを開始するとの期待が後退する可能性がある。

バリダス・リスク・マネジメントの北米グローバル資本市場責任者ライアン・ブランダム氏は「2%のインフレ目標に戻るまでの最後の道のりは、市場が予想しているよりも困難となる可能性がある」と述べた。

ロイター

1/12_米12月PPI、前月比0.1%下落 予想に反し 前年比は伸び加速

米労働省が12日発表した2023年12月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.1%下落と、市場予想(0.1%上昇)に反し下落した。財(モノ)の価格が下落する一方、サービスの価格は変わらずだった。

11月分は前回発表の横ばいから0.1%下落に改定された。前月比での下落は3カ月連続。インフレが引き続き沈静化し、米連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げを開始できる可能性が示唆された。

LPLファイナンシャル(ノースカロライナ州シャーロット)のチーフ・エコノミスト、ジェフリー・ローチ氏は「パイプライン・インフレは解消しつつある」とし、インフレ率は「FRBが目標とする2%に徐々に近づいていく」との見方を示した。

12月の前年同月比は1.0%上昇と11月の0.8%上昇から伸びが加速した。

食品とエネルギー、貿易サービス部門を除いたコア指数は前月比0.2%上昇。11月は0.1%上昇だった。前年同月比では2.5%上昇。11月は2.4%上昇していた。

ロイター

今週は米消費者物価指数や卸売物価指数といった注目度の高い経済指標が発表されました。CPIは市場予想を上回った反面、PPIは市場予想を下回る内容でしたので、市場は右往左往したようです。

現在、市場参加者の注目はFRBが3月に利下げを開始するかという点に集まっていますので、当面は経済指標への注目度が高い状況が続くものと思われます。

さて、来週は12月の小売売上高が発表されます。こちらも今後のFRBの金融政策の方向性に左右する指標ですので、私たち個人投資家も結果には注目しておきましょう。

スクロールできます
日付時間経済指標・イベント予想
1/17(水)22:3012月小売売上高(前月比)0.4%
22:3012月小売売上高(除自動車)(前月比)0.2%
主な日米経済指標カレンダー
ワンポイントアドバイス

経済メディアではインフレの落ち着く時期やFRB利下げ転換時期等について、経済学者などの著名人がもっともらしい見解を述べています。しかし、こうした経済のプロフェッショナルでさえ、未来がどうなるのかは誰にも分かりません。

こうした著名人の発言を鵜呑みにして、トレードを実行してしまう方が多いのですが、私はおすすめしません。

少し極端な表現ですが、投資の世界で最終的に信じられるのは自分だけです。この世界で長く生き残るためには、自分で相場の動向をいち早く察知して、その流れに付いていくことしかないと思っています。そして、そのためにはテクニカル分析と適度な情報収集を継続的に行う必要があります。

テクニカル分析の方法については、このブログで定期的にお伝えしていきますので、共感いただける方は、ぜひ一緒にやっていきましょう。

さて、ここまでで今週発表された日米経済指標の概況は把握できましたね。次章では、日米金利差との相関状況を確認していきましょう。

日米長期金利差とドル円の相関性

次に、参考程度ですが日米長期金利差とドル円の相関性を見ていきます。以下のチャートをご覧ください。

直近60日間の日米金利差とドル円のCC(相関係数)は、"-0.64"となっていますので、やや逆相関の関係があるようです。

現在も市場の注目は米長期金利の行方に集まっていますが、日米金利差とドル円の関係性に関する報道を鵜呑みにせず、定期的にチャートをチェックして客観的に評価していきましょう。

原油

市場では原油相場の上昇がインフレに大きく影響を及ぼしているとの見解が出ていますので、原油相場のチャートを週足・日足の順に確認していきましょう。

週足チャート
日足チャート

原油価格は今週も先日67ドル台に到達した後の反発が続きましたが、まだ本格反発とはなっていません。先々週、日足MACDがゴールデンクロスしてきたものの、今週は75ドル台でレジスタンスされており、本格反発とはいえない状況かなと思います。引き続き、67ドル台への完全到達を警戒したいです。

以上で、ファンダメンタル観点での状況把握ができましたね。今週のファンダメンタル要素が、現在のドル円相場にどのような影響を及ぼしているのか。その辺りは、次章からのテクニカル分析を通してみてみましょう。

FX基礎知識

FXで利益を上げたいなら、投資先の経済や政治に関する情勢を理解することが重要。経済ニュース等から情報収集し、自分なりの解釈を記録していきましょう。「円売りが当面続く」といった簡単な記録でも構いません。

ただ、経済情報は無数にありますので、収集しすぎれば良いというものでもなく、長期間継続することが大事ですので、ご自身の負担にならない程度に続けてみてください。

私たち個人投資家は、生活を豊かにするための"資産"が欲しいのであって、"経済のプロ"になりたいわけではないという方が大半かと思いますので、大まかな状況が分かれば十分です。

STEP2:今週の相場予想とトレード戦略の評価

さて、ファンダメンタル観点で状況を押さえた後はテクニカル観点で相場を捉えていきましょう。
まずは、今週の相場予想とトレード戦略を振り返りたいと思います。

吹き出しの色解説「緑:円安・サポート要素、赤:円高・レジスタンス要素」

今週は予想レンジを「141.0円〜146.2円」に設定したうえで、146.2円付近まで円安目線で臨みたいとしていました。

結果としては、米CPIの結果を受けて円安が進展したのですが、その水準が146.4円台と予想レンジの上限とほぼ一致する結果となりました。これにより保有していた買いポジションは一部を除きほぼ全て利益確定済みとなっています。なお、146.4円台到達後は円買い優勢の展開となり、12日金曜日のNY終値は144.8円付近で引けています。

次章ではテクニカル面から来週の相場の行方を予想していきましょう。

なお、具体的なトレード戦略は日々の値動きに合わせて調整を行っています。日々のトレード戦略は当ブログで毎日公開していますので、よろしければ毎朝ご覧ください。

STEP3:テクニカル観点での長期トレンド分析

では、来週のドル円相場予想とトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、"P&F(ポイント&フィギュア)"を主軸テクニカルに使用しています。

「P&F0.5チャート」powered by TradingView

上記の画像はP&F0.5チャート(1枠:50銭)です。私の場合、長期相場予想にP&F0.5を主に使用しています。

P&F0.5チャートは、今週の値動きにより×印の枠が2枠増えましたが、チャートの見方に大きな変化点はありません。よって、現在は水平カウンティングによる円安シグナルが点灯中、目標値は"149円半ば"となっています。

以上のことから、週初時点における長期相場目線は「円安」とします。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
円安149.5~9円141.0~4円
長期P&F分析状況まとめ
FX基礎知識
  • テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくことをおすすめします。
  • 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
    短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
    状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。

STEP4:テクニカル観点での中期トレンド分析

「P&F0.2チャート」powered by TradingView

上記の画像はP&F0.2チャート(1枠:20銭)です。私の場合、中期相場予想にはP&F0.2を主に使用しています。

P&F0.2チャートは、今週の値動きにより円安目標値は"146.2円付近"に到達。その後、折り返し列が形成されており、145.6円付近がレジスタンス候補になっています。

よって、現在は次回シグナル点灯待ち、レジスタンス"145.6-7円"、サポート"141.0-1円"となっています。

以上のことから、週初時点における中期相場目線は「中立」とします。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
なし145.6~7円141.0~1円
中期P&F分析状況まとめ

STEP5:テクニカル観点での短期トレンド分析

さて、中期的な相場予想まで立てることができたら、最後に短期相場予想を行いましょう。

「P&F0.1チャート」powered by TradingView

上記の画像は、P&F0.1チャート(1枠:10銭)です。短期相場予想にはP&F0.1チャートを使用しています。

P&F0.1チャートは、今週の値動きにより垂直カウンティングによるシグナル点灯、折り返し列の形成など多くの変化点がありました。現在は垂直Cによるシグナル点灯中、レジスタンス"145.7円"、サポート"144.3円"となっています。

以上のことから、週初時点における短期相場目線は「中立」にしようと思います。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
なし145.7円144.3円
短期P&F分析状況まとめ
FX基礎知識
  • 複数のテクニカル指標を用いて分析する場合、それぞれのテクニカル分析結果の方向が分かれた際の考え方を決めておくのがおすすめです。
    私の場合、トレードは主軸とするテクニカルに従うこととし、方向性の分かれ具合に応じて取引量を調整することにしています。

週初時点のP&Fまとめ

現在、すべてのチャートで水平カウンティングによるシグナルは点灯待ちの状況です。ただ、長期チャートで垂直カウンティングによるシグナルが点灯している点は意識したいです。

スクロールできます
チャートシグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
長期P&F円安149.5~9円141.0~4円
中期P&Fなし145.6~7円141.0~1円
短期P&Fなし145.7円144.3円
P&F分析結果まとめ

STEP6:トレード方針の決定

来週のトレード方針

それでは、来週のトレード戦略を考えていきましょう。私の場合、前述のP&Fを主軸にトレンド系から「移動平均線」「ボリンジャーバンド」、オシレーター系から「MACD」「RSI」を加えて、総合的に判断しています。

現在、P&Fは長期チャートで円安シグナルが点灯中、短中期チャートでシグナル点灯待ちとなっています。したがって、長期的な円安目線は維持するものの、短期的には横ばいの展開を想定したいです。具体的には円安方向は"145.7円付近"、円高方向は"144.3円"付近に注目です。144.3円を下抜けた場合には"141円付近"まで再び円高が進む可能性を意識しておきたいです。

よって、具体的には予想レンジを「141.0円〜145.7円」に設定。横ばいの展開を想定し、前述の水準に注目です。

トレードに関しては、週明け時点での新規トレードはなし。そして現在保有している少量の買いポジションは、長期P&Fシグナルをトレード根拠にしたものですので、149円半ばを狙って保持することとします。

吹き出しの色解説「緑:円安・下値抵抗(サポート)要素、赤:円高・上値抵抗(レジスタンス)要素」

以上、来週のドル円相場予想&トレード戦略構築でした。

みなさんも来週のトレード戦略はしっかりと立てられたでしょうか?P&Fチャートは初心者の方でも利確位置や損切り位置が明確に決めることができるので、個人的にはとてもおすすめのチャートです。ここまでご覧いただいて「もっとP&Fを勉強したい」と思っていただけた方は、以下の記事でP&Fチャートの詳細を解説していますので、よろしければご覧ください。

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私は平日毎朝、ブログとPostPrimeでFXや株式指数のトレード戦略情報を発信しています。儲かる保証などは到底できませんが、私のトレード戦略情報を読んでいただければ、いきなり大損して即退場に追い込まれるようなリスクは下げられると思っていますので、もしよろしければご覧ください。

以降は毎週同じことを書いていますが、本当に大事なことなのでブログでも書きます。

私はFX歴17年になった今でも必ず「トレードの振り返りと戦略構築」を行うようにしています。トレードしていれば毎回成功なんて言うことはありえません。成功もあれば失敗もあります。

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そのためには、過去に自分がどういう考え方で取引したのかを振り返り、改善して次に活かしていく必要があるんです。

最近FXトレードを始めたばかりの方や成績が安定しない方は、騙されたと思って来週の戦略構築を立てて記録する習慣をつけてください。

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「具体的な記録の仕方がわからない」など質問や要望があれば遠慮なく、質問箱等で連絡ください。質問箱なら匿名で質問できますので、どうがお気軽に連絡いただければと思います。

注意:本記事の記載内容は私の個人的な相場認識やトレード戦略を公開しているものです。読者の皆さんに積極的な取引を推奨しているわけではありません。 投資実行判断は自己責任でお願いします。

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