週末の10分間FX「ドル円編」@週活FX_2024年7月15日〜19日

この記事にはプロモーションが含まれています。

この記事では、2004年から20年間一度も退場することなく勝ち抜いてきた兼業トレーダーである私が、ドル円を題材にしてFXの分析方法やリスク管理、マインドなどを使う紹介しています。

FXで利益を出すにはどうしたらいいのかとお悩みの方に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

それでは、今週も週末にしっかりと振り返りをしてトレードスキルを向上させましょう。

本記事を読むメリット
  • P&Fを主軸としたテクニカル分析を通して、損切りと利確の基準が分かるようになる。
  • FXとちょうどいい距離感で生活できるようになる。
  • FXで成功している人の相場との向き合い方を知ることができる。

私が実践している戦略構築ステップは、こちらの記事で紹介していますので、初めての方はぜひ一度ご覧ください。

目次

STEP1:ファンダメンタル観点での分析

それでは、ドル円の「週間相場予想&トレード戦略構築」を一緒にやっていきましょう。

STEP1は、ファンダメンタル関連の情報をチェックして、マーケット状況や投資家の注目トピックなどを把握しましょう。

7/9_FRB議長、中銀の独立性擁護 「経済に最良の結果もたらす」

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は9日、議会上院の銀行委員会で行った証言で、中央銀行の独立性は米経済にとって最良の結果をもたらす方法だと実証され、支持されていると述べた。

パウエル氏は「中央銀行が政治的指示を受けずに目標に取り組むことができれば、インフレ期待がより安定しインフレ対策が改善し、経済全般のパフォーマンスも改善することは明らかだ」と述べた。また、独立性によってFRBは政策選択について「長期的な視点」を持つ余地が生まれると指摘した。

その上で、中銀の独立性は世界の主要中銀に共通する取り決めで、政治当局から指示されることなく任務を遂行する自由が与えられていると言及。FRBの独立性の利点は「米連邦議会でかなり広く理解されている」と述べた。

FRBの独立性を巡る問題は、共和党のトランプ前大統領が11月の選挙で返り咲く可能性が取り沙汰される中、再び注目を集めている。トランプ氏は在任中、慣例に反してFRBの金融政策をたびたび非難した。

ロイター

7/11_米CPI、6月は前月比で4年ぶり下落 利下げ観測高まる

米労働省が11日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、前月比でマイナス0.1%と予想外に下落した。前月比でマイナスになるのは2020年5月以来約4年ぶり。ディスインフレが確実に軌道に戻ったことが示され、連邦準備理事会(FRB)の9月の利下げがさらに一歩近づいた。

前年比では3.0%上昇。伸びは5月の3.3%から鈍化し、23年6月以来最小となった。

ロイター調査によるエコノミスト予想は前月比0.1%上昇、前年比3.1%上昇だった。CPIの前年比上昇率は、2022年6月の9.1%をピークに鈍化している。

変動の大きい食品とエネルギー成分を除くコアCPIは前月比0.1%上昇。伸びは前月の0.2%から鈍化し、21年8月以来最小となった。家賃の伸びが0.3%と、21年8月以来最小の水準に鈍化したことで、コア指数の上昇が抑制された。

コア指数は前年比3.3%上昇。伸びは前月の3.4%から鈍化し、21年4月以来最小となった。

ロイター

7/12_米6月PPI、前月比+0.2%と予想上回る 9月利下げ観測は変わらず

米労働省が12日発表した6月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比(季節調整済み)0.2%上昇と市場予想(0.1%上昇)を若干上回った。サービス価格が上昇した。ただ米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを開始するとの見方は変わらなかった。

FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「工場の現場では消費者物価指数(CPI)に影響を及ぼすようなインフレ圧力はあまり感じられない」と指摘。「卸売物価の圧力は弱まりつつあるが、その傾向は劇的というよりはむしろ弱々しいものだ」と述べた。

5月の前月比は変わらずだった。

6月の前年比は2.6%上昇と2023年3月以降で最大の伸びを記録。市場予想は2.3%上昇、5月は2.4%上昇だった。

6月はサービス価格が0.6%上昇した。5月は0.3%上昇だった。

卸売業者や小売業者が受け取るマージン(利ざや)の尺度である最終需要貿易サービスが1.9%上昇したほか、ポートフォリオ管理費が前月の0.8%下落から一転1.0%上昇。航空運賃も前月の3.9%下落から1.1%上昇に転じた一方、宿泊費は前月の2.7%上昇から0.2%下落となった。

ロイター

今週はパウエルFRB議長の議会証言や米CPI,PPIなど多くの経済指標が発表されましたね。各指標やイベントの結果は上記のロイター記事の通りですが、総じていうと「物価の上昇が落ち着きを見せ、9月利下げ観測が高まった」くらいにまとめられそうです。


注目経済指標&イベント

来週の注目経済指標を選定して掲載しました。来週はパウエル議長の発言と米小売売上高に注目です。

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日付時間経済指標・イベント予想
7/15(月)25:30(米)パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
7/16(火)21:30(米)6月小売売上高(前月比)0.0%
21:30(米)6月小売売上高(除自動車)(前月比)0.1%
7/19(金)21:30(日)6月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比)2.5%
21:30(日)6月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)2.7%
21:30(日)6月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)(前年同月比)2.2%
主な日米経済指標カレンダー
ワンポイントアドバイス

経済メディアではインフレの落ち着く時期やFRB利下げ転換時期等について、経済学者などの著名人がもっともらしい見解を述べています。しかし、こうした経済のプロフェッショナルでさえ、未来がどうなるのかは誰にも分かりません。

こうした著名人の発言を鵜呑みにして、トレードを実行してしまう方が多いのですが、私はおすすめしません。

少し極端な表現ですが、投資の世界で最終的に信じられるのは自分だけです。この世界で長く生き残るためには、自分で相場の動向をいち早く察知して、その流れに付いていくことしかないと思っています。そして、そのためにはテクニカル分析と適度な情報収集を継続的に行う必要があります。

テクニカル分析の方法については、このブログで定期的にお伝えしていきますので、共感いただける方は、ぜひ一緒にやっていきましょう。

日米長期金利差とドル円の相関性

次に、参考程度ですが日米長期金利差とドル円の相関性を見ていきます。以下のチャートをご覧ください。

直近20日間の日米金利差とドル円のCC(相関係数)は"-0.50"ということで、やや逆相関関係にあるようです。

現在、市場の注目は米長期金利の行方に集まっていますが、日々の報道を鵜呑みにせず、自分でも定期的にチャートをチェックして客観的に評価していくようにしましょう。

FRB利下げ予想時期

最新の市場参加者のFRB利下げ予想時期は、CMEのFedWatch ツールによると、7月FOMCが"7.8%"から"6.2%"に低下、9月FOMCが"77.9%"から"96.3%"に増加しました。前述のロイター記事にもあった通り、9月に利下げすると予想する参加者が急増していますね。


以上で、ファンダメンタル観点での状況把握ができましたね。今週のファンダメンタル要素が、現在のドル円相場にどのような影響を及ぼしているのか。その辺りは、次章からのテクニカル分析を通してみてみましょう。

FX基礎知識

FXで利益を上げたいなら、投資先の経済や政治に関する情勢を理解することが重要。経済ニュース等から情報収集し、自分なりの解釈を記録していきましょう。「円売りが当面続く」といった簡単な記録でも構いません。

ただ、経済情報は無数にありますので、収集しすぎれば良いというものでもなく、長期間継続することが大事ですので、ご自身の負担にならない程度に続けてみてください。

私たち個人投資家は、生活を豊かにするための"資産"が欲しいのであって、"経済のプロ"になりたいわけではないという方が大半かと思いますので、大まかな状況が分かれば十分です。

STEP2:今週の相場予想とトレード戦略の評価

さて、ファンダメンタル観点で状況を押さえた後はテクニカル観点で相場を捉えていきましょう。
まずは、今週の相場予想とトレード戦略を振り返りたいと思います。

吹き出しの色解説「緑:円安・サポート要素、赤:円高・レジスタンス要素」

今週は予想レンジを「156.8円〜161.7円」に設定長期目線は円安・短期目線は中立としました。直近の具体的な注目ポイントは、円安方向が短期・中期P&Fレジスタンス「161.6-7円付近」、円高方向が中期P&F前回円安目標値「158.6-7円付近」と短期P&Fサポート「156.8円付近」としていましたね。

結果としては、米CPI発表までは緩やかな円売り優勢の展開で一時161.8円台まで円安となりましたが、その後は急速に円高が進み、今週のNY終値157.9円付近で引けています。レジスタンス予想は、ほぼ完璧に的中していますね。


なお、日々の具体的なトレード戦略は値動きに合わせて調整を行っています。日々のトレード戦略は当ブログで毎日公開していますので、よろしければ毎朝ご覧ください。

では、来週のドル円相場予想とトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、"P&F(ポイント&フィギュア)"を主軸テクニカルに使用しています。現在のボラリティ状況から、長期は「1枠50銭」、中期は「1枠20銭」、短期は「1枠:10銭」を採用しています。

それでは長期チャートから順番に見ていきましょう。

STEP3:テクニカル観点での長期トレンド分析

「P&F0.5チャート」powered by TradingView

P&F0.5チャートは、今週の値動きにより○枠の折り返し列が形成されました。これにより、161.5円付近がレジスタンス候補になっています。ただ、シグナルの点灯状況は変わりません。

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シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
円安165.0~4円161.5~9円155.0~4円
長期P&F分析状況まとめ(記載対象は水平Cのみ)

STEP4:テクニカル観点での中期トレンド分析

「P&F0.2チャート」powered by TradingView

P&F0.2チャートは7/11終値で円高シグナルが点灯したものの、すでに目標値に到達してしまいましたので、現在は次回シグナル点灯待ちの状況です。

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シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
なし161.6~7円
中期P&F分析状況まとめ(記載対象は水平Cのみ)

STEP5:テクニカル観点での短期トレンド分析

「P&F0.1チャート」powered by TradingView

今週P&F0.1チャートは、7/11終値で円高シグナルが点灯したものの、すでに目標値に到達してしまいましたので、現在は次回シグナル点灯待ちの状況です。

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シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
なし161.6円
短期P&F分析状況まとめ(記載対象は水平Cのみ)
FX基礎知識
  • テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくことをおすすめします。
  • 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
    短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
    状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
  • 複数のテクニカル指標を用いて分析する場合、それぞれのテクニカル分析結果の方向が分かれた際の方針を決めておくとトレードが安定するのでおすすめです。
    私の場合、トレードは主軸とするテクニカルに従うこととし、方向性の分かれ具合に応じて取引量を調整することにしています。

週初時点のP&Fまとめ

スクロールできます
チャートシグナル目標値レジスタンスサポート
長期P&F円安165.0~4円161.5~9円155.0~4円
中期P&Fなし161.6~7円
短期P&Fなし161.6円
P&F分析結果まとめ(記載対象は水平Cのみ)

STEP6:トレード方針の決定

来週のトレード方針

現在、長期チャートで円安シグナルが点灯している状況でしたので、長期的な目線は円安です。ただ短期チャートや中期チャートは、円高目標値に到達済みの状況でしたので、短期的な目線は横ばいかやや円安で考えたいです。

よって、来週は予想レンジを「157.7円〜161.7円」とし、長期目線は円安・短期目線は中立〜やや円安とします。直近の具体的な注目ポイントは、円安方向が短期・中期P&Fレジスタンス「161.6-7円付近」、円高方向が日足50MA「157.7円付近」です。

ただし、今のところ短期・中期P&Fのサポート候補はありませんので、日足50MAを下抜けてしまいますと、長期P&Fサポート「155円付近」まで円高が進む可能性も想定したいです。

トレードに関しては、現在のところ158円台半ばから157円台後半まで押し目買いを行っておりますが、日足50MAでのサポートを期待した短期買いポジションを週明けに構築しようと思っています。当該ポジションは日足下抜けなら損切りです。

吹き出しの色解説「緑:円安・下値抵抗(サポート)要素、赤:円高・上値抵抗(レジスタンス)要素」

以上、来週のドル円相場予想&トレード戦略構築でした。

みなさんも来週のトレード戦略を立てられたでしょうか?

P&Fチャートは初心者の方でも利確位置や損切り位置が明確に決めることができるので、個人的にはとてもおすすめのチャートです。ここまでご覧いただいて「もっとP&Fを勉強したい」と思っていただけた方は、以下の記事でP&Fチャートの詳細を解説していますので、よろしければご覧ください。

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FX基礎知識

大きな流れに逆らうときは控えめに

流れに逆らって泳ぐのは大変ですよね。トレードも同じです。大きな流れに沿った形の方が良い結果が出やすいと思います。今のトレードは大きな流れに沿っているのか?それとも逆らっているのかを意識するようにしましょう。

抵抗線を抜けた際の損切りは潔く

統計上、抵抗線を抜けた場合、逆方向の抵抗線になる可能性が高いです。

つまり、損切りをしないということは、損失拡大につながる可能性が高いというわけです。抵抗線を抜けた際には躊躇なく損切りしましょう。

さいごに

FX裁量トレードにおいては、長期間退場せずに生き残ることが最も大切です。長期間FXを継続することができればトレードスキルは自ずと身について来るからです。

私は平日毎朝、ブログとPostPrimeでFXや株式指数のトレード戦略情報を発信しています。儲かる保証などは到底できませんが、私のトレード戦略情報を読んでいただければ、いきなり大損して即退場に追い込まれるようなリスクは下げられると思っていますので、もしよろしければご覧ください。

以降は毎週同じことを書いていますが、本当に大事なことなのでブログでも書きます。

私はFX歴17年になった今でも必ず「トレードの振り返りと戦略構築」を行うようにしています。トレードしていれば毎回成功なんて言うことはありえません。成功もあれば失敗もあります。

そして、成功したときには自制が、失敗したときには改善が必要です。

そのためには、過去に自分がどういう考え方で取引したのかを振り返り、改善して次に活かしていく必要があるんです。

最近FXトレードを始めたばかりの方や成績が安定しない方は、騙されたと思って来週の戦略構築を立てて記録する習慣をつけてください。

記録はノートでも何でも構いません。
もし継続して実践することができれば成績は自ずとついてきます。

あなたが無理なく続けられる範囲で、少しずつアウトプットしてみませんか?

「具体的な記録の仕方がわからない」など質問や要望があれば遠慮なく、質問箱等で連絡ください。質問箱なら匿名で質問できますので、どうがお気軽に連絡いただければと思います。

注意:本記事の記載内容は私の個人的な相場認識やトレード戦略を公開しているものです。読者の皆さんに積極的な取引を推奨しているわけではありません。 投資実行判断は自己責任でお願いします。

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