週末の10分間FX「ドル円編」@週活FX_2024年6月3日〜7日

この記事にはプロモーションが含まれています。

この記事では、2004年から20年間一度も退場することなく勝ち抜いてきた兼業トレーダーである私が、ドル円を題材にしてFXの分析方法やリスク管理、マインドなどを使う紹介しています。

FXでなかなか利益を上げられないとお悩みの方に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

それでは、今週も週末にしっかりと振り返りをしてトレードスキルを向上させましょう。

本記事を読むメリット
  • P&Fを主軸としたテクニカル分析を通して、損切りと利確の基準が分かるようになる。
  • FXとちょうどいい距離感で生活できるようになる。
  • FXで成功している人の相場との向き合い方を知ることができる。
目次

週活FX流 トレード戦略構築STEP

私が続けている戦略構築は以下の6ステップだけ。これを続けるだけで誰でもトレードスキルを向上させることができますよ。具体的には次章で紹介します。

STEP
ファンダメンタル観点での分析
  • 経済ニュース等から、取引通貨に関するトピックを収集します。
  • 収集した情報が相場に与える影響をまとめてください。
  • 見解が正しいかどうかは重要ではありません。まずは自分なりの見解・解釈をアウトプットすることが大事です。知識は後から付いてきます。
STEP
先週のトレード戦略の評価
  • (最初のみ)自分のトレードルールを定めましょう。
  • ルールは売買基準・損切りと利確の位置設定基準・ポジション量管理方法を明確にすることが大切です。
  • 前週のトレード戦略とトレード内容を振り返り、ルールの改善点を考察します。
  • 利益が出た場合でも強欲になり過ぎていないかなど、
  • ルール通りにトレードできなかったことがあれば、改善策を検討した方がよいかもしれません。
  • 評価を繰り返していると自分のトレード癖が見えてくるはずです。
  • 大きな損失に発展する潜在リスクに、事前に気づくことができれば完璧です。
STEP
テクニカル観点での長期トレンド分析
  • テクニカル分析に基づいて、直近数ヶ月間の大きな流れ(方向性)を捉えてみましょう。
  • 自分なりの長期的な相場への見解をまとめます。
  • 予想の当たりorはずれは、それほど重要ではありません。まずは自分なりの見解をアウトプットすることが重要です。
  • 使用するテクニカルは問いません。ご自分の考えに合致するテクニカルを選定しましょう。
STEP
テクニカル観点での中期トレンド分析
  • テクニカル分析に基づいて、直近数週間の方向性を捉えてみましょう。
  • 使用するテクニカルは問いません。ご自分の考えに合致するテクニカルを選定しましょう。
STEP
テクニカル観点での短期トレンド分析
  • テクニカル分析に基づいて、直近1週間の方向性を予想してみましょう。
  • 使用するテクニカルは問いません。ご自分の考えに合致するテクニカルを選定しましょう。
STEP
トレード方針決定
  • 来週の具体的なトレード指針を立てましょう。指針は日々の値動きに合わせて微修正していきます。
  • エントリー基準だけでなく、損切りと利確の位置・ポジション量を明確にします。
  • トレード指針が立てれらない時は、無理にトレードする必要はありません。見送ることも大切です。
FX基礎知識

STEP1〜6を繰り返すことで自分のトレード癖が掴めるようになってきます。FXでは利益を上げることに目が向きがちですが、一番大切なのは大きな損失を出さないことです。もし大きな損失を出してしまったときには、何が問題だったのか必ず振り返りを行って改善策を検討しましょう。

STEP1:ファンダメンタル観点での分析

それでは、ドル円の「週間相場予想&トレード戦略構築」を一緒にやっていきましょう。

STEP1は、ファンダメンタル関連の情報をチェックして、マーケット状況や投資家の注目トピックなどを把握しましょう。

5/31_米PCE価格指数、4月2.7%上昇と伸び横ばい 個人消費が鈍化

米商務省が31日発表した4月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.7%上昇し、伸びは3月から横ばいとなった。一方、個人消費支出の伸びは鈍化。利下げ時期を探る米連邦準備理事会(FRB)にとって複雑なシグナルとなった。

個人消費支出は前月比0.2%増と、3月の0.7%増から鈍化。価格上昇のペースが予想より長く続く可能性があることが示唆されると同時に、今後は消費者支出が低迷し価格上昇が抑えられる可能性も示された。

これを受け、金利先物市場でFRBが9月に利下げを開始する確率が約50%に上昇したほか、12月に2回目の利下げが行われる確率も同程度に上昇した。

PCE価格指数は前月比で0.3%上昇。ロイター調査によるエコノミスト予想は前月比0.3%上昇、前年比2.7%上昇だった。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は前年比2.8%上昇。伸びは前月と同じだった。前月比は0.2%上昇。前月は0.3%上昇していた。

FRB当局者が「スーパーコア」として注目するエネルギーと住宅を除くPCEサービスは0.3%上昇。前月は0.4%上昇していた。

ロイター

今週は米PCE価格指数が発表されましたね。個人消費支出の伸びが鈍化したことで金利先物市場でFRBが9月に利下げを開始する確率が約50%に上昇したほか、12月に2回目の利下げが行われる確率も同程度に上昇したとのことです。

来週は米雇用統計をはじめ、多くの注目指標が発表されますので、引き続き経済指標に注目していきましょう。

なお、最新の市場参加者のFRB利下げ時期は、CMEのFedWatch ツールによると、7月FOMCが"10.2%"から"20.7%"へ、9月FOMCが"49.4%"から"54.7%"と先週から増加(前進)しています。

スクロールできます
日付時間経済指標・イベント予想
6/3(月)23:00(米)5月ISM製造業景況指数49.6
6/4(火)23:00(米)4月雇用動態調査(JOLTS)求人件数0.3%
6/5(水)21:15(米)5月ADP雇用統計(前月比)17.5万人
23:00(米)5月ISM非製造業景況指数(総合)50.9
6/7(金)21:30(米)5月非農業部門雇用者数変化(前月比)2.8%
21:30(米)5月失業率3.9%
21:30(米)5月平均時給(前月比)0.3%
21:30(米)5月平均時給(前年同月比)3.9%
主な日米経済指標カレンダー
ワンポイントアドバイス

経済メディアではインフレの落ち着く時期やFRB利下げ転換時期等について、経済学者などの著名人がもっともらしい見解を述べています。しかし、こうした経済のプロフェッショナルでさえ、未来がどうなるのかは誰にも分かりません。

こうした著名人の発言を鵜呑みにして、トレードを実行してしまう方が多いのですが、私はおすすめしません。

少し極端な表現ですが、投資の世界で最終的に信じられるのは自分だけです。この世界で長く生き残るためには、自分で相場の動向をいち早く察知して、その流れに付いていくことしかないと思っています。そして、そのためにはテクニカル分析と適度な情報収集を継続的に行う必要があります。

テクニカル分析の方法については、このブログで定期的にお伝えしていきますので、共感いただける方は、ぜひ一緒にやっていきましょう。

さて、これで今週発表された日米経済指標の概況は把握できましたね。次章では、日米金利差との相関状況を確認していきましょう。

日米長期金利差とドル円の相関性

次に、参考程度ですが日米長期金利差とドル円の相関性を見ていきます。以下のチャートをご覧ください。

直近20日間の日米金利差とドル円のCC(相関係数)は、"-0.64"ということで、引き続き逆相関の関係にあるようです。たしかに直近では日米金利差は横ばいにもかかわらず、ドル円は上昇(円安)展開となっていますね。

現在、市場の注目は米長期金利の行方に集まっていますが、報道を鵜呑みにせず、自分でも定期的にチャートをチェックして客観的に評価していくようにしましょう。

以上で、ファンダメンタル観点での状況把握ができましたね。今週のファンダメンタル要素が、現在のドル円相場にどのような影響を及ぼしているのか。その辺りは、次章からのテクニカル分析を通してみてみましょう。

FX基礎知識

FXで利益を上げたいなら、投資先の経済や政治に関する情勢を理解することが重要。経済ニュース等から情報収集し、自分なりの解釈を記録していきましょう。「円売りが当面続く」といった簡単な記録でも構いません。

ただ、経済情報は無数にありますので、収集しすぎれば良いというものでもなく、長期間継続することが大事ですので、ご自身の負担にならない程度に続けてみてください。

私たち個人投資家は、生活を豊かにするための"資産"が欲しいのであって、"経済のプロ"になりたいわけではないという方が大半かと思いますので、大まかな状況が分かれば十分です。

STEP2:今週の相場予想とトレード戦略の評価

さて、ファンダメンタル観点で状況を押さえた後はテクニカル観点で相場を捉えていきましょう。
まずは、今週の相場予想とトレード戦略を振り返りたいと思います。

吹き出しの色解説「緑:円安・サポート要素、赤:円高・レジスタンス要素」

今週は予想レンジを「155.0円〜158.7円」に設定し、目線は中立としました。まずは157.5円付近、そこを上抜けると158.6-7円も視野に入ってくるとしていました。

結果としては、5/29に私たちの予想通り157.5円付近に到達となりました。そして、その後は156.3円台まで反落する場面がありましたが、先週金曜日のNY終値では157円台を回復している状況です。


なお、日々の具体的なトレード戦略は値動きに合わせて調整を行っています。日々のトレード戦略は当ブログで毎日公開していますので、よろしければ毎朝ご覧ください。

STEP3:テクニカル観点での長期トレンド分析

では、来週のドル円相場予想とトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、"P&F(ポイント&フィギュア)"を主軸テクニカルに使用しています。現在のボラリティ状況から私の場合は、長期「1枠50銭」、中期「1枠20銭」、短期「1枠:10銭」を採用しています。

「P&F0.5チャート」powered by TradingView

P&F0.5チャートは、今週の値動きにより×枠が2枠増えましたが、今のところはシグナル点灯待ちの状況に変わりありません。

以上のことから、週初時点における長期相場目線は「中立」とします。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
なし158.0~4円153.0~4円
長期P&F分析状況まとめ(記載対象は水平Cのみ)

STEP4:テクニカル観点での中期トレンド分析

「P&F0.2チャート」powered by TradingView

P&F0.2チャートは、今週の値動きにより○枠の折り返し列が記録され、レジスタンス位置が"157.6円付近"に更新されています。ただ現在は、水平カウンティングによる円安シグナルが点灯中で円安目標値は"158.6円付近"、サポートは"155.0円付近"です。

以上のことから、週初時点における中期相場目線は「円安」とします。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
円安158.6~7円157.6~7円155.0~1円
中期P&F分析状況まとめ(記載対象は水平Cのみ)

STEP5:テクニカル観点での短期トレンド分析

さて、中期的な相場予想まで立てることができたら、最後に短期相場予想を行いましょう。

「P&F0.1チャート」powered by TradingView

P&F0.1チャートは、今週の値動きにより円安目標値は"157.5円付近"に到達し、シグナルは消滅。さらに新たなレジスタンス"157.6円付近"、サポート"156.9円付近"が形成されている状況です。

以上のことから、週初時点における短期相場目線は「中立」とします。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
157.6円156.9円
短期P&F分析状況まとめ(記載対象は水平Cのみ)
FX基礎知識
  • テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくことをおすすめします。
  • 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
    短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
    状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
  • 複数のテクニカル指標を用いて分析する場合、それぞれのテクニカル分析結果の方向が分かれた際の方針を決めておくとトレードが安定するのでおすすめです。
    私の場合、トレードは主軸とするテクニカルに従うこととし、方向性の分かれ具合に応じて取引量を調整することにしています。

週初時点のP&Fまとめ

スクロールできます
チャートシグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
長期P&Fなし158.0~4円153.0~4円
中期P&F円安158.6~7円157.6~7円155.0~1円
短期P&Fなし157.6円156.9円
P&F分析結果まとめ

STEP6:トレード方針の決定

来週のトレード方針

それでは、来週のトレード戦略を考えていきましょう。私の場合、前述のP&Fを主軸にトレンド系から「移動平均線」「ボリンジャーバンド」、オシレーター系から「MACD」「RSI」を加えて、総合的に判断しています。

現在、P&Fは中期チャートにおいて、円安シグナルが点灯している状況でしたので、来週も目線は円売りで考えたいです。ただ、短期チャートでは円安目標値到達後の中立の状態ですので、もう少し横ばいの展開が続く可能性もありそうです。

よって、来週は予想レンジを「156.9円〜158.7円」とし、目線は円安とします。ただ円安方向は157.6円付近がレジスタンスとなっている可能性がありますので、上値を抑えられる可能性は意識したいです。もし、上抜けると158.6-7円が視野に入ってきそうな状況です。

トレードに関しては、先日156.5-4円台で押し目買いをしましたので、一度これで様子見しようかなと個人的には考えています。

吹き出しの色解説「緑:円安・下値抵抗(サポート)要素、赤:円高・上値抵抗(レジスタンス)要素」

以上、来週のドル円相場予想&トレード戦略構築でした。

みなさんも来週のトレード戦略を立てられたでしょうか?

P&Fチャートは初心者の方でも利確位置や損切り位置が明確に決めることができるので、個人的にはとてもおすすめのチャートです。ここまでご覧いただいて「もっとP&Fを勉強したい」と思っていただけた方は、以下の記事でP&Fチャートの詳細を解説していますので、よろしければご覧ください。

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つまり、損切りをしないということは、損失拡大につながる可能性が高いというわけです。抵抗線を抜けた際には躊躇なく損切りしましょう。

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注意:本記事の記載内容は私の個人的な相場認識やトレード戦略を公開しているものです。読者の皆さんに積極的な取引を推奨しているわけではありません。 投資実行判断は自己責任でお願いします。

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