週末の10分間FX「ドル円編」@週活FX_2022WEEK-41

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私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきました。リーマンショックやギリシャ金融危機、コロナなど様々な局面を退場することなく乗り越えられてきたのは、毎日相場と向き合い続けているからだと思っています。

この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしていきます。

今週、FXで利益を出せた方も損をしてしまった方も、週末に振り返りをしてトレードスキルを着実に向上させましょう。

この記事でわかること
  • 損切り位置が明確にわかるようになる。
  • FXとちょうどいい距離感で生活できるようになる。
  • FXで成功している人の相場との向き合い方を知ることができる。
目次

週活FX流 トレード戦略構築STEP

私が続けている戦略構築は以下の6ステップだけ。これを続けるだけで誰でもトレードスキルを向上させることができますよ。具体的には次章で紹介します。

STEP
ファンダメンタル観点での分析
  • 経済ニュース等を斜め読みして、取引通貨に関するトピックを収集します。
  • 収集した情報が相場に与える影響をまとめてください。
  • 正確性は重要ではありません。自分なりの見解・解釈をアウトプットすることが重要です。
STEP
相場予想とトレード戦略の評価
  • (最初のみ)自分のトレードルールを定めましょう。
  • ルールは売買基準・損切りと利確の位置設定基準・ポジション量管理方法を明確にすることが大切です。
  • 前週のトレード戦略とトレード内容を振り返り、ルールの改善点を考察します。
  • 利益が出た場合でも強欲になり過ぎていないかなど、
  • ルール通りにトレードできなかったことがあれば、改善策を検討した方がよいかもしれません。
  • 評価を繰り返していると自分のトレード癖が見えてくるはずです。
  • 大きな損失に発展する潜在リスクに、事前に気づくことができれば完璧です。
STEP
テクニカル観点での長期トレンド分析
  • テクニカル分析に基づいて、直近数ヶ月間の大きな流れ(方向性)を捉えてみましょう。
  • 自分なりの長期的な相場への見解をまとめます。
  • 予想の当たりorはずれは、それほど重要ではありません。自分なりの見解をアウトプットすることが重要です。
  • 使用するテクニカルは問いません。ご自分の考えに合致するテクニカルを選定しましょう。
STEP
テクニカル観点での中期トレンド分析
  • テクニカル分析に基づいて、直近数週間の方向性を捉えてみましょう。
  • 使用するテクニカルは問いません。ご自分の考えに合致するテクニカルを選定しましょう。
STEP
テクニカル観点での短期トレンド分析
  • テクニカル分析に基づいて、直近1週間の方向性を予想してみましょう。
  • 使用するテクニカルは問いません。ご自分の考えに合致するテクニカルを選定しましょう。
STEP
トレード方針決定
  • 来週の具体的なトレード指針を立てましょう。
  • エントリー基準だけでなく、損切りと利確の位置・ポジション量を明確にします。
  • トレード指針が立てれらない時は、無理にトレードする必要はありません。見送ることも大切です。
FX基礎知識

STEP1〜6を繰り返すことで自分のトレード癖が掴めるようになってきます。FXでは利益を上げることに目が向きがちですが、一番大切なのは大きな損失を出さないことです。もし大きな損失を出してしまったときには、何が問題だったのか改善策を必ず検討しましょう。

STEP1:ファンダメンタル観点での分析

それでは、ドル円の「週間相場予想&トレード戦略構築」を一緒にやっていきましょう。

STEP1は、ファンダメンタル関連の情報をチェックして、マーケット状況や投資家の注目トピックなどを把握しましょう。

10/3_9月ISM製造業景況感指数「市場予想を下回る結果に長期金利が低下」

米サプライマネジメント協会(ISM)が3日発表した9月の製造業景況感指数は50.9と市場予想(52.0)を下回った。米景気の減速感が一段と強まっているとの見方から、米債券市場で長期金利が低下。日米金利差の拡大観測がひとまず後退し、円買い・ドル売りが進んだ。

10/4_豪中銀の利上げ幅縮小が欧米中銀の利上げペース緩めるとの連想誘う

景気減速を受け、オーストラリア準備銀行(中央銀行)が4日に0.25%の利上げを決め、利上げ幅が前回の0.5%から縮小した。欧米の主要中銀も利上げペースを緩めるとの連想を誘った。

10/5_好調な米経済指標を受けて米長期金利が上昇に転じる

5日発表の9月のADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数は前月比20万8000人増と、市場予想(20万人増)を上回った。米労働市場の引き締まりが続くとの見方が盛り返した。
同日発表の9月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数は前月からは小幅に低下したが、市場予想を上回った。「米サービス業の底堅さは続いている」(オックスフォード・エコノミクス)との見方もあって、米長期金利が上昇。日米の金利差が広がるとの観測から、円売り・ドル買いの動きが出た。

10/7_米雇用統計「概ね良好な内容。積極的な利上げ姿勢を緩める根拠にはならないとの見方」

雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比26万3000人増と市場予想(27万5000人)ほど増えなかった。一方、失業率は3.5%と横ばいを見込んだ市場予想に対して低下し、平均時給は前年同月比5.0%上昇と高い伸びを維持した。市場では「米労働需要の緩やかな減速を示したに過ぎず、米連邦公開市場委員会(FOMC)が積極的な利上げ姿勢を緩める根拠にはならない」(バークレイズ)と受け止められた。

今週は多くの経済指標が発表されました。豪中銀の利上げ幅縮小は意外でしたが、それ以外は大きなサプライズはなかったかなと個人的には思っています。

今週のまとめから、直近では「経済指標の良し悪しに米長期金利が連動し、ドル円の値動きに波及する」流れができていることが分かりますね。

ドル円は追加為替介入への警戒感が根強く残っていますので、円安方向の値動きは不透明ですが、引き続き長期金利の動向に注目したいと思います。また、市場は各国長期金利動向以外の新たなトピック探しをしている可能性もありますので、最新のニュースには目を光らせておきましょう。

日米長期金利差とドル円の相関性

次に日米長期金利差とドル円の相関性に変化があったのかを見ていきます。以下のチャートをご覧ください。

日米長期金利差とドル円に相関性はない状況が続いています。長期金利は4%を前に足踏み状態が続いていますが、ドル円はじわじわと円安に動いているように見えます。引き続き、米長期金利の動向には注目していきましょう。

以上でファンダメンタル観点での状況把握はできましたね。今週のファンダメンタル要素が、現在のドル円相場にどのような影響を及ぼしているのか。その辺りは、次章からのテクニカル分析を通してみてみましょう。

FX基礎知識

FXで利益を上げたいなら、投資先の経済や政治に関する情勢を理解することが重要。経済ニュース等から情報収集し、自分なりの解釈を記録していきましょう。「円売りが当面続く」といった簡単な記録でも構いません。

ただ、経済情報は無数にありますので、収集しすぎれば良いというものでもなく、長期間継続することが大事ですので、ご自身の負担にならない程度に続けてみてください。

私たち個人投資家は、生活を豊かにするためのお金が欲しいのであって、経済のプロになりたいわけではないという方が大半かと思いますので、大まかな状況が分かれば十分です。

STEP2:今週の相場予想とトレード戦略の評価

さて、ファンダメンタル観点で状況を押さえた後はテクニカル観点で相場を捉えていきましょう。
まずは、今週の相場予想とトレード戦略を振り返りたいと思います。

吹き出しの色解説「緑:円安・サポート要素、赤:円高・レジスタンス要素」

今週は予想レンジを「138.9円〜145.9円」に設定。追加介入を警戒しつつも、買いスタンスで臨むこととしていました。結果としては、全般的に底堅い展開となり、週後半には145円台に乗せてきています。保有ポジションとしては、買い指値が一部約定している状況です。

今週は買いスタンスで臨みましたが、最新のチャート状況に変化点がないかを確認して、来週からのトレードに備えましょう。

次章では来週の相場の行方をテクニカル面から予想していきましょう。

なお、具体的なトレード戦略は日々の値動きに合わせて調整を行っています。日々のトレード戦略はnoteにて公開していますので、よろしければご覧ください。

日々のトレード戦略情報はコチラ

STEP3:テクニカル観点での長期トレンド分析

では、来週のドル円相場予想とトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、"P&F(ポイント&フィギュア)"を中長期相場予想の主軸テクニカルに使用しています。

相場の方向性「やや円安」

「P&F0.5チャート」powered by TradingView

上記の画像はP&F0.5チャートです。私の場合、長期相場予想にはP&F0.5を主に使用しています。

現在のP&F0.5チャートは前回高値を更新しており垂直カウンティングを用いると155円の円安目標が算出できる状況です。ただ水平方向は、わずか3列と相場エネルギーの蓄積量が足りない可能性がある点は注意したいです。

なお、直近のチャート状況は市場が決めたレートではなく、為替介入で操作されたものですので疑ってかかるくらいがちょうどいいかもしれません。

以上のことから、長期相場目線は「やや円安」くらいにしようと思います。

FX基礎知識
  • テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
  • 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
    短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
    状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
FX裁量トレーダーの方へ
  • 裁量トレードを行うなら毎日チャートの変化をチェックすることは欠かせません。私のPostPrimeでは各種通貨ペアのP&Fチャートにて毎日公開しています。P&Fをご自身のテクニカル分析に取り入れてみたい方は、よろしければ購読ください。2週間は無料で購読可能です。
  • そもそもP&Fチャートって何?というからは、こちらの解説記事をご覧ください。

STEP4:テクニカル観点での中期トレンド分析

相場の方向性「やや円安」

上記の画像はP&F0.2チャートです。私の場合、中期相場予想にはP&F0.2を主に使用しています。

P&F0.2チャートでは、目標148.4円の円安シグナルが点灯していましたが徐々にシグナルに沿った展開になっています。今週の値動きにより垂直カウンティングによる円安目標146.6円が出現していますので、覚えておきたいです。

ただ、直近のチャートは為替介入という人為的な操作により作成されたものであることと、追加為替介入が警戒されている状況です。よって、実トレードに際しては、この点を考慮した方が良いと個人的には考えています。

以上のことから、中期相場目線としてはやや円安にしようと思います。

STEP5:テクニカル観点での短期トレンド分析

相場の方向性「やや円安」

さて、中期的な相場予想まで立てることができたら、最後に短期相場予想を行いましょう。

吹き出しの色解説「緑:円安・下値抵抗(サポート)要素、赤:円高・上値抵抗(レジスタンス)要素」

上記の画像は移動平均線&ボリンジャーバンドのチャートです。私の場合、短期相場予想には移動平均線(50,100,200)&ボリンジャーバンド(21)にMACDとRSIを組み合わせて、具体的なトレード水準を考えています。

まず円安方向から見ていきます。今週も追加為替介入への警戒感から、145円(赤点線)手前で円売りの勢いが低下する展開でした。しかし、週後半は恐る恐る145円台を突破。追加為替介入のトリガーを探るかのような展開が続いています。

一方、円高方向は142円付近に前回安値のサポートがあります。ここを割り込むと中期予想では円高シグナルが点灯しますので、警戒したい水準かと思います。

FX基礎知識
  • 複数のテクニカル指標を用いて分析する場合、方向性が分かれた際の考え方を決めておくのがおすすめです。
    私の場合、トレードは主軸とするテクニカルに従うこととし、方向性が分かれ具合に応じて取引量を調整するようにしています。

STEP6:トレード方針決定

来週のトレード方針

来週の予想レンジは「140.0円〜148.4円」に設定。140.0円は日足50MA、148.4円はP&F0.2チャートの円安到達目標が設定理由です。

トレードについては、引き続き買いスタンスで臨みたいと思います。ただ、前述の通り追加為替介入への警戒感がありますので、基本は押し目を拾う形で、ポジション量は控えめ&逆指値必須でいきたいと個人的には思います。

FX基礎知識

大きな流れに逆らうときは控えめに

流れに逆らって泳ぐのは大変ですよね。トレードも同じです。大きな流れに沿った形の方が良い結果が出やすいと思います。今のトレードは大きな流れに沿っているのか?それとも逆らっているのかを意識するようにしましょう。

抵抗線を抜けた際の損切りは潔く

統計上、抵抗線を抜けた場合、逆方向の抵抗線になる可能性が高いです。

つまり、損切りをしないということは、損失拡大につながる可能性が高いというわけです。抵抗線を抜けた際には躊躇なく損切りしましょう。

以上、来週のドル円相場予想&トレード戦略構築でした。noteでは上記の相場予想・戦略を基本としつつ、毎日の相場動向に合わせてトレード方針を紹介していますので、よろしければご覧いただけると嬉しいです。

来週の相場予想とトレード戦略まとめ

最後に来週の相場予想とトレード戦略をまとめます。

来週の相場予想とトレード戦略まとめ

【相場予想】
<長期相場予想>
・やや円安
<中期相場予想>
・やや円安
<短期相場予想>
・やや円安

【トレード戦略】

今週の予想レンジ:140.0円〜148.4円 
新規買いレンジ:142.1円〜143.5円 
買い保有レンジ:143.6円〜144.0円 
<相場予想概況>
中長期チャートともに円安シグナル点灯。
ただ、追加為替介入への警戒は必要。
ロスカットを巻き込んだ急激な円安は特に注意が必要。
<注目ポイント>週初時点
円安方向:145.9円付近
円高方向:142円付近、日足50MA

さいごに

FX裁量トレードにおいては、長期間退場せずに生き残ることが最も大切です。長期間FXを継続することができればトレードスキルは自ずと身について来るからです。

私は平日毎朝、noteとPostPrimeでFXトレード戦略情報を無料で発信しています。儲かる保証などは到底できませんが、私のFXトレード戦略情報を読んでいただければ、FXで大損して即退場となるリスクは下げられると思っていますので、もしよろしければご覧ください。

以降は毎週同じことを書いていますが、本当に大事なことなのでブログでも書きます。

私はFX歴17年になった今でも必ず「トレードの振り返りと戦略構築」を行うようにしています。トレードしていれば毎回成功なんて言うことはありえません。成功もあれば失敗もあります。

そして、成功したときには自制が、失敗したときには改善が必要です。

そのためには、過去に自分がどういう考え方で取引したのかを振り返り、改善して次に活かしていく必要があるんです。

最近FXトレードを始めたばかりの方や成績が安定しない方は、騙されたと思って来週の戦略構築を立てて記録する習慣をつけてください。

記録はノートでも何でも構いません。
もし継続して実践することができれば成績は自ずとついてきます。

あなたが無理なく続けられる範囲で、少しずつアウトプットしてみませんか?

「具体的な記録の仕方がわからない」など質問や要望があれば遠慮なく、質問箱等で連絡ください。質問箱なら匿名で質問できますので、どうがお気軽に連絡いただければと思います。

注意:本記事の記載内容は私の個人的な相場認識やトレード戦略を公開しているものです。読者の皆さんに積極的な取引を推奨しているわけではありません。 投資実行判断は自己責任でお願いします。

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