本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
本記事と継続的にご覧いただくことで、実トレード場面でのテクニカル活用方法を習得していただけます。また、本記事を通して習得したテクニカル活用方法は、他の通貨ペアや株価指数などにも応用できますので無限の可能性を秘めています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方は、もちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、注目トピックを中心にファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
現在の注目トピック |
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・次回9月FOMCは利上げ?据え置き? ・日銀金融政策方針(正常化への一歩?) ・米地銀金融システム不安(備忘録) |
7月の住宅着工件数は前月比3.9%増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(1.1%増)を上回った。7月の鉱工業生産指数は前月比1.0%増と市場予想(0.3%増)以上に伸びた。米経済の強さが意識され、FRBが政策金利を高いまま維持するとの警戒が強まった。
7月25~26日開催分のFOMC議事要旨では「引き続きさらなる金融引き締めが必要になるインフレ上振れのリスクが大きいとほとんどの参加者がみていた」ことが分かった。要旨の公表後には米債券市場で長期債売りの勢いが強まり、長期金利が一時は4.28%と22年10月下旬以来およそ10カ月ぶりの高水準を付けた。
金融緩和姿勢を継続する日銀との金融政策の方向性の違いからも、円売り・ドル買いが広がった。市場では「ドル高が一段と進む余地もある」(CIBCキャピタル・マーケッツのバイパン・ライ氏)との声が聞かれた。
日本経済新聞 為替概況より
昨日公開されたFOMCの議事要旨の中で、引き続きさらなる金融引き締めが必要になるインフレ上振れのリスクが大きいとほとんどの参加者がみていたことが明らかになったことから、米長期金利が上昇し、円売りが広まったとの見方のようです。
ただ、FOMC議事要旨公開前から円売りは進んでいましたので、議事要旨の先読みや住宅着工件数の結果を受けた円売りが出ていたのかもしれませんね。
さて、本日は新規失業保険申請件数の発表がありますので、注目しておきましょう。
今週の注目経済指標 |
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・8/15(火)21:30「7月小売売上高」 |
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。ただ、プロの投資家であっても未来を予想することは出来ません。
ですから、私は初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねないと考えています。
市場には情報が溢れかえっており、事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利は、NY市場クローズ時点で前日比+0.03%の”4.25%”となりました。
米長期金利は、緩やかではありますが予想通り上昇トレンドが続いていますね。債券市場はそう単純にはいかないかもしれませんが、チャート形状的には、この先も上昇トレンドが続きそうですので、今後の展開に注目です。
それでは、次章よりドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきますね。
相場分析は長期相場→中期相場→短期相場のように未来側から現在側へ進めて、本日のトレード戦略を決めていくことをおすすめします。仕事や子育て等と同じということですね。
前日のトレード戦略
前日のトレード戦略の内容は、こちらの記事をご覧ください。
前日は、長期チャートは水平カウンティングによる円安シグナルが点灯中、短中期チャートはすべての円安目標値に到達し、次回シグナルの点灯待ちであることから、長期的には円安目線を維持しつつも、短期的には横ばいの展開を挟むことを想定していました。具体的には短中期チャートの垂直カウンティングの円安目標値145.5円付近でレジスタンスされるかに注目することとしていましたね。
結果としては、145.5円付近でレジスタンスされる時間帯もありましたが、NY時間に上抜けると一時146.4円台まで円安が進む場面がありました。
こうなると新たなレジスタンス位置の見極めが必要になってきそうです。
私は、週末に1週間の戦略を立てるようにしています。これは日々の戦略がブレないようにするためです。日々の戦略は、週末に立てた戦略をもとに解説していますので、よろしければ週末の戦略記事も併せてご覧ください。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から、本日の戦略を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想には、1枠:50銭のチャート(以降、P&F0.5)を使用しています。
P&F0.5チャートは、前日の値動きにより×印が1枠が増えていますが、チャートの見方に大きな変化点はありません。現在は円安シグナル点灯中で、円安目標値は列数のカウント方法にもよりますが"149円付近"との認識です。
円安シグナル点灯中ですので、長期的観点では円安の展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
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円安(水平) | 149.0円 | ー | 139.5円 |
中期相場予想
中期相場予想には、1枠:20銭のチャート(以降、P&F0.2)を使用しています。
P&F0.2チャートは前日の値動きにより×印が4枠が増えていますが、チャートの見方に大きな変化点はありません。現在は次回シグナル点灯待ちの状況です。
次回シグナル点灯待ちの状況ですので、中期的観点では横ばいの展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | ー | 141.8円 |
短期相場予想
短期相場予想には、1枠:10銭のチャート(以降、P&F0.1)を使用しています。
P&F0.1チャートは前日の値動きにより×印が7枠が増えていますが、チャートの見方に大きな変化点はありません。現在は次回シグナル点灯待ちの状況です。
次回シグナル点灯待ちの状況ですので、短期的観点では横ばいの展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | ー | 141.7円 |
本日のP&Fまとめ
現在、長期チャートは水平カウンティングによる円安シグナルが点灯中ですが、短中期チャートはすべての円安目標値に到達し、次回シグナルの点灯待ちであることから、この先しばらくは横ばいの展開を挟むことを想定したいです。
チャート | シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
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長期P&F | 円安(水平) | 149.0円 | ー | 139.5円 |
中期P&F | なし | ー | ー | 141.8円 |
短期P&F | なし | ー | ー | 141.7円 |
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。
私の場合、当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBをあわせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&F分析では、長期チャートは水平カウンティングによる円安シグナルが点灯中、短中期チャートはすべての円安目標値に到達し、次回シグナルの点灯待ちであることから、長期的には円安目線を維持しつつも、短期的には横ばいの展開を挟むことを想定したいです。
昨日の展開では145.5円付近を上抜けて146.4円台まで円安が進みましたが、短期的には円は売られすぎとの認識です。
よって、本日は新たなトレードは行わず、レジスタンス候補の形成を待ちたいと思います。
なお、トレードに関しては長期チャートをトレード根拠とする買いポジションを除き、すべて利確完了しています。大切な利益を失わないためにも、ここは深追いせずに見守るだけにしようと思います。
注:上記のトレード方針は、あくまで個人的な見解です。
【復活!】P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!
P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!の記事は、以下に移行しております。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
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P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
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