本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方はもちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、注目トピックを中心にファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
現在の注目トピック |
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・次回FOMCは利上げ? →0.25%利上げの見方が優勢 ・米地銀金融システム不安(備忘録) |
米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比20万9000人増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(24万人増)に届かなかった。4月と5月の増加幅も下方修正された。市場では前日発表の6月のADP全米雇用リポートで雇用者数の伸びが大幅に上振れした後だけに想定ほど強くなかったとの見方があった。市場では「7月の米利上げは織り込んでいるが、その後の政策金利の引き上げは不透明だ」(スコシア・キャピタルのショーン・オズボーン氏)との声が聞かれた。
米長期金利は一時4.09%と3月上旬以来の高水準を付けた後に上げ幅を縮めた。日米金利差の拡大観測が和らいだことも、円買い・ドル売りにつながった。日本では7日に発表された5月の毎月勤労統計で、名目賃金にあたる1人あたりの現金給与総額の前年同月比の伸びが4月から拡大した。日銀が金融緩和政策の修正に動く可能性が意識されたことも、円相場を支えたとの見方があった。一時は142円07銭とほぼ2週間ぶりの円高・ドル安水準を付けた。
日本経済新聞 為替概況より
先週金曜日に発表された米雇用統計の内容が市場予想に届かなかったことで、7月の利上げ以降の行方が不透明になったとの見方が出ているようですね。日本の現金給与総額の前年同月比の伸びが4月から拡大したことも意識されているようです。日銀の金融政策の行方にも一層注目が集まっていきそうですね。
今週は、米CPIやPPIの発表が予定されていますので、注目していきましょう
今週の注目経済指標 |
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・7/12(水)21:30「6月消費者物価指数(CPI)」 ・7/13(木)21:30「6月卸売物価指数(PPI)」 |
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。ただ、プロの投資家であっても未来を予想することは出来ません。
ですから、私は初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねないと考えています。
市場には情報が溢れかえっており、事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利は、NY市場クローズ時点で前日比+0.03%の”4.07%”となりました。
先日から紹介している通り、米長期金利は上昇トレンド入りしていますが、やはり今年3月上旬の高値が意識されているようですね。
本日も同水準で上値を押さえられるかに注目したいです。
それでは、次章よりドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきますね。
相場分析は長期相場→中期相場→短期相場のように未来側から現在側へ進めて、本日のトレード戦略を決めていくことをおすすめします。仕事や子育て等と同じということですね。
前日のトレード戦略
前日のトレード戦略の内容は、こちらの記事をご覧ください。
前日は短期チャートで円高シグナルが点灯したことを根拠として、144.3-144.6円の間で戻り売りすることとしていました。
結果としては、朝方一時144.2円台付近まで円安が進む場面もありましたが、その後は急速に円買いが優勢となり、NY終値時点では142円付近で引ける展開となりました。
私は、週末に今週1週間の戦略を立てるようにしています。これは日々の戦略がブレないようにするためです。日々の戦略は、週末に立てた戦略をもとに解説していますので、よろしければ週末の戦略記事も併せてご覧ください。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から、本日の戦略を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想には、1枠:50銭のチャート(以降、P&F0.5)を使用しています。
P&F0.5チャートは、前日の値動きにより○印の折り返し列が記録がされましたが、次のシグナル点灯待ちの状況に変わりありません。
よって、長期的観点では横ばいの展開を想定したいです。
なお、現状の円高方向のサポート候補(=シグナル点灯位置)は、139.0円の枠です。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | なし | 139.0円 |
中期相場予想
中期相場予想には、1枠:20銭のチャート(以降、P&F0.2)を使用しています。
P&F0.2チャートは、前日の値動きにより○印の折り返し列が記録がされましたが、次のシグナル点灯待ちの状況に変わりありません。
ここ最近のドル円水準は、中期分析での目標値を行き過ぎている状況が続いていましたので、この円高展開により是正された形になりましたね。
よって、中期的観点では横ばいの展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | なし | 139.0円 |
短期相場予想
短期相場予想には、1枠:10銭のチャート(以降、P&F0.1)を使用しています。
P&F0.1チャートは、今週木曜日の終値時点で短期P&Fチャートにて円高シグナルが点灯していましたが、昨日金曜日の値動きであっさりと目標値に到達しました。
よって、現在は次のシグナル点灯待ちの状況です。なお、現在の水準は短期的には円高が行き過ぎている状態との認識です。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | 144.6円 | ー |
本日のP&Fまとめ
現在、再びすべてのチャートにおいて、シグナル点灯待ちの状況です。
以上のことから、大きな流れとしては横ばい展開を想定しつつ、次の短期的なトレンド発生を待つ時期との認識です。
チャート | シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|---|
長期P&F | なし | ー | なし | 139.0円 |
中期P&F | なし | ー | なし | 139.0円 |
短期P&F | なし | ー | 144.6円 | ー |
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。
私の場合、当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBをあわせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&F分析では、すべてのチャートにてシグナル点灯待ちの状況です。従って、次のレジサポ位置を見極める時期と考えたいです。
以上のことから、本日のトレードは見送りたいと思います。
注:上記のトレード方針は、あくまで個人的な見解です。
【復活!】P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!
P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!の記事は、以下に移行しております。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
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・エントリーポイントの開示
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・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
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【お願い事項】
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日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
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