本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方はもちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、注目トピックを中心にファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
現在の注目トピック |
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・次回FOMCは利上げ?利上げ見送り? ・米地銀金融システム不安(備忘録) |
6日の日本株や欧州株相場の下落を受け、円高・ドル安が進んだ海外市場の流れを引き継いだ。米国では米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの観測から投資家がリスク回避姿勢を強め、米ダウ工業株30種平均の下げ幅は一時500ドルを超えた。円は主要通貨に対して買われやすかった。
もっとも、円売り・ドル買いが優勢になる場面もあった。朝方発表の6月のADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数が前月比49万7000人増えた。増加幅は5月(26万7000人)から拡大し、市場予想(22万人)の2倍以上だった。娯楽・レジャー産業を中心に伸びた。一方、米サプライマネジメント協会(ISM)が6日発表した6月の非製造業(サービス)景況感指数は53.9と5月(50.3)や市場予想(51.3)を上回った。サービス業を中心に米経済は底堅いとの観測が強まった。
日本経済新聞 為替概況より
昨日発表されたADP全米雇用リポートやISM非製造業景況感指数が市場予想を上回りましたが、軟調な株式相場を背景に円高優勢の展開になったとの見方のようですね。
本日は、米雇用統計が発表されますので注目しておきましょう。
今週の注目経済指標 |
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・7/3(月)23:00「6月ISM製造業景況指数」 ・7/5(水)27:00 「米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨」 ・7/6(木)21:15 「6月ADP雇用統計(前月比)」 ・7/6(木)23:00 「6月ISM非製造業景況指数(総合)」 ・7/6(木)23:00 「5月雇用動態調査(JOLTS)求人件数」 ・7/7(金)21:30「6月非農業部門雇用者数変化(前月比)」 |
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。ただ、プロの投資家であっても未来を予想することは出来ません。
ですから、私は初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねないと考えています。
市場には情報が溢れかえっており、事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利は、NY市場クローズ時点で前日比+0.10%の”4.04%”となりました。
先日から紹介している通り、米長期金利は上昇トレンド入りしていますね。
そろそろ今年3月の高値が意識される水準ですので、本日は同水準で上値を押さえられるかに注目したいです。
それでは、次章よりドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきますね。
テクニカル分析は、長期相場→中期相場→短期相場のように未来側から現在側へと進めて、本日のトレード戦略を決めていくことをおすすめします。
やり方は、仕事や子育て等と同じということですね。
前日のトレード戦略
前日のトレード戦略の内容は、こちらの記事をご覧ください。
前日は「すべての円安目標値に到達したので、いったんレンジ相場への移行を想定」「短期的な押し目場面の到来を想定」「トレードは見送りして、レジサポを見極める期間」としていました。
結果としては、一時143.5円台まで円高が進む場面もありましたが、その後はやや反発してNY終値では144.0円台で引ける展開となりました。
円高方向の注目水準「144.3円」を割り込んできましたので、次項でP&Fチャートの状況を確認したいと思います。
私は、週末に今週1週間の戦略を立てるようにしています。これは日々の戦略がブレないようにするためです。日々の戦略は、週末に立てた戦略をもとに解説していますので、よろしければ週末の戦略記事も併せてご覧ください。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から、本日の戦略を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想には、1枠:50銭のチャート(以降、P&F0.5)を使用しています。
P&F0.5チャートでは、前日の値動きによる変化点はありません。次のシグナル点灯待ちの状況です。
よって、長期的観点では横ばいの展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | なし | 139.0円 |
中期相場予想
中期相場予想には、1枠:20銭のチャート(以降、P&F0.2)を使用しています。
P&F0.2チャートでは、前日の値動きによる変化点はありません。次のシグナル点灯待ちの状況です。
なお、現在は前回円安目標値を行き過ぎていますので、いつ揺り戻しがあってもおかしくない状況と考えられます。
よって、中期的観点では横ばいの展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | なし | 139.0円 |
短期相場予想
短期相場予想には、1枠:10銭のチャート(以降、P&F0.1)を使用しています。
P&F0.1チャートは、注目していた144.3円の枠を下抜けてきました。よって、円高シグナルが点灯し、143.1円付近までの円高を警戒したい場面との認識です。また、シグナル反転位置は144.6円の枠ですので、レジスタンス候補として意識したいです。
なお、トレードに際しては”直近の列が3枠”とややエネルギー不足感のある点は考慮したいです。
ただ、現時点ではシグナル点灯はありませんので、横ばいの展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円高 | 143.1円 | 144.6円 | ー |
本日のP&Fまとめ
現在、短期チャートにて円高シグナルが点灯しておりますが、その他のチャートはシグナル点灯待ちの状況です。
以上のことから、大きな流れとしては横ばい展開の想定のままで変わりありませんが、短期的には軽い円高場面が来るのではないかと想定することができますね。
チャート | シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|---|
長期P&F | なし | ー | なし | 139.0円 |
中期P&F | なし | ー | なし | 139.0円 |
短期P&F | 円高 | 143.1円 | 144.6円 | ー |
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。
私の場合、当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBをあわせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&F分析では、短期チャートにて円高シグナル点灯が点灯さしました。従って、長期的なレンジ相場へ移行する過渡期において短期的な円高場面が来ることを想定したいです。
また、日足RSIでは円安方向の加熱感が出ており、日足MACDもデッドクロスしていることからも、円高到来を想定したいです。
以上のことから、本日はトレードは戻り売りスタンスで臨もうと思います。具体的に144.3-144.6円の間で戻り売りを行う予定です。
ポジション量は、少し控えめとします。その理由は大きな流れが出ているわけではないこと、短期チャートの直前枠が3枠ですので、円高エネルギー不足が考えられるためです。
注:上記のトレード方針は、あくまで個人的な見解です。
【復活!】P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!
P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!の記事は、以下に移行しております。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
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P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
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