本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方はもちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、注目トピックを中心にファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
現在の注目トピック |
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・次回FOMCは利上げ?利上げ見送り? ・米地銀金融システム不安(備忘録) |
午前発表の6月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が市場予想に反し、前月から低下した。米債券市場では長期金利が下がり、円買い・ドル売りが進んだ。一時は144円ちょうどまで上昇した。ただ、「日米の金融政策の方向性が変わらない限り、円安・ドル高基調は続く」(邦銀の為替ディーラー)との見方は多い。円相場が上昇した場面では、円売り・ドル買いの持ち高を増やす動きが広がった。
日本経済新聞 為替概況より
昨日発表された米ISM製造業景況感指数は、市場予想を下回る結果となりました。発表直後こそ円買い優勢となりましたが、すぐに反発する展開となりましたね。記事にもある通り、市場参加者の多くが円安ドル高基調が続くと見ており、押し目は絶好の買い場となったようです。
本日は米国市場は休場ですので、ファンダメンタル的には明後日以降の動きに注目しましょう。
今週の注目経済指標 |
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・7/3(月)23:00「6月ISM製造業景況指数」 ・7/5(水)27:00 「米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨」 ・7/6(木)21:15 「6月ADP雇用統計(前月比)」 ・7/6(木)23:00 「6月ISM非製造業景況指数(総合)」 ・7/6(木)23:00 「5月雇用動態調査(JOLTS)求人件数」 ・7/7(金)21:30「6月非農業部門雇用者数変化(前月比)」 |
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。ただ、プロの投資家であっても未来を予想することは出来ません。
ですから、私は初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねないと考えています。
市場には情報が溢れかえっており、事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利は、NY市場クローズ時点で前日比+0.02%の”3.86%”となりました。
昨日は3.82%付近をサポートに下ヒゲをつける形で上昇してきており、再び上昇トレンドが再開するようなチャート形状と見ることができそうです。
本日も引き続き3.82%付近が新たなサポートとして機能するか否かに注目したいです。
それでは、次章よりドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきますね。
具体的には前日の振り返り→長期相場→中期相場→短期相場と遠い方から近い方へと分析を進めて、本日のトレード戦略を決めていきます。
前日のトレード戦略
まず、前日のトレード戦略は、こちらの記事をご覧ください。
前日は「すべての円安目標値に到達したので、いったんレンジ相場への移行を想定」「トレードは見送りして、レジサポを見極める期間」としていました。
結果としては、ISM製造業景況感指数発表直後こそ荒い展開となり144円台を割れる場面もありましたが、全般的には144円台での横ばいの展開となりました。
今後、このような形で時間をかけながら、レジサポの水準が明確になってくることを期待しています。
なお、私は今週1週間の戦略を週末に立てるようにしています。これは日々の戦略がブレないようにするためです。日々の戦略は、週末に立てた戦略をもとに解説していますので、よろしければ週末の戦略記事も併せてご覧ください。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から、本日の戦略を考えていきたいと思います。
長期相場予想
長期相場予想には、1枠:50銭のチャート(以降、P&F0.5)を使用しています。
P&F0.5チャートは前日の値動きによる変化点はありません。次のシグナル点灯待ちの状況です。
よって、長期的観点では横ばいの展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | なし | 139.0円 |
中期相場予想
中期相場予想には、1枠:20銭のチャート(以降、P&F0.2)を使用しています。
P&F0.2チャートは、前日の値動きによる変化点はありません。次のシグナル点灯待ちの状況です。なお、現在は前回円安目標値を行き過ぎていますので、いつ揺り戻しがあってもおかしくない状況と考えられます。
よって、中期的観点では横ばいの展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | なし | 139.0円 |
短期相場予想
短期相場予想には、1枠:10銭のチャート(以降、P&F0.1)を使用しています。
P&F0.1チャートは、前日の値動きにより×印の折り返し列が記録されました。これにより、サポート候補の水準が144.3円の枠に更新されています。もし今後144.3円の枠を下抜けますと円高シグナルが点灯することとなりそうです。
ただ、現時点ではシグナル点灯はありませんので、横ばいの展開が想定されます。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | なし | 144.3円 |
本日のP&Fまとめ
現在は、いずれのチャートもシグナル点灯はなく、次のシグナル点灯待ちの状況です。
以上のことから、しばらくは横ばいの展開が続くのではないかと想定されます。
チャート | シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|---|
長期P&F | なし | ー | なし | 139.0円 |
中期P&F | なし | ー | なし | 139.0円 |
短期P&F | なし | ー | なし | 138.8円 |
短期P&F | なし | ー | なし | 144.3円 |
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。私の場合、当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBをあわせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&F分析では、すべてのチャートで次のシグナル点灯待ちですので、いったんレンジ相場へ移行することを想定したいです。また、日足RSIでは円安方向の加熱感が出ていることからも、短期的な押し目場面の到来を想定できそうです。
よって、本日もトレードは見送りして、レジサポを見極める期間にしようと思います。
注:上記は個人的な見解です。
【復活!】P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!
P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!の記事は、以下に移行しております。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
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・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
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【お願い事項】
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日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
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