本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方はもちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、注目トピックを中心にファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
現在の注目トピック |
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・次回FOMCは利上げ?利上げ見送り? ・米地銀金融システム不安 |
オーストラリア準備銀行(中央銀行)は6日、2会合連続となる利上げを決めた。4月は利上げを休止したが、インフレの上振れリスクを背景に市場の予想に反する追加利上げとなった。世界的にインフレ抑制には時間がかかるとの見方が改めて意識された。米国では6月は利上げを見送るとの見方が多いが、7月にも利上げを再開するとの観測が強い。市場では「諸外国の政策金利の高止まりは円相場の重荷となる」(邦銀の為替ディーラー)との声が聞かれた。
もっとも、円の下値は堅かった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控え、米連邦準備理事会(FRB)高官は金融政策についての発言を控えるブラックアウト期間に入っている。「来週発表の5月の米消費者物価指数(CPI)とFOMCの結果待ちで、積極的な取引は手控えられやすい」(ジェフリーズのブラッド・ベクテル氏)との見方があった。
日本経済新聞 為替概況より
昨日はオーストラリア準備銀行が市場予想に反して利上げを決めたことで市場を賑わせました。来週のFOMCに向けた思惑にもつながっているのかもしれませんね。
さて、直近の動向を受けての戦略変更の必要性については、後ほどテクニカル観点で見ていきましょう。
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。
ただ、プロの投資家であっても未来を完璧に予想することは出来ないことを忘れてはいけません。
市場には情報が溢れかえっているため、初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねません。
市場の情報は事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利・コモディティ編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利とコモディティ関連から原油相場の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利は、NY市場クローズ時点で”3.66%”と前日比-0.03%となりました。
米長期金利は上ヒゲをつけての続落となりましたが、今回は200MAでサポートされているようにも見えますね。本日以降、100MAや200MAでサポートされれば、上昇トレンドは継続すると予想していますが、MACDはデッドクロスしていますので、まだ油断は出来なさそうです。
原油
NY市場クローズ時点における原油相場は、前日比-0.5ドルの"71.4ドル"となりました。
引き続き原油相場は74〜67ドル間での横ばいの展開が続いていますので、今後はどちらに抜けるか注目していきたいです。
【お知らせ】これまで長期間にわたり原油相場のチャート解説を掲載してきましたが、ドル円との相関性が薄れている状況が続いていますので、近日中に掲載を休止させていただきます。
それでは、次章よりドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきます。
具体的には前日の振り返り→長期相場→中期相場→短期相場と遠い方から近い方へと分析を進めて、本日のトレード戦略を決めていきます。
前日のトレード戦略
前日は長期チャートでは水平カウンティングによる買いシグナル、短中期チャートでは垂直カウンティングによる買いシグナルが点灯している状況でした。
したがって、139.2円から138円台後半まで買い増しするスタンスで臨むこととしていました。(買いポジションは保持)
結果としては、東京時間終了後に139.0円台まで円高が進む場面がありましたので、押し目買いは139.1円台まで進む結果となっています。また円安方向は139.9円付近が高値でしたが、短期P&Fのレジスタンス予想が的中していますね。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から本日の戦略を考えていきたいと思います。
なお、私は今週1週間の戦略を週末に立てるようにしています。これは日々の戦略がブレないようにするためです。日々の戦略は、週末に立てた戦略をもとに解説していますので、よろしければ週末の戦略記事も併せてご覧ください。
長期相場予想
長期相場予想にはP&F0.5(1枠:50銭)を使用しています。
P&F0.5チャートは前日の値動きによる変化点はありません。ただ、現時点ではシグナルの転換には至っておりませんので、引き続き長期的には円安目標値に向けて推移することを期待したいです。
現在P&F0.5チャートは円安シグナル点灯中で、円安目標値は144.5円となっています。なお、円高方向のサポート候補は134.5円の枠のままです。
中期相場予想
中期相場予想にはP&F0.2(1枠:20銭)を使用しています。
P&F0.2チャートは前日の値動きによる変化点はありません。
今のところは垂直カウンティングによる円安目標値「142.2円付近」に向けて推移しているとの見方に変わりありません。ただし、シグナル転換ポイントが138.8円の枠に更新されている点は押さえておきたいです。
なお、今回は水平カウンティングの列数が3列と少ない状況ですので、相場エネルギーの蓄積量が不足している可能性がある点は覚えておきたいです。
短期相場予想
短期相場予想にはP&F0.1(1枠:10銭)を使用しています。
P&F0.1チャートは前日の値動きによる変化点はありません。現在、円安方向は139.9円の枠がレジスタンスとして意識される可能性があります。反対に円高方向は138.8円のサポート枠を下抜けるとシグナルが転換しますので要注目です。
本日のP&Fまとめ
前日から変化はありません。本日も長期チャートは円安シグナルが点灯、短中期チャートでは垂直カウンティングによる円安目標値が算出されている状況です。また短中期チャートのシグナル転換点が138→138.8に切り上がっています。よって、明確な押し目があればロングでいきたいと個人的には思っています。
ただ、昨日に続いて円安方向は139.9円付近がレジスタンスになる可能性がありますので注視したいです。
チャート分類 | シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス位置 | サポート位置 |
---|---|---|---|---|
長期P&F | 円安 | 144.5円 | なし | 134.5円 |
中期P&F | 円安(垂直) | 142.2円 | 140.6円 | 138.8円 |
短期P&F | 円安(垂直) | 142.4円 | 139.9円 | 138.8円 |
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBをあわせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&Fの長期チャートにて円安シグナルが点灯中、短中期チャートにて垂直カウンティングによる円安目標値が算出されている状況ですので、目線は”円安”で捉えていこうと思います。
ただ、前述のとおり139.9円付近から140円台半ばあたりでは上値の思い展開を予想しています。シグナル目標値まではもう少し時間がかかるのではないかと思っています。
直近では4時間足50MA〜100MA間での推移になりそうな兆しがあるため、要注目です。
押し目買いは139.1円まで完了しましたので、本日は139.0円から138.8円台までと考えています。(保有済みの買いポジションは保持)
【復活!】P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!
P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!の記事は、以下に移行しております。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
もしよろしければ、この機会にP&Fチャートを勉強してみませんか?
P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
<その2>
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