本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方はもちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、NY市場の相場概況をファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
小売売上高は前月比0.4%増とダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.8%増)を下回った。ただ、自動車・同部品を除いた売上高は0.4%増と市場予想に一致した。国内総生産(GDP)に占める比率の高い個人消費が底堅さを保っており、米経済の下振れ懸念が和らいだ。米長期金利が上昇し、日米金利差が拡大したのも円売り・ドル買いを促した。
夕方には米債務上限問題を巡ってバイデン米大統領と協議した野党・共和党のマッカーシー下院議長が「今週末までに取引を成立させることは可能だ」と述べたと伝わった。一方で、与野党間の見解の隔たりはなお大きく、バイデン大統領は予定されていた外遊を短縮する見込み。先行きの不透明感は根強く、円の下値は堅かった。
日本経済新聞 為替概況より
4月の米小売売上高は発表直後に一瞬円高に触れた後、すぐさま切り返して円売り優勢の展開となり、一時136.68円まで円安となりましたね。超短期トレーダーの方には難しい展開だったのではないでしょうか。
債務上限問題は一定の進展は見られるものの、与野党間の見解の隔たりは、なお大きいようです。現状では合意に関する確定的な情報は出ていませんので、引き続き交渉の行方に注目していきたいと思います。
その他、米地銀を中心とした金融システム不安についても突然トピック出てくることも考えられます。この辺りの情報は市場の注目度が高いことから、私たち個人投資家も最新状況を把握しておくようにしましょう。
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。
ただ、プロの投資家であっても未来を完璧に予想することは出来ないことを忘れてはいけません。
市場には情報が溢れかえっているため、初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねません。
市場の情報は事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利・コモディティ編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利とコモディティ関連から原油相場の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利はNY市場クローズ時点で”3.54%”と前日比+0.04%となりました。
米長期金利は続伸となり50MAを超えてきました。この先、100MA,200MAがありますので、本日は同水準を上抜けられるかに注目です。なお現在、上方向は3.5-6%、下方向は3.3%台にレジサポがあると予想しています。
原油
原油相場は、NY市場クローズ時点で"70.4ドル"と前日比-0.8ドルとなりました。
昨日の原油相場は反落となりました。しかし、前回安値の70ドル付近を下回らなければ、65-66ドル台水準が2番底と認識される可能性があると個人的には予想しています。
よって、本日も70ドル付近を下回らないかに注目しながら、50,100,200MAや4月中旬の高値を上抜けていく展開になるかに注目していきたいと思います。
それでは、次章よりドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきます。
具体的には前日の振り返り→長期相場→中期相場→短期相場と遠い方から近い方へと分析を進めて、本日のトレード戦略を決めていきます。
前日のトレード戦略
前日は短中期チャートにおいて買いシグナルが点灯したことから、135.3円付近から段階的に買い下がる戦略としていましたね。
ただ結果としては、135.3円付近まで円高になることはなく、”米小売売上高”発表直後の135.6円台が下値となりました。
その後は急速に円売り優勢の展開となり136.68円をつけています。短期チャートの円安目標値は136.7円でしたので、ほぼ到達済みと言ってよい水準まで円安が進む結果となりました。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から今後の戦略を考えていきましょう。
なお、今週1週間の戦略については週末記事で解説していますので、よろしければ併せてご覧ください。
長期相場予想
長期相場予想にはP&F0.5(1枠:50銭)を使用しています。
P&F0.5チャートは前日の値動きによる変化点はありませんね。
現時点ではまだシグナルの点灯には至っていませんので、前回の円安目標値136.5円到達後のエネルギー蓄積期間との認識は変わりません。
そして、円高方向のサポート候補は134.5円の枠、円安方向のレジスタンス候補は137円の枠が挙げられる状況です。
中期相場予想
中期相場予想にはP&F0.2(1枠:20銭)を使用しています。
P&F0.2チャートは前日の値動きにより×印が1枠増えましたね。現在、「138.2円」を円安目標値とする円安シグナル点灯中の状況です。引き続き、左記の水準を目指す展開になるかに注目したいです。
短期相場予想
短期相場予想にはP&F0.1(1枠:10銭)を使用しています。
P&F0.1チャートは前日の値動きにより×印が2枠増えましたね。こちらも「136.7円」を円安目標値とする円安シグナル点灯中の状況です。
なお、昨日136.68円まで円安になっていることから、ほぼ到達済みと考えてよい状況かと思います。この辺りをどうみるかは難しいですが、この記事では引き続き「136.7円」に完全到達するかに注目していきます。
本日のP&Fまとめ
本日も短中期チャートにおいて、買いシグナルが点灯している状況です。よって、押し目は積極的に買っていきたいと個人的には思っています。
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBをあわせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&Fの短中期チャートにて円安シグナルが点灯しましたので、目線は円安目線で捉えていこうと思います。
この先は短期チャートの目標値136.7円の完全到達、そして中期チャートの目標値を目指す展開を期待したいです。しかし、現136円台からのトレードではリスクリワードが良くないため、もう少し大きめの押し目が来れば、そこを拾いたい考えです。
具体的な押し目買い水準としては、シグナル点灯位置である135.3円付近から段階的に買い建てしようと個人的には考えています。(押し目が来なければノートレードで損失ゼロなので問題なし)
さらに、4時間足チャートの移動平均線を見てみますと135円前半あたりに50MAと100MAがあります。ですから、この辺りは強いサポートになるのではないかと個人的には予想します。
【復活!】P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!
P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!の記事は、以下に移行しております。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
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P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
<その2>
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それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。また明日もお会いしましょう。
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