本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方はもちろんのこと、ドル円相場の方向性に関心のある方にも参考になると思いますので、一緒にP&Fで朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、NY市場の相場概況をファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比25万3000人増と市場予想(18万人増)を上回った。平均時給の伸びも市場予想以上で、米景気の過度な先行き不安が後退した。米長期金利が上昇し、日米金利差が拡大したのも円売り・ドル買いを促した。
日本経済新聞 為替概況より
5日に発表された米雇用統計は雇用者数・失業率・平均時給のいずれも市場予想を上回る内容となり、円売りに繋がったようですね。本日は円売りの持続性に注目したいです。
さて、今週は米消費者物価指数や米卸売物価指数が発表されます。今後の利上げ有無を左右する可能性のある経済指標ですので、確実にチェックするようにしましょう。
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。
ただ、プロの投資家であっても未来を完璧に予想することは出来ないことを忘れてはいけません。
市場には情報が溢れかえっているため、初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねません。
市場の情報は事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利・コモディティ編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利とコモディティ関連から原油相場の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利はNY市場クローズ時点で3.44%と前日比+0.06%となりました。
米長期金利は雇用統計の結果を受けて、注目水準の3.3%からやや反発していますね。ただ、テクニカル的には全く油断できる状況にはありません。本日も下方向3.3%台がサポートとして機能するかに注目したいです。なお現在、上方向は3.6%、下方向は3.3%台に注目したい状況です。
原油
原油相場は、NY市場クローズ時点で"71.2ドル"と前日比+2.7ドルとなりました。
先週金曜日は65-66ドル台水準を維持できるかに注目していましたが、いったんは反発した格好です。
この先は同水準が2番底となるかに注目です。したいと思います。
それでは、次章では今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
それでは、本題のドル円です。
ここではP&Fチャートを使用し、長期相場(遠い方)から短期相場(近い方)へと分析を進めて、本日のトレード戦略を構築していきます。
前日のトレード戦略
前日は、全てのP&Fにおいてシグナルの点灯はなかったため、根拠の曖昧なトレードはせずに次のシグナル点灯を待つこととしていましたね。
結果的には、雇用統計前は様子見の展開となっていましたが、雇用統計の強い内容を受けて円売り・ドル買いが進展し、一時135.1円台まで円安となりました。その後は、やや押し戻されて134.8円台で引ける結果となりました。
よって、注目していた短期中期P&Fチャートのシグナル転換枠は維持できた格好です。
さて、次項では前日の値動きを踏まえてP&Fチャートの状況から今後の戦略を考えていきましょう。
なお、今週の戦略の概要については週末記事で解説していますので、併せてご覧ください。
長期相場予想
長期相場予想にはP&F0.5(1枠:50銭)を使用しています。
P&F0.5チャートは前日の値動きによる変化点はありません。現時点での長期分析の見解としては、前回の円安目標値136.5円到達後のエネルギー蓄積期間との認識です。
今のところ、円高方向のサポート候補は131円の枠、円安方向のレジスタンス候補は137円の枠が挙げられる状況です。本日は新たなサポート位置(×印の折り返し列が記録される)展開になるかに注目したいと思います。
中期相場予想
中期相場予想にはP&F0.2(1枠:20銭)を使用しています。
P&F0.2チャートは前日の値動きによる変化点はありません。この先、133.8円の枠を下抜けると円高シグナルが点灯します。先週はサポートとして機能しましたが、まだ油断はできません。本日も維持できるかに注目です。
なお、現時点ではシグナル点灯はありませんので、次のチャンス待ちの状況には変わりません。
短期相場予想
短期相場予想にはP&F0.1(1枠:10銭)を使用しています。
P&F0.1チャートは前日の値動きにより×印の折り返し列が記録されました。これにより、前回安値が133.7円から134.3円の枠に更新されています。本日以降、同水準をサポート候補として注目していきたいです。
なお、現時点ではシグナル点灯はありませんので、次のチャンス待ちの状況には変わりません。
本日のP&Fまとめ
全てのチャートにおいて次のシグナル点灯待ちの状況のため、深追いはせずにレジサポを見極める期間としたいです。また、短期チャートでは134.3円、中期チャートでは133.8円付近がサポート候補になっています。
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は当日の戦略構築には移動平均線・MACD・BBをあわせて使用しています。
先週金曜日は米雇用統計の流れを受けた円売りがありましたので、本日はその持続性に注目したいです。
なお、チャートには記載が漏れてしまいましたが直近では4時間足50MAが135円台前半に控えていますので、レジスタンスになる可能性がありそうです。
また、円高方向については短期P&Fチャートのサポート候補134.3円を維持できるかに注目したいです。
ただ、現時点では主軸テクニカルのP&Fチャートにシグナル点灯はありませんので、根拠の曖昧なトレードはせずに次のシグナル点灯を待ちたいと個人的には思っています。
【復活!】P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!
P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!の記事は、以下に移行しております。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
もしよろしければ、この機会にP&Fチャートを勉強してみませんか?
P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
<その2>
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それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。また明日もお会いしましょう。
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