本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方はもちろんのこと、ドル円相場に関心のある方にも参考になると思いますので、あなたも一緒にP&Fで朝活FXをやってみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、NY市場の相場概況をファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
CNBCが26日に「米政府は経営不安が再燃しているファースト・リパブリックに介入することを望んでいない」などと伝えた。ファースト・リパブリックはこれまでに大規模な預金流出があったことを明らかにしており、26日は大手行への追加支援要請や新株発行を検討していると伝わった。米株式市場では一時40%あまり下げ、大手金融株や一部地銀株にも売りが波及した。米銀の貸し渋りによる景気の先行き不安から、円買い・ドル売りが入った。
ただ、朝方発表の3月の耐久財受注額が前月比3.2%増と市場予想(0.5%増)を上回った。米連邦準備理事会(FRB)による利上げの長期化観測から、米長期金利が上昇。円売り・ドル買いも出た。
日本経済新聞 為替概況より
警戒していた通り、中堅銀のファースト・リパブリック・バンクの問題は引き続き尾を引いているようですね。この先、大きな信用不安に発展していかないか、注目していきたいです。
さて、経済指標や要人発言の内容チェックは大きな流れや市場の注目ポイントを把握する上で大事です。本日はGDP速報値、明日は個人消費と注目度の高い経済指標の発表が予定されていますので、チェック必須なのは言うまでもありません。そして、最近では昨日のように普段はそこまで注目度の高くない経済指標でも内容次第では相場が大きく動くことがありますので、全て欠かさずにチェックしていきましょう。
さらに来週くらいまでは米企業の決算が相次いで発表されます。ここでは取り上げませんが大手企業の概況程度は押さえておくようにしましょう。
それでは今後の具体的な戦略については、次章以降でテクニカル面から見ていきましょう。
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。
ただ、プロの投資家であっても未来を完璧に予想することは出来ないことを忘れてはいけません。
市場には情報が溢れかえっているため、初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねません。
市場の情報は事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利・コモディティ編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利とコモディティ関連から原油相場の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利はNY市場クローズ時点で3.45%と前日比+0.05%となりました。
昨日はいったん反発したようですが、まだ油断はできません。引き続き、3.3%台を目指す展開とならないか警戒したいです。
原油
原油相場は、NY市場クローズ時点で74.3ドルと前日比-2.7ドルとなりました。
先日、100MAでサポートされて反発が継続していた原油相場ですが、昨日はその100MAを下抜けたことで大きく下落が進んだようです。すでにMACDがデッドクロスしていますので、この先100MA,50MA付近がレジスタンスになるようですと、再び下落トレンド入りを警戒したい状況です。
本日の相場分析「テクニカル編」
それでは、本題のドル円です。
ここではP&Fチャートを使用し、長期相場(遠い方)から短期相場(近い方)へと分析を進めて、本日のトレード戦略を構築していきます。
週末の戦略記事をまだご覧いただいていない方は、こちらも合わせて参照ください。
前日のトレード戦略
前日のメインシナリオは、短期チャートにおいて円高シグナルが点灯したため、134.1円付近まで段階的に戻り売りスタンスで臨むとしていました。
結果的には、一時133.9円台までの反発がありましたが、その後133.0円台まで円高が進む展開となりました。目標値の132.9円にはわずかに届かなかったものの、戻り売りも一部約定しており全体としては想定通りの展開になっています。
さて、次項では前日の値動きを踏まえてP&Fチャートの状況から今後の戦略を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想にはP&F0.5(1枠:50銭)を使用しています。
P&F0.5チャートは前日の値動きによる変化点はありませんね。
現在、長期分析の見解としては前回の円安目標値136.5円到達後のエネルギー蓄積期間中との認識のままです。ただ、131円台の枠を下抜けますと、売りシグナル点灯となりますので要注目です。
中期相場予想
中期相場予想にはP&F0.2(1枠:20銭)を使用しています。
P&F0.2チャートは前日の値動きによる変化点はありませんね。
P&F0.2チャートでは先日円安目標値に到達しましたので、ここから先は横ばいの展開をメインシナリオに想定していますので、まさに想定通りの展開となっています。この先、徐々にレンジを形成しながら、次のトレンドに移行するものと考えています。
なお、現在サポート候補が132.6円台の枠になっています。もし下抜けると円高シグナルが点灯しますので、同水準には注目しておきたいです。
短期相場予想
短期相場予想にはP&F0.1(1枠:10銭)を使用しています。
P&F0.1チャートも前日の値動きにより○印が1枠増えましたね。目標値を132.9円とする円高シグナルに沿った展開となっています。
なお、前述の通り昨日は一時133.0円付近まで円高となる場面がありました。直近の○印の列数が3枠であることを踏まえると、円高目標値132.9円にほぼ到達済みと言えるかもしれませんね。この辺りをどう捉えるかは判断が分かれるところかと思いますが、本記事においては引き続き完全到達できるか注目していきたいです。
本日のP&Fまとめ
短期チャートにおいて、円高シグナル点灯中。円高目標値は132.9円。ただし、4/26に133.0円付近まで円高となっており、直近の○印の列数が3枠であることを踏まえると、ほぼ到達済みと見ることもできる。
本日のトレード戦略構築
ここまでの分析で、本日の大きな目線(方向性)が定まりましたね。
それでは、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は当日の戦略構築には移動平均線・MACD・BBを使用しています。
これまでのP&F分析から、本日も短期チャートにおいて円高シグナルが点灯中の状況ですので、134.1円付近までの段階的な戻り売りスタンスは継続したいと個人的には思います。なお、昨日の展開で133.9円までは売り指値約定済みの状況です。
またその先132.6円台の枠は、中期チャートのサポート位置ですので、前述の展開になった場合には意識しておきたいです。
【復活!】P&F de 指値一本勝負
先日、ドル円買いポジションは無事に決済指値に到達しましたので、240pipsの利益確定に成功しています。現在は次のシグナル点灯待ちの状況です。
ドル円
注文内容
注文状況 | 決済指値約定済(4/19) |
買いor売り | 買い |
新規指値 | 132.4円 |
決済指値 | 134.8円 |
決済逆指値 | 130.0円 |
この章では上記のP&Fチャートによるシグナルに従って一定のルールでトレードした場合、どの程度の成績となるのかを検証していきたいと思います。昨年までnoteやPostPrimeの読者のみなさんから大変好評いただいた「指値1本勝負」をP&Fチャートの有効性検証という形でリニューアルしての再開です。
なお、具体的なトレードルールに関しては、別記事にて解説予定です。また、ドル円以外についてはPostPrimeのプライム投稿との兼ね合いで、トレード結果のみの掲載とさせていただきます。なかなか記事作成ができず申し訳ありません。もう少々お待ちください。
注意事項
本章の記載は、あくまでテクニカルの有効性を検証するものであり、同じトレードを勧誘・推奨する意図はありません。最終的なトレード判断はご自身でお願いいたします。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
もしよろしければ、この機会にP&Fチャートを勉強してみませんか?
P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
ただ「自分で毎日更新するのは大変そうだな」という方は、私のPostPrimeを購読してみませんか?
私のPostPrimeでは8通貨ペア,14種類のP&Fチャート情報を平日毎朝公開しています。こちらは有料(月額500円)にはなってしまいますが、もしよろしければ購読を検討ください。
もし購読いただける場合は、PCから登録されることをおすすめします。モバイルの場合、apple社・google社の手数料が上乗せされてしまうので、ご注意ください。
- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
<その2>
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それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。また明日もお会いしましょう。
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