みなさん、おはようございます。本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象にP&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。みなさんも一緒にP&Fで朝活FXをやっていきましょう。
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、NY市場の相場概況をファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
23日発表の2022年10~12月期の米実質国内総生産(GDP)改定値では個人消費支出(PCE)物価指数が上方修正された。FRBの利上げ停止の時期が遠のくとの見方から円売りが先行し、一時は135円37銭と昨年12月以来の円安・ドル高水準を付けた。
円はその後下げ渋り、上昇に転じた。GDP改定値ではインフレ圧力の根強さが確認された一方、成長率自体は米経済の屋台骨である個人消費が下振れしたため2.9%から2.7%に下方修正された。景気懸念で米長期金利が低下し、日米金利差が縮小したことから円買い・ドル売りが入った。
日本経済新聞 為替概況より
昨日発表された米GDP改定値は発表直後こそ、個人消費支出物価指数が上方修正されたことを背景に、円売りが先行したようですが、その後は個人消費が下振れしたことが注目され円買いに傾いたようです。
今後の戦略については、次章以降にテクニカル面で見ていきましょう。
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。ただ、プロの投資家であっても未来を完璧に予想することは出来ないことを忘れてはいけません。市場には情報が溢れかえっているため、過剰な情報収集は逆に混乱を招きます。事実と憶測を分けて理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていきましょう。
本日の相場概況把握「米長期金利・コモディティ編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利とコモディティ関連から原油相場の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利はNY市場クローズ時点で3.88%と前日比-0.03%となりました。
昨日は続落となりましたが、まだ米長期金利の日足チャートでは100MA上抜けからの5MAに沿った上昇トレンドがß続いています。本日も5MAに沿った上昇展開が継続するかに注目したいです。
原油
原油相場は、NY市場クローズ時点で75.6ドル付近と前日比+1.8ドルとなりました。
原油は72-73ドルあたりで一度反発となりましたが、まだ油断はできなさそうです。本日は5MA付近で上値を押さえられる展開にならないかに注目したいです。
本日の相場分析「テクニカル編」
それでは、本題のドル円です。
ここではP&Fチャートを使用し、長期相場(遠い方)から短期相場(近い方)へと分析を進めて、本日のトレード戦略を構築していきます。
週末の戦略記事をまだご覧いただいていない方は、こちらも合わせて参照ください。
前日のトレード戦略
前日は戦略変更なし。長期的な円安目線は維持するも、いったん横ばいの展開入りを想定していました。トレードはリスクリワードの観点から現在の134円台では見送りとし、もしも日足50MAから131円付近まで円高が進む場面がくるか、損切り位置が切り上がってくれば、押し目買いをすることとしていました。
昨日は一時135.3円台まで円安が進む場面がありましたが、その後は134円台半ばまで押し戻されています。現水準から一段と円安が進むには余程の新規トピックでもない限り、まだ相場エネルギーが足りないという見方(目標値到達後の横ばいの展開)が的中している状況です。
さて、次項では前日の値動きを踏まえてP&Fチャートの状況から戦略変更の必要性を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想にはP&F0.5(1枠:50銭)を使用しています。
P&F0.5チャートは前日の値動きによる変化点はありませんね。
先週紹介したとおり、135円付近がレジスタンスとしていますが、長期的には水平カウンティングによる目標値は136.5円付近を目指す展開を期待したいです。
なお、長期チャートの目標値は短中期に比べて到達確率こそ下がりますが、当たれば利益も大きいため、注目していきましょう。
中期相場予想
中期相場予想にはP&F0.2(1枠:20銭)を使用しています。
P&F0.2チャートも前日の値動きによる変化点はありません。よって、メインシナリオは「垂直カウンティングの目標値到達後に横ばいに移行するシナリオ」を維持したいと思います。
短期相場予想
短期相場予想にはP&F0.1(1枠:10銭)を使用しています。
現在P&F0.1チャートも前日の値動きによる変化点はありません。今後の見方についてもP&F0.2チャートと同様の見解です。
本日のP&Fまとめ
前日に引き続き、終値でもP&F0.2チャートの垂直カウンティング目標値到達したことにより、一度円安の勢いが落ち着くことをメインシナリオにします。
別のシナリオとして、このままP&F0.5チャートの目標値を目指す展開も考えられます。その場合、損切り水準が切り上がってくればトレードしますが、現状では損切り位置が遠く、予想が外れた場合の損失額が大きくなるため、見送りします。
本日のトレード戦略構築
ここまでの分析で、本日の大きな目線(方向性)が定まりましたね。
それでは、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、当日の戦略構築には移動平均線・MACD・BBを使用しています。
前日から大きな見方は変わりません。本日も長期的な円安目線は維持したいと思いますが、しばらくは横ばいの展開になることをメインシナリオとして想定しています。
また現水準は損切り位置まで遠く、リスクリワードを1以上にできないことからトレードは見送ります。今後、日足50MAから131円付近まで円高が進む場面がくるか、損切り位置が切り上がってくれば、押し目買いをしようと個人的には考えています。
(おまけ)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
もしよろしければ、この機会にP&Fチャートを勉強してみませんか?
P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
ただ「自分で毎日更新するのは大変そうだな」という方は、私のPostPrimeを購読してみませんか?
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(おまけ)その他通貨ペア概況
昨年から私の記事をいつもご覧いただいている方のために、Postprimeや当ブログで公開していたユーロ・ポンド関連のチャート画像を継続掲載していましたが、その他通貨ペア概況の記事は今月いっぱいで更新を中止しようと思います。
その代わりに以前NoteやPostprimeでご支持いただいていた指値一本勝負の記事を再開しようと思います。もしご意見等ありましたらコメントください。よろしくお願いします。
「ユーロ円」
「ユーロドル」
「ポンド円」
「ポンドドル」
上記の通貨ペア概況についても、ドル円と同様にP&Fチャートに基づく分析を行った上で、当日のトレード戦略を構築しています。
「私もP&Fをテクニカル分析対象に加えてみたい!」という方は、エクセルなどでも簡単に記録できますのでトライしてみてください。
また、繰り返しの宣伝で恐縮ですが「自分で更新するのは大変だな」という方は、私のPostPrimeの購読をあわせてご検討いただけると幸いです。
記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
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→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
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・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
<その2>
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それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。また明日もお会いしましょう。
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