私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
今週、FXで利益を出せた方も損をしてしまった方も、週末に振り返りをしてトレードスキルを着実に向上させましょう。
- FXで利益が上げられない
- 損切りができなくて困っている
- FXで成功している人の秘訣を知りたい
今週の振り返り<ファンダメンタル観点>
それでは、ドル円の「週間相場予想&トレード戦略構築」を一緒にやっていきましょう。
まず初めに米ドル関連ニュースを日本経済新聞のNY市場記事からファンダメンタル観点で状況をおさらいしていきます。
4/19_米要人「利上げ容認発言相次ぐ」
19日はハト派寄りとされてきたシカゴ連銀のエバンズ総裁がインフレ抑制に向け積極的な利上げを支持する姿勢を示し、18日夕にはセントルイス連銀のブラード総裁が通常の3倍の0.75%の利上げの可能性を排除しなかった。
4/20_持ち高調整の円買い戻しが優勢に
米長期金利は19日夜に2.98%まで上昇した後、20日午後には一時2.81%まで水準を切り下げた。日米の金利差拡大や金融政策の方向の違いから足元で急激に円安が進んでいたため、米金利低下がいったん円を買い戻す動きにつながった。
4/21_FRBパウエル議長「(通常の倍の)0.5%の利上げを検討」
FRBのパウエル議長が午後に国際通貨基金(IMF)主催の討議に参加し、5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で「(通常の倍の)0.5%の利上げを検討している」と述べた。物価高に関しても「3月にピークを迎えたとは考えていない」と指摘した。金融引き締めの積極化を見越し、米長期金利は前日比0.12%高い(債券価格は安い)2.95%を付ける場面があった。
4/22_日銀_黒田東彦総裁「インフレの程度や広がりが日米で大きく異なる」
日銀の黒田東彦総裁は22日にニューヨーク市で講演し、インフレの程度や広がりが日米で大きく異なると指摘し「日銀は強力な金融緩和を続けていく」と述べた。一方、FRBのパウエル議長は前日に参加した討議で5月の会合で通常の2倍となる0.5%の利上げを示唆していた。金融政策の違いから日米金利差が拡大するとの見方が強まり、円売り・ドル買いが入った。黒田総裁の発言後に円は一時129円11銭まで下げた。
もっとも、円の下値は堅かった。22日の日中は米長期金利は2.9%前後と高水準ながらも、米株安などを背景に上昇は一服した。このところ円相場は急ピッチで下落しており、週末を前に一段と円を売り込む動きも限られたという。ダウ工業株30種平均が一時1000ドル超下落し、低リスク通貨である円の買いにつながった面もある。
今週も要人発言が相次いだ影響もあり、円売りドル買いが継続した1週間になりました。
ここ最近は、日米の金利差拡大や金融政策の方向の違いから円売りドル買いが進んでいますが、皆さんが一番知りたいのは「どこまで円安が進むのか」ですよね?
その辺りはテクニカル分析を通して一緒に予想してみましょう。詳細は後述します。
FXで利益を上げたいなら、投資先の経済や政治に関する情勢を理解することが重要。経済ニュース等から情報収集し、自分なりの解釈を記録していきましょう。「円売りが当面続く」といった簡単な記録でも構いません。
ただ、経済情報は無数にありますので、収集しすぎれば良いというものでもなく、長期間継続することが大事ですので、ご自身の負担にならない程度に続けてみてください。
今週の相場予想とトレード戦略振り返り
さて、ファンダメンタル観点で状況を押さえた後は、テクニカル観点で相場を捉えていきましょう。
まずは、今週の相場予想とトレード戦略を振り返りたいと思います。
【相場予想】
<中期相場予想>
・円安
<短期相場予想>
・円安(急進も想定)
【トレード戦略】
<メインシナリオ>
125.8円〜125.1円台まで段階的に買い戻し
<サブシナリオ①>
121.7円下抜けなら、損切りして様子見
現状、20年ぶりの円安水準で明確な上値抵抗がないことから、今週は円安が急速に進む可能性を想定して下押し場面で積極的に買い戻すトレード戦略としていました。週初は「125.8円〜125.1円」で買い下がる予定でしたが、上値切り上げに追随するべく金曜日には買いレンジを「127.8-126.8円」に変更して対応しましたね。結果としては、現在買いポジションは125.1円,127.8円となっています。
なお、日々の戦略変更については、noteにて公開しています。
来週のドル円相場予想&トレード戦略構築
では、来週のドル円相場予想とトレード戦略を考えていきましょう。私は中期相場予想用に"P&F(ポイント&フィギュア)"を使用しています。
中期相場予想「円安」
以下の画像が現在のP&F0.2の状況です。上が自作のP&F、下がTradingViewで自動作成したものです。
今週は以前から中長期目標として掲げてきた129円台に到達したわけですが、先々週に紹介した130.5円のターゲットにはまだ到達していません。やはり現状では相場エネルギーの蓄積量が少ないかなという印象が拭えませんが、129円到達後に横ばいの展開となれば、相場エネルギーを再充電することになりそうです。
なお、自作のP&F0.2チャートでは127.8円がサポート候補になりそうですので、そこを損切り基準にして130.5円を狙うのは悪くなさそうです。
短期相場予想「横ばい」
さて、中期的な相場予想を立てたら、次は短期相場予想を行いましょう。
来週の予想レンジは「127.8円〜130.5円」とします。自作P&F0.2チャートを根拠として127.8円台が下値抵抗になる展開をメインに想定したいです。横ばいの展開の中で円安方向へのエネルギーを充電するのが理想的な展開です。
なお、127.8円を割り込んだ場合には短期的な円高が発生する可能性もありますが、中長期的な円安展開が変わるほどの円高にはならない(そこまで大きな円買いエネルギーがない)と現時点では考えています。
トレード戦略「127.8円台まで段階的に買い戻す」
前述の通り、ドル円は127.8円台がサポートになる展開を想定しています。したがって、週初は128.2円〜127.8円まで段階的に買い下がる戦略でいきたいと思います。
来週のトレード戦略「128.2円〜127.8円台まで段階的に買い下がる」
以上、来週のドル円相場予想&トレード戦略構築でした。Noteでは上記の相場予想・戦略を基本としつつ、毎日の相場動向に合わせてトレード方針を紹介していますので、よろしければご覧いただけると嬉しいです。
抵抗線を抜けた際の損切りは潔く
統計上、抵抗線を抜けた場合、逆方向の抵抗線になる可能性が比較的高いです。
つまり、損切りをしないということは、損失拡大につながる可能性が高いというわけですね。抵抗線を抜けた際には、躊躇なく損切りしましょう。
来週の相場予想とトレード戦略まとめ
最後に来週の相場予想とトレード戦略をまとめます。
【相場予想】
<中期相場予想>
・円安
<短期相場予想>
・横ばい
【トレード戦略】
<メインシナリオ>
128.2円〜127.8円台まで段階的に買い増し
横ばい展開の中で円安方向へのエネルギーを充電する展開が理想的
<サブシナリオ①>
127.8円下抜けなら、損切りして様子見
短期的に125円台半ばまで円高が進む可能性はあるが、
中期的な円安予想は維持
さいごに
FX裁量トレードでは長期間継続することが最も大切です。長期間継続することができればトレードスキルは自ずと身について来るからです。
私は平日毎朝、noteとPostPrimeでFXトレード戦略情報を無料で発信しています。儲かる保証などは到底できませんが、私のFXトレード戦略情報を読んでいただければ、FXで大損して即退場となるリスクは下げられると思っていますので、もしよろしければご覧ください。
以降は毎週同じことを書いていますが、本当に大事なことなのでブログでも書きます。
私はFX歴17年になった今でも必ず「トレードの振り返りと戦略構築」を行うようにしています。トレードしていれば毎回成功なんて言うことはありえません。成功もあれば失敗もあります。
そして、成功したときには自制が、失敗したときには改善が必要です。
そのためには、過去に自分がどういう考え方で取引したのかを振り返り、改善して次に活かしていく必要があるんです。
最近FXトレードを始めたばかりの方や成績が安定しない方は、騙されたと思って来週の戦略構築を立てて記録する習慣をつけてください。
記録はノートでも何でも構いません。
もし継続して実践することができれば成績は自ずとついてきます。
あなたが無理なく続けられる範囲で、少しずつアウトプットしてみませんか?
「具体的な記録の仕方がわからない」など質問や要望があれば遠慮なく、質問箱等で連絡ください。質問箱なら匿名で質問できますので、どうがお気軽に連絡いただければと思います。
注意:本記事の記載内容は私の個人的な相場認識やトレード戦略を公開しているものです。読者の皆さんに積極的な取引を推奨しているわけではありません。 投資実行判断は自己責任でお願いします。
コメント