週末の10分間FX「ドル円編」@週活FX_2024年7月29日〜8月2日

この記事にはプロモーションが含まれています。

この記事では、2004年から20年間一度も退場することなく勝ち抜いてきた兼業トレーダーである私が、ドル円を題材にしてFXの分析方法やリスク管理、マインドなどを使う紹介しています。

FXで利益を出すにはどうしたらいいのかとお悩みの方に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

それでは、今週も週末にしっかりと振り返りをしてトレードスキルを向上させましょう。

本記事を読むメリット
  • P&Fを主軸としたテクニカル分析を通して、損切りと利確の基準が分かるようになる。
  • FXとちょうどいい距離感で生活できるようになる。
  • FXで成功している人の相場との向き合い方を知ることができる。

私が実践している戦略構築ステップは、こちらの記事で紹介していますので、初めての方はぜひ一度ご覧ください。

目次

STEP1:ファンダメンタル観点での分析

それでは、ドル円の「週間相場予想&トレード戦略構築」を一緒にやっていきましょう。

STEP1は、ファンダメンタル関連の情報をチェックして、マーケット状況や投資家の注目トピックなどを把握しましょう。

7/25_米GDP、第2四半期+2.8%に加速 個人消費堅調 インフレ圧力緩和

米商務省が25日に発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比2.8%増だった。個人消費と設備投資の堅調な伸びを背景に、成長率は第1・四半期の1.4%から加速した。ただ、インフレ圧力は和らぎつつあり、米連邦準備理事会(FRB)による9月の利下げ観測に変更はない見通し。

ロイターのまとめた市場予想平均は2.0%増だった。FRBはインフレを伴わない成長率を1.8%程度と見なしている。上期の成長率は平均2.1%と、23年下期の4.2%の半分程度となった。

第2・四半期は、企業の在庫積み増しや政府支出の増加も成長を後押しする一方、住宅投資の減少や貿易赤字の拡大が足かせとなった。

ロイター

7/26_米PCE価格指数、6月は+2.5%に伸び鈍化 インフレ改善を示唆

米商務省が26日発表した6月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比2.5%上昇した。前月の2.6%から鈍化し、過去4カ月で最小の伸びとなった。インフレ状況の改善が示され、米連邦準備理事会(FRB)は9月に利下げに着手できる見通しだ。

PCE価格指数は前月比で0.1%上昇、5月は横ばいだった。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は前年比は2.6%上昇で、伸びは前月と同じだった。

コアPCEの前月比は0.2%上昇。前月は0.1%上昇だった。

ロイター調査によるエコノミスト予想は、総合・コアとも前月比0.1%上昇、前年比2.5%上昇だった。

ロイター

今週は米GDPや米PCE物価指数などが発表されましたね。各指標やイベントの結果は上記のロイター記事の通りですが、総じていうと「どちらもFRBによる9月の利下げ観測を後押しする内容だった。さらに11月と12月にも利下げが決定され、政策金利は年末までに4.5─4.75%に引き下げられると予想されている」くらいにまとめられそうです。


注目経済指標&イベント

来週の注目経済指標を選定して掲載しました。来週は日銀金融政策決定会合、FOMC、米雇用統計など注目のイベントや指標が盛りだくさんです。

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日付時間経済指標・イベント予想
7/30(火)23:00(米)6月雇用動態調査(JOLTS)求人件数
7/31(水)(日)日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
(日)日銀展望レポート
15:30(日)植田和男日銀総裁、定例記者会見1.9%
21:15(米)7月ADP雇用統計(前月比)16.8万人
27:00(米)米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表5.25-5.50%
8/1(木)23:00(米)7月ISM製造業景況指数49.0
8/2(金)21:30(米)7月非農業部門雇用者数変化(前月比)17.5万人
(米)7月失業率4.1%
(米)7月平均時給(前月比)0.3%
(米)7月平均時給(前年同月比)3.7%
主な日米経済指標カレンダー
ワンポイントアドバイス

経済メディアではインフレの落ち着く時期やFRB利下げ転換時期等について、経済学者などの著名人がもっともらしい見解を述べています。しかし、こうした経済のプロフェッショナルでさえ、未来がどうなるのかは誰にも分かりません。

こうした著名人の発言を鵜呑みにして、トレードを実行してしまう方が多いのですが、私はおすすめしません。

少し極端な表現ですが、投資の世界で最終的に信じられるのは自分だけです。この世界で長く生き残るためには、自分で相場の動向をいち早く察知して、その流れに付いていくことしかないと思っています。そして、そのためにはテクニカル分析と適度な情報収集を継続的に行う必要があります。

テクニカル分析の方法については、このブログで定期的にお伝えしていきますので、共感いただける方は、ぜひ一緒にやっていきましょう。

日米長期金利差とドル円の相関性

次に、参考程度ですが日米長期金利差とドル円の相関性を見ていきます。以下のチャートをご覧ください。

直近20日間の日米金利差とドル円のCC(相関係数)は"0.21"ということで、相関性はあまり無いようです。

現在、市場の注目は米長期金利の行方に集まっていますが、日々の報道を鵜呑みにせず、自分でも定期的にチャートをチェックして客観的に評価していくようにしましょう。

FRB利下げ予想時期

最新の市場参加者のFRB利下げ予想時期は、CMEのFedWatch ツールによると、7月FOMCが"4.7%"から"6.2%"に上昇、9月FOMCが"97.1%"から"100%"に上昇しました。前述のロイター記事にもあった通り、9月に利下げすると予想する参加者が急増していますね。

なお、12月時点での米長期金利は、4.5〜4.75%と予想している参加者が56.9%、4.75〜5.0%と予想している参加者が33.8%となっています。


以上で、ファンダメンタル観点での状況把握ができましたね。今週のファンダメンタル要素が、現在のドル円相場にどのような影響を及ぼしているのか。その辺りは、次章からのテクニカル分析を通してみてみましょう。

FX基礎知識

FXで利益を上げたいなら、投資先の経済や政治に関する情勢を理解することが重要。経済ニュース等から情報収集し、自分なりの解釈を記録していきましょう。「円売りが当面続く」といった簡単な記録でも構いません。

ただ、経済情報は無数にありますので、収集しすぎれば良いというものでもなく、長期間継続することが大事ですので、ご自身の負担にならない程度に続けてみてください。

私たち個人投資家は、生活を豊かにするための"資産"が欲しいのであって、"経済のプロ"になりたいわけではないという方が大半かと思いますので、大まかな状況が分かれば十分です。

STEP2:今週の相場予想とトレード戦略の評価

さて、ファンダメンタル観点で状況を押さえた後はテクニカル観点で相場を捉えていきましょう。
まずは、今週の相場予想とトレード戦略を振り返りたいと思います。

吹き出しの色解説「緑:円安・サポート要素、赤:円高・レジスタンス要素」

今週は予想レンジを「156.2円〜158.3円」に設定長期目線は円安・短期目線は中立としました。また、直近の具体的な注目ポイントは、円安方向が短期P&Fレジスタンス「158.3円付近」、円高方向が短期サポート「156.2円付近」としていましたね。

さらに「156.2円付近」を下抜けてしまうと、長期P&Fサポート「155円付近」や短期P&Fの垂直カウンティング円高目標値「154.6円付近」まで円高が進む可能性も想定していました。

結果としては、予想レンジはハズレ。円高方向の注目ポイント「156.2円付近」を下抜けると円高が加速し、「155円付近」や「154.6円付近」を大きく行き過ぎて、一時151.9円台まで円高が進みました。

その後は、やや反発して今週のNY終値は153.7円付近で引けています。


なお、日々の具体的なトレード戦略は値動きに合わせて調整を行っています。日々のトレード戦略は当ブログで毎日公開していますので、よろしければ毎朝ご覧ください。

では、来週のドル円相場予想とトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、"P&F(ポイント&フィギュア)"を主軸テクニカルに使用しています。現在のボラリティ状況から、長期は「1枠50銭」、中期は「1枠20銭」、短期は「1枠:10銭」を採用しています。

それでは長期チャートから順番に見ていきましょう。

STEP3:テクニカル観点での長期トレンド分析

「P&F0.5チャート」powered by TradingView

P&F0.5チャートは、今週の値動きにより155円付近のサポートを下抜け、円高シグナルが点灯しています。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
円高147.5~9円161.5~9円
長期P&F分析状況まとめ(記載対象は水平Cのみ)

STEP4:テクニカル観点での中期トレンド分析

「P&F0.2チャート」powered by TradingView

P&F0.2チャートは、現在156.2円付近のサポートを下抜けており、垂直カウンティングによる円高シグナルが点灯しています。円高目標値は151.8円付近となっていますが、7/25に151.9円台まで円高となっていますので、ほぼ到達済みという状況です。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
なし157.2~3円
中期P&F分析状況まとめ(記載対象は水平Cのみ)

STEP5:テクニカル観点での短期トレンド分析

「P&F0.1チャート」powered by TradingView

今週P&F0.1チャートは、7/24に垂直カウンティングによる円高目標値「154.6円付近」に到達後も円高が止まっていない状況です。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
なし157.3円
短期P&F分析状況まとめ(記載対象は水平Cのみ)
FX基礎知識
  • テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくことをおすすめします。
  • 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
    短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
    状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
  • 複数のテクニカル指標を用いて分析する場合、それぞれのテクニカル分析結果の方向が分かれた際の方針を決めておくとトレードが安定するのでおすすめです。
    私の場合、トレードは主軸とするテクニカルに従うこととし、方向性の分かれ具合に応じて取引量を調整することにしています。

週初時点のP&Fまとめ

スクロールできます
チャートシグナル目標値レジスタンスサポート
長期P&F円高147.5~9円161.5~9円
中期P&Fなし157.2~3円
短期P&Fなし157.3円
P&F分析結果まとめ(記載対象は水平Cのみ)

STEP6:トレード方針の決定

来週のトレード方針

現在、長期チャートは水平Cによる円高シグナル点灯中、中期チャートでは垂直Cによる円高シグナルが点灯中(目標値ほぼ到達)でしたね。

よって、来週は予想レンジを「151.8円〜157.3円」目線は円高とします。直近の具体的な注目ポイントは、円安方向が短期P&Fレジスタンス「157.3円付近」、円高方向が中期円高目標値「151.8円付近」です。

トレードに関しては、次のシグナル点灯までは見送りとします。

吹き出しの色解説「緑:円安・下値抵抗(サポート)要素、赤:円高・上値抵抗(レジスタンス)要素」

以上、来週のドル円相場予想&トレード戦略構築でした。

みなさんも来週のトレード戦略を立てられたでしょうか?

P&Fチャートは初心者の方でも利確位置や損切り位置が明確に決めることができるので、個人的にはとてもおすすめのチャートです。ここまでご覧いただいて「もっとP&Fを勉強したい」と思っていただけた方は、以下の記事でP&Fチャートの詳細を解説していますので、よろしければご覧ください。

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大きな流れに逆らうときは控えめに

流れに逆らって泳ぐのは大変ですよね。トレードも同じです。大きな流れに沿った形の方が良い結果が出やすいと思います。今のトレードは大きな流れに沿っているのか?それとも逆らっているのかを意識するようにしましょう。

抵抗線を抜けた際の損切りは潔く

統計上、抵抗線を抜けた場合、逆方向の抵抗線になる可能性が高いです。

つまり、損切りをしないということは、損失拡大につながる可能性が高いというわけです。抵抗線を抜けた際には躊躇なく損切りしましょう。

さいごに

FX裁量トレードにおいては、長期間退場せずに生き残ることが最も大切です。長期間FXを継続することができればトレードスキルは自ずと身について来るからです。

私は平日毎朝、ブログとPostPrimeでFXや株式指数のトレード戦略情報を発信しています。儲かる保証などは到底できませんが、私のトレード戦略情報を読んでいただければ、いきなり大損して即退場に追い込まれるようなリスクは下げられると思っていますので、もしよろしければご覧ください。

以降は毎週同じことを書いていますが、本当に大事なことなのでブログでも書きます。

私はFX歴17年になった今でも必ず「トレードの振り返りと戦略構築」を行うようにしています。トレードしていれば毎回成功なんて言うことはありえません。成功もあれば失敗もあります。

そして、成功したときには自制が、失敗したときには改善が必要です。

そのためには、過去に自分がどういう考え方で取引したのかを振り返り、改善して次に活かしていく必要があるんです。

最近FXトレードを始めたばかりの方や成績が安定しない方は、騙されたと思って来週の戦略構築を立てて記録する習慣をつけてください。

記録はノートでも何でも構いません。
もし継続して実践することができれば成績は自ずとついてきます。

あなたが無理なく続けられる範囲で、少しずつアウトプットしてみませんか?

「具体的な記録の仕方がわからない」など質問や要望があれば遠慮なく、質問箱等で連絡ください。質問箱なら匿名で質問できますので、どうがお気軽に連絡いただければと思います。

注意:本記事の記載内容は私の個人的な相場認識やトレード戦略を公開しているものです。読者の皆さんに積極的な取引を推奨しているわけではありません。 投資実行判断は自己責任でお願いします。

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