本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
本記事を継続してご覧いただくことで、実トレード場面でのテクニカル活用方法を習得していただけます。また、本記事を通して習得したテクニカル活用方法は、他の通貨ペアや株価指数などにも応用できますので無限の可能性を秘めていますよ。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方は、もちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、注目トピックを中心にファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
現在の注目トピック |
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・次回9月FOMCは利上げか?今後の展望は? ・日銀金融政策方針(正常化への一歩?) ・政府日銀の為替介入 |
一時は147円87銭と、前日に付けた昨年11月以来の円安・ドル高水準に並んだ。足元では米景気の底堅さを示す指標が多く、インフレ圧力の根強さが意識されやすい。FRBが高い政策金利を長く維持するとの見方が強い。金融緩和政策を維持する日銀との政策の違いを背景とした円売り・ドル買いが出やすかった。
米株式市場では前日まで売りが膨らんでいたハイテク株が下げ止まった。投資家のリスク回避姿勢が和らいだことも、低リスク通貨とされる円の重荷となったとの見方があった。円は対ユーロでも売られ、相対的にみた円売り圧力の強さにつながった。
日本政府・日銀による円買いの為替介入への警戒を背景に、円は下げ渋る場面もあった。鈴木俊一財務相は8日、円相場について「過度な変動に対してはあらゆる選択肢を排除せず適切な対応をとりたい」などと述べた。147円台後半まで円安が進んだ後の相場は膠着感を強めた。来週には8月の米消費者物価指数(CPI)や小売売上高の発表を控える。今後の米金融政策を探るうえで注目度が高く、様子見ムードも強かった。
日本経済新聞 為替概況より
先週金曜日は目新しいトピックのない中、日米金利差拡大を背景にした円売り・ドル買いが出やすかったとのこと。ただ、米消費者物価指数(CPI)や小売売上高の発表を今週に控える中で様子見ムードも強かったようです。
日経新聞の記事によれば、どうやら大きな流れの変化はなかった模様ですが、具体的な値動きとトレード戦略への影響は、後ほどテクニカルで見ていきましょう。
今週の注目経済指標・イベント
さて、今週は多くの経済指標が発表されます。特に9/13(水)発表の8月消費者物価指数には注目ですね。なお、本日は経済指標は無いようですが、為替介入など急転直下のイベントもあり得ますので、要警戒です。
日付 | 時間 | 経済指標・イベント |
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9/13(水) | 21:30 | 8月消費者物価指数(CPI)(前月比、前年同月比) |
21:30 | 8月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比、前年同月比) | |
9/14(木) | 21:30 | 8月小売売上高(前月比) |
21:30 | 8月小売売上高(除自動車)(前月比) | |
21:30 | 8月卸売物価指数(PPI)(前月比、前年同月比) | |
21:30 | 8月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比、前年同月比) | |
21:30 | 前週分新規失業保険申請件数 | |
21:30 | 前週分失業保険継続受給者数 | |
9/15(金) | 21:30 | 9月ニューヨーク連銀製造業景気指数 |
23:00 | 9月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 |
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。ただ、プロの投資家であっても未来を予想することは出来ません。
ですから、私は初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねないと考えています。
市場には情報が溢れかえっており、事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切です。
本日の相場概況把握「米長期金利編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利は、チャート上ではNY市場クローズ時点で前日比+0.02%の”4.27%”となりました。
先週金曜日はやや反発したようですね。引き続き、高値圏での推移が続いていますが、この先はダブルトップの形状になるかに注目したいです。
それでは、次章ではドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきますね。
相場分析は長期→中期→短期と未来側から現在側に向かって順に進めていくことをおすすめします。仕事や子育て等と同じ感覚ですね。
前日のトレード戦略
前日のトレード戦略の内容は、こちらの記事をご覧ください。
前日も変わらず、中長期チャートでは円安シグナルが点灯、短期チャートでは次回シグナル点灯待ちの状況でした。よって、円安目線を維持しつつも、短期的な横ばいの展開の中で新たなレジサポが形成されることを想定していました。具体的にはサポートは147.0円付近、レジスタンスは147.7円付近を候補に挙げていましたね。
また、トレードに関してはポジションの買い増しは行わず、中長期向けポジションのみで様子を見ることとしました。
結果としては、朝方に介入警戒感から146.5円台まで円高が進む場面がありましたが、円売りの勢いは根強く、NY市場終値時点では147.7円台まで円安が進む結果となりました。終わってみれば、前日に続き横ばいの展開ですね。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から、本日の戦略を考えていきましょう。
私は、週末に1週間の戦略を立てるようにしています。これは日々の戦略がブレないようにするためです。日々の戦略は、週末に立てた戦略をもとに解説していますので、よろしければ週末の戦略記事も併せてご覧ください。
長期相場予想
長期相場予想には、1枠:50銭のチャート(以降、P&F0.5)を使用しています。
P&F0.5チャートは、前日の値動きによる変化点はありません。現在は円安シグナル点灯中で、円安目標値は列数のカウント方法にもよりますが"149円付近"との認識です。ここまで順調に推移しています。
よって、長期的観点では円安展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円安(水平) | 149.0~4円 | ー | 139.5~9円 |
中期相場予想
中期相場予想には、1枠:20銭のチャート(以降、P&F0.2)を使用しています。
P&F0.2チャートも、前日の値動きによる変化点はありません。現在は、円安シグナル点灯中で、円安目標値は"149.2~3円付近"との認識です。こちらもサポート位置(シグナル転換位置)を更新しながら順調に推移していますね。
よって、中期的観点では円安展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円安 | 149.2~3円 | ー | 145.6~7円 |
短期相場予想
短期相場予想には、1枠:10銭のチャート(以降、P&F0.1)を使用しています。
P&F0.1チャートは、前日の値動きにより×印の折り返し列が記録されました。現時点ではシグナル点灯待ちの状況に変わりありませんが、折り返し列ができたことで前回安値(円高)の枠147.3円がサポート水準として意識される可能性がありそうです。
よって、短期的観点では横ばいの展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | 147.7円 | 147.3円 |
本日のP&Fまとめ
P&Fの分析結果は下表の通りです。
チャート | シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|---|
長期P&F | 円安(水平) | 149.0~4円 | ー | 139.5~9円 |
中期P&F | 円安(水平) | 149.2~3円 | ー | 145.6~7円 |
短期P&F | 中立 | ー | 147.7円 | 147.3円 |
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。
私の場合、当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBを補助的に組み合わせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&Fは中長期のチャートで円安シグナルが点灯、短期は円安目標値到達で次回シグナル点灯待ちとなっています。
よって、本日も円安目線は維持しつつも、短期的な横ばいの展開の中で新たなレジサポが形成されることを期待したいです。なお、直近の状況としては、サポートは147.3円付近、レジスタンスは147.7円付近が候補として考えられますので要注目です。
トレードについては、まだ短期ポジションの構築はせず、中期・長期の買いポジションを149円台まで引っ張ろうと思います。
注:上記のトレード方針は、あくまで個人的な見解です。
本日は、以上となります。
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(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
もしよろしければ、この機会にP&Fチャートを勉強してみませんか?
P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
<その2>
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