本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
本記事と継続的にご覧いただくことで、実トレード場面でのテクニカル活用方法を習得していただけます。また、本記事を通して習得したテクニカル活用方法は、他の通貨ペアや株価指数などにも応用できますので無限の可能性を秘めています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方は、もちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、注目トピックを中心にファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
現在の注目トピック |
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・次回9月FOMCは利上げ?据え置き? ・日銀金融政策方針(正常化への一歩?) ・米地銀金融システム不安(備忘録) |
17日の東京市場の取引時間帯に円は1ドル=146円台半ばと、9カ月ぶりの安値をつけていた。一段の円安・ドル高の進行を受け、市場では「日本政府・日銀による為替介入への警戒感が広がっている」(ジェフリーズのブラッド・ベクテル氏)との声が聞かれた。米株式相場が下落し、低リスク通貨とされる円の買いにつながったとの見方もあった。
円は伸び悩む場面もあった。17日発表の週間の米新規失業保険申請件数は前週から減り、市場予想を下回った。米労働需給は依然として引き締まっていると受け止められた。このところ堅調な米景気を示す経済指標の発表が相次いでおり、米連邦準備理事会(FRB)が長期にわたって政策金利をより高い水準に保つとの観測が広がっている。前日に公表された7月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、大半の参加者が「さらなる引き締めが必要になるかもしれない」との認識を示していた。
日本経済新聞 為替概況より
昨日は日銀による介入警戒から円が買われたとの見方のようですね。ただ、新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことで、米労働需給は依然として引き締まっていると受け止められ、円が売られる場面があったようです。
昨日の円買い優勢展開によるテクニカルへの影響は、後ほど見ていくとして、本日は国内の全国消費者物価指数の発表がありますので、注目しておきましょう。
今週の注目経済指標 |
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・8/15(火)21:30「7月小売売上高」 |
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。ただ、プロの投資家であっても未来を予想することは出来ません。
ですから、私は初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねないと考えています。
市場には情報が溢れかえっており、事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利は、NY市場クローズ時点で前日比+0.03%の”4.28%”となりました。
米長期金利は、緩やかながら上昇トレンドが続いていますね。予想通りの展開です。
債券市場はそう単純にはいかないかもしれませんが、チャート形状的には上昇トレンドが続きそうですので、今後の展開に注目です。
それでは、次章よりドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきますね。
相場分析は長期→中期→短期と未来側から現在側に向かって順に進めていくことをおすすめします。仕事や子育て等と同じということですね。
前日のトレード戦略
前日のトレード戦略の内容は、こちらの記事をご覧ください。
前日は、長期チャートは水平カウンティングによる円安シグナルが点灯中、短中期チャートはすべての円安目標値に到達し、次回シグナルの点灯待ちであることから、長期的には円安目線を維持しつつも、短期的には横ばいの展開を挟むことを想定していました。
ただ、短期的に円は売られすぎとの認識で新たなレジスタンス候補の形成を待つこととしていました。
結果としては、ドル円は朝方に一時146.5円まで円安が進む場面もありましたが、その後は円買い優勢となり145.6円台まで円高が進む展開となりました。
短期的に円は売られすぎとの認識は正しかったようですね。
私は、週末に1週間の戦略を立てるようにしています。これは日々の戦略がブレないようにするためです。日々の戦略は、週末に立てた戦略をもとに解説していますので、よろしければ週末の戦略記事も併せてご覧ください。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から、本日の戦略を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想には、1枠:50銭のチャート(以降、P&F0.5)を使用しています。
P&F0.5チャートは、前日の値動きによる変化点はありません。現在は円安シグナル点灯中で、円安目標値は列数のカウント方法にもよりますが"149円付近"との認識です。
円安シグナル点灯中ですので、長期的観点では円安の展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円安(水平) | 149.0~4円 | ー | 139.5~9円 |
中期相場予想
中期相場予想には、1枠:20銭のチャート(以降、P&F0.2)を使用しています。
P&F0.2チャートは前日の値動きによる変化点はありません。現在は次回シグナル点灯待ちの状況です。
次回シグナル点灯待ちの状況ですので、中期的観点では横ばいの展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | ー | 141.8~9円 |
短期相場予想
短期相場予想には、1枠:10銭のチャート(以降、P&F0.1)を使用しています。
P&F0.1チャートは前日の値動きにより○印の折り返し列が記録されました。これにより、146.3円付近が新たなレジスタンスとして意識される可能性がありそうです。ただ、現状では次回シグナル点灯待ちの状況に変わりありません。
次回シグナル点灯待ちの状況ですので、短期的観点では横ばいの展開を想定したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | 146.3円 | 141.7円 |
本日のP&Fまとめ
現在、長期チャートは水平カウンティングによる円安シグナルが点灯中ですが、短中期チャートはすべての円安目標値に到達し、次回シグナルの点灯待ちであることから、この先しばらくは横ばいの展開を挟むことを想定したいです。
チャート | シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|---|
長期P&F | 円安(水平) | 149.0~4円 | ー | 139.5~9円 |
中期P&F | なし | ー | ー | 141.8~9円 |
短期P&F | なし | ー | 146.3円 | 141.7円 |
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。
私の場合、当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBをあわせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&F分析では、長期チャートは水平カウンティングによる円安シグナルが点灯中、短中期チャートはすべての円安目標値に到達し、次回シグナルの点灯待ちであることから、長期的には円安目線を維持しつつも、短期的には横ばいの展開を挟むことを想定したいです。
よって、本日も新たなトレードは行わず、レジスタンス候補の形成を待ちたいと思います。なお、昨日は一時146.5円台まで円安が進みましたが、NY終値基準146.3円台が直近高値ですので、本日円売り優勢の展開となった場合には、146.3円付近がレジスタンスとして機能するかに注目したいです。
なお、トレードに関しては長期チャートをトレード根拠とする買いポジションを除き、すべて利確完了しています。この先はこの大切な利益を失わないことが大事です。今は守りの時期。ここは深追いせずに見守ることにしようと思います。
注:上記のトレード方針は、あくまで個人的な見解です。
【復活!】P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!
P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!の記事は、以下に移行しております。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
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→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
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・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
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日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
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