本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方はもちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、注目トピックを中心にファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
現在の注目トピック |
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・次回FOMCは利上げ? →0.25%利上げの見方が優勢。7月が最後か? ・日銀金融政策決定会合の行方 ・米地銀金融システム不安(備忘録) |
19日発表の英国の6月の消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を下回った。英イングランド銀行(中央銀行)は6月、インフレ圧力の根強さを背景に利上げ幅を0.5%に拡大していた。CPIを受け、市場では「英中銀がタカ派姿勢を継続するとの見方が和らぐ」(SIAウェルス・マネジメントのコリン・チェシンスキ氏)と受け止められた。前週は米物価指標が市場予想を下回ったことをきっかけにドル安が進んでいただけに、英ポンド売り・ドル買いが勢いづいた。
日銀の植田和男総裁は18日にインドで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)の早期修正に否定的な姿勢を示したとの受け止めが市場で広がった。金融引き締めを続ける米連邦準備理事会(FRB)との政策の違いが意識され、19日も円売り・ドル買いが出やすかった。
日本経済新聞 為替概況より
昨日発表された英消費者物価指数は市場予想を下回る内容だったことを受けて、ポンド売り・ドル買いが進む結果となりました。これによる影響が円売りドル買いにもつながったようです。
また、先日日銀植田総裁が緩和継続の姿勢を示したことも引き続き円売りが出やすい状況を生んでいるようです。これから来週の日銀金融政策決定会合に向けて、様々な思惑から動きが活発になるかもしれませんので、日々のニュースに、注目していきましょう。
今週の注目経済指標 |
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・7/18(火)21:30「6月小売売上高」 |
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。ただ、プロの投資家であっても未来を予想することは出来ません。
ですから、私は初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねないと考えています。
市場には情報が溢れかえっており、事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利は、NY市場クローズ時点で前日比-0.04%の”3.75%”となりました。
上方向は前回レジスタンスの3.83%付近で再び抵抗を受けている状況、下方向は日足50MAでサポートされている状況が続いています。今後、どちらに抜けてくるのか、注目したいと思います。
それでは、次章よりドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきますね。
相場分析は長期相場→中期相場→短期相場のように未来側から現在側へ進めて、本日のトレード戦略を決めていくことをおすすめします。仕事や子育て等と同じということですね。
前日のトレード戦略
前日のトレード戦略の内容は、こちらの記事をご覧ください。
前日の戦略は変更なし。中長期チャートにて円高シグナルが点灯中のため、中長期的には円高が進むことを想定していました。ただ、リスクリワードが良くない状況でしたので、トレードは見送ることとしていました。
その上で直近では円安方向は買い戻し(円売り)の継続性、円高方向は138.1円付近の攻防に注目することとしていました。
結果としては、139円台前半のレジスタンスを突破すると一時139.9円台まで円安が進む場面もありましたが、その後は139円台半ばで落ち着いている状況です。昨日も円高方向の注目ポイント「138.1円付近」は死守した形となりましたね。
私は、週末に今週1週間の戦略を立てるようにしています。これは日々の戦略がブレないようにするためです。日々の戦略は、週末に立てた戦略をもとに解説していますので、よろしければ週末の戦略記事も併せてご覧ください。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から、本日の戦略を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想には、1枠:50銭のチャート(以降、P&F0.5)を使用しています。
P&F0.5チャートは、前日の値動きによる変化点はありません。現在、円高目標値を133円付近とする円高シグナルが点灯している状況です。
よって、長期的観点では円高の展開を想定したいです。
ただ、現在のチャート形状では損切り位置が遠くリスクリワードが良くないため、トレードの際には考慮したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円高 | 133.0円 | 144.5円 | ー |
中期相場予想
中期相場予想には、1枠:20銭のチャート(以降、P&F0.2)を使用しています。
P&F0.2チャートは、前日の値動きにより×印の枠が4枠増えましたが、現在も円高目標値を135.4円付近とする円高シグナルが点灯している状況です。
よって、中期的観点では円高の展開を想定したいです。
ただ、こちらも現在のチャート形状ではリスクリワードが良くないため、トレードの際には考慮したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円高 | 135.4円 | 144.6円 | ー |
短期相場予想
短期相場予想には、1枠:10銭のチャート(以降、P&F0.1)を使用しています。
P&F0.1チャートは前日の値動きにより、×印が8枠増えました。予想通り、売られすぎ(円買い)の是正が続いていますね。ただ、現在も次のシグナル点灯待ちの状況には変わりありません。
なお、今後138.1円を下抜けますと垂直カウンティングによる円高シグナルが点灯しますので、要注目です。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | 144.6円 | 138.1円 |
本日のP&Fまとめ
現在、中長期チャートにおいては円高シグナルが点灯している状況です。一方、短期チャートにおいては売られ過ぎ(円高が行き過ぎ)の状況です
以上のことから、大きな流れとしては円高展開を想定したいですが、短期的には買い戻しがあってもおかしくない状況と言えそうです。
チャート | シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|---|
長期P&F | 円高 | 133.0円 | 144.5円 | ー |
中期P&F | 円高 | 135.4円 | 144.6円 | ー |
短期P&F | なし | ー | 144.6円 | 138.1円 |
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。
私の場合、当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBをあわせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&F分析では、中長期チャートにて円高シグナルが点灯している状況ですので、中長期的には円高が進むことを想定したいです。
ただ、現在のチャート形状ではシグナル反転位置まで遠く、期待利益に対する最大損失の割合、つまり"リスクリワード"が良くない状況です。
従って、目線としては円高方向を意識しつつも、実トレードはチャート形状が変化してシグナル反転位置が更新されてからが良いと個人的には考えています。
以上のことから、本日のトレードは見送りたいと思います。
なお、直近では円高方向は4時間足50MAがサポートになるかに注目です。もし、サポートになれば141円台あたりまで円安が進むことも考えられそうですが、反対にサポートにならず下抜けるようですと、再び138.1円付近の攻防に注目したいです。
注:上記のトレード方針は、あくまで個人的な見解です。
【復活!】P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!
P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!の記事は、以下に移行しております。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
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P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
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