本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方はもちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、注目トピックを中心にファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
現在の注目トピック |
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・次回FOMCは利上げ? →0.25%利上げの見方が優勢。7月が最後か? ・6月の米消費者物価指数(CPI) →市場予想下回る結果に。 ・日銀金融政策決定会合の行方 ・米地銀金融システム不安(備忘録) |
海外市場で進んだ円高・ドル安の流れを引き継いで取引が始まった後、米CPIを受けて円買い・ドル売りが加速した。CPIの上昇率は前年同月比3.0%と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(3.1%)を下回った。伸び率は5月(4.0%)から鈍化し、2021年3月以来の低さとなった。物価の基調をはかるうえで重視される、エネルギーと食品を除くコア指数も4.8%と、市場予想(5.0%)以下だった。
CPIを受け、市場では「今回の利上げサイクルで7月が最後の引き上げになりそうだとの見方を強めた」(ピムコ)との指摘があった。米長期金利は一時、前日比0.13%低い(債券価格は高い)3.84%を付けた。日米金利差が縮小するとみた円買い・ドル売りが広がった。日銀が今月末の金融政策決定会合で政策修正に動くとの観測もあり、円は買われやすかった。
日本経済新聞 為替概況より
昨日発表された6月の米消費者物価指数が、市場予想を下回る内容だったことを受け、次回のFOMCでの利上げが最後なのではないかとの観測が出ており、円買いドル売りにつながっているようです。
また、次回日銀金融政策決定会合での政策変更への警戒感も円高が進んだ理由に挙げられています。
この辺りは市場参加者の注目トピックですので、今後の展開に注目していきましょう。
さて、本日は6月の米卸売物価指数が発表されます。こちらも注目度の高い指標ですので、結果には注目したいです。
今週の注目経済指標 |
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・7/12(水)21:30「6月消費者物価指数(CPI)」 ・7/13(木)21:30「6月卸売物価指数(PPI)」 |
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。ただ、プロの投資家であっても未来を予想することは出来ません。
ですから、私は初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねないと考えています。
市場には情報が溢れかえっており、事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利は、NY市場クローズ時点で前日比-0.11%の”3.86%”となりました。
ここ最近の米長期金利の上昇トレンドは、ひとまず一服のようです。本日以降は前回レジスタンスの3.83%付近が新たなサポートラインとなる動きが見られるかに注目したいです。
また、今夜発表の米PPI次第では大きく動く可能性もありますので要注目です。
それでは、次章よりドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきますね。
相場分析は長期相場→中期相場→短期相場のように未来側から現在側へ進めて、本日のトレード戦略を決めていくことをおすすめします。仕事や子育て等と同じということですね。
前日のトレード戦略
前日のトレード戦略の内容は、こちらの記事をご覧ください。
前日は次のレジサポ位置を見極める時期として、基本的にトレードは見送ることとしていました。
結果としては、東京時間に140円台を下抜けると、そのままを円買いがズルズルと進み、米CPI発表後は138円台に突入する展開となりました。
その後は利益確定と思われる買い戻しの動きもありましたが、後が続かず…NY終値でも138円台で引ける結果となりました。
後ほど紹介しますが、昨日の値動きで円高シグナルが点灯していますので、昨日139円台で逆張りしたケースの場合は損切りしたいと個人的には考えています。
私は、週末に今週1週間の戦略を立てるようにしています。これは日々の戦略がブレないようにするためです。日々の戦略は、週末に立てた戦略をもとに解説していますので、よろしければ週末の戦略記事も併せてご覧ください。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から、本日の戦略を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想には、1枠:50銭のチャート(以降、P&F0.5)を使用しています。
P&F0.5チャートは、前日の値動きにより○印がサポート候補(前回安値)の139.0円台の枠を下抜けて来ましたので、円高シグナルが点灯しています。
よって、長期的観点では円高の展開を想定したいです。
ただ、現在のチャート形状では損切り位置が遠くリスクリワードが良くないため、トレードの際には考慮したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円高 | 133.0円 | 144.5円 | ー |
中期相場予想
中期相場予想には、1枠:20銭のチャート(以降、P&F0.2)を使用しています。
P&F0.2チャートは、前日の値動きにより○印が○印がサポート候補(前回安値)の139.0円台の枠を下抜けて来ましたので、円高シグナルが点灯しています。
よって、中期的観点では円高の展開を想定したいです。
ただ、こちらも現在のチャート形状ではリスクリワードが良くないため、トレードの際には考慮したいです。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円高 | 135.4円 | 144.6円 | ー |
短期相場予想
短期相場予想には、1枠:10銭のチャート(以降、P&F0.1)を使用しています。
P&F0.1チャートは、前日の値動きにより○印が大幅に増えましたが、次のシグナル点灯待ちの状況に変わりありません。
なお、現在の水準は円高目標値を大きく行き過ぎていますので、短期的には買い戻しがあってもおかしくない状況と考えられます。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | 144.6円 | ー |
本日のP&Fまとめ
現在、中長期チャートにおいて、円高シグナルが点灯している状況です。
以上のことから、大きな流れとしては円高展開を想定したい状況です。
チャート | シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|---|
長期P&F | 円高 | 133.0円 | 144.5円 | ー |
中期P&F | 円高 | 135.4円 | 144.6円 | ー |
短期P&F | なし | ー | 144.6円 | ー |
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。
私の場合、当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBをあわせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&F分析では、中長期チャートにて円高シグナル点灯が点灯している状況ですので、円高が進むことを想定したいです。
ただ、現在のチャート形状ではシグナル反転位置まで遠く、期待利益に対する最大損失の割合、つまりリスクリワードが良くない状況です。
従って、目線としては円高方向を意識しつつも、実トレードはチャート形状が変化してシグナル反転位置が更新されてからが良いと個人的には考えています。
以上のことから、本日のトレードは見送りたいと思います。
注:上記のトレード方針は、あくまで個人的な見解です。
【復活!】P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!
P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!の記事は、以下に移行しております。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
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P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
<その2>
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