本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方はもちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、注目トピックを中心にファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
現在の注目トピック |
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・次回FOMCは利上げ?利上げ見送り? ・米地銀金融システム不安(備忘録) |
28日にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は欧州中央銀行(ECB)主催の「ECBフォーラム」のパネル討論に参加した。1会合置きに利上げする可能性もあると述べる一方で、「連続で実施することを選択肢から決して外さない」と答えた。労働市場については「非常に強い」といい、インフレについては「想定していたよりもしつこい」と述べた。発言を受け長期の金融引き締め観測が一段と高まり、米債券市場で長期金利が上昇した場面では、円売り・ドル買いが出た。
一方、日銀の植田和男総裁は同討論で、政策を据え置いている理由について「すでに物価目標を大きく上回っているが、基調的なインフレ率は2%より少し低いと考えている」と指摘。円相場については「ほかの中銀の政策など多くの要因に影響される」としたうえで「状況を注意深くみていく」と述べた。追加利上げを想定するFRBと金融緩和を継続する日米の方向性の違いがより明確になったのも、円相場の重荷だった。
日本経済新聞 為替概況より
昨日はECBフォーラムで主要各国の中央銀行総裁の発言がありました。内容については報道のとおりですが、日米の金融政策の方向性の違いから円売りが進む場面があったようです。
また、本日もパウエルFRB議長の発言が予定されているほか、経済指標もいくつかありますので、注目しておきましょう。
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。
ただ、プロの投資家であっても未来を完璧に予想することは出来ないことを忘れてはいけません。
市場には情報が溢れかえっているため、初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねません。
市場の情報は事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利は、NY市場クローズ時点で前日比-0.06%の”3.71%”となりました。
昨日は反落となりましたが、まだ注目の200MAでのサポートを受けているように見えますね。
本日も下方向は200,100MAに注目し、この水準を下回らない限りは、堅調な推移が期待できるのではないかと考えています。反対に上方向は、この先3.82%付近を上抜けますと、もう一段上昇してくる可能性がありそうです。
それでは、次章よりドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきますね。
具体的には前日の振り返り→長期相場→中期相場→短期相場と遠い方から近い方へと分析を進めて、本日のトレード戦略を決めていきます。
前日のトレード戦略
まず、前日のトレード戦略は、こちらの記事をご覧ください。
前日は「大きな円安の流れに沿った展開が続くとの見方は変わらないものの、円安の勢いは和らぐ」と想定し、買い目線を維持。142円付近からは押し目を拾っていくこととしていました。
結果としては、押し目は143.7円付近までとなり、期待していた142円付近までの押し目はなかったので、新規トレードはなしでした。一方、円安方向は144.6円台まで円安が進みましたので、買いポジションは予定通り全て利確完了しています。これで今回の円安トレンドに合わせたトレードは完了となります。
前日の値動きによるチャート形状への影響は、次項以降で見ていきたいと思います。
なお、私は今週1週間の戦略を週末に立てるようにしています。これは日々の戦略がブレないようにするためです。日々の戦略は、週末に立てた戦略をもとに解説していますので、よろしければ週末の戦略記事も併せてご覧ください。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から、本日の戦略を考えていきたいと思います。
長期相場予想
長期相場予想には、1枠:50銭のチャート(以降、P&F0.5)を使用しています。
P&F0.5チャートは前日の値動きによる変化はありません。ただ、取引時間中に円安目標値である144.5円には到達済みとなりました。
現在のP&F0.5チャートの分析状況は、以下の通りとなっています。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円安 →なし | 144.5円 →到達済 | なし | 139.0円 |
よって、長期的観点では横ばいの展開が想定されます。
中期相場予想
中期相場予想には、1枠:20銭のチャート(以降、P&F0.2)を使用しています。
P&F0.2チャートは、前日の値動きにより×印が2枠増えました。P&F0.2チャートではすでに円安目標値に到達済みであるため、現在は行き過ぎとの認識です。
現在のP&F0.2チャートの分析状況は、以下の通りとなっています。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
なし | ー | なし | 139.0円 |
よって、中期的観点では横ばいの展開が想定されます。
短期相場予想
短期相場予想には、1枠:10銭のチャート(以降、P&F0.1)を使用しています。
P&F0.1チャートは、前日の値動きにより×印が4枠増えました。そして、新たな垂直カウンティングによる円安シグナルの目標値144.4円に到達済みとなりました。なお、円高方向のサポート候補は141.5円の枠です。
シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|
円安(垂直) →なし | 144.4円 →到達済 | なし | 141.5円 |
よって、短期的観点では横ばいの展開が想定されます。
本日のP&Fまとめ
前日の値動きにより長期チャート、短期チャートの円安目標値に到達済みとなりました。よって、現在はいずれのチャートもシグナル点灯はなく、次のシグナル点灯待ちという状況です。
以上のことから、現在はしばらくは横ばいの展開が続くのではないかと想定されます。
チャート | シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|---|
長期P&F | 円安 →目標値到達済 | 144.5円 | なし | 139.0円 |
中期P&F | なし | ー | なし | 139.0円 |
短期P&F | なし | ー | なし | 138.8円 |
短期P&F | 円安(垂直) →目標値到達済 | 144.4円 | なし | 141.5円 |
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。私の場合、当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBをあわせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&F分析では、すべての円安目標値に到達しましたので、いったんレンジ相場への移行を想定したいです。
よって、本日はトレードは見送りして、レジサポを見極める期間にしようと思います。
なお今回、大きな押し目待ちは不発に終わりました。結果的には早めに買い増しトレードしておいた方がよかったということにはなりますが、リスクリワードの悪いトレードは長期的には戦績を下げることになりますので、トレードを控える選択は正解だったと考えています。
注:上記は個人的な見解です。
【復活!】P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!
P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!の記事は、以下に移行しております。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
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