本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方はもちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、注目トピックを中心にファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
現在の注目トピック |
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・次回FOMCは利上げ?利上げ見送り? ・米地銀金融システム不安(備忘録) |
サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は、年内あと2回の利上げ予想について「現時点で非常に妥当な見通しだ」と述べたとロイター通信が23日伝えた。パウエルFRB議長も21日の下院での議会証言で、2回の追加利上げを示唆した米連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の政策金利見通しについて「かなり良い予想だ」と話していた。FRBの利上げが続くとの見方から円売り・ドル買いが出た。一時143円87銭と、昨年11月以来の安値を付けた。
朝方に円相場は上昇する場面があった。アトランタ連銀のボスティック総裁が23日の講演で、追加の利上げに慎重な姿勢を示したことが円買い・ドル売りを誘った。
日本経済新聞 為替概況より
先週金曜日はパウエルFRB議長の議会発言の影響を継ぐ形で円安の展開となりました。ただ、アトランタ連銀のボスティック総裁が追加の利上げに慎重な姿勢を示した場面では円買い優勢となった場面もあったようです。
さて、直近の動向を受けての戦略変更の必要性については、後ほどテクニカル観点で見ていきましょう。
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。
ただ、プロの投資家であっても未来を完璧に予想することは出来ないことを忘れてはいけません。
市場には情報が溢れかえっているため、初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねません。
市場の情報は事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利は、NY市場クローズ時点で前日比-0.06%の”3.74%”となりました。
先週金曜日は反落となりましたが、引き続き200MAのサポートを受けている状況です。
本日も下方向は200,100MAに注目し、この水準を下回らない限りは、堅調な推移が期待できるのではないかと考えています。反対に上方向は、この先3.82%付近を上抜けますと、もう一段上昇してくる可能性がありそうです。
それでは、次章よりドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきます。
具体的には前日の振り返り→長期相場→中期相場→短期相場と遠い方から近い方へと分析を進めて、本日のトレード戦略を決めていきます。
前日のトレード戦略
前日のトレード戦略は、こちらの記事をご覧ください。
前日は大きな円安の流れに沿った展開を期待できるとの見方から、買い目線を維持。142円付近まで押し目は拾っていくこととしていました。
結果としては、押し目は142.7円付近までとなり、期待していた142円付近までの押し目はありませんでしたので、ノートレードです。
前日の値動きによるチャートへの影響は、次項以降で見ていきたいと思います。
なお、私は今週1週間の戦略を週末に立てるようにしています。これは日々の戦略がブレないようにするためです。日々の戦略は、週末に立てた戦略をもとに解説していますので、よろしければ週末の戦略記事も併せてご覧ください。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から、本日の戦略を考えていきたいと思います。
長期相場予想
長期相場予想には、1枠:50銭のチャート(以降、P&F0.5)を使用しています。
P&F0.5チャートは前日の値動きにより×印が1枠増えましたね。
現在のP&F0.5チャートは、円安シグナル点灯中で、円安目標値は144.5円です。円高方向のサポート候補(シグナル転換位置)は139円の枠となっています。
よって、現時点では長期的に円安目標値に向けて推移することが期待されます。
中期相場予想
中期相場予想には、1枠:20銭のチャート(以降、P&F0.2)を使用しています。
P&F0.2チャートは、前日の値動きにより印が3枠増えましたね。
ただ、現在のP&F0.2チャートは次のシグナル点灯待ちの状況です。円高方向のサポート候補は139.0円の枠です。
よって、中期的には横ばいの展開が想定されます。
短期相場予想
短期相場予想には、1枠:10銭のチャート(以降、P&F0.1)を使用しています。
P&F0.1チャートは、前日の値動きにより×印の枠がまた大幅に増えましたね。新たな垂直カウンティングによる円安シグナルの目標値は144.4円を目指して推移している状況です。
なお、円高方向のサポート候補(シグナル点灯位置)は141.5円の枠に更新されています。
まとめますと、現在のP&F0.1チャートは垂直カウンティングの円安シグナル点灯中(目標値:144.4円)。円高方向のサポート候補(シグナル点灯位置)は141.5円の枠という状況です。
本日のP&Fまとめ
現在は長期チャートにて水平カウンティングによる円安シグナルが点灯中、さらに短期チャートでは垂直カウンティングによる円安シグナルが点灯中という状況です。
以上のことから、現在は大きな円安の流れに沿った展開は変わりませんが、以前より円安の勢いは和らぐ展開も想定されます。
チャート | シグナル点灯状況 | 目標値 | レジスタンス | サポート |
---|---|---|---|---|
長期P&F | 円安 | 144.5円 | なし | 139.0円 |
中期P&F | 円安 →目標値到達済 | 143.0円 | なし | 139.0円 |
短期P&F | 円安(垂直) →目標値到達差済 | 142.4円 | なし | 138.8円 |
短期P&F | 円安(垂直) | 144.4円 | なし | 141.5円 |
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。私の場合、当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBをあわせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&F分析では「現在は大きな円安の流れに沿った展開は変わりませんが、円安の勢いが和らぐ」と想定することができました。
よって、本日も目線は”円安”を維持しつつも、押し目は拾っていきたいと思います。具体的には142.0円付近から141.5円の間を考えています。
また、現在保持している買いポジションは、トレード根拠が長期チャートのポジションのみです。
注:上記は個人的な見解です。
【復活!】P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!
P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!の記事は、以下に移行しております。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
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P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
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・エントリーポイントの開示
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→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
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・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
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【お願い事項】
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日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
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