本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方はもちろんのこと、ドル円相場に関心のある方も特定のテクニカルをじっくりと学ぶことで、着実にスキルアップできますので、私と一緒に朝活FXしてみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、NY市場の相場概況をファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
米連邦債務の上限引き上げ問題を巡り、野党・共和党の交渉担当者であるギャレット・グレイブス下院議員が19日の協議を打ち切り、記者団に「(協議が)生産的ではないため、中断を決めた」と述べたと伝わった。前日は共和党のマッカーシー下院議長が合意に前向きな姿勢を示していたが、不透明感が改めて広がった。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が19日午前の討論会で銀行の貸し出し状況の引き締まりを踏まえ「政策金利は想定されていたほど上昇する必要がないかもしれない」と述べた。6月会合での利上げ見送りが意識され、持ち高調整や目先の利益を確定する円買い・ドル売りを促した。
米CNNは「イエレン米財務長官が米大手銀行の経営者に対し、さらなる銀行合併が必要になる可能性があると語った」と報じた。地銀の経営不安がくすぶったことも、円買いを誘った。
日本経済新聞 為替概況より
先週金曜日は「米債務上限問題・FRB利上げ先行き・米地銀経営不安」と現在の3大トピックについて、それぞれニュースが挙がったようですね。結果としては円買い優勢の展開となったようですが、この影響は後ほどテクニカルで見ていきたいと思います。週末の揺り戻しも一因だったのかもしれません。
なお、債務上限問題はさすがにデフォルトこそ起こさないとは思いますが、ギリギリまで交渉が行われると思います。引き続き、交渉の行方に注目していきたいと思います。
今週も米地銀を中心とした金融システム不安については、突然思わぬトピック出てくることも考えられます。この辺りの情報は市場の注目度が高いことから、私たち個人投資家も最新状況を把握しておくようにしましょう。
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。
ただ、プロの投資家であっても未来を完璧に予想することは出来ないことを忘れてはいけません。
市場には情報が溢れかえっているため、初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねません。
市場の情報は事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利・コモディティ編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利とコモディティ関連から原油相場の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利はNY市場クローズ時点で”3.67%”と前日比+0.02%となりました。
米長期金利は続伸となり、100MA,200MAの水準を上抜けてきています。テクニカル的にはレンジブレイクからの上昇が始まる可能性がありそうです。
原油
原油相場は、NY市場クローズ時点で"71.8ドル"と前日比±0ドルとなりました。
昨日の原油相場は前日から変わらずとなりました。ただ、上ヒゲをつけているのが気になります。引き続き、前回安値の70ドル付近に注目したいです。同水準を下抜けない限りは65-66ドル台水準が2番底と認識される可能性があると考えています。
本日も70ドル付近に注目しながら、50,100,200MAや4月中旬の高値を上抜けていく展開になるかに注目していきたいと思います。
それでは、次章よりドル円の今後の具体的な戦略をテクニカル面から検討していきましょう。
本日の相場分析「テクニカル編」
ここでは複数のP&Fチャートを活用したトレード戦略構築例を紹介していきます。
具体的には前日の振り返り→長期相場→中期相場→短期相場と遠い方から近い方へと分析を進めて、本日のトレード戦略を決めていきます。
前日のトレード戦略
前日は長期チャートにおいて買いシグナルが点灯していましたが、リスクリワードの観点から押し目を買うスタンスで考えていました。具体的には、137円付近から段階的に買い下がる戦略としていましたね。
結果としては、NY時間に137.4円台まで下押しする場面がありましたが、その後は138円付近まで反発して引けています。押し目買いはまだ未発動です。
さて、次項では前日の値動きを反映したP&Fチャートの状況から今後の戦略を考えていきましょう。
なお、私は今週1週間の戦略を週末に立て、その戦略を軸にして日々の戦略構築の方法を解説しています。ですので、よろしければ週末の戦略記事も併せてご覧ください。
長期相場予想
長期相場予想にはP&F0.5(1枠:50銭)を使用しています。
P&F0.5チャートは前日の値動きによる変化点はありませんね。
現在P&F0.5チャートは円安シグナル点灯中で、円安目標値は144.5円となっています。現水準からは想像できないような水準ですが、今後の行方に要注目です。なお、円高方向のサポート候補は134.5円の枠のままです。
中期相場予想
中期相場予想にはP&F0.2(1枠:20銭)を使用しています。
P&F0.2チャートは前日の値動きにより○印の折り返し列が記録されましたね。先日「138.2円」の円安目標値に到達しましたので、今後については横ばいの展開を想定したいところではあります。しかし、直近では円売り圧力がかなり強い状況が続いていますので、今後の行方に注目しつつ不要なトレードは避けたいです。
短期相場予想
短期相場予想にはP&F0.1(1枠:10銭)を使用しています。
P&F0.1チャートはシグナル点灯待ちの状況ですが、前日の値動きにより○印の折り返し列が記録されましたね。
P&F0.1チャートも先日円安目標値に到達したことから、セオリー的には円安の流れが収まることが多いです。本日も円安一服を期待したい場面ですが、果たしてどうなるか?注目していきましょう。
本日のP&Fまとめ
本日は長期チャートにおいて、買いシグナルが点灯している状況です。よって、引き続き押し目は買っていきたいと個人的には思っています。
本日のトレード戦略構築
ここまでのP&F分析で大きな目線(方向性)が定まりましたので、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は当日の戦略構築には移動平均線「50MA:赤,100MA:橙,200MA:水色」・MACD・BBをあわせて使用しています。
まず、前述のとおり主軸テクニカルのP&Fの長期チャートにて円安シグナルが点灯中ですので、目線は円安目線で捉えていこうと思います。
ただ、短期に続いて中期チャートの目標値138.2円も短期間で到達しており、直近では円の売られすぎ感が否めません。よって、円安目線は維持しつつも、十分に引きつけてから買いたいと個人的には考えています。
具体的には長期シグナル点灯位置である137円付近からと個人的には考えています。(押し目が来なければノートレードで損失ゼロなので問題なし)
【復活!】P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!
P&FでFXスイングトレード指値一本勝負!の記事は、以下に移行しております。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
もしよろしければ、この機会にP&Fチャートを勉強してみませんか?
P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
<その2>
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それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。また明日もお会いしましょう。
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