みなさん、おはようございます。本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象にP&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。みなさんも一緒にP&Fで朝活FXをやっていきましょう。
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、NY市場の相場概況をファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
FRBは1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り0.25%の利上げを決めた。利上げ幅は前回の0.5%から縮小した。声明では「継続的な利上げが適切」との文言を変えず、利上げを続ける方針を示した。
パウエルFRB議長の記者会見が始まると米金利が低下し、幅広い通貨に対してドルの売りが優勢になった。議長は「ディスインフレ(インフレ沈静化)のプロセスが始まった」とインフレ鈍化に度々言及し、3月を最後に利上げを停止する可能性を否定しなかった。米長期金利の指標である10年物国債利回りは一時、前日比0.13%低い(価格は高い)3.38%に低下した。
為替市場ではFOMC前にドルの売り持ちを整理する動きが目立っていたという。議長会見が懸念されていたほどタカ派よりにならなかったとの受け止めから、ドル売りが再開したとの見方があった。1日発表の米経済指標の一部が米景気減速を示したのもドルの重荷だった。
日本経済新聞 為替概況より
昨日はFOMCの結果発表がありましたね。利上げ幅は市場予想通りだったものの、パウエル議長の発言が市場想定よりもタカ派ではなかったと受け止められドル売りが再開した向きがあるようですね。
テクニカル面では、これまでのドル高展開が転換する可能性を指摘して久しくなりますが、今後本当に大きな流れが変わるのか、引き続き注目していきましょう。
また、本日はECB理事会や英MPCも控えているため、そちらも意識しておきましょう。
メディアからは、様々なニュースや憶測などが日々出てきますが、程よく情報収集して市場の注目トピックを押さえておきましょう。
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。ただ、プロの投資家であっても未来を完璧に予想することは出来ないことを忘れてはいけません。市場には情報が溢れかえっているため、過剰な情報収集は逆に混乱を招きます。事実と憶測を分けて理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていきましょう。
本日の相場概況把握「米長期金利・コモディティ編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利とコモディティ関連から原油と天然ガス相場の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利はNY市場クローズ時点で3.42%と前日比-0.09%となりました。
前日の米長期金利は、上からは50MA・下からは200MAが接近している中で、FOMCの結果を受けても同レンジ内での推移となったようです。引き続き、上は50MA・下は200MAに注目したい状況には変わりませんが、MACDがゴールデンクロスしてきましたのでテクニカル的には上抜けを期待したいところでしたが、MACDはデッドクロス目前となっており注目したいです。
原油
原油相場は、NY市場クローズ時点で76.6ドル付近と前日比-2.2ドルとなりました。
原油は先日指摘した通り50MA付近の攻防へと展開が移ってきました。昨日は、その50MAでのサポートの継続性に注目していましたが、下抜けてしまいました。
こうなりますと下落トレンド継続と意識されて直近安値の70ドル台を目指す展開を個人的には想定しています。
本日の相場分析「テクニカル編」
それでは、本題のドル円です。
ここではP&Fチャートを使用し、長期相場(遠い方)から短期相場(近い方)へと分析を進めて、本日のトレード戦略を構築していきます。
週末の戦略記事をまだご覧いただいていない方は、こちらも合わせて参照ください。
前日のトレード戦略
前日は、4時間足50MA〜100MA間での推移から上抜け、さらにP&F0.1チャートでのシグナル点灯で、円安進展を期待していました。
しかし、結果としてはFOMCを受けて円高が加速し、買いポジションは逆指値にかかり損切りとなりました。
次項では、前日の値動きを踏まえてP&Fチャートの状況から戦略変更の必要性を考えていきましょう。
長期相場予想
上記の画像はP&F0.5チャートです。長期相場予想にはP&F0.5を使用しています。
現在P&F0.5チャートは、前日の値動きにより◯印の折り返しが記録されました。引き続き、次のトレンド発生に向けてエネルギー充電中と考えられます。
中期相場予想
上記の画像はP&F0.2チャートです。中期相場予想にはP&F0.2を使用しています。
P&F0.2チャートは、円安方向は130.6円・円高方向は129.6円付近がレジサポに注目していましたが、前日の値動きにより◯印の折り返しが記録されました。そして、前回安値(129.6円)を下抜けてきましたので、円高シグナル点灯と見ることができます。
P&F0.2チャートではこの先、126.6円付近を目指す展開が想定される状況です。
短期相場予想
上記の画像は、P&F0.1チャートです。短期相場予想にはP&F0.1チャートを使用しています。
現在P&F0.1チャートも、前日の値動きにより○印の折り返し列が増え、前回安値を下抜けてきました。そのため、円高シグナルへ転換したと判断することができ、目標値は128.1円付近と想定されます。
円安シグナルに基づいた買いポジションは、残念ながら逆指値で損切りになりました。しかし、直前の◯枠が3枠のためダマシの可能性があることと、FOMC次第ではシグナルなど問答無用で大きく動くことを考慮していた点はリスク管理上はよかったと考えています。
本日のP&Fまとめ
長期に関しては、まだシグナル点灯はありませんが、短期と中期チャートで円高シグナルが点灯したことから、テクニカル的には円高展開を警戒したい状況かなと個人的には思っています。
本日のトレード戦略構築
ここまでの分析で、本日の大きな目線(方向性)が定まりましたね。
それでは、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、当日の戦略構築には移動平均線・MACD・BBを使用しています。
本日は前述のとおり円高目線でチャートを見ていきたいと思います。現水準はリスクリワードがあまりよくないため、理想的にはシグナル点灯位置である129円台半ばあたりまで戻りがあれば、売りで入る戦略にしようと思います。なお、損切り位置を近くに置けるのであれば、P&F0.1の目標値をターゲットに短期勝負するのも面白そうではあります。
さて、今夜はECBやMPC、明日は米雇用統計などの重要経済指標発表と注目イベントが続きますので、引き続き注目していきましょう。
(おまけ)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
もしよろしければ、この機会にP&Fチャートを勉強してみませんか?
P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(おまけ)その他通貨ペア概況
昨年から私の記事をいつもご覧いただいている方のために、Postprimeや当ブログで公開していたユーロ・ポンド関連のチャート画像を継続掲載します。
「ユーロ円」
「ユーロドル」
「ポンド円」
「ポンドドル」
上記の通貨ペア概況についても、ドル円と同様にP&Fチャートに基づく分析を行った上で、当日のトレード戦略を構築しています。
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記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
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日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
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それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。また明日もお会いしましょう。
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