週末の10分間FX「ドル円編」@週活FX_2025年8月11日〜15日

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この記事では、2004年から21年間一度も退場することなく勝ち抜いてきた兼業トレーダーである私が、"ドル円"を題材にP&FチャートによるFXの分析方法やリスク管理、実トレードに臨む際の考え方などを紹介しています。

FXで中長期的に利益を出すにはどうしたらいいのかとお悩みの方に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

それでは、今週も週末にしっかりと振り返りをしてトレードスキルを向上させましょう。

本記事を読むメリット
  • P&Fを主軸としたテクニカル分析を通して、損切りと利確の基準が分かるようになる。
  • FXとちょうどいい距離感で生活できるようになる。
  • FXで成功している人の相場との向き合い方を知ることができる。

私が実践している戦略構築ステップは、こちらの記事で紹介していますので、初めての方はぜひ一度ご覧ください。

目次

STEP1:ファンダメンタル観点での分析

それでは、ドル円の「週間相場予想&トレード戦略構築」を一緒にやっていきましょう。

STEP1は、ファンダメンタル関連の情報をチェックして、マーケット状況や投資家の注目トピックなどを把握します。

今週の注目経済指標&イベント結果

8/5_通商問題が穏当推移なら「利上げ再開」と複数委員=日銀6月会合要旨

日銀が6月16―17日に開いた金融政策決定会合では、利上げの再開を意識した発言が多くの委員から出ていたことが明らかになった。複数の委員が、堅調な賃金や若干上振れ気味の物価を念頭に置けば「通商問題が穏当なかたちで推移する見通しになってくれば、現在の様子見モードから脱却し、利上げプロセスの再開を考えることになる」との見方を示していた。国債買い入れ額の着地点やバランスシートの望ましい規模感を巡る議論も展開されていた。

日銀が5日、決定会合の議事要旨を公表した。日銀は6月の決定会合で、全員一致で政策金利の据え置きを決めた もっと見る 

決定会合では、不確実性の高さを踏まえれば当面は利上げを休止する局面だが「米国の政策動向によって、再び利上げ局面へ回帰する柔軟かつ機動的な対応も求められる」(1人の委員)といった声も出された。ある委員は、インフレが想定対比上振れて推移する中で「たとえ不確実性が高い状況にあっても、金融緩和度合いの調整を果断に進めるべき局面もあり得る」と述べた。

ロイター

8/5_米ISM非製造業総合指数、7月50.1に低下 投入価格は上昇

米供給管理協会(ISM)が5日発表した7月の非製造業総合指数は50.1と、予想に反して6月の50.8から低下した。投入コストが約3年ぶりの大幅上昇となった一方、受注はほぼ横ばい、雇用は一段と軟化し、米関税政策の不確実性による影響が浮き彫りになった。

ロイターのエコノミスト調査では51.5への上昇が予想されていた。

新規受注指数は50.3と6月の51.3から低下し、輸出受注指数は過去5カ月のうち4カ月で50を下回った。

雇用指数も6月の47.2から46.4に低下し、今年3月以来の低水準となった。こちらも過去5カ月のうち4カ月で50を下回った。

一方、価格上昇圧力は高まり続けている。投入価格指数は6月の67.5から69.9に上昇し、2022年10月以来の高水準となった。

インフレ率はこれまで、企業が関税発効前からの在庫を販売していたためおおむね緩やかに推移してきたが、先週発表された6月の個人消費支出(PCE)価格指数は、家具やレクリエーション用品など一部商品の価格が大きく上昇し始めたことを示した。

ロイター

来週の主な注目経済指標&イベント

日付時間経済指標・イベント
8/12(火)21:30(米)7月消費者物価指数(CPI)(前月比)
21:30(米)7月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
21:30(米)7月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
21:30(米)7月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
8/13(水)21:30(米)7月卸売物価指数(PPI)(前月比)
21:30(米)7月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
21:30(米)7月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)
21:30(米)7月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
8/15(金)8:50(日)4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(前期比)
8:50(日)4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(年率換算)
21:30(米)7月小売売上高(前月比)
21:30(米)7月小売売上高(除自動車)(前月比)
主な日米経済指標カレンダー

上の表には載せていない経済指標でも結果次第では大きく変動する可能性がありますので、経済指標や経済イベントを重視したい方は、FX会社や証券会社のサイトで情報を入手しておきましょう。私は外為どっとコムのサイトを愛用しています。

ワンポイントアドバイス

経済メディアではインフレの落ち着く時期やFRB利下げ転換時期等について、経済学者などの著名人がもっともらしい見解を述べています。しかし、こうした経済のプロフェッショナルでさえ、未来がどうなるのかは誰にも分かりません。

こうした著名人の発言を鵜呑みにして、トレードを実行してしまう方が多いのですが、私はおすすめしません。

少し極端な表現ですが、投資の世界で最終的に信じられるのは自分だけです。この世界で長く生き残るためには、自分で相場の動向をいち早く察知して、その流れに付いていくことしかないと思っています。そして、そのためにはテクニカル分析と適度な情報収集を継続的に行う必要があります。

テクニカル分析の方法については、このブログで定期的にお伝えしていきますので、共感いただける方は、ぜひ一緒にやっていきましょう。

本日の相場概況把握「米長期金利編」

本題のドル円に入る前に、米長期金利の概況を押さえていきましょう。

米長期金利チャート

米長期金利:週足チャート
米長期金利:日足チャート

米長期金利のNY市場終値は前週末比+0.07%の”4.29%”です。先々週、それまでのレンジを下抜けたことから4.1%台での推移への移行を予想していましたが、先週は一旦反発して4.2%台を維持する結果となりました。この先、4.3%がレジスタンスになるのか否かに注目したいです。

日米長期金利差とドル円の相関性

次に、参考程度ですが日米長期金利差とドル円の相関性を見ていきます。以下のチャートをご覧ください。

直近20日間の日米金利差とドル円のCC(相関係数)は"-0.61"で、逆相関の関係が強くなっているようです。

FRB利下げ予想時期

CMEのFedWatchツールによると、9月のFOMCでは0.25%の利下げが確実視されているようですね。また、その先10月・12月の3連続利下げを役半数が予想しています。


以上で、ファンダメンタル観点での状況把握ができました。今週のファンダメンタル要素が現在のドル円相場にどのような影響を及ぼしているのか。その辺りは、次章からのテクニカル分析を通してみてみましょう。

FX基礎知識

FXで利益を上げたいなら、投資先の経済や政治に関する情勢を理解することが重要。経済ニュース等から情報収集し、自分なりの解釈を記録していきましょう。「円売りが当面続く」といった簡単な記録でも構いません。

ただ、経済情報は無数にありますので、収集しすぎれば良いというものでもなく、長期間継続することが大事ですので、ご自身の負担にならない程度に続けてみてください。

私たち個人投資家は、生活を豊かにするための"資産"が欲しいのであって、"経済のプロ"になりたいわけではないという方が大半かと思いますので、大まかな状況が分かれば十分です。

STEP2:今週の相場予想とトレード戦略の評価

さて、ファンダメンタル観点で状況を押さえた後は、テクニカル観点で相場を捉えていきましょう。
まずは、今週の相場予想とトレード戦略を振り返りです。

吹き出しの色解説「緑:円安・サポート要素、赤:円高・レジスタンス要素」

今週は予想レンジを「146.6円〜151.1円」に設定、週明け時点の目線は円安とし、具体的な注目ポイントとしては、下表の通りとしていましたね。

レート根拠
152.0-4円長期P&F円安目標値
151.0-1円中期P&F円安目標値
150.5-9円長期P&Fレジスタンス
150.6-7円中期P&Fレジスタンス
150.7円短期P&Fレジスタンス
円安方向の注目ポイント
レート根拠
147.0-4円長期P&Fサポート
146.6-7円中期P&Fサポート
146.6円短期P&Fサポート
円高方向の注目ポイント

トレード戦略評価

結果としては、何回か146円台に突入する場面がありましたが、P&Fのサポート146.6円台でサポートされて、今週は147円台を維持して引けています。NY終値では147.7円付近での推移です。

なお、中期チャートのシグナルを根拠にした買いトレードは、前述の通り利益確定まであと9銭届かなかったため、現時点では含み損を抱えた状態で保持しています。


なお、日々の具体的なトレード戦略は値動きに合わせて調整を行っています。日々のトレード戦略は当ブログで毎日公開していますので、よろしければ毎朝ご覧ください。

では、来週のドル円相場予想とトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、"P&F(ポイント&フィギュア)"を主軸テクニカルに使用しています。現在のドル円のボラティリティー状況から、長期は「1枠50銭」、中期は「1枠20銭」、短期は「1枠:10銭」を採用しています。

それでは長期チャートから順番に見ていきましょう。

STEP3:テクニカル観点での長期トレンド分析

「P&F0.5チャート」powered by TradingView

P&F0.5チャートは、今週の値動きによる変化点はありません。現在も垂直カウンティングによる円安シグナルが点灯しています。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
水平なし150.5-9円147.0-4円
垂直円安152.0-4円
長期P&F分析状況まとめ

STEP4:テクニカル観点での中期トレンド分析

「P&F0.2チャート」powered by TradingView

P&F0.2チャートは、今週の値動きによる大きな変化点はありません。現在も水平カウンティングによる円安シグナルが点灯しています。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
水平円安151.0-1円150.6-7円146.6-7円
垂直なし
中期P&F分析状況まとめ

STEP5:テクニカル観点での短期トレンド分析

「P&F0.1チャート」powered by TradingView

P&F0.1チャートは、今週金曜日の値動きにより水平カウンティングによる円安シグナルが点灯しています。

スクロールできます
シグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
水平円安148.5円147.2円
垂直なし
短期P&F分析状況まとめ
FX基礎知識
  • テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくことをおすすめします。
  • 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
    短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
    状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
  • 複数のテクニカル指標を用いて分析する場合、それぞれのテクニカル分析結果の方向が分かれた際の方針を決めておくとトレードが安定するのでおすすめです。
    私の場合、トレードは主軸とするテクニカルに従うこととし、方向性の分かれ具合に応じて取引量を調整することにしています。

週初時点のP&Fまとめ

スクロールできます
チャートシグナル点灯状況目標値レジスタンスサポート
長期P&F水平なし150.5-9円147.0-4円
垂直円安152.0-4円
中期P&F水平円安151.0-1円150.6-7円146.6-7円
垂直なし
短期P&F水平円安148.5円147.2円
垂直なし
P&F分析結果まとめ

STEP6:トレード方針の決定

来週のトレード方針

週初時点では、すべてのチャートにおいて、円安シグナルが点灯しています。よって、週明けの目線は円安にしようと思います。

ただ、この先各チャートのサポート割り込んでしまった場合には、順次方針転換を行う必要がありそうです。

週明け時点の具体的な注目レートは下表の通りです。

レート根拠
152.0-4円長期P&F円安目標値
151.0-1円中期P&F円安目標値
150.5-9円長期P&Fレジスタンス
150.6-7円中期P&Fレジスタンス
150.7円短期P&Fレジスタンス
148.5円短期P&F円安目標値
円安方向の注目ポイント
レート根拠
147.0-4円長期P&Fサポート
147.2円短期P&Fサポート
146.6-7円中期P&Fサポート
円高方向の注目ポイント

具体的なトレードに関しては、次回シグナルの点灯まで様子見しようと思います。

吹き出しの色解説「緑:円安・下値抵抗(サポート)要素、赤:円高・上値抵抗(レジスタンス)要素」

以上、私の来週のドル円相場予想&トレード戦略構築でしたが、みなさんも来週のトレード戦略を立てられましたか?

P&Fチャートは初心者の方でも利確位置や損切り位置が明確に決めることができるので、個人的にはとてもおすすめのチャートです。ここまでご覧いただいて「もっとP&Fを勉強したい」と思っていただけた方は、以下の記事でP&Fチャートの詳細を解説していますので、よろしければご覧ください。

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大きな流れに逆らうときは控えめに

流れに逆らって泳ぐのは大変ですよね。トレードも同じです。大きな流れに沿った形の方が良い結果が出やすいと思います。今のトレードは大きな流れに沿っているのか?それとも逆らっているのかを意識するようにしましょう。

抵抗線を抜けた際の損切りは潔く

統計上、抵抗線を抜けた場合、逆方向の抵抗線になる可能性が高いです。

つまり、損切りをしないということは、損失拡大につながる可能性が高いというわけです。抵抗線を抜けた際には躊躇なく損切りしましょう。

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FX裁量トレードにおいては、長期間退場せずに生き残ることが最も大切です。長期間FXを継続することができればトレードスキルは自ずと身について来るからです。

私は平日毎朝、ブログとPostPrimeでFXや株式指数のトレード戦略情報を発信しています。儲かる保証などは到底できませんが、私のトレード戦略情報を読んでいただければ、いきなり大損して即退場に追い込まれるようなリスクは下げられると思っていますので、もしよろしければご覧ください。

以降は毎週同じことを書いていますが、本当に大事なことなのでブログでも書きます。

私はFX歴17年になった今でも必ず「トレードの振り返りと戦略構築」を行うようにしています。トレードしていれば毎回成功なんて言うことはありえません。成功もあれば失敗もあります。

そして、成功したときには自制が、失敗したときには改善が必要です。

そのためには、過去に自分がどういう考え方で取引したのかを振り返り、改善して次に活かしていく必要があるんです。

最近FXトレードを始めたばかりの方や成績が安定しない方は、騙されたと思って来週の戦略構築を立てて記録する習慣をつけてください。

記録はノートでも何でも構いません。
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「具体的な記録の仕方がわからない」など質問や要望があれば遠慮なく、質問箱等で連絡ください。質問箱なら匿名で質問できますので、どうがお気軽に連絡いただければと思います。

注意:本記事の記載内容は私の個人的な相場認識やトレード戦略を公開しているものです。読者の皆さんに積極的な取引を推奨しているわけではありません。 投資実行判断は自己責任でお願いします。

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