週末の10分間FX「ドル円編」@週活FX_2023WEEK-16

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この記事では、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFXの世界で、18年間一度も退場することなく勝ち抜いてきた私が、どのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを紹介しています。

FXでなかなか利益を上げられないとお悩みの方に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

それでは、今週も週末にしっかりと振り返りをしてトレードスキルを向上させましょう。

この記事でわかること
  • P&Fを主軸としたテクニカル分析を通して、損切りと利確の基準が分かるようになる。
  • FXとちょうどいい距離感で生活できるようになる。
  • FXで成功している人の相場との向き合い方を知ることができる。
目次

週活FX流 トレード戦略構築STEP

私が続けている戦略構築は以下の6ステップだけ。これを続けるだけで誰でもトレードスキルを向上させることができますよ。具体的には次章で紹介します。

STEP
ファンダメンタル観点での分析
  • 経済ニュース等から、取引通貨に関するトピックを収集します。
  • 収集した情報が相場に与える影響をまとめてください。
  • 見解が正しいかどうかは重要ではありません。まずは自分なりの見解・解釈をアウトプットすることが大事です。知識は後から付いてきます。
STEP
先週のトレード戦略の評価
  • (最初のみ)自分のトレードルールを定めましょう。
  • ルールは売買基準・損切りと利確の位置設定基準・ポジション量管理方法を明確にすることが大切です。
  • 前週のトレード戦略とトレード内容を振り返り、ルールの改善点を考察します。
  • 利益が出た場合でも強欲になり過ぎていないかなど、
  • ルール通りにトレードできなかったことがあれば、改善策を検討した方がよいかもしれません。
  • 評価を繰り返していると自分のトレード癖が見えてくるはずです。
  • 大きな損失に発展する潜在リスクに、事前に気づくことができれば完璧です。
STEP
テクニカル観点での長期トレンド分析
  • テクニカル分析に基づいて、直近数ヶ月間の大きな流れ(方向性)を捉えてみましょう。
  • 自分なりの長期的な相場への見解をまとめます。
  • 予想の当たりorはずれは、それほど重要ではありません。自分なりの見解をアウトプットすることが重要です。
  • 使用するテクニカルは問いません。ご自分の考えに合致するテクニカルを選定しましょう。
STEP
テクニカル観点での中期トレンド分析
  • テクニカル分析に基づいて、直近数週間の方向性を捉えてみましょう。
  • 使用するテクニカルは問いません。ご自分の考えに合致するテクニカルを選定しましょう。
STEP
テクニカル観点での短期トレンド分析
  • テクニカル分析に基づいて、直近1週間の方向性を予想してみましょう。
  • 使用するテクニカルは問いません。ご自分の考えに合致するテクニカルを選定しましょう。
STEP
トレード方針決定
  • 来週の具体的なトレード指針を立てましょう。指針は日々の値動きに合わせて微修正していきます。
  • エントリー基準だけでなく、損切りと利確の位置・ポジション量を明確にします。
  • トレード指針が立てれらない時は、無理にトレードする必要はありません。見送ることも大切です。
FX基礎知識

STEP1〜6を繰り返すことで自分のトレード癖が掴めるようになってきます。FXでは利益を上げることに目が向きがちですが、一番大切なのは大きな損失を出さないことです。もし大きな損失を出してしまったときには、何が問題だったのか必ず振り返りを行って改善策を検討しましょう。

STEP1:ファンダメンタル観点での分析

それでは、ドル円の「週間相場予想&トレード戦略構築」を一緒にやっていきましょう。

STEP1は、ファンダメンタル関連の情報をチェックして、マーケット状況や投資家の注目トピックなどを把握しましょう。

4/10_植田日銀新総裁「現行の緩和策を当面、維持する方針」

日銀総裁に就いた植田和男氏が10日に開いた就任後初の記者会見で、現行の緩和策を当面、維持する方針を示した。緩和を支える長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)についても「継続が適当」と述べた。YCCを含めた日銀の政策修正が遠のいたとの見方があり、円の売りを誘った。

日経新聞

4/11_イエレン米財務長官「米国の銀行システムは健全性を維持」

イエレン財務長官は11日の記者会見で金融不安について「米国の銀行システムは強固な資本と流動性を持って健全性を維持している」と述べた。貸し渋りなどによる米景気悪化への過度な警戒が和らぎ、「ドル買いの材料になった」(邦銀)。

日本経済新聞

4/12_米消費者物価指数「3月は5.0%に減速 基調インフレ圧力は継続」

米労働省が12日発表した3月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年比伸び率が5.0%と、前月の6.0%から減速し2021年5月以来の穏やかな伸びになった。ただ、家賃の根強い上昇を背景に基調的なインフレ圧力は継続しており、米連邦準備理事会(FRB)は5月の会合で追加利上げに動く公算が大きいとみられる。

ロイター

4/13_米卸売物価指数3月は前月比0.5%下落 横ばいの市場予想に反し」

米労働省が13日発表した3月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比で0.5%下落し、ロイターがまとめた市場予想の横ばいに反して低下した。下落幅は2020年4月以降で最大。ガソリン価格が下がったのが要因で、卸売物価の沈静化の兆しを示した。

ロイター

4/14_FRBウォラー理事「金融政策の一段の引き締めが必要だ

米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は14日の講演で労働需給の逼迫やインフレの高止まりを背景に「金融政策の一段の引き締めが必要だ」との考えを示した。アトランタ連銀のボスティック総裁は同日のメディアのインタビューで5月の利上げを支持した。FRB高官らのタカ派的な発言をきっかけに米債券は売られ、米長期金利は前日比0.06%高い3.51%で取引を終えた。

日本経済新聞

4/14_米3月小売売上高「2カ月連続で減少-燃料や自動車が落ち込む

3月は13カテゴリーのうち、ガソリンスタンドや総合小売店、電気製品など8つで減少。自動車販売は1.6%減。ガソリンスタンドの売上高は5.5%減と、2020年4月以来の大幅なマイナスとなった。

  今回の統計では金融状況が引き締まり、インフレが長引く中、家計支出やより広範な景気のモメンタムが鈍化しつつあることが新たに示唆された。

  国内総生産(GDP)の算出に使用される飲食店と自動車ディーラー、建材店、ガソリンスタンドを除いたコア売上高は0.3%減。市場予想(0.5%減)よりは小幅なマイナスにとどまった。

  米小売売上高の統計で唯一のサービス分野である飲食店はわずかに増加。前月は減少していた。

ブルームバーグ

今週は米消費者物価指数など多くの注目経済指標が発表されましたね。今週の経済発表や要人発言を受けて市場参加者の見解は様々に分かれているようです。来週は今週に比べて落ち着いたなど週となりそうですが、徐々に次回のFOMCに注目が映っていくものと思われますので、要人発言等には要注目です。

ワンポイントアドバイス

経済メディアではインフレの落ち着く時期やFRB利上げペース等について、経済学者などの著名人がもっともらしい見解を述べています。しかし、こうした経済のプロフェッショナルでさえ、未来がどうなるのかは誰にも分かりません。

投資初心者の場合、こうした著名人の発言を鵜呑みにしてトレードしてしまう方が本当に多いですが、私はおすすめしません。

少し極端な表現ですが、投資の世界で信じられるのは自分だけです。この世界で長く生き残るためには、自分で相場の動向をいち早く察知して、その流れに付いていくことに専念するしかないと思っています。そして、そのためにはテクニカル分析と適度な情報収集を継続的に行う必要があります。この考えに共感いただける方は、ぜひ私と一緒にやっていきましょう。

さて、ここまでで今週の日米の経済指標の概況は把握できましたね。次章では、日米金利差との相関状況を確認していきましょう。

おすすめFX会社
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日米長期金利差とドル円の相関性

次に日米長期金利差とドル円の相関性を見ていきます。以下のチャートをご覧ください。

直近20日間の日米金利差とドル円のCC(相関係数)は、-0.63となっていることから、引き続きやや逆相関の関係性があるようです。

米長期金利の行方には現在も注目が集まっていますので、日米金利差とドル円の関係性に関する報道を鵜呑みにせず、定期的にチャートをチェックして客観的に評価していきましょう。

以上で、ファンダメンタル観点での状況把握ができましたね。今週のファンダメンタル要素が、現在のドル円相場にどのような影響を及ぼしているのか。その辺りは、次章からのテクニカル分析を通してみてみましょう。

FX基礎知識

FXで利益を上げたいなら、投資先の経済や政治に関する情勢を理解することが重要。経済ニュース等から情報収集し、自分なりの解釈を記録していきましょう。「円売りが当面続く」といった簡単な記録でも構いません。

ただ、経済情報は無数にありますので、収集しすぎれば良いというものでもなく、長期間継続することが大事ですので、ご自身の負担にならない程度に続けてみてください。

私たち個人投資家は、生活を豊かにするためのお金が欲しいのであって、経済のプロになりたいわけではないという方が大半かと思いますので、大まかな状況が分かれば十分と私は考えています。

STEP2:今週の相場予想とトレード戦略の評価

さて、ファンダメンタル観点で状況を押さえた後はテクニカル観点で相場を捉えていきましょう。
まずは、今週の相場予想とトレード戦略を振り返りたいと思います。

吹き出しの色解説「緑:円安・サポート要素、赤:円高・レジスタンス要素」

今週は予想レンジを「131.3円〜134.8円」に設定し、中期P&Fチャートの目標値134.8を目指す展開を想定。ただし、131.3円を割り込むことがあればドテンすることとしていました。

結果としては、注目していた日足100MAを上抜けると4月12日に134円台を回復しましたが、その後は米CPIの結果等を受けて132円台まで円高に優勢の展開となりました。その後は、要人発言等もあり134.7円付近まで反発して引けています。

さて、次章ではテクニカル面から来週の相場の行方を予想していきましょう。

なお、具体的なトレード戦略は日々の値動きに合わせて調整を行っています。日々のトレード戦略は当ブログで毎日公開していますので、よろしければご覧ください。

STEP3:テクニカル観点での長期トレンド分析

では、来週のドル円相場予想とトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、"P&F(ポイント&フィギュア)"を中長期相場予想の主軸テクニカルに使用しています。

相場の方向性「中立」

「P&F0.5チャート」powered by TradingView

上記の画像はP&F0.5チャート(1枠:50銭)です。私の場合、長期相場予想にP&F0.5を主に使用しています。

P&F0.5チャートは、今週の値動きにより×印が2枠増えましたね。ただシグナル点灯には至っておらず、現在は水平カウンティングの目標値136.5円到達後の相場エネルギー蓄積期間との認識です。

この先、131円の枠を下抜けると水平カウンティングによる円高シグナルが点灯します。その場合は125円付近という円高目標値が算出できますので、要注目です。

お知らせ

Tradingviewで発生していたFOREX.comの過去レート修正問題に対応するため、レート参照先会社をFXCMに変更しています。これによりシグナル点灯位置や目標値に若干の変化が生じています。参照先会社の違いによりシグナル点灯タイミング・位置・目標値に差が生じることがありますが、利益・損失への影響は長期的にみれば収束していくものと考えています。

以上のことから、週初時点では長期相場目線としては「中立」にしようと思います。

FX基礎知識
  • テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
  • 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
    短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
    状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。

STEP4:テクニカル観点での中期トレンド分析

相場の方向性「円安」

上記の画像はP&F0.2チャート(1枠:20銭)です。私の場合、中期相場予想にはP&F0.2を主に使用しています。

今週の値動きにより、P&F0.2チャートは先週末比で2列増えていますね。現在、円安シグナル点灯中ですが、順調に推移していますね。

以上のことから、週初時点では中期相場目線としては「円安」にしようと思います。

注目ポイント

現在のP&F0.2チャート注目ポイントは「サポート候補水準の変化」です。上記のP&Fチャートをご覧ください。今後131.4円の枠を下抜けると円高シグナルが点灯することになりますが、この水準(今回の場合は131.4円付近)がサポートになることが多々ありますので、今回も意識しておきたいです。

STEP5:テクニカル観点での短期トレンド分析

相場の方向性「中立」

さて、中期的な相場予想まで立てることができたら、最後に短期相場予想を行いましょう。

吹き出しの色解説「緑:円安・下値抵抗(サポート)要素、赤:円高・上値抵抗(レジスタンス)要素」

上記の画像は、P&F0.1チャート(1枠:10銭)です。短期相場予想にはP&F0.1チャートを使用しています。

P&F0.1チャートはP&F0.2チャートと同様に先週末比で2列増えていますね。現在のところ、中期チャートの目標値に向けた値動きに移行しているとの認識です。ただ、P&F0.1チャートとしてはシグナル点灯していませんので、週初時点の短期相場目線としては「中立」とします。

FX基礎知識
  • 複数のテクニカル指標を用いて分析する場合、方向性が分かれた際の考え方を決めておくのがおすすめです。
    私の場合、トレードは主軸とするテクニカルに従うこととし、方向性が分かれ具合に応じて取引量を調整するようにしています。

STEP6:トレード方針の決定

来週のトレード方針

吹き出しの色解説「緑:円安・下値抵抗(サポート)要素、赤:円高・上値抵抗(レジスタンス)要素」

ここまでの情報を踏まえて、来週のトレード戦略を考えていきましょう。私の場合、具体的なトレード戦略構築には、ここまで紹介してきたP&Fの他、トレンド系から「移動平均線」「ボリンジャーバンド」、オシレーター系から「MACD」「RSI」を総合的に見て判断しています。

今週もP&F0.2チャートの円安シグナルに沿った展開を期待してスタートしたいと思います。もし前回高値134円付近を上抜けられれば、134.8円台を目指す展開が考えられます。反対に、円高が進み132.6円の枠を下抜けてしまった場合、短・中期チャートに円高シグナルが点灯し、130.2円台までの円高を警戒したいと考えています。

よって、来週は予想レンジを「132.6円〜134.8円」に設定し、132.6円を割り込むことがあればドテンしようと思います。

以上、来週のドル円相場予想&トレード戦略構築でした。

みなさんも来週のトレード戦略はしっかりと立てられたでしょうか?P&Fチャートは初心者の方でも利確位置や損切り位置が明確に決めることができるので、個人的にはとてもおすすめのチャートです。

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  • そもそもP&Fチャートって何?というからは、こちらの解説記事をご覧ください。
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大きな流れに逆らうときは控えめに

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抵抗線を抜けた際の損切りは潔く

統計上、抵抗線を抜けた場合、逆方向の抵抗線になる可能性が高いです。

つまり、損切りをしないということは、損失拡大につながる可能性が高いというわけです。抵抗線を抜けた際には躊躇なく損切りしましょう。

さいごに

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記録はノートでも何でも構いません。
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「具体的な記録の仕方がわからない」など質問や要望があれば遠慮なく、質問箱等で連絡ください。質問箱なら匿名で質問できますので、どうがお気軽に連絡いただければと思います。

注意:本記事の記載内容は私の個人的な相場認識やトレード戦略を公開しているものです。読者の皆さんに積極的な取引を推奨しているわけではありません。 投資実行判断は自己責任でお願いします。

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