週末の10分間FX「ドル円編」@週活FX_2023WEEK-11

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こんにちは、まだまだ成長する40代!成長おじさんです。

私は個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFXの世界で、リーマンショックやギリシャ金融危機、コロナショックなど様々な局面を一度も退場することなく、17年間生き抜いてきた兼業トレーダーです。

この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを紹介しています。

今週はFXで利益を出すことができましたか?無事に利益を出せた方も損をしてしまった方も、トレードスキルを向上させるには、日々相場と真摯に向き合うしかありません!週末にしっかりと振り返りをしてトレードスキルを向上させましょう。

この記事でわかること
  • P&Fを主軸としたテクニカル分析を通して、損切りと利確の基準が分かるようになる。
  • FXとちょうどいい距離感で生活できるようになる。
  • FXで成功している人の相場との向き合い方を知ることができる。
目次

週活FX流 トレード戦略構築STEP

私が続けている戦略構築は以下の6ステップだけ。これを続けるだけで誰でもトレードスキルを向上させることができますよ。具体的には次章で紹介します。

STEP
ファンダメンタル観点での分析
  • 経済ニュース等を斜め読みして、取引通貨に関するトピックを収集します。
  • 収集した情報が相場に与える影響をまとめてください。
  • 正確性は重要ではありません。自分なりの見解・解釈をアウトプットすることが重要です。
STEP
先週のトレード戦略の評価
  • (最初のみ)自分のトレードルールを定めましょう。
  • ルールは売買基準・損切りと利確の位置設定基準・ポジション量管理方法を明確にすることが大切です。
  • 前週のトレード戦略とトレード内容を振り返り、ルールの改善点を考察します。
  • 利益が出た場合でも強欲になり過ぎていないかなど、
  • ルール通りにトレードできなかったことがあれば、改善策を検討した方がよいかもしれません。
  • 評価を繰り返していると自分のトレード癖が見えてくるはずです。
  • 大きな損失に発展する潜在リスクに、事前に気づくことができれば完璧です。
STEP
テクニカル観点での長期トレンド分析
  • テクニカル分析に基づいて、直近数ヶ月間の大きな流れ(方向性)を捉えてみましょう。
  • 自分なりの長期的な相場への見解をまとめます。
  • 予想の当たりorはずれは、それほど重要ではありません。自分なりの見解をアウトプットすることが重要です。
  • 使用するテクニカルは問いません。ご自分の考えに合致するテクニカルを選定しましょう。
STEP
テクニカル観点での中期トレンド分析
  • テクニカル分析に基づいて、直近数週間の方向性を捉えてみましょう。
  • 使用するテクニカルは問いません。ご自分の考えに合致するテクニカルを選定しましょう。
STEP
テクニカル観点での短期トレンド分析
  • テクニカル分析に基づいて、直近1週間の方向性を予想してみましょう。
  • 使用するテクニカルは問いません。ご自分の考えに合致するテクニカルを選定しましょう。
STEP
トレード方針決定
  • 来週の具体的なトレード指針を立てましょう。指針は日々の値動きに合わせて微修正していきます。
  • エントリー基準だけでなく、損切りと利確の位置・ポジション量を明確にします。
  • トレード指針が立てれらない時は、無理にトレードする必要はありません。見送ることも大切です。
FX基礎知識

STEP1〜6を繰り返すことで自分のトレード癖が掴めるようになってきます。FXでは利益を上げることに目が向きがちですが、一番大切なのは大きな損失を出さないことです。もし大きな損失を出してしまったときには、何が問題だったのか改善策を必ず検討しましょう。

STEP1:ファンダメンタル観点での分析

それでは、ドル円の「週間相場予想&トレード戦略構築」を一緒にやっていきましょう。

STEP1は、ファンダメンタル関連の情報をチェックして、マーケット状況や投資家の注目トピックなどを把握しましょう。

3/7,8_米FRBパウエル議長議会証言「政策金利が従来の想定より高くなる可能性に言及」

金融当局としてわずか5週間足らず前に減速したばかりの利上げペースについて、根強いインフレを抑制するために再び加速させる必要性があるかもしれないと警告した。

  前回の連邦公開市場委員会(FOMC)会合後の記者会見で、「ディスインフレのプロセス」が始まったと言うことができるとしていたパウエル議長だが、上院銀行委員会で7日に行った半期に一度の議会証言では、著しく異なったメッセージを発した。

  議長は「最新の経済データは予想より強く、金利の最終到達水準が従来想定を上回る可能性が高いことを示唆している」と述べるとともに、「経済データが全体として、より速い引き締めを正当化するのであれば、利上げペースを加速させる用意があるだろう」と語った。

ブルームバーグ

3/10_日銀金融政策決定会合「大規模な金融緩和策を維持」

日銀は10日まで開いた金融政策決定会合で現行の金融政策を据え置き、長期金利で許容する変動幅の上限も「0.5%程度」で維持した。債券市場の機能低迷を理由に市場では再び政策修正に動くとの見方があったため、「会合の結果を受けて円の買い持ち高を縮小する動きが広がった」(国内銀行の為替担当者)。円は結果公表後に、この日の東京市場での高値(135円82銭近辺)から1円あまり急落した。

日本経済新聞

3/10_米2月雇用統計「強弱入り交じる内容にFRB判断難しく

米国では2月の雇用者数が予想以上に増加した一方で、賃金の伸びは前月比ベースで鈍化した。米金融当局が利上げペースを加速させるかどうかを判断する上で強弱入り交じる内容となった。

ブルームバーグ

3/10_米中堅金融SVBファイナンシャル・グループの傘下銀行が経営破綻

●FDICは3月10日米シリコンバレー銀行の破綻を発表、米銀の破綻としては史上2番目の規模に。
●市場では、他の金融機関の有価証券にも損失が発生するとの懸念から、リスクオフの動きが顕著。
●米財務省、FRB、FDICは早々に施策を発表、市場の混乱を鎮静化させるのに大きく貢献しよう。

三井住友DSアセットマネジメント

今週はFRB議長発言、日銀金融政策決定会合、米雇用統計など注目のイベントがたくさんありましたね。今週はFRB議長が市場想定よりもタカ派な発言をしたことで次回FOMCでの0.5%の利上げ観測が強まっていましたが、米雇用統計の結果を受けて、その観測が後退した模様です。

今回の雇用統計の結果を受けて市場の注目は、来週の米消費者物価指数に向かっていくと思いますので、私たち個人投資家も追従していきましょう。

ワンポイントアドバイス

メディアを見ていると、著名人がインフレの落ち着く時期やFRB利上げペース等について、もっともらしい見解を述べられています。しかし、こうした経済のプロフェッショナルでさえ、未来がどうなるのかは誰にも分かりません。

投資初心者の場合、著名人の発言を鵜呑みにしてトレードしてしまう方が本当に多いですが、私はおすすめしません。

少し極端な表現ですが、投資の世界で信じられるのは自分だけです。この世界で長く生き残るためには、自分で相場の動向をいち早く察知して、その流れに付いていくことに専念するしかないと思っています。そして、そのためにはテクニカル分析と適度な情報収集を継続的に行う必要があります。この考えに共感いただける方は、ぜひ私と一緒にやっていきましょう。

さて、ここまでで今週の日米の経済指標の概況は把握できましたね。次章では、日米金利差との相関状況を確認していきましょう。

おすすめFX会社
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日米長期金利差とドル円の相関性

次に日米長期金利差とドル円の相関性を見ていきます。以下のチャートをご覧ください。

現在の日米金利差とドル円のCC(相関係数)は、-0.38となっていることから逆相関の関係性が徐々になくなってきているようです。

米長期金利の行方には今後も注目が集まると思われますので、日米金利差とドル円の関係性に関する報道を鵜呑みにせず、定期的にチャートをチェックして客観的に評価していきましょう。

以上で、ファンダメンタル観点での状況把握ができましたね。今週のファンダメンタル要素が、現在のドル円相場にどのような影響を及ぼしているのか。その辺りは、次章からのテクニカル分析を通してみてみましょう。

FX基礎知識

FXで利益を上げたいなら、投資先の経済や政治に関する情勢を理解することが重要。経済ニュース等から情報収集し、自分なりの解釈を記録していきましょう。「円売りが当面続く」といった簡単な記録でも構いません。

ただ、経済情報は無数にありますので、収集しすぎれば良いというものでもなく、長期間継続することが大事ですので、ご自身の負担にならない程度に続けてみてください。

私たち個人投資家は、生活を豊かにするためのお金が欲しいのであって、経済のプロになりたいわけではないという方が大半かと思いますので、大まかな状況が分かれば十分と私は考えています。

STEP2:今週の相場予想とトレード戦略の評価

さて、ファンダメンタル観点で状況を押さえた後はテクニカル観点で相場を捉えていきましょう。
まずは、今週の相場予想とトレード戦略を振り返りたいと思います。

吹き出しの色解説「緑:円安・サポート要素、赤:円高・レジスタンス要素」

今週は予想レンジを132.0円〜137.3円に設定。様子見姿勢を基本としながらレジサポ位置を見極めていくこととしていました。

結果としては、3/8に一時137.9円まで円安が進みましたが、終値では日足200MAを上抜けられず、予想レンジ内での推移となりました。特に金曜日には136円〜135.9円付近のサポートを割り込んだことで、一気に円高が進みましたが、サポートラインの見方は正しかったものと考えています。

さて、次章ではテクニカル面から来週の相場の行方を予想していきましょう。

なお、具体的なトレード戦略は日々の値動きに合わせて調整を行っています。日々のトレード戦略は当ブログで毎日公開していますので、よろしければご覧ください。

STEP3:テクニカル観点での長期トレンド分析

では、来週のドル円相場予想とトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、"P&F(ポイント&フィギュア)"を中長期相場予想の主軸テクニカルに使用しています。

相場の方向性「中立」

「P&F0.5チャート」powered by TradingView

上記の画像はP&F0.5チャート(1枠:50銭)です。私の場合、長期相場予想にP&F0.5を主に使用しています。

P&F0.5チャートは今週の値動きにより○印の折り返し列が記録されています。現在は水平カウンティングの目標値136.5円に到達後の横ばい展開中との認識ですので、予想通りの展開となっています。

お知らせ

Tradingviewで発生していたFOREX.comの過去レート修正問題に対応するため、レート参照先会社をFXCMに変更しています。これによりシグナル点灯位置や目標値に若干の変化が生じています。参照先会社の違いによりシグナル点灯タイミング・位置・目標値に差が生じることがありますが、利益・損失への影響は長期的にみれば収束していくものと考えています。

以上のことから、週初時点では長期相場目線としては「中立」にしようと思います。

FX基礎知識
  • テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
  • 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
    短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
    状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。

STEP4:テクニカル観点での中期トレンド分析

相場の方向性「円高」

上記の画像はP&F0.2チャート(1枠:20銭)です。私の場合、中期相場予想にはP&F0.2を主に使用しています。

P&F0.2チャートは2回連続で円安方向の垂直カウンティング目標値が出ていましたが、先週金曜日の値動きにより水平カウンティングの円高シグナルが点灯しています。円高目標値は133.6円付近となっています。

以上のことから、週初時点では中期相場目線としては「円高」にしようと思います。

STEP5:テクニカル観点での短期トレンド分析

相場の方向性「中立」

さて、中期的な相場予想まで立てることができたら、最後に短期相場予想を行いましょう。

吹き出しの色解説「緑:円安・下値抵抗(サポート)要素、赤:円高・上値抵抗(レジスタンス)要素」

上記の画像は、P&F0.1チャート(1枠:10銭)です。短期相場予想にはP&F0.1チャートを使用しています。

P&F0.1チャートも、P&F0.2チャートと同様に水平カウンティングによる円高シグナルが点灯しました。ただ、P&F0.1チャートについては、取引時間中にすでに目標値に到達したため、現時点では横ばいの展開入りを想定したいです。

以上のことから、週初時点の短期相場目線としては「中立」とします。

FX基礎知識
  • 複数のテクニカル指標を用いて分析する場合、方向性が分かれた際の考え方を決めておくのがおすすめです。
    私の場合、トレードは主軸とするテクニカルに従うこととし、方向性が分かれ具合に応じて取引量を調整するようにしています。

STEP6:トレード方針の決定

来週のトレード方針

吹き出しの色解説「緑:円安・下値抵抗(サポート)要素、赤:円高・上値抵抗(レジスタンス)要素」

ここまでの情報を踏まえて、来週のトレード戦略を考えていきましょう。私の場合、具体的なトレード戦略構築には、ここまで紹介してきたP&Fの他、トレンド系から「移動平均線」「ボリンジャーバンド」、オシレーター系から「MACD」「RSI」を総合的に見て判断しています。

現状、P&F0.2チャートにて133.6円付近を目標値とする水平カウンティングによる円高シグナルが点灯しています。よって、来週は円高目線で行きたいと個人的には考えています。ただ、P&F0.1チャートはすでに円高目標値到達となっており、ある程度円高圧力は吐き出されると想定されるため。戻り売りスタンスで臨もうと考えています。

よって、来週は予想レンジを「132.4円〜137.4円」に設定し、135円台後半まで戻る場面があれば戻り売りトレードを行いたいと思います。

以上、来週のドル円相場予想&トレード戦略構築でした。

みなさんも来週のトレード戦略はしっかりと立てられたでしょうか?P&Fチャートは初心者の方でも利確位置や損切り位置が明確に決めることができるので、個人的にはとてもおすすめのチャートです。

私のPostprimeのプライム投稿では、平日毎朝8通貨ペア13種類のP&Fチャート情報を公開しています。2週間であれば無料で購読可能ですので、もしよろしければ是非一度ご覧ください。

FX裁量トレーダーの方へ
  • PostPrimeで毎日公開しているP&Fチャートからドル円を公開している公開裁量トレードを行うなら毎日チャートの変化をチェックすることは欠かせません。私のPostPrimeでは各種通貨ペアのP&Fチャートにて毎日公開しています。P&Fをご自身のテクニカル分析に取り入れてみたい方は、よろしければ購読ください。2週間は無料で購読可能です。
  • そもそもP&Fチャートって何?というからは、こちらの解説記事をご覧ください。
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FX基礎知識

大きな流れに逆らうときは控えめに

流れに逆らって泳ぐのは大変ですよね。トレードも同じです。大きな流れに沿った形の方が良い結果が出やすいと思います。今のトレードは大きな流れに沿っているのか?それとも逆らっているのかを意識するようにしましょう。

抵抗線を抜けた際の損切りは潔く

統計上、抵抗線を抜けた場合、逆方向の抵抗線になる可能性が高いです。

つまり、損切りをしないということは、損失拡大につながる可能性が高いというわけです。抵抗線を抜けた際には躊躇なく損切りしましょう。

さいごに

FX裁量トレードにおいては、長期間退場せずに生き残ることが最も大切です。長期間FXを継続することができればトレードスキルは自ずと身について来るからです。

私は平日毎朝、ブログとPostPrimeでFXや株式指数のトレード戦略情報を発信しています。儲かる保証などは到底できませんが、私のトレード戦略情報を読んでいただければ、いきなり大損して即退場に追い込まれるようなリスクは下げられると思っていますので、もしよろしければご覧ください。

以降は毎週同じことを書いていますが、本当に大事なことなのでブログでも書きます。

私はFX歴17年になった今でも必ず「トレードの振り返りと戦略構築」を行うようにしています。トレードしていれば毎回成功なんて言うことはありえません。成功もあれば失敗もあります。

そして、成功したときには自制が、失敗したときには改善が必要です。

そのためには、過去に自分がどういう考え方で取引したのかを振り返り、改善して次に活かしていく必要があるんです。

最近FXトレードを始めたばかりの方や成績が安定しない方は、騙されたと思って来週の戦略構築を立てて記録する習慣をつけてください。

記録はノートでも何でも構いません。
もし継続して実践することができれば成績は自ずとついてきます。

あなたが無理なく続けられる範囲で、少しずつアウトプットしてみませんか?

「具体的な記録の仕方がわからない」など質問や要望があれば遠慮なく、質問箱等で連絡ください。質問箱なら匿名で質問できますので、どうがお気軽に連絡いただければと思います。

注意:本記事の記載内容は私の個人的な相場認識やトレード戦略を公開しているものです。読者の皆さんに積極的な取引を推奨しているわけではありません。 投資実行判断は自己責任でお願いします。

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