週末の10分間FX「ドル円編」@週活FX_2022WEEK-34

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私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきました。リーマンショックやギリシャ金融危機、コロナなど様々な局面を退場することなく乗り越えられてきたのは、毎日相場と向き合い続けているからだと思っています。

この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしていきます。

今週、FXで利益を出せた方も損をしてしまった方も、週末に振り返りをしてトレードスキルを着実に向上させましょう。

こんな人におすすめ
  • FXで利益が上げられない
  • 損切りができなくて困っている
  • FXでリアルに成功している人の習慣を知りたい
目次

週活FX流 トレード戦略構築STEP

私が続けている戦略構築は以下の5ステップだけ。これを続けるだけで誰でもトレードスキルを向上させることができますよ。具体的には次章で紹介します。

STEP
ファンダメンタル観点での分析
  • 経済ニュース等を斜め読みして、取引通貨に関するトピックを収集します。
  • 収集した情報が相場に与える影響をまとめてください。
  • 正確性は重要ではありません。自分なりの見解・解釈をアウトプットすることが重要です。
STEP
今週の相場予想とトレード戦略の評価
  • 前週のトレード戦略とトレード内容を振り返り、改善点を考察します。
  • 継続していると自分なりのトレード癖が見えてくるはずです。
  • 大きな損失に結びつくような失敗に気づくことができれば完璧です。
STEP
テクニカル観点での長期トレンド分析
  • テクニカル分析に基づいて、長期的な相場への見解をまとめます。
  • 直近数ヶ月間の方向性を予想してみましょう。
  • 使用するテクニカルは問いません。ご自分の考えに合致するテクニカルを選定しましょう。
  • 予想結果の当たりはずれよりも、自分なりの見解をアウトプットすることが重要です。
STEP
テクニカル観点での中期トレンド分析
  • テクニカル分析に基づいて、中期的な相場への見解をまとめます。
  • 直近数週間の方向性を予想してみましょう。
  • 使用するテクニカルは問いません。ご自分の考えに合致するテクニカルを選定しましょう。
  • 予想結果の当たりはずれよりも、自分なりの見解をアウトプットすることが重要です。
STEP
テクニカル観点での短期トレンド分析
  • テクニカル分析に基づいて、短期的な相場への見解をまとめます。
  • 直近1週間の方向性を予想してみましょう。
  • 使用するテクニカルは問いません。ご自分の考えに合致するテクニカルを選定しましょう。
  • 自分のトレードルールを定めましょう。特に損切りと利確位置・ポジション量管理は大切です。
  • 予想が外れることは問題ありませんが、ルール通りにトレードできなかったことがあれば問題です。
    損益に関わらず改善策を考えましょう。
FX基礎知識

STEP1〜5を繰り返すことで自分のトレード癖が掴めるようになってきます。FXでは利益を上げることに目が向きがちですが、一番大切なのは大きな損失を出さないことです。大きな損失を出してしまったときには、何が問題だったのか改善策を必ず検討しましょう。

STEP1:ファンダメンタル観点での分析

それでは、ドル円の「週間相場予想&トレード戦略構築」を一緒にやっていきましょう。

STEP1は、ファンダメンタル関連の情報をチェックして、マーケット状況や投資家の注目トピックなどを把握しましょう。

8/17_7月米小売売上高「前月から変わらず」

7月の小売売上高は前月から変わらず。自動車販売の減少とガソリン価格の大幅下落に抑えられたが、他のカテゴリーは堅調だった。
国内総生産(GDP)の算出に使用される飲食店と自動車ディーラー、建材店、ガソリンスタンドを除いたコア売上高は、予想を上回る0.8%増。1月(3%増)以来の大幅増となった5月の数値と並んだ。

8/17_FOMC議事要旨「市場想定よりもタカ派ではないとの見方が広がる」

米連邦公開市場委員会(FOMC)が7月26-27両日に開いた会合では、いずれは利上げペースを減速させる必要性で合意したが、それまで実施した政策引き締めのインフレ抑制効果を精査したいとの認識も示された。
17日に公表されたFOMC会合の議事要旨では、「金融政策スタンスが一段と引き締められるのに伴い、政策金利の引き上げペースを減速させ、同時にそれまで実施してきた政策調整が経済活動とインフレに与えた効果を精査することがいずれ適切になる可能性が高い」と記された。

8/18_セントルイス連銀ブラード総裁「0.75%の利上げに傾いている」

米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%ポイントの利上げ実施に賛成することに傾いていると述べた。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がが18日、インタビューでの発言として報じた。

8/19_リッチモンド連銀バーキン総裁「インフレ率を目標の2%に戻すため、あらゆる手段を取る」

総裁は19日、メリーランド州オーシャンシティーでのイベントで講演。「われわれはインフレ率を目標の2%に回帰させることにコミットしており、その達成に向けて必要な措置を講じる」と言明。インフレ率の2%への回帰は「経済活動の著しい落ち込み」を招かずに達成し得るとしつつ、リスクが存在することも認めた。

今週はFOMCの議事要旨が発表されましたね。市場想定よりもタカ派ではないとの見方が広がり、発表直後こそ円買い優勢になりましたが、その後の要人発言等もあり週全体としては円売り優勢の展開となりました。

来週も個人消費支出をはじめ、いくつか経済指標が発表されます。当面は各種経済指標や要人発言に対して注目が集まっている状況は変わらないと思われますので、引き続き注視していきましょう。

日米長期金利差とドル円の相関性

ここ最近は米長期金利の動向がトピックとして挙がっていますので、日米長期金利差とドル円の相関性に変化があったのかを見ていきましょう。以下のチャートをご覧ください。

相関性は週末時点で0.52と先週よりだいぶ低下していますね。ぱっと見今くらいの相関性であれば、そこまで強く意識することはないかなと思います。

以上でファンダメンタル観点での状況把握はできましたね。今週の円高展開が、今年3月から続いている円安トレンドにどのような影響を及ぼしているのか。その辺りは、次章からのテクニカル分析を通してみてみましょう。

FX基礎知識

FXで利益を上げたいなら、投資先の経済や政治に関する情勢を理解することが重要。経済ニュース等から情報収集し、自分なりの解釈を記録していきましょう。「円売りが当面続く」といった簡単な記録でも構いません。

ただ、経済情報は無数にありますので、収集しすぎれば良いというものでもなく、長期間継続することが大事ですので、ご自身の負担にならない程度に続けてみてください。

私たち個人投資家は、生活を豊かにするためのお金が欲しいのであって、経済のプロになりたいわけではないという方が大半かと思いますので、大まかな状況が分かれば十分です。

STEP2:今週の相場予想とトレード戦略の評価

さて、ファンダメンタル観点で状況を押さえた後はテクニカル観点で相場を捉えていきましょう。
まずは、今週の相場予想とトレード戦略を振り返りたいと思います。

吹き出しの色解説「緑:円安・サポート要素、赤:円高・レジスタンス要素」

今週は日足MACDはデッドクロス、下降トレンドライン接近中と円安を阻む要因も見受けられる状況下で、買いポジション保持のまま様子見としてスタートしました。結果としては、週全体を通して円安の展開となり、買いポジションは予想レンジ上限で決済。その後も円売りが進展している状況です。

さて、今週の相場展開を踏まえて、次章では来週の相場の行方をテクニカルで予想していきましょう。

なお、具体的なトレード戦略は日々の値動きに合わせて調整を行っています。日々のトレード戦略はnoteにて公開していますので、よろしければご覧ください。

日々のトレード戦略情報はコチラ

STEP3:テクニカル観点での長期トレンド分析

では、来週のドル円相場予想とトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、"P&F(ポイント&フィギュア)"を中長期相場予想の主軸テクニカルに使用しています。

相場の方向性「円安」

「P&F0.5チャート」powered by TradingView

上記の画像はP&F0.5チャートです。私の場合、長期相場予想にはP&F0.5を主に使用しています。

チャートが吹き出しだらけでゴチャゴチャしていますが、今週の値動きを受けてP&F0.5チャートでは円安シグナルが点灯しています。P&F0.5チャートに基づけば、なんと141円付近が円安ターゲットと予想することができます。7月中旬につけた139円台を超える可能性があるということで注目していきましょう。

以上のことから、現状は先週までの長期円高転換の可能性はダマシで円安トレンドに回帰すると個人的には思っています。

FX基礎知識
  • テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
  • 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
    短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
    状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。

STEP4:テクニカル観点での中期トレンド分析

相場の方向性「中立」

上記の画像はP&F0.2チャートです。私の場合、中期相場予想にはP&F0.2を主に使用しています。

P&F0.2チャートでは、円安シグナルが点灯し136円台前半まで円安が進むと予想しておりましたが、今週無事に到達しました。もう一つのターゲット136.8円にも到達済みです。

以上のことから、P&F0.2チャートの円安ターゲットは到達済みということで、中期相場目線としてはいったん中立に戻そうと思います。

STEP5:テクニカル観点での短期トレンド分析

相場の方向性「円安」

さて、中期的な相場予想まで立てることができたら、最後に短期相場予想を行いましょう。

吹き出しの色解説「緑:円安・下値抵抗(サポート)要素、赤:円高・上値抵抗(レジスタンス)要素」

上記の画像は移動平均線&ボリンジャーバンドのチャートです。私の場合、短期相場予想には移動平均線(50,100,200)&ボリンジャーバンド(21)にMACDとRSIを組み合わせて、具体的なトレード水準を考えています。

短期の状況としては、日足MACDも転換、50MAも上抜けてきており円安目線かなと思っています。

現在、中期予想はターゲット到達済みを根拠に"中立"と見ていますが、行き過ぎることもあります。さらに長期予想は円安ですので、基本的には押し目買いスタンスで臨みたいと思います。ただ、来週はサポート位置を見極める時期になるかなとも個人的には思っています。

FX基礎知識
  • 複数のテクニカル指標を用いて分析する場合、方向性が分かれた際の考え方を決めておくのがおすすめです。
    私の場合、トレードは主軸とするテクニカルに従うこととし、方向性が分かれ具合に応じて取引量を調整するようにしています。

来週のトレード戦略

というわけで来週は、日足50MAやP&F0.5チャートのシグナル点灯位置である135円付近をサポート候補として押し目買いスタンスで臨みたいと思います。来週の予想レンジは「135.0円〜139.4円」に設定したいと思います。
135.0円は前述の通りです。139.4円は7月中旬の円安水準が設定理由です。

FX基礎知識

抵抗線を抜けた際の損切りは潔く

統計上、抵抗線を抜けた場合、逆方向の抵抗線になる可能性が高いです。

つまり、損切りをしないということは、損失拡大につながる可能性が高いというわけです。抵抗線を抜けた際には躊躇なく損切りしましょう。

以上、来週のドル円相場予想&トレード戦略構築でした。Noteでは上記の相場予想・戦略を基本としつつ、毎日の相場動向に合わせてトレード方針を紹介していますので、よろしければご覧いただけると嬉しいです。

来週の相場予想とトレード戦略まとめ

最後に来週の相場予想とトレード戦略をまとめます。

来週の相場予想とトレード戦略まとめ

【相場予想】
<長期相場予想>
・円安
<中期相場予想>
・中立
<短期相場予想>
・円安

【トレード戦略】
今週の予想レンジ:135.0円〜139.4円 
新規売りレンジ:設定なし
新規買いレンジ:135.6円〜135円
<相場予想概況>
長期は円安シグナル点灯も中期は中立目線。
来週はサポート水準を探る展開を予想。
日足MACDはゴールデンクロスに転換。
日足50MA付近での押し目買いスタンスで臨みたい。
<注目ポイント>
円安方向:138円付近
円高方向:135円付近、日足50MA

さいごに

FX裁量トレードでは長期間継続することが最も大切です。長期間継続することができればトレードスキルは自ずと身について来るからです。

私は平日毎朝、noteとPostPrimeでFXトレード戦略情報を無料で発信しています。儲かる保証などは到底できませんが、私のFXトレード戦略情報を読んでいただければ、FXで大損して即退場となるリスクは下げられると思っていますので、もしよろしければご覧ください。

以降は毎週同じことを書いていますが、本当に大事なことなのでブログでも書きます。

私はFX歴17年になった今でも必ず「トレードの振り返りと戦略構築」を行うようにしています。トレードしていれば毎回成功なんて言うことはありえません。成功もあれば失敗もあります。

そして、成功したときには自制が、失敗したときには改善が必要です。

そのためには、過去に自分がどういう考え方で取引したのかを振り返り、改善して次に活かしていく必要があるんです。

最近FXトレードを始めたばかりの方や成績が安定しない方は、騙されたと思って来週の戦略構築を立てて記録する習慣をつけてください。

記録はノートでも何でも構いません。
もし継続して実践することができれば成績は自ずとついてきます。

あなたが無理なく続けられる範囲で、少しずつアウトプットしてみませんか?

「具体的な記録の仕方がわからない」など質問や要望があれば遠慮なく、質問箱等で連絡ください。質問箱なら匿名で質問できますので、どうがお気軽に連絡いただければと思います。

注意:本記事の記載内容は私の個人的な相場認識やトレード戦略を公開しているものです。読者の皆さんに積極的な取引を推奨しているわけではありません。 投資実行判断は自己責任でお願いします。

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