私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしていきます。
今週、FXで利益を出せた方も損をしてしまった方も、週末に振り返りをしてトレードスキルを着実に向上させましょう。
- FXで利益が上げられない
- 損切りができなくて困っている
- FXで成功している人の秘訣を知りたい
今週の振り返り<ファンダメンタル観点>
それでは、ドル円の「週間相場予想&トレード戦略構築」を一緒にやっていきましょう。
まず初めに米ドル関連ニュースを日本経済新聞のNY市場記事からファンダメンタル観点で状況をおさらいしていきます。
5/16_5月ニューヨーク連銀製造業景況指数「市場予想を大幅に下回り米景気減速の懸念が強まる」
朝方発表の5月のニューヨーク連銀製造業景況指数が前月比36.2ポイント低下のマイナス11.6となり、市場予想(プラス16.5)を下回った。米景気減速の懸念が強まった。米長期金利は前週末比0.04%低い(債券価格は高い)2.88%で終え、円買い・ドル売りを後押しした。
5/17_5月米小売売上高「市場予想を上回り米景気減速の懸念後退」
4月の小売売上高は変動の大きい自動車・同部品を除くベースで前月比0.6%増と市場予想(0.4%増)を上回った。堅調な消費が続いていると受け止められた。これを受け、ダウ工業株30種平均は400ドルあまり上昇して終えた。債券市場では米長期金利が2.98%と前日比0.10%上昇し、日米金利差の拡大も円売り材料になった。
5/19_5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数「前月比大幅低下で米景気減速の懸念が再燃」
フィラデルフィア連銀が発表した5月の製造業景況指数は2.6と前月(17.6)から大幅に低下し、市場予想(15.0)も下回った。足元では住宅関連指標を中心に市場予想を下回る米経済統計が相次いでいる。FRBの金融引き締めが景気減速につながるとの見方が強まった。米長期金利は一時、前日比0.11%低い(債券価格は高い)2.77%まで低下した。
今週は実体経済を表す経済指標に一喜一憂した週でしたね。世界の投資家の注目がインフレ長期化&利上げによる実体経済への影響に集まっていることだと思います。一方で、ブルームバーグの記事によれば、物品需要の減少がインフレ率の押し下げに役立つとの見方が紹介されています。実体経済の停滞がインフレ率の押し下げにつながるのか、今後注目していきましょう。
さて、今週発表された経済指標が今後の値動きにどのように影響を及ぼすことになるのか。その辺りは、テクニカル分析を通して一緒に予想してみましょう。
FXで利益を上げたいなら、投資先の経済や政治に関する情勢を理解することが重要。経済ニュース等から情報収集し、自分なりの解釈を記録していきましょう。「円売りが当面続く」といった簡単な記録でも構いません。
ただ、経済情報は無数にありますので、収集しすぎれば良いというものでもなく、長期間継続することが大事ですので、ご自身の負担にならない程度に続けてみてください。
今週の相場予想とトレード戦略振り返り
さて、ファンダメンタル観点で状況を押さえた後は、テクニカル観点で相場を捉えていきましょう。
まずは、今週の相場予想とトレード戦略を振り返りたいと思います。
【相場予想】
<中期相場予想>
・横ばいor円高
<短期相場予想>
・中立
【トレード戦略】
<メインシナリオ>
予想レンジは「126.6円〜130.8円」
買いレンジ「127.5円〜126.6円台」
<サブシナリオ①>
126円下抜けなら、買いポジションを損切りして様子見
<サブシナリオ②>
131円上抜けなら、売りポジションを損切りして様子見
今週は売りポジションは126円台での利確を狙いつつ、127.5円〜126.6円台では段階的に買い下がる戦略でスタートしました。そして、サポートライン128円付近を割り込むと予想通り円買いが強まり、127.0円台まで円高が進む結果となりました。
ただ、売りポジションの利確目標としていた126円台には届かなかったため、20日には127.5円〜126.6円の範囲で徐々に利確を進めていくように、戦略を変更しています。
なお、現在は中期円安目標到達後の横ばいもしくは短期的な円高場面の時期ですので、無理にトレードする必要はないと思っていますので、過剰なポジション量は避けたいです。
なお、日々のトレード戦略については、noteにて公開しています。
来週のドル円相場予想&トレード戦略構築
では、来週のドル円相場予想とトレード戦略を考えていきましょう。私は中期相場予想用に"P&F(ポイント&フィギュア)"を使用しています。
中期相場予想「横ばいor円高」
以下の画像が現在のP&F0.2の状況です。上が自作のP&F、下がTradingViewで自動作成したものです。
直近の値動きにより、あらたに127円ちょうどの利確目標が出ています。従って、現在の見方としては直近で127円、最大で126.6円を利確目標に設定したい状況です。
なお、日銀とFRBの金融政策スタンスの差から生じる円売り・ドル買いの流れは変わらないものと見ていますので、長期的な円安目線は維持で良いと考えています。
短期相場予想「円高」
さて、中期的な相場予想を立てたら、次は短期相場予想を行いましょう。
大きな見方は変わりません。中長期的な円安トレンドの中の短期的な円高場面との認識です。直近ではMACDからもわかるように円安の勢いが低下していることから、来週の予想レンジは「126.6円〜129.4円」と上限を引き下げようと思います。
トレード戦略「売りポジションは段階的に決済、126.6円台まで買い戻し」
ドル円はP&F0.2チャートにおいて、127円付近と126円台までの円高シグナルが点灯したことを受け、現在の売りポジションは127.5円から126.6円までの間で段階的に利確を進めていきたいと思います。
また127円から126.6円では買い戻しを進めます。したがって、もし126.6円に到達した場合は買いポジションは127.5円〜126.6円まで保持している状態となります。
来週のトレード戦略「売りポジションは利確を進めながら、徐々に買いスタンスに移行」
以上、来週のドル円相場予想&トレード戦略構築でした。Noteでは上記の相場予想・戦略を基本としつつ、毎日の相場動向に合わせてトレード方針を紹介していますので、よろしければご覧いただけると嬉しいです。
抵抗線を抜けた際の損切りは潔く
統計上、抵抗線を抜けた場合、逆方向の抵抗線になる可能性が比較的高いです。
つまり、損切りをしないということは、損失拡大につながる可能性が高いというわけですね。抵抗線を抜けた際には、躊躇なく損切りしましょう。
来週の相場予想とトレード戦略まとめ
最後に来週の相場予想とトレード戦略をまとめます。
【相場予想】
<中期相場予想>
・横ばいor円高
<短期相場予想>
・円高
【トレード戦略】
<メインシナリオ>
予想レンジ:126.6円〜129.4円
新規売りレンジ:設定なし
新規買いレンジ:126.6円〜127.0円
売り保有レンジ:129円〜129.5円
買い保有レンジ:127.1円〜127.5円
売り決済レンジ:127.5円〜126.6円
売りポジションは127.5円から126.6円で段階的に利確
新規買いは126.6円まで継続
<サブシナリオ①>
126円下抜けなら、買いポジションを損切りして様子見
<サブシナリオ②>
131円上抜けなら、売りポジションを損切りして様子見
さいごに
FX裁量トレードでは長期間継続することが最も大切です。長期間継続することができればトレードスキルは自ずと身について来るからです。
私は平日毎朝、noteとPostPrimeでFXトレード戦略情報を無料で発信しています。儲かる保証などは到底できませんが、私のFXトレード戦略情報を読んでいただければ、FXで大損して即退場となるリスクは下げられると思っていますので、もしよろしければご覧ください。
以降は毎週同じことを書いていますが、本当に大事なことなのでブログでも書きます。
私はFX歴17年になった今でも必ず「トレードの振り返りと戦略構築」を行うようにしています。トレードしていれば毎回成功なんて言うことはありえません。成功もあれば失敗もあります。
そして、成功したときには自制が、失敗したときには改善が必要です。
そのためには、過去に自分がどういう考え方で取引したのかを振り返り、改善して次に活かしていく必要があるんです。
最近FXトレードを始めたばかりの方や成績が安定しない方は、騙されたと思って来週の戦略構築を立てて記録する習慣をつけてください。
記録はノートでも何でも構いません。
もし継続して実践することができれば成績は自ずとついてきます。
あなたが無理なく続けられる範囲で、少しずつアウトプットしてみませんか?
「具体的な記録の仕方がわからない」など質問や要望があれば遠慮なく、質問箱等で連絡ください。質問箱なら匿名で質問できますので、どうがお気軽に連絡いただければと思います。
注意:本記事の記載内容は私の個人的な相場認識やトレード戦略を公開しているものです。読者の皆さんに積極的な取引を推奨しているわけではありません。 投資実行判断は自己責任でお願いします。
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