本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方はもちろんのこと、ドル円相場に関心のある方にも参考になると思いますので、あなたも一緒にP&Fで朝活FXをやってみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、NY市場の相場概況をファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
米地域銀行のパックウエスト・バンコープが身売りや増資を検討していると3日夕に報じられ、4日に株価が急落した。他の銀行株にも売りが及び、地銀の経営不安が高まった。銀行が流動性確保のために貸し出しを渋り、米景気の冷え込みにつながるとの見方も円買い・ドル売りを促した。
日本経済新聞 為替概況より
3日夕に米地域銀行のパックウエスト・バンコープが身売りや増資を検討していると報じられたことで、昨夜は米地銀の経営不安の高まりが円買いに繋がったようですね。
さて、本日は米雇用統計が発表されます。市場の注目はFOMCを通過したことで、今後の金融政策の方向性を左右する各種経済指標へと移っている可能性がありますので、確実にチェックしておきましょう。
それでは今後の具体的な戦略については、次章以降でテクニカル面から見ていきましょう。
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。
ただ、プロの投資家であっても未来を完璧に予想することは出来ないことを忘れてはいけません。
市場には情報が溢れかえっているため、初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねません。
市場の情報は事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利・コモディティ編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利とコモディティ関連から原油相場の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利はNY市場クローズ時点で3.38%と前日比+0.04%となりました。
米長期金利は先日のFOMCの結果を受けて、注目水準の3.3%に突入していますね。現在、上方向は3.6%、下方向は3.3%台に注目したい状況ですので、本日も下方向3.3%台がレジスタンスとして機能するかに注目したいです。
原油
原油相場は、NY市場クローズ時点で"68.5ドル"と前日比+0.5ドルとなりました。
先日より指摘していた通り、昨日は3月中旬につけた65-66ドル台へ突入してきましたね。一時は63ドル台まで下落する場面もあったようです。まさしく予想通りの展開ですね。
この先、NY終値で65-66ドル台水準を維持できるかに注目したいと思います。
本日の相場分析「テクニカル編」
それでは、本題のドル円です。
ここではP&Fチャートを使用し、長期相場(遠い方)から短期相場(近い方)へと分析を進めて、本日のトレード戦略を構築していきます。
前日のトレード戦略
前日は、全てのP&Fにおいてシグナルの点灯はなく、レジサポを見極める期間として様子見スタンスで臨むこととしていましたね。
結果的には、FOMCを受けた円買いからの反発を試す場面もありましたが、前述の米地銀に対する経営不安の影響から円買いが完全に収まることはなく、一時133.5円台まで円高となりました。ただ、NY終値では134.2円台まで回復している状況ですので、短期中期P&Fチャートのシグナル転換枠は維持できた格好です。
さて、次項では前日の値動きを踏まえてP&Fチャートの状況から今後の戦略を考えていきましょう。
なお、今週の戦略の概要については週末記事で解説していますので、併せてご覧ください。
長期相場予想
長期相場予想にはP&F0.5(1枠:50銭)を使用しています。
P&F0.5チャートは前日の値動きにより○印が1枠追加されました。現在、長期分析の見解としては、前回の円安目標値136.5円到達後のエネルギー蓄積期間との認識です。
今のところ、円高方向のサポート候補は131円の枠、円安方向のレジスタンス候補は137円の枠が予想される状況です。本日は新たなサポート位置(×印の折り返し列が記録される)展開になるかに注目したいと思います。
中期相場予想
中期相場予想にはP&F0.2(1枠:20銭)を使用しています。
P&F0.2チャートは前日の値動きにより○印が2枠記録されました。なかなか円高が止まりませんが、この先133.8円の枠を下抜けると円高シグナルが点灯します。昨日はいったんサポートとして機能しましたが、本日も維持できるかに注目です。
なお、現時点ではシグナル点灯はありませんので、次のチャンスの状況には変わりません。
短期相場予想
短期相場予想にはP&F0.1(1枠:10銭)を使用しています。
P&F0.1チャートは前日の値動きにより○印が4枠記録されました。こちらもP&F0.2チャートと同様に133.7円付近が前回安値ですが、昨日は同水準でサポートされましたね。本日も維持できるかに注目です。
なお、現時点ではシグナル点灯はありませんので、次のチャンスの状況には変わりません。
本日のP&Fまとめ
全てのチャートにおいて次のシグナル点灯待ちの状況のため、深追いはせずにレジサポを見極める期間との認識です。また、短中期チャートにおいて133.7-8円付近がサポート候補になっています。
本日のトレード戦略構築
ここまでの分析で、本日の大きな目線(方向性)が定まりましたね。
それでは、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は当日の戦略構築には移動平均線・MACD・BBを使用しています。
FOMCの流れを受けた円の買い戻しが進み、昨日は週間予想レンジの下限を下抜けてきました。ただ、その先の短中期P&Fチャートのサポート候補133.7-8円は維持しています。本日は同水準を維持できるかに注目したいです。
なお、現時点では主軸テクニカルのP&Fチャートにシグナル点灯はありませんので、根拠の曖昧なトレードはせずに次のシグナル点灯を待ちたいと個人的には思っています。
【復活!】P&F de 指値一本勝負
この章では上記のP&Fチャートによるシグナルに従って一定のルールでトレードした場合、どの程度の成績となるのかを検証していきたいと思います。昨年までnoteやPostPrimeの読者のみなさんから大変好評いただいた「指値1本勝負」をP&Fチャートの有効性検証という形でリニューアルしての再開です。
ドル円
注文内容(未更新)
注文状況 | 決済指値約定済(4/19) |
買いor売り | 買い |
新規指値 | 132.4円 |
決済指値 | 134.8円 |
決済逆指値 | 130.0円 |
注文状況 | 決済逆指値約定済(4/28) |
買いor売り | 売り |
新規指値 | 132.1円 |
決済指値 | 130.9円 |
決済逆指値 | 133.3円 |
過去の成績
通貨ペア | トレード根拠 | トレード結果 | 損益(pips) |
---|---|---|---|
ドル円 | 中期P&F | 買い132.4円→134.8円 | +240 |
ドル円 | 短期P&F | 売り132.1円→133.3円 | -120 |
合計 | +120 |
なお、具体的なトレードルールに関しては、別記事にて解説予定です。また、ドル円以外についてはPostPrimeのプライム投稿との兼ね合いで、トレード結果のみの掲載とさせていただきます。なかなか記事作成ができず申し訳ありません。もう少々お待ちください。
注意事項
本章の記載は、あくまでテクニカルの有効性を検証するものであり、同じトレードを勧誘・推奨する意図はありません。最終的なトレード判断はご自身でお願いいたします。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
もしよろしければ、この機会にP&Fチャートを勉強してみませんか?
P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
ただ「自分で毎日更新するのは大変そうだな」という方は、私のPostPrimeを購読してみませんか?
私のPostPrimeでは8通貨ペア,14種類のP&Fチャート情報を平日毎朝公開しています。こちらは有料(月額500円)にはなってしまいますが、もしよろしければ購読を検討ください。
もし購読いただける場合は、PCから登録されることをおすすめします。モバイルの場合、apple社・google社の手数料が上乗せされてしまうので、ご注意ください。
- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
<その2>
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それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。また明日もお会いしましょう。
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