みなさん、おはようございます。本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。みなさんも一緒にP&Fで朝活FXをやっていきましょう。
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、NY市場の相場概況をファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
スイスの金融大手クレディ・スイス・グループの株価急落で金融システム不安が高まり、米長期金利が低下した。日米金利差が縮小し、円が買われた。一時は1ドル=132円台前半と2月半ば以来の高値を付けた。
15日は欧州株相場が大幅安となり、米国市場でも金融株を中心に売りが広がった。銀行破綻が相次ぐ中で金融システム不安が一段と広がり、相対的に安全資産とされる米国債が買われた。一時は米長期金利が3.38%と2月上旬以来の低水準を付けた。日米金利差の縮小が円買い・ドル売りを誘った。
日本経済新聞 為替概況より
銀行の連鎖的破綻への不安はいったん落ち着きを見せているように見えていたところ、クレディ・スイス・グループの株価急落のニュースが入ってきましたね。急落の原因については経済ニュースで報じられている通りですが、このタイミングで報じられることに何か意図を感じてしまいますよね。
昨日は米小売売上高や卸売物価指数の発表がありましたが、軒並み市場予想を下回る弱い内容でしたので、ドル売り・円買いを誘った面もあると思います。本日は欧州中銀の政策金利発表がありますので、忘れずにチェックしましょう。
では今後の具体的な戦略について、次章以降でテクニカル面から見ていきましょう。
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。
ただ、プロの投資家であっても未来を完璧に予想することは出来ないことを忘れてはいけません。
市場には情報が溢れかえっているため、初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねません。
市場の情報は事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利・コモディティ編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利とコモディティ関連から原油相場の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利はNY市場クローズ時点で3.45%と前日比-0.24%となりました。
昨日は前述の通りクレディ・スイス・グループの株価急落などにより、米長期金利が大幅に低下しています。
テクニカル的には日足50,100MAによるレジスタンスを受けて日足200MAを割り込んだように見えます。今後は200MAがレジスタンスになるのかに注目したいと思います。
原油
原油相場は、NY市場クローズ時点で68.2ドル付近と前日比-3.2ドルとなりました。
原油は先日74円台のサポートラインを割り込んだことで下落を警戒していましたが、恐れていた通りの展開となりました。直近安値の70.06ドルも割り込んでいますので、この辺りがレジスタンスになるようですと、さらに下落が進む展開もありそうです。
本日の相場分析「テクニカル編」
それでは、本題のドル円です。
ここではP&Fチャートを使用し、長期相場(遠い方)から短期相場(近い方)へと分析を進めて、本日のトレード戦略を構築していきます。
週末の戦略記事をまだご覧いただいていない方は、こちらも合わせて参照ください。
前日のトレード戦略
昨日は短中長期すべてのP&Fチャートで次のシグナル点灯待ちの状況でしたので、トレードは見送りとしていました。その上で注目ポイントとしては、日足50MAのサポートからの反発の継続性に注目したいとしていました。
結果的には一時135.1円台まで円安が進む場面もありましたが、クレディスイスの報道が出ると132.2円台まで円高が急激に進みました。
昨日は日足50MAでのサポートが継続しましたが、本日以降も油断はできない状況です。
さて、次項では前日の値動きを踏まえてP&Fチャートの状況から戦略変更の必要性を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想にはP&F0.5(1枠:50銭)を使用しています。
P&F0.5チャートは前日の値動きによる変化点はありません。現在は前回の円安目標値136.5円到達後のエネルギー蓄積期間中との認識ですので、予想通りの展開となっています。
中期相場予想
中期相場予想にはP&F0.2(1枠:20銭)を使用しています。
P&F0.2チャートは、前日の値動きにより○印の折り返し列が記録されています。
現在は前回の円高目標値133.6円到達後のエネルギー蓄積期間中との認識ですので、横ばいの展開が続くものと考えています。よって、今のところは想定通りの値動きです。
短期相場予想
短期相場予想にはP&F0.1(1枠:10銭)を使用しています。
P&F0.1チャートも前日の値動きにより○印の折り返し列が記録されています。
0.1チャートも横ばいの展開を経て相場エネルギーを蓄積した後、次のシグナル点灯を待っている状況ですので、想定通りの展開です。
本日のP&Fまとめ
本日時点では短中長期すべてのP&Fチャートで次のシグナル点灯待ちの状況です。
本日のトレード戦略構築
ここまでの分析で、本日の大きな目線(方向性)が定まりましたね。
それでは、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、当日の戦略構築には移動平均線・MACD・BBを使用しています。
本日も前日から戦略変更はありません。短中長期すべてのP&Fチャートで次のシグナル点灯待ちの状況ですので、トレードは見送りたいと思います。余計なトレードをしないことも大事な資金を守るためには大事です。
本日は日足50MAのサポートが続くかに注目したいと思います。昨日、2度目のサポートが機能しましたが、3度目もあるでしょうか。要注目です。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
もしよろしければ、この機会にP&Fチャートを勉強してみませんか?
P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
ただ「自分で毎日更新するのは大変そうだな」という方は、私のPostPrimeを購読してみませんか?
私のPostPrimeでは8通貨ペア,14種類のP&Fチャート情報を平日毎朝公開しています。こちらは有料(月額500円)にはなってしまいますが、もしよろしければ購読を検討ください。
もし購読いただける場合は、PCから登録されることをおすすめします。モバイルの場合、apple社・google社の手数料が上乗せされてしまうので、ご注意ください。
- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
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それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。また明日もお会いしましょう。
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