みなさん、おはようございます。本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。みなさんも一緒にP&Fで朝活FXをやっていきましょう。
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、NY市場の相場概況をファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
シリコンバレーバンク(SVB)など米銀行の破綻をきっかけに、前日に急落した地銀の株価が14日は軒並み反発した。前日までリスク回避で買われた米国債は売られ、幅広い年限の利回りが上昇した。金融政策の影響を受けやすい2年物国債利回りは前日比0.29%高い4.26%、10年債利回りは0.12%高い3.69%で終えた。
朝方発表の2月の米消費者物価指数(CPI)を受け、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ継続が意識されたことも、円売り・ドル買いを誘った。エネルギー・食品を除くコア指数の上昇率は前年同月比5.5%と市場予想と一致し、前月比は0.5%と予想(0.4%)を上回った。利上げ加速を促す内容ではないが「一段の銀行破綻など不安定さが増さない限り0.25%の確率を高めた」(エバコアISIのクリシュナ・グーハ氏)と受け止められた。
日本経済新聞 為替概況より
銀行の連鎖的破綻への不安はいったん落ち着きを見せているようですね。注目の米消費者物価指数(CPI)はほぼ市場予想通りの内容でしたが、利上げ継続を意識させるには十分の内容だったようです。
本日は小売売上高や卸売物価指数の発表がありますので、忘れずにチェックしましょう。
では今後の具体的な戦略について、次章以降でテクニカル面から見ていきましょう。
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。
ただ、プロの投資家であっても未来を完璧に予想することは出来ないことを忘れてはいけません。
市場には情報が溢れかえっているため、初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねません。
市場の情報は事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利・コモディティ編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利とコモディティ関連から原油相場の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利はNY市場クローズ時点で3.69%と前日比+0.12%となりました。
昨日は前述の通り相次ぐ米銀の経営破綻による信用不安が和らいだこととFRBの利上げ継続観測から、長期金利が上昇しています。
テクニカル的には日足200MAによるサポートを受けて日足50MAまで反発したように見えます。今後は50MA、100MAを再び上抜けられるのかに注目したいと思います。
原油
原油相場は、NY市場クローズ時点で71.4ドル付近と前日比-3.3ドルとなりました。
原油は注目の74円台のサポートラインを割り込んでしまいました。ここを割り込んだことで売りが加速したと見ることができます。
今後については直近最安値の70.06ドル付近を下抜ける展開になるかに注目したいと思います。
本日の相場分析「テクニカル編」
それでは、本題のドル円です。
ここではP&Fチャートを使用し、長期相場(遠い方)から短期相場(近い方)へと分析を進めて、本日のトレード戦略を構築していきます。
週末の戦略記事をまだご覧いただいていない方は、こちらも合わせて参照ください。
前日のトレード戦略
昨日は短中長期すべてのP&Fチャートで次のシグナル点灯待ちの状況でしたので、トレードは見送りとしていました。注目ポイントとしては、日足50MAでサポートされるか?を挙げていました。
結果的には一時133.0円台まで円高が進む場面もありましたが、3月13日の安値に迫るような展開にはならず、日足50MAでのサポートからの反発が継続している状況です。
さて、次項では前日の値動きを踏まえてP&Fチャートの状況から戦略変更の必要性を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想にはP&F0.5(1枠:50銭)を使用しています。
P&F0.5チャートは前日の値動きによる変化点はありません。現在は前回の円安目標値136.5円到達後のエネルギー蓄積期間中との認識ですので、予想通りの展開となっています。
中期相場予想
中期相場予想にはP&F0.2(1枠:20銭)を使用しています。
P&F0.2チャートは、前日の値動きにより×印の折り返し列が記録されています。現在は前回の円高目標値133.6円到達後のエネルギー蓄積期間中との認識ですので、横ばいの展開が続くものと考えています。3月13日時点では目標値を行き過ぎていて、やや売られすぎ(円高)との認識でしたので、昨日の反発は予想通りの展開です。
短期相場予想
短期相場予想にはP&F0.1(1枠:10銭)を使用しています。
P&F0.1チャートも前日の値動きにより×印の折り返し列が記録されています。3月13日時点では前回の円高目標値134.7円を大きく行き過ぎており「売られすぎ(円高)」との認識でしたので、昨日の反発は予想通りの展開です。
今後は横ばいの展開を経て相場エネルギーを蓄積した後、次のシグナル点灯を待っている状況です。
本日のP&Fまとめ
本日時点では短中長期すべてのP&Fチャートで次のシグナル点灯待ちの状況です。
本日のトレード戦略構築
ここまでの分析で、本日の大きな目線(方向性)が定まりましたね。
それでは、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、当日の戦略構築には移動平均線・MACD・BBを使用しています。
本日は前日から戦略変更はありません。短中長期すべてのP&Fチャートで次のシグナル点灯待ちの状況ですので、トレードは見送りたいと思います。本日は日足50MAのサポートからの反発がどこまで続くかに注目したいと思います。135円台半ばには抵抗線が集中していますのでレジスタンス候補として想定できるかなと個人的には考えています。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
もしよろしければ、この機会にP&Fチャートを勉強してみませんか?
P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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もし購読いただける場合は、PCから登録されることをおすすめします。モバイルの場合、apple社・google社の手数料が上乗せされてしまうので、ご注意ください。
- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
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それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。また明日もお会いしましょう。
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