みなさん、おはようございます。本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。みなさんも一緒にP&Fで朝活FXをやっていきましょう。
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、NY市場の相場概況をファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
先週のシリコンバレーバンク(SVB)に続いて、12日には暗号資産(仮想通貨)企業への融資が多いシグネチャー・バンクが経営破綻した。12日には米金融当局が破綻した銀行の預金の全額保護と米銀に対する資金供給プログラムの新設を決めた。ただ、13日の米株式市場でも銀行株への売りは止まらず、信用不安が広がることへの懸念が根強かった。
金融システムの安定化に配慮してFRBが次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの観測が浮上した。米債券市場で金融政策を反映しやすい2年債利回りは節目の4%を割り込み、一時3.93%と昨年9月下旬以来の水準に低下した。
日本経済新聞 為替概況より
米銀の経営破綻が続いたことで市場の不安が広がっているようですね。FRBの利上げ見送りの観測も出てきているとのことで、ますます先読みが難しい状況になっています。
本日は注目の米消費者物価指数の発表がありますので、こちらも忘れずにチェックしましょう。
では今後の戦略については、次章以降でテクニカル面から見ていきましょう。
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。
ただ、プロの投資家であっても未来を完璧に予想することは出来ないことを忘れてはいけません。
市場には情報が溢れかえっているため、初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねません。
市場の情報は事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利・コモディティ編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利とコモディティ関連から原油相場の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利はNY市場クローズ時点で3.57%と前日比-0.13%となりました。
昨日は前述の通り相次ぐ米銀の経営破綻による信用不安とFRBの利上げ見送り観測から、長期金利が低下しています。
テクニカル的には日足100MAにレジスタンスされる形で50MAを割り込んでおり、200MAでいったん下げ止まっている状況のようです。本日は200MAでのサポートに注目したい場面かと思います。
原油
原油相場は、NY市場クローズ時点で74.7ドル付近と前日比-1.9ドルとなりました。
原油は一時は73ドル付近の水平ラインまで下落しておりましたが、注目の74円台のサポートラインはかろうじて死守しています。本日以降も、ここを守れるかに注目したいと思います。
本日の相場分析「テクニカル編」
それでは、本題のドル円です。
ここではP&Fチャートを使用し、長期相場(遠い方)から短期相場(近い方)へと分析を進めて、本日のトレード戦略を構築していきます。
週末の戦略記事をまだご覧いただいていない方は、こちらも合わせて参照ください。
前日のトレード戦略
昨日は中期分析において水平カウンティングによるシグナルの点灯がありますので、135円高後半まで戻りがあれば売りで臨もうとしていました。ただ、記事作成中に目標値133.6円に到達しましたので、売りスタンスは取り消して再び中立に変更しています。
結果的には円高の勢いは止まらず132.2円台まで円高が進む場面もありましたが、NY終値では133円台を回復している状況です。
さて、次項では前日の値動きを踏まえてP&Fチャートの状況から戦略変更の必要性を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想にはP&F0.5(1枠:50銭)を使用しています。
P&F0.5チャートは今週の値動きにより○印が4枠増えています。現在は水平カウンティングの目標値136.5円に到達後のエネルギー蓄積期間中との認識ですので、予想通りの展開となっています。
中期相場予想
中期相場予想にはP&F0.2(1枠:20銭)を使用しています。
P&F0.2チャートは、注目していた136円付近を割り込んだことで水平カウンティングの円高シグナルが点灯し、133.6円の円高目標値が算出されていましたが、昨朝は133.6円に到達しましたので、再び中立目線で捉えたいと思います。
現在は目標値を行き過ぎていますので、P&F0.2チャート的にはやや売られすぎ(円高)との認識です。
短期相場予想
短期相場予想にはP&F0.1(1枠:10銭)を使用しています。
P&F0.1チャートも水平カウンティングによる円高シグナルが点灯していましたが、すでに目標値に到達済みとなっていますので、次のシグナル点灯待ちの状況です。したため、現時点では横ばいの展開入りを想定したいです。
現在は目標値を行き過ぎていますので、P&F0.1チャート的には売られすぎ(円高)との認識です。
本日のP&Fまとめ
P&F0.2の水平カウンティングによる円高目標値133.6円付近にも到達。本日時点では短中長期すべてのP&Fチャートで次のシグナル点灯待ちの状況です。
本日のトレード戦略構築
ここまでの分析で、本日の大きな目線(方向性)が定まりましたね。
それでは、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、当日の戦略構築には移動平均線・MACD・BBを使用しています。
本日は短中長期すべてのP&Fチャートで次のシグナル点灯待ちの状況ですので、トレードは見送りたいと思いますが、本日も日足50MAでサポートされるかには注目したいと思います。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
もしよろしければ、この機会にP&Fチャートを勉強してみませんか?
P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
ただ「自分で毎日更新するのは大変そうだな」という方は、私のPostPrimeを購読してみませんか?
私のPostPrimeでは8通貨ペア,14種類のP&Fチャート情報を平日毎朝公開しています。こちらは有料(月額500円)にはなってしまいますが、もしよろしければ購読を検討ください。
もし購読いただける場合は、PCから登録されることをおすすめします。モバイルの場合、apple社・google社の手数料が上乗せされてしまうので、ご注意ください。
- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
<その2>
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それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。また明日もお会いしましょう。
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