みなさん、おはようございます。本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。みなさんも一緒にP&Fで朝活FXをやっていきましょう。
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、NY市場の相場概況をファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比31万1000人増と市場予想(22万5000人増)を上回った。半面、失業率は悪化し、平均時給の伸び率は前月比0.2%と市場予想(0.4%)より低かった。市場では、米連邦準備理事会(FRB)が21~22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅を0.5%に広げるほど強い内容ではないと受け止められた。
米中堅金融SVBファイナンシャル・グループの傘下銀行が10日、経営破綻した。悪影響が金融システム全体へ波及しかねないとの懸念から投資家がリスク回避姿勢を強めるなか、米長期金利が3.70%に低下(前日終値は3.90%)した。日米金利差が縮小し、円が買われた。
日本経済新聞 為替概況より
先週金曜日は、日銀金融政策決定会合と米雇用統計がありましたが、SVBファイナンシャル・グループの傘下銀行の経営破綻というトピックも出てきたようですね。
米雇用統計に関しては強弱入り混じった内容でしたが、利上げ幅を0.5%に広げるほど強い内容ではないと受け止められたようです。
また、シリコンバレーバンクの経営破綻を受けて銀行株を中心に下落が進んでおり、市場の不安が和らぐまでは時間がかかるかもしれない状況のようです。
今週は明日の米消費者物価指数に注目が集まっているものと思いますので、要注目です。
では今後の戦略については、次章以降でテクニカル面から見ていきましょう。
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。
ただ、プロの投資家であっても未来を完璧に予想することは出来ないことを忘れてはいけません。
市場には情報が溢れかえっているため、初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねません。
市場の情報は事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利・コモディティ編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利とコモディティ関連から原油相場の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利はNY市場クローズ時点で3.70%と前日比-0.20%となりました。
先週金曜日は雇用統計とシリコンバレーバンクの経営破綻を受けて、株売り債券買いが出た模様ですので、その影響かもしれませんね。
テクニカル的には日足100MAのラインを割り込んでいますが、50MAでサポートされている状況ですので、反発を期待したい場面かと思います。
原油
原油相場は、NY市場クローズ時点で76.6ドル付近と前日比+1.1ドルとなりました。
原油は先日注目していた74円台のサポートラインで反発となりました。本日以降も、ここを守れるかに注目したいと思います。
本日の相場分析「テクニカル編」
それでは、本題のドル円です。
ここではP&Fチャートを使用し、長期相場(遠い方)から短期相場(近い方)へと分析を進めて、本日のトレード戦略を構築していきます。
週末の戦略記事をまだご覧いただいていない方は、こちらも合わせて参照ください。
前日のトレード戦略
昨日は短中長期分析ともに水平カウンティングによるシグナルの点灯はなく中立目線でしたので、トレードは見送りスタンスとしていました。
結果的には注目していた136-135.9円台付近のサポートラインを割り込むと134.1円台まで一気に円高が進むなど、大きく動く結果となりました。
さて、次項では前日の値動きを踏まえてP&Fチャートの状況から戦略変更の必要性を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想にはP&F0.5(1枠:50銭)を使用しています。
P&F0.5チャートは今週の値動きにより○印の折り返し列が記録されています。現在は水平カウンティングの目標値136.5円に到達後の横ばい展開中との認識ですので、予想通りの展開となっています。
中期相場予想
中期相場予想にはP&F0.2(1枠:20銭)を使用しています。
P&F0.2チャートは、2回連続で円安方向の垂直カウンティング目標値が出ていましたが、注目していた136円付近を割り込んできましたので水平カウンティングの円高シグナルが点灯しています。円高目標値は133.6円付近となっています。
よって、中期目線としては円高にしようと個人的には思います。(が、今朝133.6円に到達しましたので中立に変更です)
短期相場予想
短期相場予想にはP&F0.1(1枠:10銭)を使用しています。
P&F0.1チャートも、P&F0.2チャートと同様に水平カウンティングによる円高シグナルが点灯しました。ただ、P&F0.1チャートについては、先週の取引時間中にすでに目標値に到達したため、現時点では横ばいの展開入りを想定したいです。
本日のP&Fまとめ
P&F0.2は水平カウンティングによる円高目標値133.6円付近が算出されている状況。よって、この先円高の展開を想定した売りスタンスを取りたい。(が、今朝ついさっき133.6円に到達しましたので、売りスタンスは取り消して再び中立にします。)
本日のトレード戦略構築
ここまでの分析で、本日の大きな目線(方向性)が定まりましたね。
それでは、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、当日の戦略構築には移動平均線・MACD・BBを使用しています。
本日は中期分析において水平カウンティングによるシグナルの点灯がありますので、135円高後半まで戻りがあれば売りで臨みたいと個人的には思います。
が、今朝133.6円に到達しましたので、上記の売りスタンスは取り消して再び中立にします。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
もしよろしければ、この機会にP&Fチャートを勉強してみませんか?
P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
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それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。また明日もお会いしましょう。
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