みなさん、おはようございます。本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。みなさんも一緒にP&Fで朝活FXをやっていきましょう。
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、NY市場の相場概況をファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
前日に4.09%と昨年11月以来の高水準を付けた米長期金利が3日は3.9%台半ばに水準を切り下げ、金融政策の影響を受けやすい2年債利回りも低下した。米金利上昇を受けて2月上旬以降、一本調子で円安・ドル高が進み、円は前日に137円台と昨年12月以来の安値を付けていた。いったん円の売り持ちを整理する動きが広がった。
円は伸び悩む場面もあった。3日発表の2月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数が市場予想を上回り、米景気の底堅さを示した。米長期金利が4%台に上昇した場面で円に売りが出た。「米利上げ長期化観測が強まりつつある状況で、目先は円売り・ドル買いが続く」(ジェフリーズのブラッド・ベクテル氏)との円の先安観は強かった。
日本経済新聞 為替概況より
先週金曜日に発表されたISM非製造業景況感指数は市場予想を上回ったことで、FRBの利上げ長期化観測から円売り・ドル買いが出たとの見方のようです。ただ、その後については米長期金利の低下に合わせて円の持ち高調整が発生し、135円台後半まで円高が進んだようです。
では今後の戦略については、次章以降でテクニカル面から見ていきましょう。
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。
ただ、プロの投資家であっても未来を完璧に予想することは出来ないことを忘れてはいけません。
市場には情報が溢れかえっているため、過剰な情報収集は逆に混乱を招きます。事実と憶測を分けて理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていきましょう。
本日の相場概況把握「米長期金利・コモディティ編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利とコモディティ関連から原油相場の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利はNY市場クローズ時点で3.95%と前日比-0.11%となりました。
先週金曜日は大きく下げてしまいました。ただ現在も日足チャートのBB1のラインおよび5MAにギリギリ沿っている状況ですので、この先も上昇トレンドが続くことを期待して、本日も同ラインに注目したいです。
原油
原油相場は、NY市場クローズ時点で79.8ドル付近と前日比+2.0ドルとなりました。
原油は注目の50MAを上抜けたことで、一気に100MAに接近してきています。
ここ最近は70ドル台を中心にしたレンジ相場ですが、BBもスクイーズしてきており、相場エネルギーが蓄積されてきているに見えます。レンジ相場をブレイクすれば大きな展開になる可能性があるため、上は100MA、下は50MAや73ドル付近の水平ライン、チャート内のサポートラインに注目したいです。
本日の相場分析「テクニカル編」
それでは、本題のドル円です。
ここではP&Fチャートを使用し、長期相場(遠い方)から短期相場(近い方)へと分析を進めて、本日のトレード戦略を構築していきます。
週末の戦略記事をまだご覧いただいていない方は、こちらも合わせて参照ください。
前日のトレード戦略
先週金曜日は短中長期ともに中立目線でしたので、トレード見送りスタンスとしていました。
結果的には3/2の137円台乗せから先週金曜日には一時135.7円付近まで円高になる場面がありましたが、概ね想定通りの展開となっています。
さて、次項では前日の値動きを踏まえてP&Fチャートの状況から戦略変更の必要性を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想にはP&F0.5(1枠:50銭)を使用しています。
P&F0.5チャートは、前日からの変化点はありません。よって、ここから再び相場エネルギーの蓄積期間に入るものと考え、日々のチャートの変化に注目して行きたいと思います。
中期相場予想
中期相場予想にはP&F0.2(1枠:20銭)を使用しています。
P&F0.2チャートは前日の値動きにより、ようやく折り返しの○印が記録されました。円安方向は136.7円付近がレジスタンス候補になりそうです。
同水準に注目しながら、次のシグナル点灯を待ちたいと思います。
短期相場予想
短期相場予想にはP&F0.1(1枠:10銭)を使用しています。
現在P&F0.1チャートも○印が3枠増えています。見方はP&F0.2チャートと同様で次のシグナル点灯待ちの状況です。今後、相場エネルギーが蓄積されていくものと思いますが、その状況は小さい枠のP&F0.1チャートから順に現れてきますので、今後も日々の変化に注目です。
本日のP&Fまとめ
前日からの大きな変化点なし。現在、シグナル点灯中のP&Fチャートはありません。次のシグナル待ちです。
本日のトレード戦略構築
ここまでの分析で、本日の大きな目線(方向性)が定まりましたね。
それでは、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、当日の戦略構築には移動平均線・MACD・BBを使用しています。
本日も短中長期分析ともにシグナルの点灯はなく中立目線ですので、トレードは見送りにしようと個人的には考えています。
(おまけ)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
もしよろしければ、この機会にP&Fチャートを勉強してみませんか?
P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
ただ「自分で毎日更新するのは大変そうだな」という方は、私のPostPrimeを購読してみませんか?
私のPostPrimeでは8通貨ペア,14種類のP&Fチャート情報を平日毎朝公開しています。こちらは有料(月額500円)にはなってしまいますが、もしよろしければ購読を検討ください。
もし購読いただける場合は、PCから登録されることをおすすめします。モバイルの場合、apple社・google社の手数料が上乗せされてしまうので、ご注意ください。
- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(おまけ)その他通貨ペア概況
これまで掲載してきた「その他通貨ペア概況」の記事は2月末で掲載終了とさせていただきました。これまで応援していただいた方、ありがとうございました。
記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
<その2>
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それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。また明日もお会いしましょう。
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