みなさん、おはようございます。本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。みなさんも一緒にP&Fで朝活FXをやっていきましょう。
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、NY市場の相場概況をファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
24日発表の1月の米個人消費支出(PCE)物価指数で、エネルギー・食品を除くコア指数が前年同月比で4.7%上昇した。伸びは昨年12月(4.6%)から加速し、市場予想(4.4%)を上回った。PCE物価指数はFRBが重視する物価指標で、インフレ高止まりを背景にFRBの利上げが続く可能性が意識された。
PCEも前月比1.8%増と市場予想(1.4%増)を上回り、米消費の強さを示した。米長期金利が一時3.97%に上昇し(前日終値は3.88%)、日米金利差が拡大したことが円売り・ドル買いを誘った。
24日には日銀の次期総裁候補である植田和男氏が衆院の所信聴取で現行の金融緩和策が適切との考えを示した。日銀の緩和策の修正が遠のいたとの見方も円の重荷だった。
日本経済新聞 為替概況より
先週金曜日に発表された米個人消費支出(PCE)物価指数が市場予想を上回ったことで、FRBの利上げが続く可能性が改めて意識されたとのことです。
今後の戦略については、次章以降にテクニカル面で見ていきましょう。
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。ただ、プロの投資家であっても未来を完璧に予想することは出来ないことを忘れてはいけません。市場には情報が溢れかえっているため、過剰な情報収集は逆に混乱を招きます。事実と憶測を分けて理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていきましょう。
本日の相場概況把握「米長期金利・コモディティ編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利とコモディティ関連から原油相場の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利はNY市場クローズ時点で3.94%と前日比+0.06%となりました。
先週金曜日は日足チャートのBB1のライン上で反発となりました。ここから先、BB1や5MAに沿った上昇トレンドが継続するかに注目したいです。
原油
原油相場は、NY市場クローズ時点で76.4ドル付近と前日比+0.8ドルとなりました。
原油は72-73ドルあたりで一度反発となりました。先週金曜日に注目していた5MAは上抜けていますが、50MAや100MAが上に控えており、今後上値を押さえられる展開にならないかに注目したいです。
本日の相場分析「テクニカル編」
それでは、本題のドル円です。
ここではP&Fチャートを使用し、長期相場(遠い方)から短期相場(近い方)へと分析を進めて、本日のトレード戦略を構築していきます。
週末の戦略記事をまだご覧いただいていない方は、こちらも合わせて参照ください。
前日のトレード戦略
前日は戦略変更なし。長期的な円安目線は維持するも、いったん横ばいの展開入りを想定していました。トレードはリスクリワードの観点から現在の134円台では見送りとし、もしも日足50MAから131円付近まで円高が進む場面がくるか、損切り位置が切り上がってくれば、押し目買いをすることとしていました。
結果的には先週金曜日にP&F0.5の円安目標値である136.5円台まで円安が進みました。利益は上げられませんでしたが、大きな目線は合っておりトレードしたい欲も抑制できましたので、判断結果に問題はないと考えています。
さて、次項では前日の値動きを踏まえてP&Fチャートの状況から戦略変更の必要性を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想にはP&F0.5(1枠:50銭)を使用しています。
P&F0.5チャートは、前述のとおり先週金曜日の値動きにより円安目標値に到達しました。P&Fを参考にして利益を上げられた方がいらっしゃいましたら、おめでとうございます。
さて、長期分析に使用しているP&F0.5チャートも円安目標値に到達となりましたので、ここから再び相場エネルギーの蓄積期間に入るものと想定しつつ、日々の変化に注目して行きたいと思います。
中期相場予想
中期相場予想にはP&F0.2(1枠:20銭)を使用しています。
P&F0.2チャートは先週金曜日の値動きにより×印が増加していますね。メインシナリオは「垂直カウンティングの目標値到達後に横ばいに移行するシナリオ」としていましたが、こちらは外れています。
ただ、現状ノーポジションですので特に影響はありません。次のシグナル点灯を待とうと思います。
短期相場予想
短期相場予想にはP&F0.1(1枠:10銭)を使用しています。
現在P&F0.1チャートもP&F0.2チャートと同様の状況です。今後、相場エネルギーが蓄積されていくものと思いますが、その状況はP&F0.1チャートから現れてきますので、今後も日々の変化に注目です。
本日のP&Fまとめ
P&F0.2チャートの垂直カウンティング目標値到達による、円安の勢いが落ち着くシナリオはハズレ。
サブシナリオとしていた「このままP&F0.5チャートの目標値を目指す展開」が早くも現実となりました。
現在、シグナル点灯中のP&Fチャートはありません。次のシグナル待ちです。
本日のトレード戦略構築
ここまでの分析で、本日の大きな目線(方向性)が定まりましたね。
それでは、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、当日の戦略構築には移動平均線・MACD・BBを使用しています。
本日は長期的にも中立目線にしたいと思いますので、しばらくトレードは見送りにしようと個人的には考えています。
(おまけ)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
もしよろしければ、この機会にP&Fチャートを勉強してみませんか?
P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
ただ「自分で毎日更新するのは大変そうだな」という方は、私のPostPrimeを購読してみませんか?
私のPostPrimeでは8通貨ペア,14種類のP&Fチャート情報を平日毎朝公開しています。こちらは有料(月額500円)にはなってしまいますが、もしよろしければ購読を検討ください。
もし購読いただける場合は、PCから登録されることをおすすめします。モバイルの場合、apple社・google社の手数料が上乗せされてしまうので、ご注意ください。
- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(おまけ)その他通貨ペア概況
昨年から私の記事をいつもご覧いただいている方のために、Postprimeや当ブログで公開していたユーロ・ポンド関連のチャート画像を継続掲載していましたが、その他通貨ペア概況の記事は今月いっぱいで更新を中止しようと思います。
その代わりに以前NoteやPostprimeでご支持いただいていた指値一本勝負の記事を再開しようと思います。もしご意見等ありましたらコメントください。よろしくお願いします。
「ユーロ円」
「ユーロドル」
「ポンド円」
「ポンドドル」
上記の通貨ペア概況についても、ドル円と同様にP&Fチャートに基づく分析を行った上で、当日のトレード戦略を構築しています。
「私もP&Fをテクニカル分析対象に加えてみたい!」という方は、エクセルなどでも簡単に記録できますのでトライしてみてください。
また、繰り返しの宣伝で恐縮ですが「自分で更新するのは大変だな」という方は、私のPostPrimeの購読をあわせてご検討いただけると幸いです。
記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
<その2>
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それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。また明日もお会いしましょう。
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